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久しぶりに、再読〜。
すっかり、内容を半分くらい忘れてたわ。
2人の出会いは、中学。
そこから大学生までの大体6~7年間のストーリーかな。
幼さなかった米谷が、どんどん作中で気持ちも身体も〜成長して行く様子が丁寧に描かれている。
一方、まひろも遊んではいるものの〜Ω性に対しての格差やヒートに入った時の日常への不安を抱えて生活している。性に奔放なのは〜それが、原因。
しかし、米谷と出会った事で葛藤はあるものの、少しづつ解放されて行く様子に〜萌える!
結局、最初から最後まで〜ラブラブな2人なのよね。
しかし、番になるまで読みたかった!
もう1つの、短編も面白かった。
二組のお話が収録されていました。
いずれも、α × Ω のDKカップル。
4人は同じ学校に通っているので、お話がちょこっとだけリンクしています。
どちらのΩくんも素直になれないタイプで、堪えきれなくなったようにポロポロ泣いちゃうのが可愛かったです。
個人的には同時収録作の方が好みでした♪
もっと見たかったな。
表題『わがままもキミのためならいくらでも』
全4話+描き下ろし
米谷(α) × まひろ(Ω)
まだ発情期が来ていないのをいいことに、遊びまくりのΩ・まひろが主人公。
同じクラスの米谷は、αなのに童貞という生真面目な男の子で、秘かにまひろに恋をしていました。
それを知りながら、まひろはからかい半分でちょっかいを出すのですが、米谷の純粋な気持ちに触れる内にいつしかまひろも米谷を本気で好きになるのです。
せっかく両思いなのに、優秀なαである米谷と自分とでは住む世界が違う、ずっと一緒にはいられないと傷つくまひろが切なかった。
童貞攻めを余裕でリードするビッチ受けという印象から一転、米谷と離れるのが辛くてポロポロ涙を流す姿はとてもピュアでした。
米谷はヘタレだけどとても一途で、真っ直ぐで、まひろを喜ばせたいとか守りたいという気持ちが大きくて、その意志の強さはαらしくてかっこよかったです。
描き下ろしは大学生になった彼らのこと。
まだ番にはなっていなくて、モテるまひろに嫉妬でグルグルしちゃう米谷。
だけどまひろは米谷に一途で、眠っている米谷の薬指にこっそり…というラブラブエピソードでした。
同時収録『凍てつく光線』
全2話+描き下ろし
當寺森(α) × 那月(Ω)
こちらは表題でチラッと出てきた脇役たちのお話になります。
主人公は、まひろの友人・那月。
まひろが米谷との恋に苦しむのを傍で見てきた為、恋に臆病になっている那月の前に現れたのは、モテモテで遊び人のα・當寺森です。
何故か自分に付きまとう當寺森に、那月は "一週間経っても俺がお前を好きにならなかったら、二度と俺の前に現れるな" と言います。
遊び人なんか嫌だと思っていた那月ですが、那月が可愛くて仕方ないって感じの當寺森に、少しずつ絆されていきます。
が、當寺森が過去にまひろをナンパしたことを知り…
突き放してしまうのでした。
そして明かされる當寺森が那月に執着する理由。
「見返りを求めずに優しくしてくれる人なんて…」
という台詞は、當寺森が抱えてきたであろう心の寂しさが感じられて、ちょっと切なかったな。
どんなに拒否されようと當寺森の気持ちは変わらず、校内放送での公開告白が潔くてかっこよかったです!
モテ男なのに那月へのアプローチの仕方は誠実で、ひたむきだったところもキュン♡でした。
描き下ろしは20歳の彼ら。
當寺森の恋が成就して3年、でもまだエッチはさせてもらえていなくて。
うん、3年は…長いな(笑)
ヤりたいんじゃなくて、なっちゃんに愛されている確証が欲しいのだと悩む當寺森がいじらしかったです。
大事にしてもらって幸せだね、那月。
表題作「わがままもキミのためならいくらでも」は、儚い青春系BL。
中学から高校までの2人が恋をして、付き合って、そして第二性(攻の親やヒート)に翻弄される。
装丁の美しさのとおり、透き通った純水のような、最後はハッピーエンドな物語。
基本、甘々だけど、最後の方で米谷(攻)の親に言われた一言でまひろ(受)が悶々と悩んで攻を避ける。
それでも、米谷は諦めない。彼の心は最初からずっと一途で真っ直ぐ。
「まひろの我儘なら全部ききたい」と、まひろをどんなときも最優先に考えてあげている。
ワンコ系彼氏にして、スパダリな優等生。常にまひろに「かわいい、かわいい」言ってて受のこと大好き。
まひろは初めて好きになった男に嫌われたくないけど、基本性質ニャンコだからついつい我儘言っちゃうのね。でも、そのあとに「嫌われてないかな…?」ってなるの。かわいいかよ。
ラブラブであまあま、包容力ありまくるワンコ系攻と、わがままなニャンコだけど攻が大好きな受の青春ラブストーリー。
同時収録作品は50ページ程。
まひろの同級生であるΩの那月が主人公。本編でまひろをナンパしてきた男が攻。
同じ世界線で、メインCPも作中に登場する。スピンオフってやつかな?
