こじれて、くすぶって、悶々とする!

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表題作深呼吸を3回

浅沼晴通ー
ピアノの上手い高校2年生,ムッツリスケベ
椎名一郎
肘を痛めて野球部を辞めた高校2年生

その他の収録作品

  • いつかキャッチボールする日(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:漫画

あらすじ

男の子思春期
幼なじみで同級生。お前のそーいうとこムラムラするよね

イケメンなのにムッツリな晴通(はるみち)と、天然野球バカの一郎は同級生で幼なじみ。お互いのことなら、なんでも知っている。
ある時、一郎がケガで野球部を辞めることに。
金髪&ピアスにして自分を変えようと躍起になる一郎。
だけど、強がっているその姿がいじらしくて、可愛らしくて、なんだかムラムラしちゃった晴通は、勢いで友達以上の行為に及んでしまい!?

いじっぱりで地味で可愛い幼なじみにムラムラきゅんきゅんしちゃって⁉︎

作品情報

作品名
深呼吸を3回
著者
せんみつ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784861348211
3.9

(60)

(20)

萌々

(20)

(15)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
229
評価数
60
平均
3.9 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数12

あっさり風味だけど、しっとり心に残ります

淡い絵柄とあっさりとした展開にもかかわらず、
どこか切ないような、きゅっと締め付けられるような
独特な読み心地でした。

はじめの方はすらすらと読んでいきましたが、
読むほどにじわじわと作品独自の持ち味が沁み込んでゆき、
読み切ったときには大切にしたい1冊になっていました。

ピュアで、小猿っぽくて可愛い野球少年の一郎と
綺麗な顔してムッツリスケベなピアニストの晴道は幼馴染です。

それぞれ性格も、進む道も違うけれど、誰よりも互いを理解し合い、
高校生になっても大切な存在であることは変わりません。

一方で、小さい頃から一郎を恋愛対象として想い続けてきた晴道ですが、
ある日、ムラついた晴道に触れられたのをきっかけに一郎も晴道を
意識するようになります。

基本的に素直な二人なので互いに恋を自覚すると
感情を受け入れ、すんなりとお付き合いに至ります。

途中、揺さぶりをかけてくる小者同級生はいるものの、
当て馬もなく穏やかな気持ちで読みすすめられます。

一郎と晴道、共にそれぞれの目標に向かって邁進し、
尊重し合う、対等な関係がすごく素敵でした。

BLジャンルだと恋愛に重きが置かれ、どうしてもそっち中心に
描かれがちな中、オナ禁願掛けまでして本気で目標に挑む姿が新鮮でした(笑)

爽やかさが印象的な作品ですが、エロもちゃんとあります!
高校生にして既にアダルティックな色気を放つ晴道は別として、
子どもっぽいとばかり思っていた一郎が脱ぐと意外や意外!
野球部員というだけあり、筋肉がしっかりとついていて、
引き締まった肉体がとってもセクシーなのでした。

最後は時間が経ち、25歳になった二人が描かれます。
一郎は幼さが抜け、晴道はミステリアスさが増して、
かっこよくなっています。

二人の職業がご都合主義展開で野球選手やプロのピアニスト
とかではなく、自分の好きなことを仕事に活かせているところが
かえってリアリティがあってよかった…

夢見すぎず、現実の中のささやかな悦びを噛み締める
そんな二人の生活が幸せそうで、こちらまで幸せな気持ちになりました。

照れながら
『俺はピアノが弾けて お前がそばにいて 超幸せ』
という晴道にニヤニヤが止まりません。
イチャイチャしやがって~///
学生の頃から全くぶれることもなく、むしろパワーアップ
しちゃって、相変わらずベタ甘でごちそうさまですよ♥

晴道のエロオヤジっぷりも健在でしたが、エロの素養0だった
一郎がフェラまでできるようになっていてびっくりです!
脱いだときもだけど、一郎はエロ方面で意外性を発揮してくれます(笑)
きっと晴道に仕込まれたんだねえ…
一郎も素直だから教えられた通りに頑張ってさ…

学生編も青春が眩しくて良かったんですが、大人編さらに良かったなあ。
学生編と半々くらいの割合でもう少し大人編を読みたかったくらいです。

0

イケメンのムラムラはごちそう

ちょっと前まで「BLにえろすはなくて良し!」と思ってました。
思うだけじゃなくて、いくつものレビューでも公言してました。

わたし…、分かってなかったのかもしれない…。

そう思い始めたこの頃、攻めがムラムラしている姿に萌えまくっています。

結構前の作品ですが、初めて読みました。
野球部のイチローとイケメンの晴通は幼馴染み。
怪我で野球を断念したイチローは髪を金髪に染めたり、ピアスを開けようとしてみたり、野球を忘れた生活に没頭しようとするも…。

何もかも良かった!!
まずイチローと晴通の関係が何とも良くて、幼馴染みゆえの通じ合っている会話のテンポも心地良いし、お互いがきちんと言いたいことを飲み込まずに言えるのも良かったです。言葉でちゃんと伝えるから変にこじれないし、言い合える関係を培ってきた空気感も素晴らしかった!

