この恋を終らせるためだけに、過去に戻った――。

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表題作恋廻り

小田切慧太,大学時代の後輩で元恋人
嘉島由弦,芸術学科の大学3年生→ニューヨーク在住

その他の収録作品

  • どうしようもない恋
  • Don't disturb
  • Sweet Bathroom
  • あとがき

あらすじ

大学時代に失った恋を未だ引きずっている由弦に、夢の中に現れた大学の後輩・絢人が、
過去に戻ってもう一度やり直せと言ってくる。
夢かと思いきや、目覚めた由弦は大学生に戻っていた。
そう、2年後輩の彗太と初めて出会ったあの日に――。
恋をしなければ辛い想いはなくなるのだと由弦は彗太を突き放すが、
気づけばもう一度、彼と恋に落ちていた。
やがて来る終わりに怯えながらも、由弦は彗太との関係に溺れ…。

作品情報

作品名
恋廻り
著者
川琴ゆい華 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861348518
3.6

(62)

(22)

萌々

(18)

(10)

中立

(5)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
10
得点
217
評価数
62
平均
3.6 / 5
神率
35.5%

レビュー投稿数10

攻めのお手製万華鏡がロマンティックで素敵。

「タイムリープ」ってなんのことやら?だったのだけど、なるほどこういうことなんですね。

大学時代の友人が枕元に現れて、大学時代に戻って過去の恋をやり直せと言われて、二年前に戻る……というもの。

過去に戻った受けは、あの別れの悲しみを二度と経験したくないからと攻めとは恋愛ムードにならないようにあれこれ抵抗するんですね。
だけど、いくら必死に抵抗しても攻めはアプローチしてくるし、恋愛フラグが立ちまくってしまう。
そもそも嫌いになって別れたわけではないので、「彼とは恋をしない」なんて無理なんですよね……。

攻めがワンコで、受けのために世界でたった一つの特製万華鏡を作るというくだりが素敵でした。
こういうエピソードにキュンキュンさせられます。

どーやっても不可能な「過去のやり直し」が題材なので、思わず自分も過去のやり直しをするとしたら……とか考えながらの読書で、なかなか楽しかったです。

2

主役2人の友人が切ない

私の中で甘々なイメージの川琴さんの作品にしては、タイムリープで2年前の恋人の元へ行く、という切なくてちょっとSFチックなストーリーが意外で興味深かったです。

ですが!ストーリーテラーのようなミステリアスな存在の受け攻め2人の友人の絢人。受けの枕元に突然現れる彼がどういう立場の人で今どういう状態なのかが気になって気になって主役2人の恋愛に集中できない面がありました。時々ホラーみたいになるし。ホラー好きなのでそっちに注意が行っちゃうんですよ。

ラストまで読んでも何だか絢人が可哀想。2人だけ幸せになりやがって!とちょっと思います。でも過去に戻ってやり直そうとしても結局どうしても好きになってしまう、というのは歌の歌詞みたいにロマンチックで素敵です。

これ救済作が必要だと思う。絢人にもいい人が現れて幸せになってほしい。

1

アート作家(学生だけど)同士の恋

電子書籍で読了。挿絵有り(多分、紙の本の方が美麗ではないかと思います)。

「悲しい結末になった恋だから、時をやり直すならば絶対好きにならない」と決めても、そう出来ない。そういう恋なのですね。恋に『落ちちゃう』のですね。

アートを創る人達の恋だから、その作品に惹かれて、次にその人に惹かれていく感じが丁寧に描かれていて、恋愛の過程を辿っていく部分はとてもひきつけられました。

ただこの二人、ちょっと言葉が足りなさすぎるのではないかしら。すれ違いが起きた一番の原因は『勝手な解釈』だと思うのです。アート作品は「感じろ」と送り出してやれば良いものだけれど、一緒に人生を送っていくためにはそれだけじゃあ難しいんではないだろうか、とおばさんは余計な心配をしてしまいました。

1

タイムリープ…

何度出会っても、必ず恋に落ちずにはいられない。

逃げ出した恋を、もう一度やり直すタイムリープのお話。
別れの悲しみを避けるためには、出会っても、恋しても、恋人同士にならなければいい。
そんな決意の元で送る2回目の、2年前の自分。
でも、どうしても、恋に落ちるのは止められず、、、。

「何度出会っても恋に落ちる」とか「万華鏡の核」とか、いろいろモチーフはすごく胸キュンで切なくてロマンチックだし、由弦にタイムリープを提供する絢人の理由もそれなりに理解はできるけど、もやもやした物が微妙に残る読後感。かなり中立に近い萌です。

2

年下勢が可愛い

なんで昔の恋愛をタイムリープをしてまで引き摺るのか、真実とは何か、徐々に垣間見えてきて、結果的には最後に一気に種明かしでしたが、なんとなくその結果がわかってたその感じが自分的には良かったです(意味不明ですいません)
あまり好かなかった点から言うと、受けの子が余りにも早く吹っ切れすぎてしまい、これじゃあ過去の二の舞じゃないの?再び恋愛しないっていう決意はなんだったの?っていうことでした。個人的にはもうちょっと頑固でいてもらいたかったな、、、、
でも、きっと、そうしなければいけなかっただろうし、結局由弦と慧太がどう足掻いても結ばれることになるのだろうなと感じました。一人一人の気持ちを丁寧に描いてある作品でとても良かったです

2

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