• 紙書籍【PR】

表題作迷い猫

日比野孝一(33歳/翻訳家)
優留(15歳/ストリートチルドレン)

その他の収録作品

  • 猫の気持ち
  • あとがき

あらすじ

翻訳家の日比野は夜の町で捨て猫のような少年・優留と出会う。優留の不思議な魅力に庇護欲をそそられ、連れ帰り、慣れない世話を焼く日比野。けれど一晩明けると、優留は懐かない猫のように姿を消してしまう。日比野が再び優留を見かけたのは夜の神社で、優留は仲間に売春を強いられているところだった。見かねた日比野は自分が優留を買うと言ってしまい_!?

作品情報

作品名
迷い猫
著者
小川いら 
イラスト
紺野けい子 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアノベルズ
発売日
ISBN
9784775500170
3

(3)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

意味深なタイトルだな

好みの話っちゃ好みの話なのだが、読むたびに思うことがある。
意味深なタイトルだな、と。
猫といえばネコを想像して、受けである優留のことを連想するが、読み進めていくうちに優留には猫の「きまぐれさ」というイメージは似合わない気がしてくる。猫というより、手負いの獣、人間に虐待されて人間不審になった犬というほうがしっくりくる。
気まぐれさからいったら日比野のほうが猫に近いし、傍に居る人を欲し、気持ちが迷っている印象がある。
深読みしすぎなんだろうか。

出会い篇というべき表題作よりも「猫の気持ち」のほうが好きだ。
基本的に受けがグルグルと悩むのが好きだ。できれば攻め視点が基本で、受けがグルグル悩んでいるのをどうしたらいいのか、と見守っている感じの話が好きだ。
「猫の気持ち」は攻め視点ではないが、優留が悩んでいるのを見守っている日比野の姿は好きだ。ポイントは大人の余裕を持って見守っているのじゃなく、本当は口出し、手出しをしたくてやきもきしているのに、優留のために見守っているところ。不器用な大人はツボだ。

オヤジモノが読みたいというより年の差モノが読みたくて、尚且つ、どこか抜けたところのある受け+切ない系な気分のときに必要な本。

0

これはよい年の差

アホの子受けというか、かわいそうな受け。
攻めもいい人でよかった。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP