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表題作恋々 疵と蜜2

野上藤征,33歳,警視庁捜査一課八係係長
青柳美紀,29歳,派遣会社社長秘書

同時収録作品禁欲と蜜

長谷亮司,32歳,金融ローン会社社長
里村靖祐,27歳,派遣会社社長

その他の収録作品

  • 恋々
  • 津々
  • あとがき

あらすじ

書き下ろし番外編「津々」収録。●私を憎からず想っているはずなのに、絶対に一線を踏み越えてこない──。人材派遣会社の社長秘書としてクールに采配を振るう青柳(あおやぎ)。密かに想いを寄せるのは、エリート警察官僚の野上(のがみ)だ。事件を通じて接近して以来、常に青柳を見守り気のあるそぶりを見せるのに、近づくとなぜか引かれてしまう。その気がないなら、いっそ諦められるのに…。ところがある夜、青柳が昔の恋人といる現場を目撃され!?

エリート警察官僚×有能な秘書のもどかしい両片想い──「疵と蜜」シリーズ待望の続編!!

作品情報

作品名
恋々 疵と蜜2
著者
遠野春日 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
疵と蜜
発売日
ISBN
9784199008924
3.8

(41)

(9)

萌々

(21)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
154
評価数
41
平均
3.8 / 5
神率
22%

レビュー投稿数5

実は可愛い人だった

「疵と蜜」の続き+「疵と蜜」でスピンオフを切望していた方たちのお話♡
先生有難うございます!!!嬉しかったですー
1.「禁欲と蜜」2016年雑誌掲載分 120P弱
2.「恋々」書下ろし170Pほど
前作読んでなくても読めるかもしれないけど、勿体ない、
是非「疵と蜜」からどうぞ。
地雷は、1で受けがある物を装着させられること(我慢させられる物)かな。
地雷というべきなのかどうか、よく分かりませんが・・・
2はちょっとおっかない女子が出てきますので、嫌な方はご注意ください。

登場人物は
疵と蜜のメインカプ二人と、前作にも出てきていたスーパーSE兼社長秘書、
警察関係の方、受け二人の過去の関係者複数です。

先に笠井先生の凄絵のお話。
カラー口絵が両面になっていて、1枚目はキレイなキスシーン(恋々の方)
なのですが、その裏がやばい。「禁欲と蜜」の1シーンで、
ただエロいだけではなく、受けに対する想いがあふれたような、
攻めの優しげな表情に、ほんとーにうっとり。
公衆の場であまり開けない方がいい方の絵ではありますが、大好きなんです~
中の挿絵はスーツ姿が多めなので、スーツに目のない方には至福かも♡

肝心のお話。
1.は、前作カプの受けが、またもや危ない目にあうお話。
まあ過去の悪行?の結果、悪い奴に絡まれてしまう といったところです。
ただ、前作受けに対する印象が「あほ!」から、
「もうしゃあないなあ、可愛いから許したる」に変わりました。
人誑し能力が割合あるようで、一生懸命頑張っているから、
つい絆されちゃいます。
前作で私同様、こいつあほやで と怒った方、是非リトライください(笑)

2.は、待ってました、警察関係者×スーパーSEさんのお話。
勝手に期待していたのは、スーパーSEさんを落とそうと警察関係者が
手古摺る話だったのですが、あら予想外、不器用二人の両片思い話でした。
また前作受け(社長)とスーパーSEさんの過去の関係が明かされ、
あらーそういうことだったの!とこれまたびっくり。
予想以上にしっとりした、大人の不器用な恋話&受け二人の結びつきで
嬉しい1冊でした。
先生、面白かったです!

7

ちょとした事件と、しっとりとした大人の恋愛の二作品。

前言撤回!
長谷さんはスパダリどころか、とんだヤキモチやきの変態さんでした!w
まぁ、今回はその嫉妬心が里村さんの危機を救うわけですが、
それにしても、そこまでやるかという独占欲。
それだけ深く愛されちゃってるのねと。
それに、ちょっと色んな意味で喜んじゃってる里村さんも里村さんですよ!
破れ鍋に綴じ蓋なお似合いの二人ですw

そんな二人と対照的に、ちっとも仲の進展しない野上さんと青柳さん。
今回は珍しく、受けの方が積極的に偶然を仕掛けていくというパターン。
でも、青柳さんは里村さんとは正反対に奔放に誘うわけでもなく、
野上さんも、またとても理性的で理論的な人なので、
とにかく進展がなくて、作中の里村さん同様ヤキモキします!

序盤に出て来た元カレが、もっと絡んでくるのかと思いきや、
意外とあっさりと引き下がったのは拍子抜け。
なんかこう、この回りくどさは遠野さんだなと。

前作の憂いを脱ぎ捨てた里村さんは、なんか可愛さ全開で、
クールで理知的な顔の下で悶々と野上さんを想う青柳さんも、
里村さんとは全く逆のベクトルで可愛いv
どっちにしても、受様の魅力に引っ張られる一冊。

次回は是非、攻様二人にスポットを当てたお話を期待したいです!
ということで、まだまだ続きを期待しつつ、評価は「萌×2」で!

