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表題作アーモンドを七粒 2

渡辺,営業成績トップで異動してきた同期
葉月,会社員,商品企画部

その他の収録作品

  • Eight Almonds
  • NINE!(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

律儀で不器用な葉月は、営業成績トップで顔も性格もいい渡辺を軽薄な男だと思っていた。けれど、一緒に過ごすうちに距離が縮まり、葉月の恋愛対象が男だと知られてからは体を重ねるようになる。渡辺を好きなわけじゃない―― でも、恋人のような関係が嬉しい葉月。そんなある日、渡辺にとって葉月は遊びで「ユウキ」という人物の代わりだと聞いてしまい…

作品情報

作品名
アーモンドを七粒 2
著者
夏水りつ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
アーモンドを七粒
発売日
電子発売日
ISBN
9784813031185
4.1

(138)

(64)

萌々

(42)

(22)

中立

(8)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
21
得点
562
評価数
138
平均
4.1 / 5
神率
46.4%

レビュー投稿数21

俺はこの惨めさから逃げたりしない

夏水さん作品で一番好きになりました
前巻に知ってしまった
渡辺が自分に誰かを重ねていただけ
その衝撃でとても悲しい事実を抱え
渡辺と距離をとろうとする葉月

異変に気付いた渡辺の問いに
「ゆうきって誰?」と逆に問う葉月
言い訳をする渡辺に
「俺はこの惨めさから逃げない
本当に渡辺が好きだった
俺は悪くない お前が最低最悪だっただけだ」
と泣きながら罵倒する葉月

私も泣けました
葉月の毅然とした強さに
泣いても惨めでも愛されてなかったけど、
それでも自分の思いを否定せず、
辛くて辛くて堪らないけど
事実を受け止め様とする実直な健気さに
泣けました

葉月は強いんです
そして強いから優しいんです
自分はさておき渡辺の事を気にかけるんです

渡辺も徐々に自分が認めたくなかった
同性への初恋
拗れた恋愛観に疑問と後悔を持ち出します
多くの人を傷つけたと

だって前巻で葉月とのセックスでずれた
メガネをわざわざかけ直し二回目に突入した時、
渡辺に殺意を覚えましたもん
そんなにまでも「ゆうき」を葉月に
重ね押し付け葉月の想いを踏みにじる非人間渡辺に

だけど、渡辺も葉月への想いは「ゆうき」
を重ねていたのではなく、実はまるで似てない
葉月自身を好きだったと気づくのです

心を入れ替え懺悔し、葉月に何とか想いを
伝えた渡辺
でも、葉月の心には届かない
傷が深すぎて...

この「ため」の部分が凄く好きでした
あれですんなりくっついては全てが
軽くなってしまう
あれだけ、想って裏切られていた
葉月の気持ちを何とかもう一度自分に
向けようと、おっかな吃驚頑張る渡辺にも
ようやく愛着が湧きました
必死さが可愛かったです

ようやく葉月の心に想いを届かせることの
出来た渡辺
渡辺の心を受け入れる事の出来た葉月
に良かったねぇと心から大喝采でした

紆余曲折を丁寧なゆっくり進行させた事が
この本に重みを与えたと思います

人は弱いと自分を守る事で必死になり
誰を傷つけても気付かなくなります
その弱虫渡辺が
強くて真っ直ぐでちょっと抜けてて、
でも優しい葉月に触れて
変わっていくそんなに素敵な素敵なお話でした

もう当分読み返して萌えたいと思います
ちなみに私の萌えは「ため」です
渡辺の想いが葉月に届かなくなったという
焦らしシーンにめっちゃ悶えました

沢山の人に愛される作品になるといいなと
思い感想を書きました!

35

冒頭が神

久しぶりに、商業BLを読んで「素晴らしい」と思える作品に出会えました。評価も神にしちゃいました!!

