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生田 おまえは俺をどうしたいんだ――
表紙の雰囲気に惹かれて購入。
水彩塗りっぽい表紙カラーの塗りは繊細な印象を受けてとても良かったです。
カップリングとテーマは悪くないのですが、受けの過去についての掘り下げ等を中心とした(心理)描写の抽象さが、可もなく不可もなくな読了感を与えていたように思えました。
登場人物の性格的にも致し方ないのかもしれませんが表情もややワンパターンな印象。
半分以上が表紙と似たり寄ったりな口の形をしているので、キャラ映えがなく、やや単調に見えました。
クールだったり寡黙なキャラクターでももう少し顔の中身のバリエーションが欲しい所……デビューコミックスだったのかな。
繊細な印象を受ける作家さんの“持ち味”は好みな方でしたので、小説であればまた少し違う評価になったのかもしれませんが……でもまあ漫画なので、コストが高かろうが絵で魅せて描いて欲しいと願ってしまうのが読者の真理かもしれません。
雰囲気が良かったからこそ、もう一歩欲しかったです。
生徒×教師で、無骨タイプの生徒が大人相手に駆け引きなしでぐいぐい迫っていくお話。もうこれだけで好きすぎる!だけどさらに先生のキャラも絶妙で。流されたり倫理観に悩んだりするタイプだと、現実的な教師と生徒の問題を考えてしまって楽しく読めないんですけど…。この先生は大人としてとか教師としてとか、そういうことはあまり出してこなくて、自分として1対1で対峙してる感じがありました。
生田はとにかく先生に一直線。目ヂカラがすごくて、見つめる視線が熱すぎます。そしてたまに弾けるDKの笑顔!眩しい…笑。で、順調に扉を開けられていく先生。ドキドキし合ってる二人が触れ合ってもないのに妙にエロく見えて困りました笑。
ストーリーは王道中の王道かもしれませんが、特に攻めのキャラがめちゃくちゃ好きで、独特の空気もハマる感じで、何度も読みたくなる作品でした。作家買いします。
◾️生田(バスケ部引退3年)×奈良(生物教師)
表紙が素敵です。薄く滲むように大きくタイトルが配置されて、雨が降っているような表現がされています。装丁は川谷デザインの菅谷さん。
中の絵は表紙とかなり違う印象でした。繊細な感じかと思いきや、ザカっとした線。一方お話は繊細で詩的。波風がなく、演出もさしてなく、はっきりとした展開や葛藤もなく、ぬるっと卒業&成就して終わってしまった。この雰囲気をどう受け取るか。自分は好みではなかった。
卒業まで我慢できたなら校内でしなくても…そこはロマンなのかね。
中立〜萌
「その名前を君は知らない」が良かったので、こちらも読んでみました。
どちらも高校を舞台にした、大まかにいうと教師に憧れ(恋情)を持った生徒の話でしたが、「その名前~」が高校卒業後で完全に成人後の話だったのに対し、こちらは在学中の生徒と教師のお話です。
生徒から真っ直ぐ向けられる恋情に葛藤する教師の話っていう、この設定自体は好きです。
教師の奈良には過去のトラウマがあって、恋自体に臆病になっているっていう設定も、定番だけど好きです。
絵も、表情などが印象的で好きなタイプの絵です。
奈良が卒業まではって言いながら、ぐらぐら恋に落ちていく過程は良かったんだけど、最後が残念。
もう、あと、ちょっと、
せめて奈良の自宅とかまで我慢できなかったんかーい、、、って。
最後のせっかくの二人の初エチシーンで萎えてしまって萌一つで。
セルフツッコミ
なんというか、完全に個人的な萎えツボなんですが、学校の校舎内でセックスするってのが苦手で、同級生同士ならまだ何とか許容範囲でも、対教師となると本当に一気にドン引きで、この作品も、最後がこれでさえなかったらと、本当に残念。
生物教師奈良に片想いしている生田。
テストの答案用紙に点数を捨てても告白を続ける。
奈良は学生時代に雨の中友人に告白し手酷く拒絶されそれ以来殻にこもってしまって。
生田もバスケット部で対戦相手の悪意あるプレーで怪我をし、もうバスケットが出来なくなり傷付いていて。そんな時雨の中奈良に話しかけられ…。
一途に奈良を想う生田。イケメンで人気者なのにひたすら答案用紙に想いを書き続ける。
奈良も傷付いた過去を乗り越え生田の想いに救われ。
お互いに救済と希望のお話ですかね?
卒業式の後のエッチはいきなり感が。受け攻めも自然に決まったの?
臆病な恋が成就した物語でした。見つけてくれてありがとうって良い言葉でした。
生田の恋の相手に気付いた友達が面白かったです。