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表題作霞が関で昼食を

樟栄佑
財務省官僚, 33歳
立花斎樹
財務省官僚, 36歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

自他ともに認める食い道楽の財務省官僚・立花は、新部署に配属希望の若手・樟の面談を任された。事実上、立花のための新部署――『危機対策準備室』に、引く手あまたの樟が、なぜあえて希望するのか疑問に思う。だが現れたのは、昼食時、立花の通う店の先々で出会う青年だった。驚く立花に、樟は彼の母校である名門中学から後輩だったこと、その頃から立花を想い、ずっと追い続けてきたのだと熱く告げ――。

作品情報

作品名
霞が関で昼食を
著者
ふゆの仁子 
イラスト
おおや和美 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
霞が関で昼食を
発売日
ISBN
9784062869485
2.9

(17)

(1)

萌々

(4)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
45
評価数
17
平均
2.9 / 5
神率
5.9%

レビュー投稿数6

二人ともあまりに子供すぎる

優秀な立花を活かすために財務省に新設された部署で働く二人のお話。
年下執着攻めが長年想いを募らせ、再会して行動分析して追いかけて、立花にグイグイ迫る。この樟があまりにも子供っぽすぎる言動だし、立花はちょろすぎるしで、カプに魅力を感じなかった。

全体的に説明文だけで二人のすごさをただ書いていて、デキる社会人と実感できる具体的なエピソードがなく、描写が薄っぺらい。デキるデキると煽るだけでは説得力がない。

序盤から立花はこんなにすごい~と羅列し、樟も経歴の立派さを強調。そしていざ出てきた樟は、立花を追うために練った策をひけらかす。

その後も樟はあからさまに嫉妬したり拗ねたり、怒るとすぐ立花を襲う。幼稚な言い訳を繰り返す樟にドン引きだが、そんな樟にときめく立花の乙女思考も幼すぎる。エリートの自意識過剰とは種類が違うと思う。

せめて仕事で好感度を挽回できるところがあればなあと惜しい。結局恋愛脳な二人が勝手に勘違いしてくだらないことで揉めて盛り上がりもなくくっついた感じ。

お仕事描写は、職場の成り立ちとか仕事内容とか関係する世界情勢とか、それだけを詳しく書かれても意味がない。紙面は知識を披露する場ではない、専門用語を並べれば良いってもんでもない。

キャラがどういう仕事のやり方で信頼を得ているかとか、部署が新設されるほどの優秀さをどう活かしているかとか、そういうところで読み応えを感じたい。仕事と恋愛でギャップがあれば萌えポイントにもなってさらに良いのに。

初読み作家さんだが、ベテランなのか。恋愛以外の描写がお飾りすぎた。

0

めちゃくちゃ久しぶりに読み返したけれど、まずご飯が美味しそう。

財務省を舞台にした、美食家の受けとその受けを20年来一途に想い、受けと働くチャンスを窺っていた年下攻めとのお話。

ふゆの先生作品といえば、個人的に「愛をください」シリーズが好きで、そこでも蕎麦描写が出てきて美味しそうだなあと思っていたのですが、食い道楽な受けの設定もあってか、
今作は蕎麦だけではなく、色々ご飯が美味しそうな描写ばかりでついヨダレが(苦笑)


BがLする展開としては、年下攻めの猛烈アピール勝ちに、次第に受けが絆されていってラストで同居を提案する(! なんとも展開早い!!)流れです。


タイトルに「昼食を」とつくほどなので、ご飯描写好きな方や、マンガになりますが波真田かもめ先生の「スモークブルーの雨のち晴れ」が好きな方には、とてもオススメです。


そして超久しぶりに読んで思ったのは、ふゆの先生の文章はシンプルで読みやすいなあという感想の1冊でもありました。



0

もっとこの二人を読みたいなー

試しに一巻読んでみたら、なかなか面白かったので続きを買おうと思ってます。
(うまい具合に、現在6巻半額パックなるものがちょうどセールされてるんですよ。商売上手ね。)

「欲」のほぼ全てが「食欲」を占めている美食家の立花(受け)は、伝説級の頭脳&目立つ容姿という鬼に金棒みたいなエリート官僚。
人から視線を集めることに慣れすぎてる反動で、本人は人に興味を抱けない…みたいなお方。
他人に対する壁も高いし、自分の心を守る心の壁も分厚いんですね。

対する攻めの樟は、中学時代に立花に惚れて以来、ひたすら立花を追い続けてきた執着ワンコ。
だから、立花の周囲に張り巡らされた壁を強引にバリバリと破って侵入はできたけど、立花の心の壁ときたら、超絶手強いんです。

一途に求愛する樟によって、少しずつ少しずつ心乱されていく立花。
常に樟のことを考えて頭を悩ませ、樟のためにお弁当を作ったり、樟が風邪と聞いて見舞いに行ったり、はてまたオカズにしたり……。
以前の自分だったら考えられない行動をしてるという自覚はあるのだけど、「樟が好きだから」とは認められないんですね。

「好き」の何者でもないのに……!!!

おまけに最後の最後まで「好き」かどうか認められなくて足掻いてる始末。
そこが超〜じれったくもあり、美味しいところでもあり、続編でこの立花がどう変わっていくのか見届けてやろうじゃありませんか!という気持ちになります。

0

恋に目覚めた立花さんの今後が楽しみv

霞ヶ関というタイトルから、
勝手にちょっと硬い感じのお話を想像してましたが、
メインは硬いお仕事よりも、美味しそうな昼食の方でした!

ストーリーはこれといって事件が起こるわけでもなく、
ちょっとストーカーチックな樟くんに、
じわじわと侵食されていく立花さんの心境の変化がメイン。
そのスピードが絶妙で、ちょっかい出されて、
本人気付かないうちに心が引きずられていく感じが、
もどかしくも微笑ましい。

あの歳で(気持ちの)恋愛ごとは初体験という立花さんの、
好きという感情に目覚めていく過程が可愛いv
何事もソツなくこなし、仕事もバリバリ出来るのに、
自分でコントロール出来ない感情に驚き戸惑う様は、とても可愛いですv

そんな感じで、今回はらぶらぶもえろえろも抑え気味(笑)
なので、多少物足りない感がありつつも、
まだ続巻があるので、今後の二人の展開に期待!
そして『危機対策準備室』の他の面々、
立花の友人達の動向も気になります!

さらりとだけれど、とても面白く読めて良かったのですが、
やはりもう少しどきどきはらはらが欲しい気がして、
評価的には「萌×1」で!

1

悪くはないけど残念

友人から勧められて読了。
ふゆの先生を読むのは久しぶり。
霞ヶ関のエリート官僚の食い道楽?の変人と、その受けを一途においかけてきた年下ワンコ攻めというカプですが、再開後の職場での話がメインになってますが、受けが回想する学生時代の思い出のほうがおもしろそうで、受けの逆ハーレムっぽいてんかいだし、どちらかというと、そっちが読みたかったと思いました。でも全寮制の男子校が舞台のハーレムホモだと、さしえのせいか、タクミくんシリーズでも読み返せばいいのかと自己完結しました。

3

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