イチローがおばかなのも可愛くてたまらんです。
いちいち声は大きいし、素直に晴通の言葉を聞き入れちゃうし、何より深く悩まないところが良くて。一瞬そんな可愛いイチローに同じように怪我で野球を断念した村上ももしや!?と深読みしてしまいましたが、村上はただのあほでした。
晴通は一癖ある子でしたが、ムラムラには従順で、しかもイケメン。イケメン+ムラムラは素晴らしいごちそうだと再確認しました。

いちいちエピソードが憎いんですよね。
イチローが開けられなかったピアスを晴通がして、「預かっとく」からの「このピアス、オレのだよな」「全部お前のもん」とか。死ねる。こんなん見せられたら我が人生に一片の悔いなしですわ。
まだ子供の頃に野球をやめることにした晴通とイチローの最後のキャッチボールのこともイイ。あのときになくなったボールかと思って拾い上げたものに「ヒロシ」。ヒロシって誰っていう。こういう小ネタも好きなんですけど、「俺たちが放ったボールはまだ空の上。どんな形であってもキャッチするまでやめられないのかな」っていう、晴通がもう一度ピアノと向き合うきっかけになるモノローグに繋げていく手法も憎い。

そんなこんなで高2で結ばれた2人が、25才になるまでが読めます。
ただ惜しむらくは遠距離だった大学4年間がまるっとスルーされているところが…、読みたかったです。
17才で思いが通じて、受験でバタバタしつつもムラムラしたであろう高3、遠距離で晴通のムラムラが心配な4年間、地元に戻ってムラムラ解禁になってから一緒に住むまでの経緯、全部がスルー…。切実に読みたかった。こんなに愛せるCP、久々だから知りたかったです。

0

好きな人が頑張ってるから頑張れる

ピアノをやってる晴通と野球部のイチローの物語です。
二人は幼なじみで高校も同じ。
イチローが怪我で野球を一度はあきらめかけたんだけど、晴通にまだやれることあるんじゃないかと言われ、復帰。
グラウンドで頑張っているとき、晴通のピアノの音色が聴こえて頑張ろうと思えたり…高めあえる相手っていいですよね。

爽やかなアオハルだけじゃなくて、晴通主導で抜き合いしたり、イチローにフェラしたりしちゃってます。
晴通がちょっとエロい雰囲気をもった攻めなんですよね〜。良い!
お互い大事な試合とコンクールの後に無事初Hも済ませますよ。

数年後25歳になった二人は同棲していてラブラブも見れて満足度の高いお話でした。

0

ザ 青春

幼なじみ高校生ものですね。
イチローは野球を晴道はピアノをそれぞれ頑張ってましたが、イチローが肘を怪我して野球を止めて金髪にしたりピアスをあけようとしたり。

お互いがお互いから刺激を受け合ったり励まされながらそれぞれ頑張っていくのが良かったです。
晴道もピアノにまた真剣に向き合ったり。
イチローも野球部に復帰し村上のアドバイスで打てるようになってきて。試合も出られて。
オナ禁を守るイチロー。本当にイチローは可愛いですね。

ところで晴道はピンクの森で手を出すのが唐突に思えました。いや、それまでに募る想いもあったのでしょうが。

25歳ではお互い地元で同居(一軒家!)しながら働いてお互い野球とピアノを続けています。

ピアノと野球少年なら攻めは野球少年な気もしますが体格がさほど変わらないのとムッツリさと性格的に晴道が攻めですね。

2

キャッチボール

クスクス、キュンキュン、大好きです!

ネタバレになりますが、序盤のこのシーンを紹させて下さい!
怪我で野球を諦めて、ピアスホールを開けてくれと晴通に頼むイチロー↓
イ「開けてくれよ!穴!!」
晴[開けてくれよ穴… …アナ… なんだ そのエロい響き](心の声)
イケメン晴通くんはずっとこんな感じです。

晴通はある程度経験があるようですが、イチローからの初心なキスに照れるところが萌えました。
お互いすごく好きなことが伝わってきます。
25歳になった二人も描かれていて、最後までほっこり幸せな気分になれました。
幼少期から二人を繋ぐ「キャッチボール」が作品の大切なキーワードになっています。
絵・ストーリーに加え、セリフがすごく良いです!ぜひ読んでみて下さい。

3

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