おまえの手じゃないとイッた気しねえ

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表題作恋の足音が聞こえる

岩田修
リーマン,高校時代からの友人,35歳
加藤義明
別会社のリーマン,35歳

その他の収録作品

  • 足音のゆきさき(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

サラリーマンの加藤と岩田の腐れ縁は高校の時から35歳になった今でもなくならず。
そんな二人は昔からやっていた流れで、定期的に会っては抜き合いをしていた。
お互い彼女がいた時期もあったり、お見合いをすすめられたりするものの結婚にはいたらず、この関係がまだまだ続くと思っていたが……。

作品情報

作品名
恋の足音が聞こえる
著者
野萩あき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047344648
4.1

(97)

(45)

萌々

(35)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
12
得点
400
評価数
97
平均
4.1 / 5
神率
46.4%

レビュー投稿数12

35歳同士、大人の恋

わ〜…良かった。。長い片想いが実を結ぶお話。

35歳同士、高校からの腐れ縁の修と義明。二人は定期的に会って抜き合いする仲で、このままましばらくこの関係が続くと思っていたけれど、義は修が隠していたある秘密を知ってしまいー
と続くお話です。

この二人、表紙を見た時はもうちょっと年齢上かと思った;今時の35歳ってもう少し若々しいような…?や、男性の方が変化激しいから年相応の描写なのかな?

やー、長い長い修の片想い成就に拍手!と、リバが本当に自然で最高だった。。

押せ押せで義明を手に入れようとしている修が本当は臆病で、合鍵を渡す手が震えていたとか、寝ている間に修に触れて「夢じゃない」と確認してるところとか、胸にグッときて切なかったです。

最初はかなり戸惑っていた修だけど、一度覚悟を決めて決心した後は揺るがず。男らしくて格好いい…

リバものは久しぶりに読んだんですが、やっぱりリバいいなと思わせてくれる作品でした◎

0

ゆっくり、心地よく、忍び寄ってくる恋

 実際の年齢的にもビジュアル的にも、ちょうど若者とおじさんの狭間くらいにいる同級生2人の物語。20代ほどの勢いもなく、かといって40代ほど落ち着いてもいない、30代って複雑な年代ですよね。お互い時々彼女はつくるけれど、しっくりこなくて結局別れてしまう。昔から互いを知り尽くしていて、気張らなくても隣にいるのが心地良い、そんな感情から発展していく恋の物語は、何度読んでもすっと心に入ってきます。義明の気持ちが追いつくまで、気長に待っていた修のゆったりした性格にも好感が持てました。リバも自然でしたね。

0

相手の幸せを願う

良いリバ作品でした。
ちるちるのキャラ属性欄見て35歳と知る。情報を見逃していたようだ。まだおじさんというには早いけど、さすがに20歳とは付き合えないかな〜。義明が冷静で良かった。

◾︎修×義明 リバ,高校の同級生
リバといいつつ、「ノンケたる義明を尊重して最初は義明が男役をやった」というのが正しいかな。
修目線が最後に収録されているのが強い!話全体は大人の恋愛らしく淡々と描かれているけど、修は達観しつつも熱い思いがあったんだろう。表面だけじゃなく、本気で義明が幸せならそれでいいと思ってたんだろうな〜
修には義明とは別に、恋愛感情を持てる相手と出会う未来もあったかもしれないけれど、こういう形でこういう出会いがあって、義明と収まるところに収まれたのもまた一興。

0

もっと評価されるべき!

最ッ高でした!リバ好きにはたまらない一冊です。もう、一日でも早く出会いたかった…。もっともっと評価されるべき!!

高校からの腐れ縁が続く35歳のおじさん達のお話。

二人の身体の繋がりは、最初、タチ寄りのゲイである義明が、ノンケの修の気持ちを組んで、ウケに回ります。この絡み、私はとても好きです。
「逆はあまり得意じゃないんだよなあ」と言いながら、修を受け入れる義明の深くて大きな愛が最高に格好いいです。慣れないので上手く感じることができず少し無理をしている義明と、それに気づいて義明を気持ちよくしようとする修。上手く言えませんが、男同士だからこそって感じでグッとくるシーンでした。

女役に抵抗があった義明が「今日、逆でいいぞ」と、自ら受け入れることを選び、二人は心から結ばれます。
この作品は、身体の繋がりの変化の描写がとても上手く、二人が互いを思いやり、一歩ずつ関係を深めていくのが印象的でした。

4

二度、三度と読み返すにつれて味わいが増していくお話。

あらすじの「〜35歳になった今でもなくならず。そんな二人は昔からやっていた流れで、定期的に会っては抜き合いをしていた。」という箇所。
35歳にもなって未だに抜き合いって何やってんのよ、おーい…と思ったけど、「リバ」があるみたいなので読んでみました。

二人ともゲイってわけではなくお互い彼女がいた時期があったりしつつも、気づけば35歳になってもお互い未だ独身で腐れ縁…
だと思ってたのは片方の義明だけで、もう片方の修は実は途中からゲイな自分に気づいて、義明を高3の頃から意識し始めて、長すぎる片思いをしていた、というのが途中で判明するんです。

上司から20歳の子を紹介されデートすることになった義明に対して、夜に「どうだったのかなー思って ピチピチの20歳」と電話をかけてくる修。
抜き合いも「やっぱお前の手、気持ちいいわ。」とさらっと深い意味もないように言う修。
初読み時にはさらーっと読み過ごしていた義明の言動すべてに意味があるんだなと。

ずっとノンケの義明視点でお話が進んで行くので切なさはかなり控えめだけど、もし義明視点で描かれていたら、もう涙なくしては読めないくらいめーーーーっっちゃめっちゃ切ないお話だったはず。

だって17年近い片思いなんですよ!

それがようやく成就した修はほんとはタチ専に近いゲイなんだけど、ノンケの義明に萎えられては困るからと最初は受け役に回るんです。

修の言う「幸せ」という意味が味わい深かった。
冒頭で35にもなれば周りは子供もいて…昔は当たり前に自分もそういう幸せがくると思ってたのに…とぼやく義明に対して、「幸せとは人それぞれ己の心の中にある」と酔っぱらいながらもそんな言葉を送ってた修。
後に、「義明の幸せを一番近くの友人として見守り続けようと決意していて、それはそれで俺なりに幸せだったから…」と義明に語るのだけど、冒頭の「幸せとは〜」とはという言葉がそんな諦めと哀しみと切なさが入り混じった境地の言葉だとは思ってもいなかったので、読み返すとじんわりきます。

そして、そんな修の気持ちを全部知った義明が修の全てを受け入れようと、受け側に回ることを提案する形のリバ。これは本当にいいリバでした〜。まさに身も心も受け入れてもらってのリバで理想的。

最後の描き下ろしがこれまた良かった。
本編はずっと義明視点だったけど、描き下ろしでは初めて修視点で描かれています。
恋人として義明のそばにいる修の慣れない喜びと長年の片思い故の染み付いてしまった不安が繊細に描かれていて、短いお話ではあるけれどどれだけ好きだったのかというのが伝わってきて良い描き下ろしでした。

リバ目的で読んだけど、リバ部分だけではなく全体通して読み返すにつれて味わいが増して、リバ部分の意味も浮き上がってくる良作だと思います。

7

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