電子限定漫画付き
両想いだった高校時代、告白された夏生は榛臣の気持ちを素直に受け取ることができなくて、すれ違ったまま終わってしまったふたりの恋。
10年ぶりに再会した彼らは当時の想いを今も宿していて、結局両想いのままではあるのだけど。
いい感じに大人になっているので子供のように素直に伝えることもできず、かといってそのまま手放すこともしたくなくて。
身体だけの関係でもいいから繋がっていたい、そんなちょっぴり歪んだ想いが見えてゾクゾクしました。
自分の気持ちを抑え込もうとしているのはふたりとも一緒なので、たとえ両想いだったとしてもすんなり上手くいくはずもなく。
そのうち当て馬も登場してハラハラしましたが、今度こそ逃げずに向き合うと決めた夏生の覚悟がしっかりと榛臣に届いて、無事に幸せなところに着地してくれて本当に良かったです。
続編を読むために久しぶりに読み返しましたが、デビュー作とは思えない完成度の高さに改めて惹き込まれた作品でした。
受けの榛臣がTOP5に入るくらいエロかった。
攻めを誘惑し、煽り、翻弄し、嫉妬させるのも上手い。男遊びから男の扱い方まで慣れてるスーパー受け様。
しかも黒髪ウェーブのホクロ美人。受け神様です。
話を読んでて終始ドキドキハラハラした。
ただ、攻めの上から目線が謎すぎる。どうしてまだ榛臣が自分を好きだと思い込んでるのか(実際榛臣は攻めの事引き摺ってたけどもその時点では確証なかった)、自惚れすぎていて共感性羞恥。
今までBLで泣いたことって、片手に収まる位しか無かったのですが…
まぁ美しくて感動して、気付けば天を仰ぎながら漫画を読んでました。笑
いわゆる男性向けの、エロ!ドーン!じゃなくて、しっとりと耽美的にストーリーが進んでいくのも美しくて引き込まれました。
またこういう拗らせに拗らせた愛情って上手くいかないイメージですが、しっぷ先生はそんな心情を細かに再現しつつも、昇華してハッピーエンドに持っていく…凄い…
そんな技術が頭一つ抜き出ている先生だと思いました。
そんなストーリーの中でも、後半の榛臣の「ほんとはいつも今なら死んじゃってもいいなって思ってたよ」のセリフからの展開が圧巻です。
死んでもいいって、そう簡単に言える言葉じゃない。究極の愛を感じました。嫉妬・執着・愛を拗らせに拗らせ…もはや純愛ってこういうものなんじゃないかと思わされます。
購入した次の日にまたアニメイトに行き、その場にある分のしっぷ先生の作品全部購入してしまいました笑
久しぶりにこんなに刺さりました!
絵も100点、ストーリーも100点、うーん、何回読んでもいいです…過去最高傑作更新されました。
ドラマCD榛臣役の声優が増田俊樹さんなのもピッタリで、とっても良かったです^^
上品な色気がある、しっとりとしたお話です。言い換えると、頭空っぽにして読む系ではなく、味わって読むタイプの作品。
Qpaといえばどちらかというとカラッと明るい!エロ!エロ!エロ!みたいなイメージがあるので(笑)、Qpaらしくないと言えばらしくないかも。
カラッと明るくないだけで、設定的にも、しっぷ先生の画力・絵柄的にもエロはしっかりあります。
糖度ですが、両片想いでしっかりと心理描写がなされるので、設定の割に最初から甘めに感じます。
ストーリーとエロ、心理描写をしっとりと味わいたい時におすすめです。
高校時代、お互いに好き同士だったのに
攻の加々美が土壇場で意地を張ってしまい、すれ違った2人。
音信不通のまま10年越しに再会した2人の拗らせきった両片思いのお話です。
加賀美は、榛臣が他の男とたくさん寝るような遊び人になったという事実に腹立ち、榛臣を抱くことで高校の頃の淡い初恋を振り切ろうとし、
榛臣は、加賀美が自分に求めているのは身体だけだと思いつつ、抱いてもらえるならそれでもいいとわざとビッチのフリをする。
本当にすれ違い続ける両片思いの2人が焦ったくてキュンとします。
拗れきっていて、でもその根本にあるものはお互いへの純粋な愛。
ようやくお互いの思いを確認したって結ばれた後、幸せいっぱいに泣いて笑う榛臣が本当に美しく可愛いです。
両片思い好きには是非読んでほしい一冊。