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春待ちつぼみの恋わずらい

haru machi tubomi no koiwazurai

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表題作春待ちつぼみの恋わずらい

中原 凌介(中学生→高校生)
二ノ宮歩・高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

バイト帰り、万引きの疑いをかけられていた金髪の少年を偶然助けた二ノ宮歩。
弟と同じ制服に身を包み、どこか寂しさを纏った少年・中原凌介を放っておけず、その後も何かと目をかけ、二人で過ごす時間もずいぶんと増えた。
そんな弟のように可愛がっていた凌介からのキスは突然で…。

少年はいつの間にか、恋を知り、その相手は自分だった。

作品情報

作品名
春待ちつぼみの恋わずらい
著者
美和 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
ISBN
9784866690308
4

(103)

(40)

萌々

(37)

(19)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
11
得点
406
評価数
103
平均
4 / 5
神率
38.8%

レビュー投稿数11

金髪ヤンキーと黒髪眼鏡の優等生

個人的にチェックしている作家さんの新刊です。
電子書籍で出たものの単行本化だそうです。

進学校に通う秀才の主人公は、ある日万引きの疑いをかけられていた小さい金髪ヤンキー少年を助ける。以来、妙に懐かれて付きまとわれるようになるが、「弟みたいで気にかかる」と言ったら姿を見せなくなってしまい…。


黒髪眼鏡の優等生と、年下の金髪ヤンキーくんのカプになります。
どちらが攻めかはかなりページが進まないと分からないようになっています。こちらのページに受け攻め情報は載っていますが、もし購入予定の方で受け攻めネタバレを知りたくない方がいらっしゃったら、以降のレビューは読まないでくださいね。

…と言うわけで、年下金髪ヤンキーが攻め、黒髪優等生が受けという、ある意味格差のあるカプのお話です。
初対面の頃の、まだ中学生だった攻めはちびっこく可愛らしく、高校生の受けの方がかなり身長も高かったので、ページが進むまでは優等生×ヤンキーだと思っていました。でも攻めが高校になって身長も伸び、男らしくなったので、最終的には逆体格差カプという感じではありません。

冒頭にも書いた通り、以前から個人的に注目している作家さんです。今回のお話は、既刊に比べると痛さもアングラ感もなく、とてもほのぼのした作品でした。不良な攻めが、助けてくれた優等生受けを好きになるけれど、自分の恋愛感情にはなかなか気づかない。受けの方も、自分の弟に対するみたいに攻めを可愛く思うけれど、相手の気持ちにまったく気づかない。
ニブニブで天然な2人がとても可愛らしく、ほのぼのしました。受けの弟くんが攻めと同級生でよく出てくるのですが、弟くんのキャラもとても良かった。

1冊まるまる同じ話です。ちっさいヤンキーが優等生にグイグイ迫るのが微笑ましく、いろんな作中エピソードも楽しかった。今後末長く仲良く時を過ごしていけるカプだと思います。

2

漫画に出てくる肉まんに威力

幼少期に読んだ少女マンガで主人公が肉まんを5個買ってやけ食いするというシーンを見てから、ずっと漫画に出てくる肉まんにやられっぱなしの人生です。
なぜ、あんなにおいしそうなのか。
なぜ、あんなにふかふかで大きいのか。
「まふっ」という表現がぴったりくる質感、両手で持ってちょうどいいサイズ。
わたしたちの生きる世界ではあれは確実にコンビニのサイズではなく、中華街の1個500円のやつ…。

肉まんの話が長くなりました。
のら猫系少年が懐く話が結構好きです。
この作品もかわいいのら猫系少年が懐きます。
極私的おすすめポイントを挙げますと、
ダントツ1位は愛らしいのら猫少年の成長。
2位がイケメンすぎる主人公の弟。
3位が肉まんです。
のら猫少年がー。かわいい。中学生時代はかわいすぎて過呼吸状態なのですが、直情型なところも野生っぽくてたまらないのですが、高校入学時のお姿が!イケメン!何ということでしょう。まさに劇的なんちゃらかんちゃらのような成長を遂げてます。見逃せません。
あれだけ長く語った肉まんを凌駕する勢いの弟のイケメンっぷり。ぜひご覧いただきたいのです。何なの、もはや弟が準主役なの?というくらい弟の姿を探してしまうこと間違いなしです。見た目だけではなく強さ、ちょっとした発言もイケメン。
そして肉まん。のら猫少年とお兄ちゃんの思い出の食べ物なので、ものすごく出てきます。弟と張るくらい出てきます。至福。