4

意外な一面の連続

2017年刊。
前巻『疵と蜜』で両想いになった長谷×里村の後日談『禁欲と蜜』と、主役カプ以上にエリート然としている感の野上×青柳のスピンオフ『恋々』が収録されている。

『禁欲と蜜』
前巻の事件後に恋人同士となった長谷と里村の後日談。
二人の蜜月ぶりが大人ならではのいちゃつきが楽しめる。
もはや執着心を隠す事なく里村に対して過度な愛情を丸出しにしている長谷だが、〇毛の次は〇〇帯ですか…
いくら何でもやりすぎじゃね?って内心呆れていたら、当の里村がまた別の事件に巻き込まれるんだもんな…
まさか長谷にそこまで、超!!先見の明があるとは!!
と、驚きの展開となったのだった(笑)


『恋々』
若手社長・里村の片腕として活躍している青柳については、美形なうえに切れる頭脳と芸術的センスとも讃えられる仕事ぶりって描写からして興味津々だった。
遠野さん作品の当て馬キャラとなると、攻めとはまた別の魅力を持っているにも関わらず、詰めが甘く残念に終わってしまう感じがするので、今回青柳が里村に横恋慕する事なく新たに野上とくっつく経緯で彼の人となりを読めたのは嬉しい限りだ。
青柳はいつも里村には毒舌なのだけど、お互いに信頼し合っているからこそ二人のやり取りが小気味いい。
彼の小学生時代から里村との出逢い、今に至るまでが明らかになる。
過去に里村母と面識があったり、実は〇婚歴があったりと、軽い驚きの連続だった。

野上については変わり者のムッツリスケベかと勝手に想像していたのだが、長谷の友人にしては?案外と真面目な堅物男だった。
この野上の堅物ぶりのおかげでなかなかすんなりとくっつかない。
ただ、二人の行く末以上に、青柳もまた別の事件に巻き込まれたり巻き込まれそうになったりといった、怖い位に偶然の重なった展開が面白かった。

続編に関しては、各キャラの意外な一面の連続を覗く事ができた一冊で充実していたので大いに満足できた。
特に里村が本当は気さくで人懐っこいキャラだと分かったので、此処で是非、前巻で”ビッチ”と評していたのを撤回しておかねば(笑)

0

1巻で書かれていない背景が描かれていた

面白かったけれど、
テンポよい展開ではないので、焦れものが嫌いな人には向かないと思う。
焦れ焦れジワジワ。
どうして、あの破天荒な里村靖祐の下に、怜悧で有能な青柳美紀が就いているのか、その訳が書かれている巻でした。

母親ソックリな里村の容貌。里村の親は強盗に殺されてしまった。
引きこもりの帰国子女で、親が離婚して子を顧みない人だった青柳。
二人は幼少期近くに住んで居た。

人の縁は、異なものと言うけれど、他生の縁が有ったかもしれない深い縁が二人にはあったようです。
恩返しのつもりで面倒を見ているなら、青柳はとても情が深い優しい人なのだと思う。
慎重派の野上と青柳が、里村の計らいでやっと意思疎通できた後半。
間に誰か入らなければ、きっと縁がつながることはなかったんじゃないのかな。

関連本が、もう一つあるようなので、読んでみます。
「夜間飛行」

0

続編プラススピンオフ、両方読める2本立て

「疵と蜜2」とある通りの続編作品。
中編2作品収録。

「禁欲と蜜」
前作「疵と蜜」で無事恋人となり同居も始めた金融会社社長・長谷と、人材派遣会社社長・里村の続編。
冷静そうな長谷のヤキモチ妬きの一面が強烈なエピソードと共に語られる一編。
ポイントは「貞操帯」。
Mではないので本気で嫌がる里村ですが、それを無理矢理つけさせられた日にある思いがけない緊迫を生む事件が起きます。
里村と青柳に危機が迫るのですが、その危機を救うのが「貞操帯を着けている事」だったという…
結局は強く深く重く里村を愛する長谷と、満更でもない里村、でした。

「恋々」
待ってました!の青柳編。
「疵と蜜」ですでに長谷の同級生の超エリート警察官・野上に惹かれていた青柳。
本作ではその野上と青柳の恋が語られます。
この2人は…
一言で言うと「じれったい」。なかなか、イヤほとんど進展しません。
そんな折に青柳の周辺は色々と変化していきます。
いつもなら出ない同窓会で久々に会った高校時代の元カレ、やら。
里村とは実は子供時代からの縁があった話、やら。
同僚女性からの好意、やら。
そして、青柳がストーカー被害に遭い…
そこを白馬の騎士さながら助け出すのが野上。カッコイイ!少女マンガかよ!とも思うわけですが。
や〜っと両想いを伝えあった2人はカラダの関係へと雪崩れ込み…
野上は不器用な恋愛下手、なんですがHは大変上手なようで。
2人も長谷x里村CP同様、うまくまとまりました。めでたし。

挿絵は笠井あゆみ先生。当然素晴らしいですが、里村と青柳の受け組はちょっと線が細すぎるように感じました。
あと気になった事。
「恋々」内の誤植。「青柳」となるべき場所で「里村」になっているところが数箇所ありました。

0

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