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表題作しあわせのはなし

九々生環
紳士服店の跡取り息子,30歳
有働佳久
ネクタイ専門店を営む家の長男,30歳

その他の収録作品

  • しあわせのはなし おまけ(描き下ろし)

あらすじ

三十年生きて、そのうちの二十四年、人生の五分の四、片想いしている。
はじめての告白は、高校生のとき。
その後も二回失敗したが、俺はいつもしあわせだった。
佳久がずっと好きだ。
なのに、佳久を傷つけた。
体に残った傷痕は、どれだけ佳久を傷つけたかの証。
だって俺は、佳久の弟と関係を持ったんだから……。
ぜんぶ俺が悪い。
だから──今度は間違えない。

最高級のヘタレ、見参!
誰よりも純粋な想いを貫く男、環の純愛物語!!

作品情報

作品名
しあわせのはなし
著者
歩田川和果 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
ねくたいや
発売日
ISBN
9784403665011
3.5

(46)

(15)

萌々

(13)

(8)

中立

(4)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
17
得点
155
評価数
46
平均
3.5 / 5
神率
32.6%

レビュー投稿数17

24年間の片思いは想像もつかない

「ねくたいや」のスピンオフに当たるこちら、早速読みました。
前作で出てきた有働家次男 友久の元セフレの環と有働家長男 佳久のお話です。
この2人出会いは6歳、その時に環は佳久に一目惚れして3度も告白してはフラれを繰り返してたけど、21歳の時に性欲解消やら気持ちの紛らわせやらで友久とセフレ関係に。
2度目の時に佳久にバレて包丁で身体を切り付けられたんだって。
環服脱いだらすごい傷跡なんよ、炭治郎もビックリなくらいの。

これ、読んで行くと両片思いの拗らせ愛なんよね。
佳久に感情移入してみるとメチャクチャしんどい。
ずっと一緒にいてて自分の事を好いてくれている環。でもお互いの実家の家業があって跡取り息子だから結婚して家を継ぐ立場でもあるから好きだからと簡単に付き合えるものでもないとぐるぐるしてるうちに、弟とセフレになってるって何?!そりゃショックよ。何してるん!俺の事好きなんじゃないん?しかも何で弟なんよ!ってやらせない気持ちになるわ。
逃避目的もあって海外修行に6年間行くんだよ。
そこにも一度も会いに来ないし、あいつの好きは大した事ないんかななんて思うわな、そりゃ。

環に感情移入してみたらば、佳久は一度も好意がある素振りを見せてくれないから自己満足で好きってだけでもいいかななんて中途半端な気持ちでおるんよね。その間ずっと友久と身体の関係続けてたのは信じられないけども。

弟たち、環の会社の仕立て職人の悠さんの助けがあってやっと結ばれた2人。24年越しのお付き合いなんて浮かれまくりだろうな。ちびっ子の時の好きになったエピソード、笑顔が可愛くて天使かと思ったってそんなお前も天使かよ!

前作で友久に永瀬との方が環とのSEXより気持ちがいいと言われてたけど、テク大丈夫ですか?本命とセフレとで態度違うのです?そこんとこ気になります。

シーモアで購入
修正の要らない構図

0

『ねくたいや』と共に神作品!

元作品の『ねくたいや』の主役カプを困らせていた環くんと本命くんとの物語。
いやーーー。更に更に深い感動作です。
環くんが幼少期からずっとずっと想っていた幼馴染の弟くんと関係を持ってしまった理由やいきさつが丁寧に描かれていて、納得しましたし、深く共感しました。
全ての登場人物のセリフ、モノローグが深い!
そして、この作品も歩田川先生の手書きのセリフに癒される〜。
こちらもとても切ない物語ですが、読後の幸せ感はとても大きくて、今後も何度も何度も読み返していきます!

0

合体

お互い矢印ははっきり向いてるのにわざわざ面倒臭くしてる人達、そのせいで流血騒ぎまで起こしてます。

こういう家族経営のテーラーとか本当に数が少ないんでしょうね、時代設定はいつなのでしょうか。

何にしろこういうイヤイヤ言いながら本当はされたいメガネ受大好きです、攻めは強引に責めて欲しい。

0

ちょっとにべもなさすぎるかも。。

これはもしかしてスピンオフ?という雰囲気が漂っていますが、最後の方でねくたいやが出てくるまでピンときてなかった。
でも、関連作品を知らなくてもこれで1冊独立したお話になっています。

ねくたいやの跡取り、佳久と、仕立屋の跡取り、環の組み合わせ。
幼い頃に一目惚れし、ずっと好きだとアピールし続ける環。でも佳久はとりあわずにべもない。
ギャグっぽいテイストでは全然ないので、挑んでも全く相手にされない環を見続けるのはちょっとつらい。
また、佳久の弟との関係や、それにまつわる傷など、少し痛みを伴う恋。
それが作者さんの作風でもあるのですが。

結局、家を大事にする二人が、男性同士であることに葛藤するも、というストーリーでした。
最後がよかったので救いがあった。
確か昔にねくたいやを読んだはずなので、読み返してみようという気持ちになりました。
実際には、恋ってこういう痛いものかもしれない。

0

両ヘタレのはなし。

「ねくたいや」のスピンオフ作品。
あのお邪魔虫の「環」の物語。
「ねくたいや」を未読でも大丈夫だと思いますが、私は順序通り読みましたのでそれ前提のレビューです。

「ねくたいや」はネクタイ屋さんって珍しい、と思ったんだけど、環の実家がテーラーさんなんですよね。BLとテーラーの親和性!
で、本作の設定ってかなりシリアスでドロドロしてると思うのです。
だけど、描き方で少し抜け感のようなものがあって、環がフラれ続けてそれでも好き好き、佳久はゲシゲシ環を蹴ったりしてちょっとコミカルな風味が加味されてる。
だから読みやすさがあるんだけど…
私はシリアスはシリアスでいく方が好きだな。

環と佳久はタイミングが合わなかった…それに弟との事許せる?
環側にしたって、佳久が好きならなんで友久と寝てしまった?
私個人の視点/思考回路的に見れば、やっぱりこれは取り返しのつかない間違いとしか思えないのだけど。
読んでみると、佳久はそこはもうクリアしてるっぽいんですよね。
佳久が何に引っ掛かってるか。
まず「家」。それも一人っ子の環の方の跡取り問題。
でもそれよりももっと子供っぽい理由があった。
一度もイタリアに来なかった…
え、そこー⁉︎
結局、自分も好きなのに今更言えないから、っていう理由?
そこから急に甘〜い空気が出てきて…
良かったね、なんだけど、ちょっと気が抜けた。

佳久が環を切り付けた時。
立件しなかったんですか?環の家族は警察を呼ばなかったの?佳久がやった事知らないの?何より佳久自身は自首しなかったの?
その辺はうやむやなんで引っかかってますよ。

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