黒髪眼鏡大好物なのに、ここまで全く触れられないお兄ちゃんの存在感…。
だけど2人ともちゃんと恋愛しているのです。「お腹が痛くなる」とか「心臓痛いってやべーな」とかもうおバカすぎて可愛い。お兄ちゃんも弟のように可愛いと思っていたのが、どんどん変わっていって女子に不安になって会いに行っちゃったり、青春です。
神と悩んだのですが、うーむ、神でもいいかなと思ったのですが、この先がもうちょっと知りたいので続編を希望しつつ、そのときのために神は取っておきます。

2

タイトル通り、全体的に春色の穏やかなお話

この作家さんは初読みなのですが、ほのぼのかわいい話でした。

コンビニで万引きの疑いで捕まっていた凌介(攻め)を助けてくれたのは、同中で別のクラスだけど学区最強と言われている二ノ宮光の兄の歩(受け)でした。
光を裏で操っていると噂の歩にびびって逃げる凌介でしたが、どうしても気になって、お礼と称して歩のバイト先からの送り迎えを買って出ます。
バイト帰りに肉まんを奢ってもらい公園で話をする日々を送るのです。

2人ともが天然で恋している自覚がありません。凌介は歩に会うと触りたくなるし、歩のことを考えるとお腹痛くなる。
このことの意味が分からなくて戸惑うのです。
対して、歩も何故凌介がこんなことをしたのかよくわからない。
もう会えない、でも逢いたい、だから勉強頑張って同じ高校(偏差値75の進学校)に行こうとするのも健気で…
結局光と同級生になってるってのも笑える。
初めは歩の頭一つ分小さかった凌介が、再会した時はだいぶ追いついてきて最後の方では超えてしまうのもいい感じ。

不登校の凌介がわざわざ光に歩のことを聞くために学校へ行き、背の低い凌介からすれば小山のような光(教室のドアに頭がぶつかるくらいデカイ)を訪ねていくのは凄く勇気の言ったことだと思うと、凄く会いたかったんだなということがよくわかります。
このシーンでは、2人の横にハムスターとゴリラで表現されてるのが凄く可愛くって。
それくらいの怖さだったのかと思うとかわいいやら面白いやら。

歩の弟も凄くいいキャラでした。小さい時から乱暴者だったみたいですが、きっと歩に凄く面倒見てもらっていたんだなと思います。
弱い歩が絡まれないよう、歩は最強の光を操ってる裏番だとかさまざまな嘘の武勇伝をばら撒いて守り、凌介が歩のことを聞いてきた時も迷惑をかけないよう牽制する姿はお兄ちゃん大好きなんだねとほのぼのします。
彼が二人を傍で見守ってくれたこともこの話の雰囲気が良かった一つではないかと思います。

終始ニコニコして読んでいました。
ほのぼのと心が暖かくなる話で心が疲れているときに読むのがおススメです。

1

続巻希望します

たぶん初めて読む作家さんの作品ですが高校生らしく初々しい感じや相手の気持ちにも自分の気持ちにも鈍感なところなど読んでいてニヤニヤしてしまいました。

歩の「お兄ちゃん、優等生、黒髪、眼鏡、世話焼」と言うキャラも大好物だし、凌介の「年下ヤンキー風でガッツキ系」というのも好きな設定でした。さらに言えば、凌介が小学校から不登校気味だけど、母親が育児放棄とか物凄くひどい母親と言う暗い設定じゃないのが個人的には好きですね。

ヤンキーの弟が出てくるものの目を覆いたくなるような喧嘩シーンもなく、穏やかに物語は進み、凌介と歩の距離が少しずつ近くなっていき、感動的な告白シーン!かと思いきや、コメディになるのには吹き出しました。

お互い、それが恋だとはっきりとわからずに勢い余ってチューしてしまうのとか、若くて可愛いっ!

最初から二人を冷静に静観していた弟の光が実は一番大人でしたね。

1

優しいお話

『花咲く明日』で好きになった美和先生の新作は、とても可愛らしいお話でした。
以下、あらすじ無視な感想を…。

凌介が凄く可愛いんです(*´Д`*)
万引きを疑われた際に助けてくれた歩に懐いていくんだけど、チビながら歩を守ろうとする。
そして学校にまともに通ってなかった凌介が、歩の言葉と歩への気持ちで変わろうとするのにキュンときました。
ビジュアルも、チビ凌介は可愛くて背が伸びた姿は素敵です(〃ω〃)
あと、恋して胸が痛むのを「腹が痛い」という凌介の可愛さに萌えました(笑)

『花咲く明日』ではマサトという名脇役が居ましたが、今作では歩の弟の存在が光ります。
特に何をしたとかではないのですが、兄の歩を大切にし、歩と凌介を見守ってくれます。
こんな兄弟関係って憧れる…!

歩は優しく凌介は一途で、そんな2人は今後も良い付き合いしそう。
エロは少なめだったんですが、読後は温かい気持ちになれる作品でした。

0

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