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表題作人魚姫の真珠~海に誓う婚礼~

ウイリアム・チチェスター・オブ・オドンネル,侯爵
水凪(ウィスカ),19歳,島の神職一族の厄介者

同時収録作品海に誓う婚礼

ウイリアム・チチェスター・オブ・オドンネル,侯爵 
水凪,19歳,人魚の血をひく青年

あらすじ

二十歳になったら、僕は海の泡になって消えるんだろうか──。アイルランドの離島で暮らす人魚の末裔・水凪。海の中を自由に泳ぎ、天候を予知できるけれど、島では忌むべき存在として疎まれてきた。そんなある夜、水凪が救ったのは、難破した若き公爵のリアム。瀕死の重傷を人魚の力で生き返らせたのだ。「どうせ僕は長く生きられない…」水凪は意識が戻ったリアムに自分が恩人だと告げられず!?

作品情報

作品名
人魚姫の真珠~海に誓う婚礼~
著者
華藤えれな 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199008719
3.4

(31)

(8)

萌々

(9)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
4
得点
99
評価数
31
平均
3.4 / 5
神率
25.8%

レビュー投稿数4

間違えた箇所があったのでやり直しました。紛らわしくてすみません。

正直言って、読んでいてとても島民たちを惨殺してやりたくなりました。だって、水凪が可哀想すぎて…読んでいて本当に辛かったです。リアムと出会った時の水凪は靴も穴だらけのボロボロで髪の毛もボサボサというみすぼらしい格好で、疎むべき存在として忌み嫌われ暴力を振われたり、10歳の時から男娼として島の男共に犯されているという。「10歳って!犯罪だよ!!10年間もこんな酷いことを、こいつら…!」とものすごく殺意が沸く作品でした。物語に入り込んでしまう自分としては心からとても辛かったです。でも唯一、良かったと思ったのは犯されている間、海の神リーンのおかげか心と魂は身体から切り離されているため何も感じずその間の行為を覚えていないということでした。しかし、その他にも悲しいのが島の住人の中でただひとり、水凪に優しくしてくれていると思っていたエメットに嘘を付かれ裏切られたところです。「お前までもかぁっ!!!」と本がぐしゃんっとなってしまったことは言うまでもありません。さらに男娼の様子(水凪は感じても覚えてもいない行為)を録画したものをリアムの前で見させられるという!そのせいで、愛しているリアムからには最悪な言葉を浴びせられることになるし。ちょっとどころではないシリアスというか不幸な物語でもう吐きそうなくらい気持ちが悪くなりました。

しかし、水凪が本当に良い子すぎます。もう、後半は水凪のこと愛しくてたまらなくなりますよ。本当に可愛くて、可愛くて。このサイトに評価を書こうと検索したときにいろんな人魚の画像が出てきましたが、そんなの比じゃない!本当に愛しくて涙が出ます。心が綺麗すぎて。こんな酷いことされていたのに島の人々を守りたいと、最後まで思っているのだから。犯されたあと、魂が身体に戻ったとき男達が笑顔で優しくしてくれるのが嬉しいと、こんな自分でも役に立つということを考えているのをみて、本当に泣きますよ。いじらしすぎて!もう好き!!今まで読んだBL小説の中で一番心が清くて最高レベルの良い子でした。綺麗で清い子だからこそ本当に島の奴らが許せない。母にフィクションだよと宥められました(笑)それぐらい本当に水凪は良い子です。

自分より先にレビューしている方のおっしゃる通り、自分もこういう悲劇的な表現などが苦手なので水凪のために頑張って読んでいたのですが、あまりにも辛い出来事が多すぎて本に対して失礼なので普段は絶対しない飛ばし読みをしてしまいました。ごめんなさい。しかし後半はもちろんなくても良いのですが、悲劇的なこともありますが水凪がちゃんと幸せになります。海や真珠の綺麗な表現も出てきて「わぁ素敵だな」と思えるのですが、「いや待てよあのクズ野郎どもが住んでるんだよな…」と少しばかり海が霞んで見えましたね。

ただひとつ、疑問なのが海の神リーンは水凪を助けてあげられなかったのかということです。神様なら天候荒らすぐらいしたら良いのになってどうしても思っちゃいました。

本当は悲劇的かつ辛い出来事が多すぎて気分が悪くなったので萌くらいの評価なのですが、それでは水凪があまりにも可哀想で本当は微塵も思えないけれど神の評価にさせていただきました。だから、神評価を信じてはいけません。ふざけるなと思われる方、本当にすみません。読めばわかります。それぐらい水凪が可哀想なのです。だからリアムと結ばれて良かった…!

