電子限定かきおろし付
何度も読み返しました。
喧嘩もしていない、上手くいってるカップルの一人が、良い男にふらついて自分から相手に跨ってセックスをねだるなんて、ただのビッチじゃん。そんな奴振られてしまえ。
って、最初は思ってました。
だから、元サヤに戻ったのを読んで、許しちゃうのかぁ。ってガッカリしたけど、何度も読み返してる内に、これはこれで良かったのかもしれないと思えました。
長く付き合っていると、想いは薄れていくだろうし、相手を軽く見てしまう事もあるかもしれない。
けど、今回浮気がバレて、振られてしまうかもしれないと思い、相手の大事さに気づいたのは、今後にとって大事な事だったのかも。
私の持論は一度でも浮気した人は、また浮気すると思っているのですが、なっちゃんには是非とも今後は新君一筋でいてほしい。
それと、なっちゃんは浮気がバレた途端、先輩のことはガン無視してるけど、一言ぐらい巻き込んだ事について謝ったげて。先輩可哀想。
是非とも先輩のスピンオフも読んで見たいです!
苦いの「苦」は苦しいの「苦」でもありますね。
とにかくこの本は途中で読んでいて、息ができなくなるほど苦しくなります。
こんなに浮気を真正面から描いた作品を読んだのは初めてなので、本当に読んでて苦しかったです。
お話はお互い大学生になり同棲生活スタートというところから始まります。
幼馴染カプで中学から付き合って、未だにラブラブな仲良し二人の様子を知ってるだけに、途中からの展開は本当に苦しい。
特に浮気現場に遭遇してしまう銭湯でのシーンといったら!画面を通してのシンクロがすごいんです。
浮気をされた新の知りたいけど知りたくないような、あの血の引くような、上手く息を吸えないような衝撃が画面からまともに伝わってくるので、読んでる私も半端なく胸がドキドキして、息が浅くなって、唾を飲み込む音だけが響くという状況になるんです。すでに展開を知っている二度目以降でもそうなるので、阿部さんの巧みな心理描写やコマの進め方など凄いなぁと思います。
新は「一瞬だけ忘れた。ハハ」という夏樹のセリフをきっと一生忘れられないと思う。
私も読んでてこれが突き刺さったのなんのって!
何もなかったまっさらなあの頃とは違って、水に落ちた一滴のインクのように今回の出来事は彼らの間を漂うものを確実に変えてしまった。
だからといって夏樹と別れることは新の選択肢にはないようなので、自分の心と折り合いをつけながらこれから一緒に生きていくんだろうなと。
これは神評価ですね。読み返すのは本当にきついんだけど、浮気するまでの流れもリアルだし、まるで自分が共有しているような感情のリアルさがお見事でした。
電子限定の描きおろしはカラーで描かれた「あいつという男」
「あんまり聞きたくないんだけど、あの人ってどんな人?」と聞く新。
「べ・別に嫌な奴だよ ムカつくし」と動揺しながらも夏樹は答えるんだけど
実は人望があって 頼れるリーダーで 優しくて いい体 でかち●こ Hも… かっこいい 時々野性的なパーフェクトマン という像が…。
でもそんなことが言えないから「マジクソだから ほんとに」とお茶を濁そうとするんだけど
「だからどの辺がって聞いてるの」と突っ込む新にたじたじ…というやつでした。
うーむ。。。。ごめんなさい、笑えなかったです。新がかわいそうに思えて。
そう、浮気相手の先輩もいい人なんですよね。夏樹に付き合ってる人がいると知ってセックスの最中にも関わらずやめたり出来る。だからクズ野郎!と罵倒できないだけに一層つらい。
これは、、神です。
浮気モノだということで最初は買うか迷ったんです。浮気とか誰かが切なくなる話があまり好きではないので。あとリバが苦手で。
でもこれは買ってよかったって本当に思います。すごいです。面白い。人生楽しい←
以下ネタバレ含みます。
新と夏樹は中学からの恋人で、お互いずっと離れることのない相手だと思っています。
そこで出てくるのが夏樹のサークルの先輩。
新は先輩と銭湯で会って「抱かれたい」と思います。
逆に夏樹は「こういう奴苦手」と敵対視。読んでいて「浮気するのこっちかーい!」ってなりました。笑
サークルのキャンプで夏樹は先輩を誘ってHしてしまいます。
それからもズルズルと、新には内緒で。
だけど夏樹は本当に先輩が好きだから、とか気持ちいいからって気持ちで続けているのではなく、後に引けないという気持ちで浮気しています。
やめないとと思っても、バレるのが怖くてそんな気持ちを誤魔化すためにしています。バカだなあって思いました。。
恋人がいると知った先輩は、この関係を終わらせます。だけどここで終わらない。逆にここで終わったらしゅみじゃない評価でした。
新は偶然先輩と夏樹が一緒にいるところを目撃&会話を聞いて浮気発覚。いつも澄ましてる夏樹の焦りがヤバイです。
それからの新は怖い。。ボコボコにボコります。二人とも可哀想。。
だけど気持ちがとても伝わってくる。新の痛い気持ちも、夏樹の新と一緒に居たいという気持ちも。
夏樹が浮気したのはクズだけど人間らしくて私は好きでした。
ラストは「あ〜そうか、そうだよね。幸せでいてね」って感じでした。続編があれば絶対買うけどなくてもいいかも。
ビッチだったり風俗だったり、恋人に浮気されて別の男と、、そういうのは多いけど浮気した側の話で進んでいくのはなかなか無いBL。(私が知らないだけかも笑)