冒頭が神がかってます。
初っ端から泣かされました。

地味な受けって、結局うじうじしてたり、攻めのことを諦めてしまったりしてしまうキャラが多いと思うんだけど、
この作品の受けはちゃんと自分の気持ちを相手に伝えることのできる、強い受けでした。

そこからの展開もよかった。
二人の気持ちの変化とかをじっくり描いてくれているので、時間の経過を読者も感じることができました。

両想いなのに、くっつかないところも素晴らし!!!
なかなか描けないと思う。

本当に、受けが強くて、それがとても良かった。
ちゃんと2人の愛が伝わって、こっちまで幸せになれました。

12

優しさは人を変えるね

切ない二巻でしたね。
なんか、ゆうきの身代わりだったと知っても、それでも渡辺を好きな葉月が健気でした。自分の方が傷ついているのに渡辺のことを気にしたり、なんか課長じゃないけど、こちらが心配になるくらい。
それに引き換え、渡辺のヘタれっぷりにはかなりイライラしましたね。
でも、あっさりくっついてしまうよりも、ゆっくりゆっくり自分の気持ちを確認して、相手を思いやって、と言う近づき方が好きなので、切ないし、焦らされたけど、それがたまりませんでした。

ゲイバーの美人の脇役さんとか、上司とか家族とか、夏水さんの漫画には悪い人が出てこないのも好きだなぁ。お人柄かなぁ。

そして、気になっていたシャン○リーのその後。なんと、おまけペーパーでの登場でした。しかも、お相手が…ラムネ。なんでそこであえてのラムネなのか、もうちょっと噛み砕いて教えてほしい。こどもビールじゃダメですか?!見かけはすっかりビールみたいなラベル貼って、みんなをだまくらかしてるけど、飲んでみたらリンゴかーい!って言う、シャン○リーよりお子さまなあいつ。ぜひ、当て馬に使ってほしい。

6

おせーよ渡辺!でも手遅れではない。

 前回、1巻を読み終えて、この作品が(私にとって)神作品と成るかどうかは今巻の渡辺の働きに一任しましたが、結果、彼の頑張りで『神作品』となりました!!(拍手)
 
 前回、とてもとても気になるところで終わっていましたが、「ユウキって誰だ?」と渡辺に聞いた葉月は、泡を食ってる渡辺に、「俺は渡辺のことがちゃんと好きだった」と涙ながらに吐露します。いや、読んでるこっちも、しょっぱなから号泣です(涙)。 
 そして夜の街を彷徨う渡辺は、「真面目なお付き合いなんかやってられっかよ」とか言いながらも、気持ちを押し殺したような顔をしてるんですね。もし、むりやり渡辺という人間を擁護するとしたら、きっと、葉月と付き合い始めてから、高校の時のユウキへの秘めた恋心を思い出し、そんな初恋の相手を傷つけた後悔とか罪悪感で、葉月への気持ちも無意識に押し殺そうとしていたのではないでしょうか。自分だけが葉月と幸せに過ごしていることに、抵抗を感じるようになったのかも。
 ヘタレだし不誠実だし、本当に刺されてもおかしくない(そこまでゲスではないww)と思える渡辺ですが、ゲイバーの顔見知りに恋愛感を非難されたり、変わらず同僚として助けてくれる葉月の優しさに触れたことで、もう一度最初からやり直そうと、ようやく腹を決めるわけです(おせーよ!!)
 一度目は葉月の心にまで届かなかった渡辺の告白がようやく届いた時は、再びもらい泣きでした。

 惨めさから逃げなかった葉月と、苦い過去とちゃんと向き合えた渡辺を賞して、文句なしの神作品です!!

6

♯世界は二人のためにある

何度も読み直している、大好きな作品です。

終始、葉月がカッコいい!
惨めな自分から逃げない姿勢、大人な対応…
そして、相手が自分のことをどう思っているかわからなくても、きちんと自分の気持ちを伝えられる強さ…
とても好きなキャラクターです。

それに対して、意外と子どもな渡辺。
イライラさせられたし腹もだったけど、自分の気持ちを自覚してからは好感が持てた。

世界は2人のためにある…そう、周りなんて気にしない。
そして、意外と周りも気にしてない。

素敵なハッピーエンドでした。

ちなみに、アーモンドの成分にはモテ効果があるらしいですね。
あながち、アーモンドのおまじないも遠からずなのかも…

3

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