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表紙に一目惚れしてしまい購入させていただきました。表紙だけだと分かりづらいかもしれませんが、色んな方に見ていただきたい作品です。
登場人物は14歳のとき両親が亡くなり一人となった雪村史緒、史緒の親と遠くとも繋がりがあった医者の久保貴志の2人です。
史緒は14歳のある日、父親を事故により失ってしまいます。母親も精神を病み病院で亡くなってしまいました。葬式で向けられるものは同情の声と、"浮気相手と死んだ男の子供"というレッテル。そんな中、史緒を引き取ると名乗り出たのが父親の浮気相手の息子、久保貴志でした。
二人が一緒に住むようになってから3年、史緒がある事をきっかけに階段から落ちてしまいます。目を覚ますと、生意気でツンデレ気味な今までの史緒とは別人のようでした。記憶を失った”シオ”は今まで隠してきた貴志への淡い恋心を口にするようになります。
史緒の健気で貴志に必要とされたいと思う必死な努力が可愛らしくてついのめり込んで見てしまいました。史緒が貴志のことが大好きなことはもちろん、貴志も史緒のことを何より大切にしていることが伝わってきて見ているこちらもとても幸せになれるような暖かくて可愛らしくて、少し切ない話です。
テクノサマタ先生の挿絵が好きで好きで購入。久しぶりに読み返し、トンデモ設定だと思うのですが好きだ!と思うので萌2にしました。本編130P弱+その続き120Pほど+サブキャラ視点の入る後日談30P弱+さらに後日談30P。雑誌掲載分を改稿したものや元の「honey」を文庫化したもの、サイン会で配布した小冊子と書き下ろしというものでした。
とんでもない母親が不倫相手の男性と事故死。その後、残された妻が病死し中学生の男の子が残されたと聞いて、貴志は葬儀に参列します。その子の身の振り方を聞いていて、「自分も天涯孤独でこれらかも結婚する予定はないし、医者だから資金的にはまだなんとかなるし」と思い「一緒に暮らさないか」と言うと、その中2男子は「あたりまえじゃん、それくらいするのが筋ってもんだ!」と言い切り・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
天野(攻めの先輩、やりたい放題)、吉澤(史緒の同級生)ぐらい。ほぼ攻め受けと天野の3人です。
**大好きだった面白いところやセツナイところや甘いところ
とんでもない事情で一緒に暮らし始めた二人。中学2年生の男の子が、赤の他人の大人に面倒見てもらうのって、どうしたらいいのか分からない状況だと思うのです。気を強く持つことで、そして自分は役に立つのだ!ということを思い知らせて、自分の立ち位置を確保しようとする史緒が可哀想で健気で。そんな頑張っていることなんかまったく分からず、とにかく衣食住を満たしてやんないとなと受け入れる攻めさん。はあ確かに20代で10代の子の親になるなんて、できゃしないですな。そんな家族未満だった二人なのに、史緒が記憶喪失したからって「恋人だったんだよ」って嘘教えんでねー天野!!!!!!
そうしないとお話が成立しなくなるのは分かるんですが、あまりに好き放題しすぎではないですか天野さん。面白いんだけどさ、お友達にはなれなさそう・・・
天野のついた嘘で、すっかり恋人と信じ込んだシオ(記憶失った時の史緒のこと)、今度はめっちゃ可愛くなってる。うぶうぶ素直でキュートで甘えてきて・・階段から落っこちて怪我だらけのちびミイラを子犬のトリマーよろしく風呂に入れたり、欲しがったケーキを全部買い与えてみたり・・・貴志はまだ気持ちがシオにいってないのですが、もとから貴志が大好きなシオは全力で甘えてきて、可愛いったらありゃしない。
そんな可愛いシオも記憶が戻ってしまえば、記憶を失っていた間の事をすっかり覚えていなくて。でも、もう貴志は史緒が大好きな気持ちをしっかり持っていて。その後もすったもんだ繰り返してようやっと、想いを重ねて、やれやれといったお話でした。
いやとんでもない設定だわと思う気持ちがあるものの、攻めの不器用さも受けのツンケン可愛さもとても好きでした。受けちゃんの年齢がちょっと低いですが、とにかく可愛くて健気なので、キャンキャン健気ちゃんが気になる方は是非。
長いお話でした。ハチミツがキーワードですね。
とにかく史緒がいじらしくて突っ張って無理して虚勢張って健気過ぎて読んでいて痛々しかったです。
必死で貴志に絶対迷惑をかけず家事を完璧にこなして存在意義をみつける。
中学生で両親を失い身寄りも引き取りを申し出ず、そんな中引き取ってくれた貴志。
彼とは因縁があるのですがそれ故史緒に責任を感じて保護者になってくれました。
ここからが史緒の辛い苦しいでも幸せな生活の始まりですね。
同居2年目の記念日に史緒が階段から落ちて記憶を無くします。その時のシオが可愛かった。
そして史緒の本質であるシオや史緒の隠していた気持ちや努力を知って貴志も…。
天野の機転が上手くいきましたね!
