電子限定描き下ろし漫画付き
2017年発表。
「ササクレ・メモリアル」の三田の過去、からのその時のお相手・藤野が中心のお話。
矢嶋への想いと欲望を拗らせてる高校生の三田に友達ができた。藤野。
でも藤野が持ってたのは友情でも恋心でもなく。
ゲイかも、という自分を試す感じで、女子に興味無いと公言する変わったクラスメイトの三田を誘えるか、デキるか、探るような祈るような藤野が痛々しい。
性欲旺盛の高校生らしく三田と藤野はひたすらヤりあう仲になって。
それを弟に見られてから、今度は弟にヤられるようになる藤野。
三田とは疎遠になって、弟と続けながらも耐えがたさを感じる藤野は、家に帰りたくないからバイトをするようになる。
とにかく藤野の姿が痛々しいのです。
三田の事を想うようになっても三田の方は同じ熱量は無く、駄目だとわかっていても弟を止められない/拒めない。学校では教師に触られたり…
鹿乃しうこ先生の凄い所は、ストーリーにおけるエロの必然性と、愛と哀しみの表裏性、苦しさの末の救済が素晴らしい画力で描かれるさま。
三田はね…とことん自分中心ヤローだよ。終わったら藤野の事はあんまりどうでもいい。だって好きなのは矢嶋だけだもんね。
で、今はその矢嶋とくっついて、くっついたけどまだドキドキしてる。
「隣人」
ホラー系作品。
部屋に出る地縛霊と、心が抜け出す生き霊が絡むお話。
結構怖いけど、エロもしっかり。お祓いはHで。
もし前作『ササクレ・メモリアル』を読んでいなかったら、三田くんを完全なクズだと思ってしまうに違いない!もちろん、前作を読んでも彼をクズ男だと罵りたくなるのは避けられない(笑)。滋さんに片想いしていたあの時期に、こんなにも波乱万丈な出来事が起こっていただなんて…奏くんは本当に可哀想だ…この展開には心底驚かされた。
まず、私はもともと同じキャラクターの複数のカップリングを同時に楽しむのが苦手で、たとえスピンオフ作品であっても、作品の主人公がここで別人と主カップとして結ばれるのはどうしても少し辛い…例え元カレでもこの感覚は免れず、元カレは脇役として登場するのがやっとだ。あ、もちろん奏くんのことが嫌いなわけじゃないよ!彼が良すぎたばかりに、逆に三田への見方が少し揺らいでしまったというか…
さらに血縁もののカップリングは、さすがにキツいだ…仮想の物語であっても、近親相姦的な要素は私の限界を超えている。でも、ストーリー自体は悪くないと思います。
ササクレシリーズ新刊出たのでシリーズを読み返しています。久しぶりに読んだら攻め過ぎてる内容。10代ゆえの過ちで済まされない事態。あぁしんど過ぎるよ…。
前作で10年の片思いを成就させた三田の高校時代のお話から始まります。
中学時代通っていた学習塾の先生、矢嶋に子どもだからと振られてからも諦められない三田少年、ストーカーの様に陰からジトーッと見張ってます。3人で下宿先のアパートに帰宅した矢嶋。(この後3Pおっ始めそうな会話してる)ムシャクシャしてポストに葉っぱ山盛り詰め込んでる。
三田からのポストに葉っぱしょっちゅうされてた様子の矢嶋。捌け口としての藤野くんとの関係が出来てからはポストへの葉っぱ1枚に減ってる。執着の度合いが薄まったって事なんか。
「今日は1枚か」とちょっと寂しそうにしてる矢嶋。どんな気持ちやねん。キモいとか腹立つとかないんか。
片思い拗らせてる三田に興味を持った同級生の藤野くん。藤野くんから誘って身体の関係になってどんどん溺れていく2人。だけど、三田は単に性欲解消、藤野くんは三田の事を好きだから切ない。
これだけでも切ないのに地獄が始まるんよ…。
藤野くん弟と同室なんだけどある日藤野くんちで三田とやってるところを弟に見られてしまって、そこから弟から身体を求められる様になってしまうんだよ…。どう接したらいいのかわからなくて受け入れてしまってずるずる関係が続いてしまう。
藤野家、お母さんが夜勤のあるお仕事してて夜に2人きりが頻繁にあるみたいで弟の言いなりな藤野くん。可哀想です。
弟は弟でお兄ちゃんの事を前から恋愛的な意味で好きだったらしく、三田とやってるところを見て爆発してしまったらしい。
弟が同意なく脅迫で迫ったのが悪いけど、誰が悪いって事でもないんよね…。
三田が藤野くんをLOVEではないのに抱いていたのは、藤野くんが誘ったから始まった関係だからある意味仕方がないし、弟は独りよがりだけど好き故にの行動。
誰にも言えずにしんどい気持ちをこころに抱えたまま過ごしていた藤野くんに新たな出会いが!
めっちゃいい子、もう1人の藤野くん。1学年下のバイト先が一緒の藤野大志くん。大志くんが真っ直ぐでいい子で良かった。救われたよ。
光属性の子がいると一気に世界が変わる。
幸せになってよかったよ、ありがとう大志くん。
同時収録がホラー作品で驚き。ホラーの中にもギャグっぽさがあってさすが鹿乃しうこ先生。
描き下ろしは、大志くんの始めてのおはなし。
何気に藤野くんは3人目なので手慣れていてエッチなお兄さんさ出ていて最高でした!
紙本で購入
なんとなく見えてます
①ササクレ
せつないの連鎖がやばい・・・(そしてエッチぃ
フジのんめちゃくちゃ可哀想だよなあ。でもあのくらいの年頃って、好きな人が『おとこむり』ってタイプじゃないだけでも奇跡で、だから、なんでもいいから肌を合わせたい(言い方)的な思い切りが、あるのかな・・・(DKの世界の中心はオレ感が大好き)
そしてキンシンソーカンへ・・・!読者が知らないうちに大変なことになっている_(:3 」∠)_
タイシくんエンドまでの流れが早すぎて、途中戻りながら読みました。こんなに駆け抜ける系なのにこんなに満足度高いって、、作者様の構成力の賜物ですね。天才。
あとがき?の『筆下ろし3人目』はフジのんのビジュアルとのギャップで笑えました(*´◒`*)
三田くんはあとがきまで含めてほんっとにサイテーなやつなんですが、前作も読んでるとなんだか憎めないですよね、、!
②隣人
結構ガチめオカルト!だけどエロとオチがよいです♡
ササクレ・メモリアルの三田の過去編でした。
三田を中心にしたお話から、同級生の藤野にメインが移っていく感じでしたね。
藤野って子がまぁ不憫なビッチって感じでしてね。
誰かの身代わりでも構わないし、ゲイだって事に負い目を感じていて嫌われたくないから股を開く…みたいな子で、ここはかなり好き嫌いが分かれそうです。
流石に弟とヤルんはどうなんよ⁉︎って感じでしたが、三田への想いが届かないやるせなさ、そしていい加減断ち切るきっかけにしていたのは切な過ぎて、嫌いになれないキャラでした。
男らしく守ってくれるような相手に巡り会えて良かったです。
それに引き換え、三田くんさぁ…w
こちらも呆れちゃうけど、なんだか嫌いになれんのよなぁ。
3つ目の霊のお話はちょっとよく分からなかったかもです。
キャラとか受け攻めの組み合わせは好きでした。
藤野(奏)と藤野(大志)の初Hの描き下ろしは最高でした。
前戯の段階で攻めがいっちゃうのが良きでした。