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その世のどこか、地図にない国

sonoyo no dokoka chizu ni nai kuni

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表題作その世のどこか、地図にない国

ムスティア,オライエ家当主,小国の王子
ノネ,オライエ家,従者

同時収録作品その世のどこか、地図にない国

シン,オライエ国に訪れた旅人
ノネ,オライエ家,従者

その他の収録作品

  • ゆめのような国
  • リアンドロスからの手紙
  • てごわい(描き下ろし漫画のあとのはなし。)
  • マリーからの手紙

あらすじ

自称冒険家のシンは、高い城壁に囲まれ、他国と一切の外交を経つ謎多き国・オライエに単身潜入する。
そこで彼が出会ったのは、高貴で美しい少年王・ムスティアと、しとやかでクールな美人従者・ノネだった。
オライエ特有の風土病に罹患しているムスティアへの治療行為だと、毎日のようにキスを繰り返す主従「この国ではキスは情交の意味を持たない」と嘯きながら、身体の熱を持て余す従者ノネを目の当たりにしたシンは…?

異邦人シンの目線で描かれる、「地図にない国」で運命に翻弄されながら、唯一無二の互いを求める少年王と従者の、あまりに美しく尊い、愛の物語。

作品情報

作品名
その世のどこか、地図にない国
著者
鯛野ニッケ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
シリーズ
その世のどこか、地図にない国
発売日
ISBN
9784908757945
4.1

(368)

(201)

萌々

(84)

(41)

中立

(22)

趣味じゃない

(20)

レビュー数
40
得点
1486
評価数
368
平均
4.1 / 5
神率
54.6%

レビュー投稿数40

儚くも美しい愛の物語。

ファンタジー読み慣れてないのでレビューに粗があったらすみません(;´Д`A
でも下手は下手なりに伝えたい。

すごく良かった!!!

外交を断絶し、時代ごと世の中から置き忘れられた世界観。
原因不明のまま蔓延する風土病。
一国の運命を背負う小さな背中。
主人と従者が唇を介して命のやり取り。etc.

細かく創られたファンタジーですが詰め込み過ぎてなくてシンプル。
読みやすくて難なく世界観に入り込めました(﹡´◡`﹡ )


国交を断絶し高い壁にグルリと囲まれた小国。
ハイテクな現代から忘れ去られたように、何百年も前のような文化で暮らしてます。
お話はその国に入り込んだ異分子である冒険家・シン視点で進みます。

攻め・ムスティアは幼いながらも一国を背負う主。
志高く国を再建しようと前向きに生きていますが、体は病に蝕まれていて…。
その病の症状を緩和させる「抗体持ち」と呼ばれる人がいて
従者のノネはその役割を担っています。

抗体の受け渡し方は『口移し』(ФωФ)‼︎
発作が起こると深く深くキスをするのですよー!///
イケメンショタと美人のキス!!ふぁぁぁぁ///
…とはいえ、それはあくまで治療行為。
それ以外の意味を持たないのを理解しつつ、
ノネはキスをするたび恋心が疼いてしまうのが切ないです。

そんな熱を孕んだ体を慰めるのが、場面を目撃してしまったシン。
攻めはムスティアですが2回ほどシン×ノネの行為があります(未挿入)
これがまーエロい。
主に叶わぬ想いを寄せながら、間男の愛撫に震える美人受けなのですよ。
間男であるシンは、ムスティアの名を呼びながら悶えるノネを気持ちよくさせてるんですよ。
主従以上の関係はないから裏切ってはないけど、妙な背徳感が色っぽい(^//^)

ムスティアとノネの関係は残酷なものでした。
言葉の通りのまま「命を捧げる」間柄。
ムスティアの病を完治させることはノネの死を意味し、
ノネを生き残そうとすればムスティアはどんどん病に冒される。

抗体の口移しはその場かぎりの凌ぎでしかなく。
互いに相手を想い生き残そうとする姿。
言い方が悪いかもしれませんが、儚く美しく涙腺が緩みました(;ω;)

ムスティアが生き残るのか、
ノネが生き残るのか、
ギリギリの選択を救ったのはーーー。

ドンデン返しは、個人的にすごくビックリした!
ヒーローだった!!!

そんなこんなで(ボカす)ショタから成長した7年後。
大人になったムスティアとノネが治療ではなく初めての『愛欲を示すキス』
めっちゃ萌えた〜〜〜!!!!(;///;)
キスだけに何ページかけるの?ってぐらいじっくりじっくり…。堪らん。
当たり前だけど通じ合った恋人のキスは格別ですね♪

ああ…良かった。すごく良かった。

そしてとてもとても気になる別CP(未満)の従者・リアンドロスさん。
登場シーンは少ないけれど、主への献身さと健気さ垣間見て萌える!
これスピンあるよね?あるよね?あると信じたい。
リアンドロスさんを全力で応援する!!