そして記憶を取り戻した史緒はシオの間の事を忘れてしまって。でも貴志の態度がなんか違う。戸惑う史緒でした。
色々ありましたが二人とも良かったね!
史緒が怪我ばかりしていて気の毒でした。
13年の差は少しずつ色んな経験や出逢いで追い付いていけるよ。
セミダブルベッドが狭くない理由はなるほど!
史緒が修学旅行中の貴志の未遂がちょっと。貴志の中にも史緒がいて傷つけたくないと自覚したのは良かったのですが、バーで美形の話し相手をしたり手を握られた所で私にはアウトな気が。
あと史緒が小柄童顔で出会った当時は女の子に見えるほどなところはちょっと。
ところで貴志はハチミツをなんで取り出したのかな?この物語のキーワードでもあるのに今さらですが、料理も家事もしなくて甘いものも食べないのに。そこが引っ掛かりました。
長かったけど前から気になってた本だったのでやっと読めて良かったです。
何故か積んでいた今作、可愛い表紙からあまあま溺愛系なのかと思ってたらどっこい、それだけでなく切なくて涙ぐみそうなところもあるお話でした。
先の方が詳しくレビューされてるので、思いつくままの感想で失礼します。
記憶喪失が無ければ知る事が無かった本当の史緒。
貴志が知ろうとしなかっただけでなく、史緒が隠していたから仕方ないのですが、それまでの貴志の鈍感さが少々腹立たしくも思えます。
慣れない家事を必死に覚え貴志に関する事を細かにメモをとり、自分の気持ちを隠してきた史緒のいじらしさ…(;ω;)
記憶の無いシオも記憶が戻った史緒も、愛おしくてたまらなかったです。
しかし史緒は階段から落ちる×2に交通事故と、トラブルあいすぎ。
頭とか大丈夫なのか心配になってしまいました(^^;;
雪代さんの健気受けは泣かせてきますね。
この本は読み返すたびに同じ場面でホロっときます。
幼いなりに精一杯虚勢を張り、秘めた恋心。
奇しくも記憶喪失をキッカケにベールが少しずつ剥がれて…。
キャンキャン吠えてる顔の下に隠した健気さにヤられます(;ω;)
薄皮一枚一枚剥ぐように見えてくる受けの本当の性格。
その展開が攻め視点で追われるので、攻めの感情がよくわかりグッときました。
負けん気の強い史緒にも、記憶を失ったシオにも、愛おしさがドンドン溢れてくる。
攻めも最初は淡白で人に興味がないーといった感じから、
受けの素直な愛情・隠してた愛情・見えない努力と優しさを知り、絆されていきます。
同居してから2年間、受けの本質を見てなかった後悔。
影の努力を知った時の焦燥。
自覚してからは、それらを上書きするかのような深く甘い愛情を注いで。
素っ気ない印象からガラリと変わって、すごく良かったです。
大人らしく頼もしくてシットリした雰囲気のある攻めでした。
初対面でちょっと躓いた誤解が見えない壁となってた2人。
記憶喪失でゼロ地点まで戻り、出会いからやり直しをしてるようにも感じました。
今度は接し方を間違えず、大事に、素直に。
その過程が甘くて、切なくて、キュンキュン。
受けのいじらしい片思いにもらい泣きしました(;///;)
子供なりに一生懸命恋をする健気受けに心打たれる作品。
受けが男の子っぽくないのだけはちょっと残念ですが、お気に入りの1冊です。