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表題作それが恋とは知らないで

吉野久志、訳あって高卒後に圭一が距離を置いた同級生
青柳圭一、人と関わる事が苦手な性格の経済学部一年

その他の収録作品

  • これが恋だと知ってから
  • あとがき

あらすじ

「真剣に恋して振られた俺が、そんなに面白いか?」
高校時代、失恋した吉野を笑った、と誤解され激昂した彼に心を奪われたあの日から、
圭一の、淡々とした日常が色を持ちはじめた。
いつも周りに人が溢れ、明るく目立つ存在の彼。
でも隠れた一途さを自分だけは知っている――嬉しさと独占欲の混じるその感情は圭一を酷く困惑させた。
逃げるように別の大学へ進学したのに、再会した吉野は圭一の罪悪感など知らず以前よりもずっと距離を近付けてきて…。

作品情報

作品名
それが恋とは知らないで
著者
榛名悠 
イラスト
すがはら竜 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
ISBN
9784865180602
3.1

(6)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
18
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

ちょっと変な2人の話

高校生の圭一(受け)は、ひょんなことから別のクラスの吉野(攻め)がとある女生徒に片思いしていることを知る。何事にも執着心を抱けず、親からも「何を考えているのかわからない」と言われ、どこか自分に欠けたところがあると思っていた受けは、そこまで人を好きになれる攻めに興味を持つ。成り行きで友人付き合いをはじめたが、徐々に攻めに対して抱くようになった独占欲が怖くて高校卒業と同時に関係を絶った。しかし別の大学に入った彼と再会してしまい…。


なんか色々散漫な感じでした。すごく印象に残るシーンがあまり重要な意味を持たなかったり、裏があるように思えた行動に実は裏はなかったり。
たとえば本のあらすじにもある「攻めの失恋を受けが笑ったと誤解され、激昂される」シーン。誤解され憎まれたままかと思いきやその後普通に友人付き合いが始まっちゃう。怒って首まで絞められてるのに…いいの?
大学生になって再会した時も、すごく攻めが嫌味な態度を取っているので、てっきり連絡を絶ったことを恨んでるのかと思いきやその後また普通に友人付き合いが始まる。
受けが両親からなかば疎まれてる、みたいな設定も、最初だけであとどっか行っちゃった。攻めに伝えて攻めが「そんな事情が…自分は受けを大事にしなくては」みたいな決意につながるわけでもない。
伏線が消えちゃったり、こうなるはず、と思って読んでるのにスルーされたり裏切られたり、なんかちょいちょいイライラさせられました。

あと攻めの設定がなんか微妙…。怒ってすぐ首を絞めるのはどうかと思う。付き合う前だったけど2回も絞めてて、何か誤解や問題が起きたらDVに走りそうなキャラに思えて生理的に受け付けなかった。そしてあまりにも子供。まあ高校生〜大学生なので子供ですけど。
付き合った相手はいないけど童貞じゃない、という攻めの設定も微妙でした。一途なキャラとして描かれてるのに、それは一途なのか…? と思っちゃいました。華やかなキャラなのに童貞、というのじゃダメだったのかな。

4

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