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玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2)

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表題作玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2)

印南高嶺,青依の恋人でイケメンでセレブな会社社長
江鳩青依,印南の恋人で印南の会社の工場勤務22

その他の収録作品

  • そこには愛が詰まっている
  • あとがき

あらすじ

「元カレを見返すための恋人役」から、ついに本当の恋人となった青依と印南。 印南の会社の系列の工場で働き始めた青依は、初めて味わう働くことや学ぶことへの喜びを日々かみしめていた。 そんな時、酒匂のいる秘書課で新しい人材を社内募集しているという話を耳にする。 職場の仲間達からの後押しもあり、少しでも印南の役に立ちたいとダメ元で応募してみたら、何と最終選考まで残ってしまい…!?

作品情報

作品名
玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2)
著者
栗城偲 
イラスト
高緒拾 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
玉の輿ご用意しました
発売日
ISBN
9784199008894
4.3

(110)

(51)

萌々

(45)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
472
評価数
110
平均
4.3 / 5
神率
46.4%

レビュー投稿数11

確固たる二人の仲

『玉の輿ご用意しました』続編、楽しみにしてました!
酒匂視点の『そこには愛が詰まってる』と、青依視点の表題作がありました。
以下あらすじ無視な感想を…。

あの印南が青依にメロメロで、非常〜に萌えました!
青依から作って貰う弁当を喜んで食べるだけでも萌えるのに、その弁当を写メるんです。
仏頂面なくせに、可愛すぎるよ社長…(//∇//)
対して青依も印南が大好きで、自身が仕事で凹んだ時襲い受けする様子に滾りました(笑)
前作と二人の元の性格はそのままながら、しっかりラブが育ってるところが良かった〜。

青依が仕事面でうまくいかない事があっても逃げずに頑張る中、印南との事をスクープされてから会社の人と溝ができます。
弱る青依をしっかり支える印南に、その支えを頼りにしつつ前向きになる青依の姿が眩しかったです。

前作以上に萌え、そして読み応えある作品でした。

10

タイトルは、きっと、未来への決意

前作は印南と青依が結ばれるまでの波乱の物語の趣でしたが、今作では恋人同士になった二人の心の内がじっくり描かれていています。読後の満足感は、断然今作の方が上でした。読んでよかったです!

「そこには愛が詰まってる」
酒匂視点の短編。青依が印南の会社の工場にある資料管理室で働き始めて半年ほど経っています。
フィリピン支社に出張の印南と酒匂。研究者・ベルは、社員に気遣いを見せる印南の変わりように驚き、良き恋人を得た印南を祝福します。帰国後、印南は酒匂に自宅に寄るよう誘っておきながら、キッチンで青依と色っぽいことを始めてしまい…というお話。

青依が印南のために作った色とりどりの弁当の写真を見て、ベルが「よかったね」と印南をハグする場面に、心が温かくなりました。幸せは弁当のようなささやかな日常に宿るものかもしれません。母親のように印南を気に掛けるベルは、弁当の写真に印南の幸せを感じたのでしょう。
愛が詰まっているのは、弁当だけでなく、印南が青依のために山のように買ったお土産を詰めたキャリーケースも、ですね。
最後まで当てられっぱなしの酒匂が気の毒です(笑)。


「玉の輿謹んで返上します」
先の話から、約一年半後のお話。
タイトルから、青依が印南から離れてしまうの?と想像しましたが、違いました。二人は、困難を経て、ますます深い愛情で結ばれていきます。

本社秘書の募集にダメもとで応募した青依は、予想外に最終選考まで残り、最終試験を兼ねた研修を受けることになります。
途中、週刊誌に印南との関係を暴露され、周りの反応に深く傷つきますが、印南の支えもあり、乗り越えていきます。

青依が、自分の足りないところや強みを知り、精神的に成長していく描写が、とても好きです。人は学ぶチャンスがあれば成長できるのだと、あらためて感じました。
そして、印南が、仕事の上では青依を囲い込むことも甘やかすこともしないのが、本当によかったです。それは青依が望むことであり、青依の成長に必要なことだと、印南は分かっているのですね。見守ることは、甘やかすより難しいです。不安に涙する青依のまぶたに口づけて慰めつつも、その距離を守る印南に、器の大きさ、芯の強さを感じました。青依を愛して、印南も成長したのでしょうね。共に成長していく二人の関係がとてもいいなと思いました。

