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表題作歓楽の花

丸岡 譲二(実業家)
椿樹(23歳・花屋・伝説のS嬢の息子)

同時収録作品友達になれないオオカミくん

大守 駆(高校1年生・チャラ男)
三峯 真司(高校1年生・優等生)

同時収録作品三國くんは残念

三國 有二(大学生・汗フェチ)
安田 裕倫(大学生・汗かき)

その他の収録作品

  • 歓楽の花 おまけ4コマ ①,②,③
  • 歓楽の花 out side(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

歓楽街で花屋を営む椿樹は、昔「伝説のS嬢」と呼ばれた母に瓜二つ。
刺すような切れ長の瞳はM男を引き寄せてしまうのだ。
その中に丸岡譲二という歓楽街一帯を取り仕切る男がいた。
丸岡からの熱烈なアプローチに辟易していた椿樹だが、ひょんなことから彼のオフィスに出向くことに。
するとそれまで優しかった丸岡が突然サディスティックな笑みを浮かべ、椿樹を暴こうとし――…。
丸岡に苛まれ、Sとして生きてきたはずなのになぜか身体は陥落してしまい…!?
SとM――背中合わせの逆転劇。

作品情報

作品名
歓楽の花
著者
緑山ヨウコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796409377
3

(15)

(1)

萌々

(3)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
41
評価数
15
平均
3 / 5
神率
6.7%

レビュー投稿数2

S男の本性を解放。

受けがイニシアチブを握る”S受け”ってレアジャンルが大好きで、この本も「S受けリスト」に登録してたんですが、あらすじにちゃんと書いてありましたね…
期待したS受けじゃなかったけど、攻めのダークさにゾクゾクしたからいいかな。

「歓楽の花」
伝説のS嬢を母に持つ椿樹は花屋なのにM男が群がり、薔薇ではなくバラ鞭をくれてやる日々。
でもM男群の一人・丸岡だけは、椿樹が親や常連客の期待に応えるためSを演じてきたことを見抜いていて…
丸岡は「好きだからどんなあなたでも受け止めてあげる」と優しげだったのが、椿樹が絆されたとわかると、態度を急変、媚薬を盛って椿樹を調教!
丸岡のスイッチが切り替わった目つきのダークさにゾクゾクしました。

SMプレイはほぼ無く、Sを演じてきた椿樹が本心では隷属したがっていた、精神的なマゾ気質の解放で、あらすじだとSがMに堕ちるような印象を受けますが、丸岡は椿樹自身の願いを叶えてあげただけで、SM理念にかなったSによるMへのご奉仕に見えます。

これはこれで嫌いじゃない。
ただオマケの数ページで丸岡のダークさは父親由来なことがほのめかされているのが余計というか中途半端というか…
ダークさに理由が必要な場合もあるけど、丸岡の場合は理由なんか無いほうが魅力的。それか描くなら描くで椿樹との相互理解を絡めてじっくり描けば良いのに。

「友達になれないオオカミくん」
チャラ男と優等生のライバル闘争が擦りあいにまで発展して…
最後にチャラ男くんの本音が明かされるけど、エッチまでいってないし、二人の関係も進展がないし中途半端。

「三國くんは残念」
汗フェチ×異様な汗かき体質。クールなイケメンが実は汗フェチで汗舐めまわしてたり、着眼点もエロさも良いのに、この話もエッチまでいってないし、友人関係からの進展がない…

他の作品を読んだことがないので作風はわからないけどギャグが得意なのかな?
ラブコメならギャグもアリだと思うけど、精神的なSMを扱った表題作はシリアストーンで統一したほうが世界観に入りこめたと思う。
テーマは良いのに3編とも中途半端だったのが残念。

1

目と口書いてほしい…

表紙がムチを持っているシーンだったので、がっつりそっち系かと思って読んだのですがそれほど描写はエグくなく、抑え目だったので痛いのが苦手な私でもさらっと読めました。

ストーリとしては母親が伝説の女王様で赤ちゃんの時からバラ鞭をおもちゃのように使いこなしていた椿樹。まわりからも立派な女王様になることを期待されていて、花屋の仕事をしながら店にやって来るMたちに鞭をふるっているのですがそんなことをしても自分の気持ちは全然晴れなくて…。それを見抜いたのが毎日通ってくる客の丸岡。すったもんだがありまして、最終的には椿樹のMが開花されるお話です。

まぁ、お話の展開としては面白いし、楽しめるんですけど、ちょいちょい出てくる黒く塗りつぶした三日月の目と口の表情が某大先生の死神の会社員と言うかギャグにしか見えなくて、それまでの甘い雰囲気や張りつめた緊張感なんかが台無しになっちゃうんですよね。←「喜んで承りましょう」「沈めちゃうとこでしたよ♥」「知らない方が良いですよ」のところです。初読みの作家さんなのでいつもこういう感じなのか、狙いなのかわからないのですが後半に収録されている短編にはこの表情はなかったので、悪巧みしてる顔ってことなんでしょうか。個人的には、決め台詞な気がするので目とか口とか大切な気がします。

後半に収録されている短編は特に汗の臭いに興奮する変態くんのお話が面白かったです。汗っかきの敵、グレーのTシャツ!とか、脇の下をくんくんとか、ギャー気持ち悪~い!と言いつつ、ゾワゾワしちゃいますね。

0

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