ここまで長々と本当にすみません!読んでいただきありがとうございました。このレビューがどうかあなたの役に立ちますように。そして、水凪がもっともっと幸せになれますように。心を込めまして。

10

りんご

私も全く同感です。水凪があまりにいい子なのに対し島の住民は水凪の従兄弟を含め ゲス揃い
前半の水凪への扱いが酷すぎて どん引きしました。

とても長いですが、あなた様の役に立ちますように

正直言って、読んでいてとても島民たちを惨殺してやりたくなりました。だって、水凪が可哀想すぎて…読んでいて本当に辛かったです。リアムと出会った時の水凪は靴も穴だらけのボロボロで髪の毛もボサボサというみすぼらしい格好で、そのうえ忌むべき存在であり疎むべき存在として忌み嫌われ、暴力を振らされたり、10歳の時から男娼として島の男共に犯されているという。「10歳って!犯罪だよ!!10年間もこんな酷いことを、こいつら…!」とものすごく殺意が沸く作品でした。物語に入り込んでしまう自分としては心からとても辛かったです。でも唯一、良かったと思ったのは犯されている間、海の神リーンのおかげか心と魂は身体から切り離されているため何も感じずその間の行為を覚えていないということでした。しかし、その他にも悲しいのが島の住人の中でただひとり、水凪に優しくしてくれていると思っていたエメットに嘘を付かれ裏切られたところです。「お前までもかぁっ!!!」と本がぐしゃんっとなってしまったことは言うまでもありません。さらに男娼の様子(水凪は感じても覚えてない)を録画したものをリアムの前で見させられるという!そのせいで、愛しているリアムからには最悪な言葉を浴びせられることになるし。ちょっとどころではないシリアスというか不幸な物語でもう吐きそうなくらい気持ちが悪くなりました。

しかし、水凪が本当に良い子すぎます。もう、後半は水凪のこと愛しくてたまらなくなりますよ。本当に可愛くて、可愛くて。このサイトに評価を書こうと検索したときにいろんな人魚の画像が出てきましたが、そんなの比じゃない!本当に愛しくて涙が出ます。心が綺麗すぎて。こんな酷いことされていたのに島の人々を守りたいと、最後まで思っているのだから。犯されたあと、魂が身体に戻ったとき男達が笑顔で優しくしてくれるのが嬉しいと、こんな自分でも役に立つということを考えているのをみて、本当に泣きますよ。いじらしすぎて!もう好き!!今まで読んだBL小説の中で一番心が清くて最高レベルの良い子でした。綺麗で清い子だからこそ本当に島の奴らが許せない。母にフィクションだよと宥められました(笑)それぐらい本当に水凪は良い子です。

自分より先にレビューしている方のおっしゃる通り、自分もこういう悲劇的な表現などが苦手なので水凪のために頑張って読んでいたのですが、あまりにも辛い出来事が多すぎて本に対して失礼なので普段は絶対しない飛ばし読みをしてしまいました。ごめんなさい。しかし後半はもちろんなくても良いのですが、悲劇的なこともありますが水凪がちゃんと幸せになります。海や真珠の綺麗な表現も出てきて「わぁ素敵だな」と思えるのですが、「いや待てよあのクズ野郎どもが住んでるんだよな…」と少しばかり海が霞んで見えましたね。

ただひとつ、疑問なのが海の神リーンは水凪を助けてあげられなかったのかということです。神様なら天候荒らすぐらいしたら良いのになってどうしても思っちゃいました。

本当は悲劇的かつ辛い出来事が多すぎて気分が悪くなったので萌くらいの評価なのですが、それでは水凪があまりにも可哀想で本当は微塵も思えないけれど神の評価にさせていただきました。だから、神評価を信じてはいけません。ふざけんなと思われる方、本当にすみません。読めばわかります。それぐらい水凪が可哀想なのです。だからリアムと結ばれて良かった…!

