好きな人には、好きな人(オレの父さん)がいました。

かげふみの恋

kagefumi no koi

かげふみの恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×210
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
85
評価数
21
平均
4 / 5
神率
28.6%
著者
ロッキー 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784879197764

あらすじ

悠太は伯父の秋文さんのことが好き。
でも、秋文さんは悠太の父親のことが好き。
二番以下の自分にこんなにしてくれるなら、
叶うはずのないオレの想いは成就しているんだ。
それでもくやしいんだよ――…

伯父×甥っ子の表題作の他、オメガバース作品を含む珠玉の短篇集。
描き下ろし大量の40P!

表題作かげふみの恋

秋文・サラリーマン
悠太・高校生

同時収録作品僕たちはまるで誘蛾灯のように / 籠の中

森岡(大学生,α,砂子の運命の番)
砂子(大学生,Ω,森岡の運命の番)

同時収録作品あなたは冷たい

吉岡・高校教師
光・高校生

同時収録作品嫉妬と支配欲の共生論

都倉・カメラマン
亘理・サラリーマン

同時収録作品今度は幸せになろうね

その他の収録作品

  • あとがき
  • それぞれのハッピーエンド(描き下ろし)

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数1

シリアスな雰囲気あるれる短編集

初読みの作家さまでしたが、ちるちるさんの作家インタビューでお見掛けして、面白そうだなと思って購入してみました。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。






表題作『かげふみの恋』
アンソロ『背徳BL』に収録されていた作品。
主人公は高校生の悠太。ストーリーは彼視点で進みます。

悠太は、自分の母親の兄である伯父・秋文さんのことが好き。
でも秋文さんは、彼自身の友達でもあり、妹の夫である悠太のお父さんのことが好き。

悠太は、自分には振り向いてくれることのない秋文さんに切ない片想いをしていて…。

というお話。

父親と風貌がよく似ている、という理由だけで構わない。
少しでも自分に振り向いてくれたら、という悠太が健気ちゃんで可愛いです。

秋文さん×悠太の二人は、恋人、というわけではないのに体の関係だけはある。
まだ高校生で、甥っ子の悠太と関係を持つ、という所が「背徳」だったのかなあ。
個人的には「まだ恋人ではない」男の子と関係を持っちゃう伯父さん、という所に背徳感を感じたのだけれど。

『僕たちはまるで誘蛾灯のように』
オメガバースもの。
Ωの砂子くんは発情期を抑える薬が効きやすく、ほかのオメガのように発情期に左右されない体質。
「運命の番」とか、何でも手に入れているαのことが嫌いで、常に冷めた気持ちでいる大学生。
ところがある日、自分ではコントロールできない劣情を引き出されてしまう「運命の番」のαと出会ってしまって…。

自分の気持ちは置いてけぼりで、身体だけ発情してしまうことに反感を持ちながらも、当の運命の相手である森岡くんは常に砂子君の気持ちを優先してくれて。

はじめは「運命」に逆らえなかっただけの砂子くんですが、森岡くんの優しさに触れるにつれ、徐々に気持ちが寄り添っていく過程がとても良かった。

脇役で出てくる森岡くんの友達のαの宮田くんが気になるキャラだったのですが、カバー下が…!
激カワです。ぜひとも彼視点のスピンオフを書いてほしいです。

『あなたは冷たい』
高校生のヒカルは、学校でゲイという事がばれていじめにあっています。
そんな彼の心の拠り所は、かつて家族で住んでいた(今は住んでいない)家の庭に横たわること。
その家には今は別人が住んでいるのですが、その住人・吉岡という人が…、

というお話。

なぜヒカルは庭に引き寄せられるのか、「吉岡」はいったい何者なのか、ヒカルの母親は今どこにいるのか。
そういった謎を解き明かしながら進む展開はさながらサスペンスモノのようでした。

『嫉妬と支配欲の共生論』
カメラマンの都倉は男女問わずモテモテな男性。
その都倉がある事情から男性とキスしているところを学生時代からの友人である亘理に見られて。
「男も恋愛対象になるなら、自分と付き合ってほしい」と亘理に告げられた都倉は「なんでもいう事を聞くなら」という条件のもと亘理と付き合うことになるのですが…。

学生時代、何事にも亘理に勝つことができずコンプレックスを抱えてきた都倉が、その憂さ晴らしのように亘理を抱いたりするシーンにちょっと萎え萎えだったのですが、実は都倉も亘理のことがちゃんと好きで、という。

何をされても従順に都倉の言うことを聞く亘理が可哀想だけれど彼が幸せそうだから、まあいいか、というお話でした。

『今度は幸せになろうね』
ボロいアパート。
人形を死んだ赤ちゃんの代わりに抱く若い母親。
ヤクザで人殺しをしてきた男。
彼らが選んだ結末は心中で。

という、なんとも暗いシーンから始まるお話。

そのシーンを見ているのは、高校生の天野。
夢の中で見るそのシーンは、自分の前世だったとなんとなく感じ取っていて。

夢の中で自分が殺した男にそっくりな男に見覚えがあるなと思っていたら、同じ高校に通う久保くんだという事に気づき声をかける天野くんなのですが。

二人とも、夢を見て、それが前世だったという事も理解している。
かつて幸せになれなかった二人。
今度こそ、幸せになろうね。

出だしはかなり陰惨なストーリーですが、現世の天野くんの天真爛漫さがこの話を救いのあるものにしていました。

短編集なのでいくつもお話が収録されていますが、そのどれもが明るく楽しい話ではない。ロッキーさんのちょっと陰のある絵柄がそのストーリーによくあっていて、そこはかとないエロさがにじみ出ているのが良かったです。

どのお話も設定がとても良くて、ストーリーに引き込まれるのですが短編集なのでもう少し読みたいな、という所で終わってるのがまたなんとも言えない余韻がありました。

最後に全てのCPが少しずつ出てくる、『それぞれのハッピーエンド』が収録されています。
基本的には『かげふみの恋』の悠太メインのお話なのですが、それぞれのお話のキャラたちが悠太の高校の同級生だったり、先生だったり、すれ違う通行人だったり、という形で登場してました。
全体を通してシリアスな雰囲気が漂う暗めの話だったのに対し、この描き下ろしはポップな感じの明るいムードなお話で、これ、個人的にとってもツボでした。

8

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