BLはファンタジーって感じだけど、こういう話本当にありそう。てかあるっしょ(確信)。このリアルな感じが新鮮で面白かったし、こんなに感情移入出来た話は初めてでした。
一生手元に置いておきたい作品です。ネタバレ含め長々申し訳ないm(__)m
浮気モノってあまり好きじゃないので発売当時手が出なかったのですが、「ビーボーイウェディングフェアinアニメイト」のフェアに乗っかって購入してみました。
これは評価が分かれそうだな、というのが読後の感想。
リバカップル。
そのうちの一人が、心変わりしてではなく、単純に性欲に負けて浮気してしまう。
という、人によっては地雷感たっぷりな内容だったと思います。
かくいう私も、もしこの作品を読んだのがもっと若い時だったら「趣味じゃない」評価を付けたと思う。
でも。
誰の立場に立って読むか。
誰に共感できるか。
読んだ時の精神状態はいかに。
によって、評価は変わる気がしました。
「浮気」という、人によっては嫌悪感が生まれるであろうテーマを真っ向から描いた作品で、非常に面白かった。
表紙がこれまた素晴らしい。
お風呂上りに恋人がかいがいしく髪を拭いてくれているのに、目線は違う男に向いている。
心から愛している恋人がいるのに、でも、違う男に抱かれたい。
そういう欲望を今まで持ったことがないので夏樹の感情は全く理解できず、はっきり言って「くずだな」という感想しか持てないのだけれど、こういう感情があるからこそ、世間では浮気が絶えないのだろうな、とも理解できる。
いつも笑顔が絶えず、夏樹を大切にしてくれていた新が、夏樹の浮気を知って表情がなくなるシーンに胸が痛かった。
こんな事したらだめだとわかっているのに、夏樹に暴力をふるってしまう新が、とにかく不憫だった。
そこまで夏樹を愛してたんだなあ、と。
個人的には夏樹がサクッと新にフラれる結末が読みたかったなと思いましたが、でも、復縁できたのはやっぱりお互いが唯一無二の存在だったってことなんだろうな。
先輩は完全に被害者でしたね。
夏樹に恋人がいるって知らなかったわけで。
先輩も秘めた恋をしている様だったので、ぜひともスピンオフを描いていただきたい。
萌えたか、といわれるとちょい微妙ですが、でも、一つの作品として読んだ時に最高に素晴らしい作品でした。
浮気ものは大嫌いなのに、つい読んでしまいました。
読んで後悔。読まなければよかった。でもなぜかすぐに3回も読み返してしまった。
かなり詳細にネタバレしてますので、ご注意を。
お互いしか知らなくて、お互いさえいればしあわせ。
新しい環境で、ふたりだけの生活を始めたばかりのリバカップル。
新は専門学校生、夏樹は大学生と生活の中心となる環境が分かれます。
同棲ものはちょっかいかけてくる当て馬をさらっと躱したり、揺れてもやっぱり戻ってくるのが鉄板だと思いきや、本作の夏樹は自分から行ってしまう。
苦手なはずの先輩。
気遣い上手で前向きで押しが強い。
人望が篤くて、反抗的な態度しか取れない夏樹に対しても躊躇なくどんどん構ってくる。
そんな先輩が見せた、好きな人への表情。
完璧な先輩の弱さみたいな部分を見て、きっともっと崩してやりたいと思ったのでしょう。
そうなのでしょう。
だけど、ですよ。
そこで誘っちゃいかん。
先輩も乗っちゃいかん。
調子に乗って続けちゃいかん。
しかも先輩は新から見ても「抱かれたい」と思うようなカラダの持ち主ときてるから、余計にやるせない。
やる前から夏樹が先輩に惹かれていたのは明らかだし、でか◯◯こ+野獣のような先輩だから流れとしては仕方ないのでしょうけど、もうモヤモヤとイライラが止まりませんでしたよ。
そして発覚のシーン。
自分に恋人がいることを先輩に告げて、関係を切るってなったあとの銭湯で新に目撃されるわけですが…、ここも本当に胸糞悪い。
まず夏樹には大切な恋人がいると告げたときに、こういうことをやめようとしたのは先輩。
夏樹自身じゃないんですよね。
さらに銭湯でばれるきっかけになったのも夏樹が「最後に」って誘ったせい。
もう完全に自業自得だし、先輩が関係を断とうとせず、銭湯に誘いもしなかったらばれていなかったわけで、そうなっていたらきっと何だかんだで夏樹の浮気は収まっていなかったんじゃないかと思うんですよね。
こういうきっかけがあって、初めて目が覚めた、というか、罪悪感と向き合ったというか。
そもそも先輩とした後、新に対して受けをしない辺りで体だけじゃなく心も裏切ってるわけで。
新の方は肉体的には夏樹を傷付けるけれど、足りないだろー!もっと地獄見したれ!と思ってしまう。すみません、ほんと浮気だめすぎて…。
でも何とか戻る。
戻るというより、再生。
夏樹はともかく、新にとって夏樹しかいないのなら新にはしあわせになってほしい。
でも新のしあわせ=夏樹もしあわせ、という構図にくっそーって思ってしまう。
浮気もの大嫌いなのに神評価にしたのは、立て続けに3回も読んでしまうほど引き込む力を持った作品だったからですが、浮気ものが嫌いな方にはあえておすすめはしません。
確実に心が抉られます。
気分を晴らそうと他のハッピーな作品を読み漁っても、まだ棘が取れない。
それだけリアルな表現力に溢れた作品なのです。
さらに、描き下ろしはいらなかったです。
あれを見て胸糞がさらに胸糞でした。
最後はさわやかに読了させてほしかったです。
◎ 1週間考えた結果、単純に地雷を踏んだ衝撃だったと気付いたので評価を変更しました。下げてすみません。