ここまで長々と本当にすみません!読んでいただきありがとうございございました。このレビューがどうかあなたの役に立ちますように。そして、水凪がもっともっと幸せになれますように。心を込めまして

3

お話の進み方は人魚姫とは正反対です

読み終わってから確認したら2017年の出版なのですね。読んでいる最中、もっと古い作品なのかと思っていました。いや、悪い意味じゃなく。
『童話テイスト』が強い様に思ったんですね。
濡れ場、それも攻めさん以外からの凌辱シーン等もきちんと(『きちんと』ってなんだよ、と自分突っ込み)あるのですが、生々しくない。華藤さんのお話は『マタドールもの』とかを読んでいるのですけれども、そちらのヒリヒリとしたシーンとは全く異なっておりましたので、思ったより痛さを感じずに読めました。

主人公の水凪はいわゆる『可哀想な受け』です。
メロウと呼ばれる人魚の血をひく水凪は、天候を予測したり、体を繋ぐことで人間を癒したり、陸よりも海中でのほうが自由に動き回れたりと特殊な能力を持っているのですけれど、生まれ故郷の島では男たちの慰み者にさせられ、真珠の横流しにまで加担させられているという、かなり酷い扱いを受けています。

おまけに彼は人から親切にされる、愛されるということを知らない子なんです。
やはりメロウであった母に捨てられ、唯一優しく接してくれる従妹も結局は水凪を利用しているだけ。
メロウは『20歳になるまでに人間と愛し合って人間に変わる』か『泡となって海と一体化する』か、のどちらかの運命しかありません。
愛されることを知らない水凪は、自分をさげすむ人間界にいるよりも海に還りたいと思っています。

そんなところに島の真珠産業のオーナー、侯爵のリアムが現れます。
水凪は自分を差別せず公平に扱い、おまけに優しさすら示してくれるリアムに好感を持ちます。
で、ここから人魚姫展開(リアムの船が沈没して……ってやつですね)が始まるのですけれども。

私、実は幼少の頃から『人魚姫』という話が苦手でして。
だって皮肉な話だと思うのですよ。
海から自分を救ってくれた恩人の人魚がすぐ側にいるのに気づかず、別の人と勘違いする王子とかを見ていると「愛って何だろう?(虚無感)」って思っちゃってたんです、子どもの頃から。で、そんな虚無感を抱かせるものの為に人魚姫が自分の命を投げ出すのっていかがなものかと。
お好きな方には申し訳ないのですが「単なるナルシシズムなんじゃないの?」と。

この話を読んで「流石BL。乙女の夢を叶えてくれるねぇ~っ」と思いましたよ。
『あしながおじさん』ですよ。ト〇イ・ハイデンの『シー〇という子』かもしれん(いや、流石に違うか。でも思い出しちゃったのよ)。

個人的には華藤さんの『ヒリヒリした関係のお話』の方が好きですが、でも納得のいくおとぎ話だったので満足いたしました。

1

ネタバレ注意

主人公が可哀想すぎる・・・ 内容説明で「島では忌むべき存在として疎まれてきた」と書かれていますが 村八分の扱いどころではなく 呪われた存在として蔑まれた上 島中の男達に幼い頃から輪姦され つらい暮らしをしています。
大勢の男達に身体を弄ばれる対価としてわずかばかりの食べ物貰う日々
(しかもこの男達は最後までお咎めなし)
主人公は涙がでるくらい純粋でいい子ですが島の住民は揃いも揃ってクズです。
攻め様と出会い愛されるようになってからの後半部分は好きですが 前半は主人公があまりに可哀想で嫌いです。
作者さん せめて村八分ぐらいの設定にできなかったのか・・・
好みにもよるとおもいますが私は輪姦モノやレイプモノが嫌いなので あまりに可哀想すぎて後味悪かったです。

5

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