電子限定かきおろし漫画付
発売日当日、数冊購入した中からあらすじを読み『1番に読みたい!』と惹き込まれました。読み進めて行き、ハル君が恋してる想い人が◯◯とわかった時は(よくある症状→)アゴ外れΣ(゚д゚lll)…になり驚きました。詳しくはネタバレになるので言えませんが…驚きます(>_<)全体的にテンポ良く物語が進んでいくのでとても読みやすく胸を何度と締め付けられました。最後はちゃんとハッピーとなるので、この作品を読むことができて今幸せをたくさん感じております!ハル君とアキ君の『出会い編』は【眠れる恋の】というタイトルで既に発売されていたので絶対読もう!と即決購入でした♡
表題作含め3本+描き下ろし+カバー下
《まばゆい恋の》よかった、すーごくよかった!前作の『眠れる恋の』の続編です。
実の父親に恋しちゃってるハルは告白する決心をするが、幼馴染のアキに『お前が傷つく結果になるだけだ 俺はみたくない』と止められるが、それでも決心は変わらない。告白しようとしたその夜、父親からも『話がある』と言われ‥
可哀想は可哀想だったけど、告白しなくて良かったよね、もっと近くにハルだけを見つめてる人がいる事に気づけたし、アキならハルも安心して一緒に幸せになれると思うよ。
《めざめの春に》
まばゆい〜の数年後の話、大学を卒業したら家を出る為に荷物の整理の手伝いをアキに頼むハル、段ボールに本を詰めてると見知らぬ箱が出てきて開けてみたらバイブが出てきて‥
あらら‥これは気まづいですね〜アキはサラッと流してくれたけどハルは気にしてるね、でも実はハルが気にしてたのはバイブではなくて、箱を開けた時に偶々落ちた父親の写真で、今でも父親が好きなのかとアキに思われたくなかったみたい。肝心のアキは余裕に構えて男前!(弟が登場!可愛い。お兄ちゃん大好きっ子!)
《ご主人様のゆくえ》
違う話の為か、雰囲気が180度違う、これはこれで面白かったが、まばゆい〜の方が好きでした。
《描き下ろし》
アキが幼い頃の想い出を回想してる話
《カバー下のオマケ》
さらに5年後、ハルの弟の恋の話、アキに恋しちゃったらしくて、ハルの恋人だと知ってショック‥友人に愚痴を聞いてもらいながら泣いている。この友人は弟の事が好きみたい‥今度は弟の恋話がみたいです。
2カップルあります。ほとんどが表題作で1話だけ別のお話しが入っています。
「まばゆい恋の」
いつも笑顔で文武両道のハル(受け)はずっと父親に恋をしている。
幼馴染のアキ(攻め)だけがそのことを知っています。
「眠れる恋の」の続編です。
相変わらず父親が好きで、そのことを周りに隠して知っているのはアキだけ。
ある日、告白を断った相手から片想いしているなら、ちゃんと告白してほしいといわれ、父親に告白する決心をするのですが、父親は再婚が決まります。
相変わらずハルは切ないです。
それをそばで見ているアキも切ない。
その関係がずっと続くかに見えたとき、父親の再婚で動き出します。
感情が抑えきれずプチ家出を決行。それに付き合うアキが自分のことを好きだと知り、意識し始めます。
アキは前作でも言ってましたが、本当に気長です。どれだけ、一途で気長なんだ。
相手に自分の気持ちを知ってもらい意識してもらって、それでも気持ちがこちらを向くまでまだ待つ。
二人が恋人になれて、よかったです。
ただ、最後の方はちょっと速足なのが私としては残念です。
ハルはアキを意識した話の後は、いきなり大学卒業前で就職を機に実家を出ることになり、もう関係もできていると話だけでてきて、そのあとの流れでちょっと回想があったけど、何でハジメテをしっかり描かないのと思いました。
これだけ待ったんだから、ハルがどういう風にアキを見るようになったとか、どんなふうにハジメテをすることになったとか、がっつりじゃなくてもいいから丁寧に書いてほしかったと思うのはわたしだけでしょうか?
あと、実家を出る理由が家族だけにしたいなんて、自分は家族じゃないの?って思ってしまって、ちょっと嫌でした。
弟も懐いてるし、お父さんもお義母さんもきっと邪険にしてないみたいなのに。それを自分でもわかってるのに。お父さんのことも吹っ切れてるみたいなのに。ちょっと寂しかったです。
私としては2人がくっついてからも、もう少し話見たかったです。
もう一つは、「ご主人様のゆくえ」
研究者の幹(受け)とその下僕じゃなくて研究員の井原(攻め)
井原は下僕のように扱われながら嬉々としてパシられてるのですが、ある晩結果待ちの時間つぶしに見ていた、エロ動画を幹に見られ・・・
井原がどМかと思いきや幹も・・・
これは短い話だったので、さらっと読めました。
これからも井原は幹にパシられながら、エッチの時だけSになることでしょう。
全体的に絵がとてもきれいでした。特に涙が。
かわいそうなんだけど、もっと泣いていいよって思ってしましました。
長い長い片想いの末の両想い、末長くお幸せに。
実父が好きというハルの妄想が受け付けなかった前作「眠れる恋の」の続編。
こちらはその片思いの部分から一歩踏み出すので、「実父は無理…」という方でも苦手意識がそこまで作動せずに読めると思います。
「まばゆい恋の」
実父に恋するハルを見守り続けてきたアキ。
ハルが「想いを伝える」と決心したことから、2人の関係も大きく動きます。
ハルが告白をするきっかけになる女子の言い分が…。「ハルを好きな子はみんな当たって砕けてるんだから、ハルも告白してくれなきゃあきらめられない!」みたいな。え、余計なお世話じゃないですか?それで告白する気になっちゃうハルも…。
父子家庭で、先立った愛する妻が遺してくれた子供のために頑張ってきたのに、その子供に告白される父親の気持ちたるや…。オトウチャン…。
そこはご安心ください。ある事情でハルの想いは一生口に出来なくなってしまいます。
というわけでアキの快進撃。
「ハルには一度だけ嘘をついた。もう二度と嘘はつかないと決めた」
無口なアキですが、それだけにひとことの力が強い。想ってきた時間も長いし、ずっと自分の気持ちを抑えて唯一の相談相手までしてきた子です。
自分のことばかりだったハルがようやくアキの気持ちに気付いて、それまでを振り返って…、という様子が逃避行的非日常の中で描かれているのが何とも詩的です。
「めざめの春に」
時が経って大学卒業間際のアキとハル。
父と新しい家族だけにしてあげたい、と実家から出ることを決めたハルの引っ越し準備。
幼い頃の思い出も、母との記憶も、いつも見てきた風景も、保育園から一緒だったアキがずっとそばにいれば何も失くさない。ここの会話に鷲掴まれました。いい!
最後のオチに、アキはずっとブレないねとほのぼの。
「ご主人様のゆくえ」
研究室のチビッコわがまま先輩と、言いなりの後輩。
先輩のわがままに従順なふりをして、実は本当の意味で操っているのは…という腹黒系の話でした。
巻末のアキとハルの5年後の話を読んで、ハルの弟のその後にも俄然興味が沸きました。
欲を言えば、アキとハルの話を2冊に分けて他の短編と抱き合わせるよりも、この話だけでまとめてほしかったです。
そうしたら前の作品を「実父…」というぞわり感を感じたまま読み終わらずに済むだけじゃなく、感動とほのぼのに包まれて評価もグンと上がる方が多いと思うのです。出版時期とボリュームの問題があるから仕方ないのか…。