SS & イラスト付
そなたが可愛すぎるのがいけない。 愛している、はじめて見た瞬間に捕らわれていた。
大変な使命を背負った主人公ではあるが、BL中心のストーリー展開なので、あまあまシーンが長く残酷な場面もないので安心して読める。序盤で正体不明の男と策略のオチまで見えるので、少しくらい裏切って欲しかったかな。
イオは大国に嫁ぐ妹を守り、相手の王を討つために護衛役で入国した騎士。異母兄は無能ゆえに操りやすく国王にされ、イオは優秀なので邪魔者扱い、というキャラ付けをしたいんだろうが、心理描写や言動からイオに思慮深さは感じなかった。
身内に騙されているであろうことは、あまりに分かりやすい描写。にもかかわらず気付かず疑わず、裏取りもせず身内を信じて刺し違える覚悟で向かうイオ。同じく利用されている妹を何度も聡明聡明というのは滑稽だった。
謎の男アレクは常に余裕綽々。自分の仕事をきっちり進めながら、イオを落としていく。薔薇園の風景描写は、挿絵含めキラキラしていてとても好き。
正体はそれしかない感じなのに終盤まで引っ張るので、何か意表を突いてくれるのかと期待してしまった。結果は登場時の予想通り。
正体が分かってもアレクに剣を向けるイオは、自分が知るアレクと今まで吹き込まれてきたアレクの人となりを脳内で比較することもなく、ただ使命を全うしようとする。アレクはそんな(あほな)イオが可愛いのかな。
イオ側の国の策略の顛末は、手紙一通で終了して驚いた。なんだかアレクの一人勝ちな印象が残るお話。イオのキャラと背負う使命が合っていないというか、呑気なイオには向かない任務なのがなんとも。
逆に言えば、暗殺なんて物騒な単語が出てくるにも関わらず、緊迫感はなくほのぼのしていて、BL重視で読める。王に嫁ぐ華やかさを楽しめて良いのかもしれない。
表紙が神超え評価付けたいくらいに、めちゃくちゃ好き。
あらすじにもある「イオはルキウス王の暗殺の命を受けイリア王女に同行することに」という肝心要のところが納得がいかなかったので、ちょっとモヤモヤしつつの読書でした。
だってノースガルトのルキウス王を暗殺した後、どーすんの??って。
暗殺者であるイオが死んで終わり!ではなく、絶対に絶対に絶対に国に攻め込まれて、国が滅亡させられるにきまってるじゃんと思ったんですよね。
サザンランドが攻め込まれても全く問題のない大国ならいざ知らず、サザンランドの国王はぼんくらだし、ノースガルトのほうが技術力も上回る大国。
勝ち目のない戦争へ持ち込むための大義名分を相手にみすみす与えてどーするよ……と思ってしまって。
国の命だからと悲壮感満載で相手国へ乗り込むイオには悪いけど、イオも少しはそこらへん頭使って考えなよ……とか思ってしまい……。
そこがどうやっても納得いきませんでした。
でも、ドラマチックなお話とみずかね先生の美麗なイラストが楽しめました。
なぜ会話で解決しようとしない?
素直に本人にたずねてれば全て解決したのでは?
イオが悲観的で。複雑な生まれで翻弄されて仕方ないのですが。妹はイオが守ってるつもりで全然自分の好きなようにやってて。イオだけが一人全てを背負おうとしてて。
王の剣。良い言葉ですね。まさかのラスト!
死ぬ覚悟でいたのに、あれれ?と。
アレクが何枚も上手ですね、剣も口も。
剣の手合わせのはずがあれよあれよと抱かれちゃって。
なんかイオだけが悲劇でした。まあ最後は幸せなんですが。
イラストがみずかねりょうさんの麗しい異国の衣装です。なぜか二人とも鼻が長くないですか?
みずかねりょう先生のイラストの表紙に惹かれて購入(*´∀`)♪
だって、見て〜この麗しさ。
白と黒の衣装を対比させたシンプルながらな2人のかっこよさにうっとりしちゃう(´∇`)
受け様は、国王の庶子ながら、王位継承争いを避けるため臣下に養子に出され、騎士として育ったイオカステ。
王女として育った妹のイリアが、大国のノースガルドの国王ルキウスに嫁ぐため、その護衛として同行することに。
でも実は、大臣からルキウス王を討つよう密命をも受けていた。
ノースガルドにて王宮内を探索中、イオカステは美しいバラ園にて1人の騎士アレクと出会う。
こちらが今回の攻め様。
精悍な美丈夫のアレクと剣を打ち合ったり教えてもらったりして、イオカステは心を許していく。
アレクの方は何気にイオカステに色気を送ってるのに、まるで気付かないんだよなぁ。
ウブというか、純粋というか。
そんなところもかわいい(´∇`)
この攻め様の正体、読んでいて多分この人だよな、とあらかた予想つくんじゃないかしら。
アレクに惹かれながらも、ルキウス王を討つという密命のため、苦しむイオカステの姿にきゅんきゅん( ☆∀☆)
これが最後とアレクに抱かれ、覚悟をもってルキウス王との対面に臨んだのに。
その後の展開に、えーーーっ!!
あの時の覚悟はなんだったの〜(´Д`)
ルキウス王のやり方に、私もイオカステと一緒にモヤモヤです。
どうせなら、2人で一緒に立ち回ってほしかった。
黒幕を相手に「ひっかかったな」なんて2人で不敵に笑って欲しかったよ。
なんて、思ったりもしましたが、そんな展開だったら、イオカステの苦悩、という美味しい萌えはなかった訳ですしね。
みずかねりょう先生の挿し絵は、どのページも美しく、物語に花を添えてました。
「攻めと剣で手合わせしたいの!」とひたすらキラキラしてる受けの男の子っぷりに萌えました!
でもそんなザ・少年!ザ・男の子!な受け(いや年齢は大人ですがw)を、攻めは最初からエロい目で見てたんですねえw
最後のネタバレを読んでから、冒頭から読み直すとその対比にニヤニヤしちゃいました。
読後感さわやかで、読んで幸せになれるお話でした。
エロの量もほどよかったです