青依が「印南は自分が隣に並ぶのを待ってくれている」と感じるラストに、タイトルはきっと青依の未来への決意なのだ、と思いました。玉の輿ではなく、いつか印南を支える存在になりたい。そんな気持ちが伝わってきます。

秘書研修のライバル・柳沢女子の人間性は、少し疑問に感じました。思い込みで青依を非難するような人物は、秘書に向かないのではないかしら…。反省していたので、これからに期待していいのかな。いつか青依が秘書になれたら、たくさん助けてくれる気もしますね。

印南と青依。二人の関係がこれからどのように変わっていくのか。ますます楽しみです。

7

ずっと読んでいたい~

1巻読んで、続き一気にぽちって読み耽っています。
もう、1巻を上回る面白さでした(≧▽≦)
愛妻(?)弁当にデレる印南に萌えるし、根本的に頑張り屋でいい子な青依にキュンとなるし、酒匂さんの優しさにほのぼのするし、最初から最後までダレることなく読めました。”そこには愛が詰まっている”、酒匂さんの視点が新鮮でかなり好きでした。
とても感心したのが(!)、家庭カレーの協定ですね。ほっほーと思いました。お互いの価値観の大きな溝をどのようにクリアして、持続可能な関係性を構築するか!というとても難しい命題に対する二人の解、とても勉強になりました( *´艸`)
自分たちだけではなく、周囲も巻き込んで幸せになっていく(していく)二人のこれからをもっともっと見ていたいです。

3

2人とも、更に成長してました(*’ω’ノノ゙

前作よりパワーアップで楽しく読ませて頂きました(*´∀`)

まずは印南の秘書である酒匂視点のお話が。
第三者目線のカップル2人のイチャイチャぶりを見るのはとても楽しいので、とっても萌えました。
恋人の存在を愛しそうに、嬉しそうに語る印南と、そんな印南の幸せを見守る酒匂と研究者のベルさん。
いいねぇ(⌒‐⌒)


元当たり屋だった受け様の青依は、今は攻め様である印南の会社の工場で仕事を頑張っている日々。
真面目で頑張り屋さんの青依は、工場の同僚からかわいがられていて、安心しましたよ。
料理の腕も上がって、印南は愛情弁当まで作ってもらっちゃって(*^^*)

そんなある日、酒匂しかいなかった秘書課に秘書を募集するとの案内がまわる。
ダメ元で申し込んだ青依は、最終選考まで残り、精鋭メンバーと研修することに。

自分の至らなさを痛感しながら頑張る中、印南と青依が恋人同士だと週刊誌に掲載されてしまう。

築いてきた居場所を失うのかも、と喪失感を味わう青依だけど、出張から大急ぎで帰って来た印南ですよ(⌒‐⌒)

印南が本当に変わりました。
めっちゃ青依のことをわかってくれてるし、手も言葉も差し出してくれる。
溺愛レベルで大事にしてくれていて、嫉妬も独占欲もいっぱいで、とってもきゅんが溢れる(≧▽≦)
「お前が笑うと安心する」なんて、さらりと優しく言っちゃったり。
やだ、印南ってばいつのまにそこまで攻め様として成長したのσ(≧ω≦*)

2人のやり取りに、笑ったりほっこりしたり、きゅんきゅんにやにやしたり。

今回秘書はダメだっけど、学ぶことや働くことが楽しく、意欲的な青依だもの。
未来はまだまだこれからだ!可能性が広がってるよ!
こちらも元気をもらえる素敵なお話でした(*´∀`)

3

盤石な結びつきを感じる続編

前半は糖度の高さが堪らずニヤニヤ
後半に向かうにつれ涙ダパダパで読了+゚。*(;ω;)*。゚+

2人の強い結びつきを感じられてすごく良かったです!