こっちも青春ラブストーリーって感じで、丸々一冊甘酸っぱいんだぜ…。
『わがままもキミのためならいくらでも』
中学3年生のまひろはΩだけど、まだ発情期がきていない。
加えて恵まれた容姿でモテるのをいいことに、
気の向くままに男と遊ぶ日々を過ごしている。
ある日、クラスメイトの米谷が自分のことを好きらしい
と聞いて、意識し始める。
気が付くといつも自分を見ている米谷に興味がわき、
教室で2人きりになったとき、面白半分で声をかけ、キスをした。
意外な反応をする米谷に心惹かれ、
その日を境にまひろと米谷は急接近してゆく。
米谷との出会いによって遊び人だったまひろは
それまでとは別人のように一途で健気に、
純朴で初心な米谷はまひろの隣でまひろだけを
守れるように男らしくなってゆき…。
恋を自覚してゆくこと2人が互いのために
少しずつ変わってゆくのがとても微笑ましいです。
ただ、米谷との関係が深まれば深まるほどに
まひろが初めての発情期を迎えるまでの関係だ、と
Ωの自分とαの米谷との立場の違いに思い悩み、
よりにもよってそんな現実を突き付けたのが
恋人の母親だったというのが悲しかった…。
でも、そんな母親にも真正面から向き合うまひろと
そんなまひろを何より優先することのできる米谷がみれたので、
きっとこの2人なら一緒に乗り越えていけるんだろうなと
安心して読み終えました。
『凍てつく光線』
まひろの友人の那月(Ω)と同じ学校のスーパーモテ男の當寺森(α)とのお話です。
遊び人と悪名高い當寺森がとある出来事をきっかけに那月に惚れ、
どれだけ拒絶されても那月に対してだけ一途なところが素敵でした。
告白の場面では少女漫画並のロマンチックさでした…♡
2作品ともに共通して、恋をすることで変わってゆく
登場人物たちがとってもピュアで魅力的に映りました。
ただ、相手に好意を抱く過程であるとかキャラクターたちの感情の動きが
ちょっとだけ読み取りにくいところもあったのが少し残念でした。
絵がキレイですね。表紙もキレイで凝ってます。
初読みの作家さんです。オメガバース物だったんですね。
『わがままもキミのためならいくらでも』
甘いですね!米谷がまひろを大好きで、まひろが米谷をからかってもうぶな反応で。
まひろが飽きるまではセフレということでしたが、まひろは米谷がいなくちゃダメなくらい好きになっちゃって。
Ωのまひろは米谷に相応しくなくいつまでも一緒にいられない切なさもあり、それを二人で乗り越える絆の強さもあり。米谷がまひろを離さず、まひろも 米谷を諦めず良かったです。
まひろはいつもいっぱい泣きましたねえ。
どれだけ好きなの~?というくらい甘々でした。キュンときました。
指輪の代わりにマジックで指に書くところとか可愛かったなあ。
『凍てつく光線』
こちらもΩとαのお話ですね。まひろの友達なっちゃんと當寺森カップルです。
遊び人の當寺森から付き合ってと言われて面倒で1週間だけならとそれでも好きにならなかったら二度と顔を見せるなと。なかなか強気ななっちゃんですね。
こちらも甘々で當寺森の彼氏力たるや。なっちゃんも段々気持ちが傾いて。
一波乱ありましたが晴れて両思いに!
しかし當寺森がなっちゃんを好きになった理由がベタですね。αだからこそなんですかね。
巻末の短編では三年たってようやく結ばれる二人でした。當寺森を安心させてあげてね。
二組とも大学生になってもまだ番にはならないんですね。結婚みたいに適齢期とか社会人になったらとか節目があるのかな?