おまけ付きRenta!限定版
友人という関係性と、複雑に入り組んだ心理描写。
たったこれだけの要素で作り込まれた物語ですが、その素材を存分に生かしたストーリー展開はドドドド濃厚で、すごく引き込まれました。
派手なストーリーではないんです。むしろ地味めな印象すらある現代もの作品ではありますが、心理描写の攻め方がエグく、その存在感が際立っていることに読めば誰しもが気付くはずです。
好きの感情が溢れているのにうまく消化できない暢の行き場のない想いにじっくり迫った恋物語は、不器用で不器用で不器用……でも一生懸命でつい応援したくなりました。
大地を取り巻く環境に対して苛立ちを感じ、大地本人にキツく当たってしまう気持ちも分からなくはないけど、好意を苛立ちの感情でぶつける暢の子どもっぽいところは正直好きになれませんでした。表面的には暢はや嫌なヤツっぽく映りますが、大地のことが大好きなことの裏返しにもなっていて、大地のことを気遣うことのできる優しい男でもあるんです。
大地への恋心や将来の選択も相まって、不安定な感情が入り混じるところは時折ピンと張り詰めた緊張感が張り詰めます。不安定な感情に襲われてしまうところがありつつつも、大地への好きな気持ちを噛み締めるところもあったりで、色んな感情がアップダウン。暢の恋の喜怒哀楽と大地の反応から目が離せませんでした^ ^
美容の専門学校のカリキュラムや、将来に繋がるスキル磨きに勤しむ学生たちの等身大の学生生活の描きがとても丁寧で、その描写だけでも見応えとして十分。そこに流れる時間や空気感がとても心地良く感じました。
自然派BLの良さってそこですよね、彼らと同じ世界線で生きてるような気持ちになってしまう身近さとリアル感。背景がしっかりしているからBL部分がグッと映えて、余す所なくこの作品の世界に没入できたと思います。
お互いの想いがぶつかって、恋が恋愛に、友人から恋人へと変化していく過程にキュンとくること間違いなし。複雑な恋模様を大いに楽しみました♪
同じ美容専門学校に通う暢と大地のお話です。
暢は大地を意識している割に意地悪ばかり言うので、好きな子ほどイジメたいのかと思いましたが、そうではなく結果が伴わなかった時に泣く大地の姿を見たくないという理由で微笑ましかったです。
言いたいことを言ってしまう暢と一人で抱え込んでしまう大地のすれ違いは見ていて切なかったです。
しかし、大地が自分の気持ちを言葉に出来て仲直り出来たので良かったです。
初夜は修正が必要ないように描かれています。
暢が過去回想で女の子に手を出そうとしていたところを大地に見られてしまう場面があるので苦手な方はご注意下さい。
とくに深い理由もなく『JAM』とセットで買ったんですが、セット買いしてよかったです。あのノブルがこのノブルになったの!? という驚きがありましたし、JAMを最後まで読んでからまた専門時代編の第1話に戻って再読すると、しみじみとした味わいを感じます。
とにかくノブルの成長がすごいです。
専門2年生の時のノブルは努力嫌いのチャラ男で、ともすれば努力家の大地のことを妬んで足を引っ張っているようにも見えて、危うい感じ。
それが、ノブルがどうして大地に対してツンツンとした態度を取るのか理由が判明すると、実はかなりノブルって賢いし、大地と二人一緒にいることで上手くバランスが取れる、ベストパートナーなんだなということがわかるという。
冒頭でだいぶハラハラさせられたからか、ノブルすごーい!! っていう感動がでかかったです。
何気ない描写やセリフに萌えがありました。私はノブルが大地に前髪をピンで留めてもらうシーンと、「7倍くらいゆっくりして」というセリフが好きです( *´艸`)
絵津鼓先生のオシャレな世界と登場人物の素直な気持ちで作られるストーリーが大好きです。
ノブルが大地が好きなのはスタートから伝わるんだけど、どうやってこの気持ちを伝えるのかなとワクワクして読みました。
好きなのに素直な行動出来なかったり余計なこと言ったり。ちょっとハラハラしましたけど、無事に両思いになれて良かった。
告白するまでのノブルはカッコ悪かったけど、その後の彼はかっこよかった。特にね、試験のためにみんなで集まって、ノブルの部屋に大地と2人で過ごした時。ノブルが大地に支えになるような人になりたかった、みたいな事を言った時。凄くかっこよくて涙が出そうになりました。
大地も努力家の天才で、ノブルと離れたくないけどそれで就職先を変えてもいいのかという悩みを持っていたのを知り、胸がギュッとなりました。
ここで簡単に恋人を選ばずに悩んでいるのが凄くかっこよかったです。
正反対なところもある2人だけど、きっと喧嘩しながらもずっと一緒にラブラブだと思います。
初恋でも添い遂げるカップルもある、というのも今回の名言だなと思いました。
作者さんの作品を初めて読みました。
絵も結構好みなんだけど、何故かスルーしちゃってた。
タイトル通りナチュラルな、シンプルなお話でした。
学生のうちから座学と実技と両方で忙しくて、おまけにコンテストとかもあるときて、頑張りすぎちゃう大地に何故かイラついちゃって結構キツく当っちゃう暢。
大地が心配だからなんだけど、言葉足らずで噛み合わないもどかしさが良かったです。
ベッドに倒れ込んで、何となくそういう雰囲気になってのセリフの無い4Pがとても良かった。
映像が目に浮かぶようでした。
キスシーンもHシーンも割とサラッと目なのがかえって良かったです。
暢よ、そんな適当な感じで東京行って大丈夫か⁉︎ってちょっと思ったりしましたが、確かに2度と地元に戻れないとかいう事でもなし、彼らの若さと前向きさが眩しくていいな〜って思いました。
彼らの東京での同棲編も早く読みたいです。