続編は前作より2年後のお話です。
目の前に立ちはだかる壁を乗り越えようと頑張る受けと、
受けの懸命さを優しく見守りながら精神的な支えになる攻めという盤石な関係。
些細な痴話喧嘩はあれど、互いを認め合って尊重しあって。
とても良い関係を築いてるのが伝わります。

イチャイチャな2人に当てられる酒匂さん視点のお話も入っており、
とても楽しめました!(﹡´◡`﹡ )


◆そこには愛が詰まっている

冒頭は酒匂さん視点で。
酒匂さんが攻めと友人関係〜秘書となった簡単な経緯や、
受けと付き合うようになってからの攻めの変貌っぷりがわかります。
社員の戸惑いや驚きっぷりに笑ってしまう( ´艸`) ♪

無表情で仏頂面の攻めが、受けへの愛情ダダ漏れてるのがすごく可愛いです!
なんでもお見通しの酒匂さん視点となるとそれが顕著に現れててニヤニヤが止まらない♡

で、海外出張の帰りに酒匂さんも一緒に受けの待つ家へ。
受けは酒匂さんが来ていることに気付かず、攻めからの愛撫に流されて淫靡な雰囲気となり…。
出るタイミングを失って出歯亀状態になった酒匂さんは『ちょ、ヤバイ、マズイ、こら待て∑(゚Д゚)』といった感じで音を立てないよう気をつけながら大慌てw攻めは酒匂さんいるの知ってるハズなのに、マイペースなところは相変わらずといったところでしょうか♪

いやはや、イチャイチャに巻き込まれてお気の毒様な立ち位置なんですが、ちょっと羨ましいと思ってしまう(爆)イチャイチャをガッツリ見聞き出来る酒匂さんポジ良いわぁ(ФωФ)

2人の幸せが長く続くよう見守りサポートする酒匂さんの人の良さが伝わり。
前作の時もそうだけど、酒匂さんがいるから今の2人があると思う!とシミジミ感じました。


◆玉の輿謹んで返上します。

自分に出来ることを精一杯出しながら工場で働く受け。
攻めとの関係も上々、職場の人間関係にも恵まれ充実した毎日を送っています。
そんな中で降って湧いた秘書課の人材募集。
工場の面々から「応募してみたら?」と推薦され、最終候補まで残ります。

最終選考は本社にて1ヶ月研修。
思うように仕事が出来ず、自分の足りない部分に直面する日々。
他の候補者との関係も上手く築けず、凹む毎日の中で必死に頑張る最中、社長である攻めとの関係が知れ渡ることとなりーーー。


何度も凹みながらも前進しようと必死な受けの姿に心打たれました。
自分を過小評価する面があるけれど、それが受けのいいところでもあり。
褒められれば素直に嬉しいと受け取るけど、その言葉に甘えることなく。

ONでは気を張り詰め仕事に挑み、
OFFでは攻めの前だけで弱音を見せて気を緩めるのが良いです。

で、そんな受けを優しく癒す攻めに萌えたー!!!
めっちゃめちゃ甘いです(∩´///`∩)
仕事に私情は挟まないけれど、家ではたっぷり甘えさせるのが堪らん!!

スキャンダルで周囲からの目が一気に変わって落ち込むのは泣けた(´•̥ ω •̥` )
セクシャルな偏見を持つ目線や、
選考に残ったのも社長のコネで出来レースだと勘違いされて。
すごく優しく接してくれてた工場の人たちにまで。。。

逃げたくなる怖さをグッと堪えて、攻めから励ましをもらい。
差別の恐怖と戦う受けの姿に頑張れ頑張れと思いながら読み進めました。
(あ、でも誤解や行き違いも含んでるので、基本は優しく暖かい会社です)

遠くから見守っていた攻め内心は…?( ´艸`) ♪
守衛さんの暴露は容易に想像出来て笑ってしまうw
大人の余裕があるように見えたけど、攻めらしいエピソードもあり、
2人の盤石な結びつきと、相手を思う気持ちに満たされる続編でした(﹡´◡`﹡ )

14

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