この本が気になる方は紙本帯付きオススメします。
帯にはパスコードが付いていて特典漫画がDL出来ます。
7Pのショートストーリーなのでお見逃しなく…!
シンとノネの秘密の逢瀬,リアンドロスの気持ち。
切なキュンキュンで最高でした(∩;///;∩)

16

斬新な構成

「綺麗な表紙だな〜」と思って、自分としては珍しく前評判を全く見ずに気がついたらポチっていた作品。
読み終わってから気がついたのですが、鯛野さんの作品だったんですね!この作家さんの「君香シャーレ」もドンピシャでしたが、今作も良かった〜〜!
あらすじは他の方が書いていらっしゃるので全体的な感想を…

まず構成が面白い。これ、最初から最後まで、いわば間男であるシン視点なんですよね。
なので、序盤は(え?これは一体誰が攻めで誰が受けであれあれあれ?)と混乱しましたw
自分としては、もしこれがノネ(受)視点だったりしたら、ただの健気受けが翻弄される系の普通の話になっていたと思うので、このシン(間男)視点というのが斬新ですごく面白かった。
シンは本当にいい仕事してるんですよ。BL界における間男どもはシンを見習ってほしい。
あ、構成も面白いと思いましたが、お話自体ももちろんとても良かったです。いわゆる架空世界のお話ですので、ファンタジーになるんですかね?
ファンタジーですが、設定にわかりづらいところもなく世界観も練られていて入り込みやすかったです。

主要CPはムスティア(攻・表紙の少年王・序盤は完全にショタ)とノネ(受・ムスティアの従者)です。
お触り程度ですがシン(間男)とノネ(受)の絡みが数回あるのでそこら辺が地雷の人がいるかな?
でもこのノネとシンの絡みもなかなかにエロい。敏感体質の受けって良いですよね!
あと個人的に長髪の受けは苦手だったので、成長したムスティアとノネの初めての絡みのときに、ノネがバッサリ髪の毛を切っていてくれて良かった〜!ここが長髪のままだったらまた評価が違ったと思いますw

この主要CPの2人も良かったですが、シンとリアンドロスのスピンオフを切に願います!w

11

作家買い決定

すっごくよかったです…!

鯛野先生商業は未読でしたが、
綺麗でわかりやすいタッチと話のテンポも良くて、
今後は作家買いさせて頂きます!(o´∀`o)

何の前情報も入れずに読みました。
ミステリアスな表紙と相まって、
最初は誰が受けで誰が攻めなのかわからず、
もっといえば少年漫画のような
異国ファンタジーもの。
サ◯デー掲載のマ◯とかお好きな方にはよさそうです!
でもしっかりBL要素もあるのでご安心を!笑

電子書籍で購入しましたが、
この作品はあまり修正が気にならないというか、
直接的な描写がないのでそもそも修正がいらないくらいです。
それでも受けちゃんの色気はすさまじくて
物足りなさは全然無いのです!
そういう意味では電子書籍派の方にもオススメです!

でてくる登場人物、すべてが愛しいです^^
中でも、幼少期ムスティア様の可愛さといったら…
ショタは興味なかったですが、目覚めそうなくらい可愛いです。
あまり前情報をいれずに読んでほしい作品です。

11

映画のよう

鯛野ニッケさんの「君香シャーレ」がツボだったので、
今作も単話配信の時から気になっていました。
コミックス化されてうれしい。
待っててよかったです。

てっきり異人の旅人シンのラブストーリーかと
思っていたんですが、
シンはいわゆる語り部で、
表紙の少年王ムスティアと従者ノネの
主従愛→純愛の美しいお話でした。

読後は、1本の映画を見終わったような気分になれます。
ムスティアが見た目は子どもなのに、
口調は大人というか王らしいのが
萌えました。
シンも、オライエにいるときは
くだけた話し方でお調子者っぽいのに、
自国のガルシェに帰ったときは、
一気に王子っぽくなってときめく///

相手のために死にたいという愛が、
ふたりで一緒に生きたいという未来に変わって
本当によかったです。
ムスティアとノネの相思相愛っぷりがすごくて
胸が熱くなりました。

7年後、大人になったムスティアがこれまたイケメンで
ノネとシンの過去の関係を知った時の顔が
最高です。
7年前も、7年後も、一番の功労者はシンだなぁ。

ふたりを助けたりちょっかい出したりしてる
そんなシンの気になるお相手は
従者リアです。
シンがオライエに来たばかりの頃、
国に残してきた人がいる、と言ってましたが
それってリアのことだよね!?
家族とか国民のことじゃないよね!?
是非ともスピンオフを希望します。

10

完成度の高い1冊

ちるちるさんのインタビューを読んだ時は攻め受けも分からず、どんな展開になるんだろうと読んでいたのですが、世界観に一気に引き込まれて、ファンタジー作品としてとても完成度が高いと思いました。
事前情報なしに読んだ方が展開が楽しめると思います。
印象的な表紙に始まり、キャラクターがとても魅力的で、純愛で健気な皇子様と従者に、軽いけれど情に熱い間男・シンが良いスパイスになっています。
シンの目線から描かれていたのが肝で、読者も一緒になって2人を見守るような目線になれたのだと思います。
お互いがお互い大切なものを想い合う気持ちが健気で切なくて優くて、温かい気持ちになれます。

10

この作品が収納されている本棚

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