ペーパー & Renta!限定おまけ付
丁寧なストーリー展開とキャラ造形、温かい作風がツボな作家さまです。
慎也と春彦は(元)オタク同士カプ。学生時代、慎也が描く漫画のファンだった春彦が、コミケで本人に声を掛けたのがキッカケ。意気投合した二人が、お付き合いするまでに至ってその後のお話です。
わたしの萌えなのですが、二人が正反対のキャラなんですね。春彦は真面目でキッチリしてて堅実派。慎也はユルくてその場のノリに弱い直感派。(しかもイケメン。)
大学卒業後、春彦は会社員となり、漫画家として活動を続ける慎也とすれ違いの生活に限界を感じます。
春彦は慎也の才能に惚れ込んいて、慎也は仕事も春彦のサポートに頼りきり。実は春彦の方が絵が上手かったりして、密かに嫉妬してたり…。ハルちゃんなしでは生きていけないと、腹をくくる慎也が潔くて男前なんです。(多少の打算もアリ?)
二人とも元はノンケですが、二人のキャラゆえにか自然な流れに感じました。(←ここが個人的にBLで結構ネックになるので、作家さまの腕頼みなんです。。)オタクでオボコかった春彦が、慎也の女性遍歴を本人から聞き出してキズついたりとか。馬鹿正直に暴露する慎也のアホで残酷な優しさとか。それでも不安になった春彦をちゃんと気遣って、いい加減そうでいて必ず埋め合わせする慎也なんですよね。
学生の頃は良かったね、と春彦がこぼした時、慎也はただの子供だったあの時より、今の方がいいと返すんです。そんな前向きな言葉をもらえた春彦がどれだけ救われたか…。そうやってお互いにフォローし合って、二人でいることを選び続けていくのです。
春彦には東野さんという職場の先輩がいて、これがまたスピンオフになりそなキャラクターなんですが、電子版では彼のオマケ話がちょこっと。さりげなく描かれている東野さんの飼い猫ちゃんたちが可愛いかった。あ、あと春彦の実家の犬(柴?)も、一コマだけの出演だけれど癒されました。動物が出てくる作品、好きだなぁ。
カップルがどうやって絆を深めていくかをじっくりと描いた、ほのぼのと楽しめるお話です。
もう大好きですこの二人。いい加減な慎也としっかり者のハルちゃん。とにかくハルちゃんが可愛くて可愛くて。慎也のことがめちゃくちゃ好きなのがビシビシ伝わってきました。相手がいい加減でも好きだから別れられないという葛藤が切なかったですが、そんな悩みですら可愛い…。ずーっと一途なハルちゃんと、ハルちゃん無しでは生きられない慎也。些細なことでケンカしたり、すれ違ったりするけど、普段からイチャイチャラブラブするし、お互い大好きで想い合ってるし、ちゃんと仲直りできるし…最高のカップルだなと最後までにやけながら読みました。いい感じにダラダラしてるストーリーが個人的に新鮮味MAXでめちゃくちゃお気に入り作品です!
続編あれば絶対読みたいです♡期待してます!
「月にむら雲ー」が良かったので、こちらも読んでみました。
めっちゃ面白かったです。
漫画家の慎也×慎也のファンだった証券マンのお話です。
二人の日常にちょっと細波がたったり、ときには高波が訪れたりします。
付き合うようになって5年とちょっと、いつも締め切りに追われている漫画家の慎也とそれに振り回されているハル。
今回もハルの誕生日のお祝いをすっぽかされ、もう限界、別れようという所から始まっています。
でも原稿の手伝いやらやっているうちに慎也から一緒に住もうと言われて…なんやかんやでお互いがお互いをめちゃ好きで、お互いじゃないと嫌だよっていうラブラブなお話です♡
小さな不満やイザコザがあっても愛しあってる二人で安心して読めました。
性格的に将来の事が不安なハル、なんも考えてなさそうな慎也。ハルが慎也のマイペースに引きずられて、なんとかなるかなと思い始めていく。いいバランスの二人でした。
「話せば長いふたりの話 それだけの話」が発売されると知りこちらを慌てて購入しました。
「彼と付き合う10のメリット」も凄く好きだったんですが、こちらの作品もとても大好きになりました。
慎也とハルちゃんの何気ない日々がとても素敵でした。そしてハルちゃんがとっても可愛いんです。時には喧嘩したり許せない事も有るけれど、根底にはお互いに大好きで相手無しではいられない気持ちがあるんです。
慎也の後輩でアシの木田くんが二人の仲を知らなくて慎也の元カノの話をしちゃったり、ハルちゃんをキモオタ童貞だとばかり思ってた会社の先輩でゲイ東野が慎也を煽ったりと、二人の中にちょいちょい風を送り込んでくれていました。
慎也のちょっとズルいところとか、ハルちゃんの真面目で一途なところとか、なんて言うかこめり先生の絶妙な匙加減が効いてて、ずっと壁になって眺めてたいカップルでした。
続編が待ち切れ無くて、思わず評価が高かった「月にむら雲、花にあらし」を購入してしまいました。
自分の誕生日に高級なレストランでワインとケーキが用意され、後は相手を待つばかり。
待てども待てどもやってこず、二人の日常への世界と入っていく。
過去の映像と高級レストランそして日常へ。導入が素晴らしく、二人の世界にとても興味をそそられます。
売れない漫画家の慎也君と大手証券会社勤務の春ちゃんは付き合っ5年のカップル。
常に締め切りに追われて約束を守らないのも常習。ただでさえ思うように会えないのに、春から春ちゃんも移動で忙しくなり中々会えなくなってしまう。
元々慎也君のファンだった春ちゃん。絶対邪魔はしたくないけれど、自分の事も考えて欲しいと別れる覚悟をするけれど、、、
結局仲直りしますが、毎回、もう二度とこんな思いは嫌だと思うけれど、事が過ぎれば好きだから。と、また繰り返され続く日常。
そうして積み重なった二人の時間。
沢山の想いが詰まった時間なんだなぁ。と、読んでいて実感できます。
そうして、同棲するようになった二人。お互いの部屋で、お互い好きな事をしてますが、居間に行けば顔を合わせられ、肌を寄せ合える。自然な会話でじゃれ合う二人がとてもほほえましいです。
春ちゃんの上司が現れて、一見当て馬か?と思いきや、よき相談相手になってくれたり、
慎也君の過去に焼きもちを妬く春ちゃんの姿だったり、
二人の初々しいつきあい立てのエピソードなんかも所々はいり、
二人のことがアシスタント君にばれてしまったり。
色んなエピソードてんこ盛りなのに、話がばらつかず、とても上手くまとまっているので、6年分の日常を見守っている気分になります。
そして、これからも絶対手放してなるものかー!と、強い意志を持って永遠の愛を誓い合い、まだまだ続く日常があることを思わせる。
二人の日常を沢山垣間見れてほんわか幸せな気分になれる一冊でした。