業界初のノンフィクションBL

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たとえばこんな恋のはなし

tatoeba konna koi no hanashi

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表題作たとえばこんな恋のはなし

南条優,会社員
高森明良,19歳,料理が得意な専門学生

その他の収録作品

  • たとえばこんな優からのメール(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • 明良のモデル 柳賢斗PROFILE
  • たとえば実録こんな恋の裏話
  • 思い出写真館
  • 柳'sキッチン
  • カバー下(間取り図)

あらすじ

「男」が好きな「男」に恋しなきゃ…。
高校時代の失恋からノンケに恋をしちゃいけないと、
恋愛自体を諦めていた明良。趣味の料理ブログにある日、
「料理が上手なのはホモだからですか?」
という失礼なコメントがつく。
犯人は九州で働く真面目でまっすぐ"過ぎる"優だった。
そんな優が突然、同居したいと押し掛けてきて――! ?

ノンケ×ゲイ、現在進行形の実録BL。
その後の描き下ろしと、
明良のモデル、柳 賢斗さんのインタビューを収録!

作品情報

作品名
たとえばこんな恋のはなし
著者
波真田かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
ISBN
9784799735169
3.6

(82)

(27)

萌々

(18)

(27)

中立

(4)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
16
得点
292
評価数
82
平均
3.6 / 5
神率
32.9%

レビュー投稿数16

なんとこれ、実話BL

なんとこれ、実話なんですよ皆さん・・・信じられますか?
今まで数多くのBL作品を読んできましたが、ノンフィクションBLなんて本作以外に知らないです。
(新井祥さんのパートナーである うさきこう さんの「純情少年 僕が男とヤッた理由」というエッセイコミックはありますが、ちるちるではなぜか非BLタグ)
(追記:つきづきよしさんの「僕が夫に出会うまで」もあるようです)

中身はほんっっっとうに「事実は小説よりBLなり」!です。
あとがきなどにも触れられているとおり、読者からこんなすごい内容の話が本当に実話なのか、と問い合わせがあったぐらい、めちゃくちゃキュンキュンします。
当事者ご本人のロングインタビューも載っているし、あのマフラーの写真までも!

読む前は「絵柄が好みじゃないし~」とか思ってたけど、読み進めていくうちにそんな事どぉーーーでも良くなりました。
それぐらい、イイ!
ものすごく、ものすごくオススメです!

0

実話の重さ

私は実話と知らずに読んだ人です。

電子で読んで、最後に出てきた裏表紙カバーの ノンフィクションBL という文字に驚きました。
と同時に流れるテンポが確かに他の作品と少し違うと感じていたのが、それか!って思いもしました。

同時収録されている「主人公さんへの質問」はのろけに聞こえて微笑ましいです。お幸せに!

3

事実は漫画より…?

実録BLとはどんなものかと読みましたが、ノンフィクションよりずっと「マジか!」な出来事が多かったです。

事実は小説より奇なりとは申しますが、ほんとソレ!
こんなノンケとゲイの出会いが本当にあるんだって驚くし、何より優の行動に色々驚かされる。
漫画ならね、今回はちょっと理解しがたい攻めだな〜とかで終わるのですが、優さん実在するんだよな〜(@_@)
優さんの言動には色々驚かされる事が多かったです。

あと、私にはノンケがゲイを好きになるって、BLならではのファンタジーだと思っていたフシがあり、こちらにはある意味希望のようなものを感じました。

このお話は受けの明良のモデルになった方のインタビューから作ってるからこういうお話(攻めちょっと宇宙人)になってるのかもしれないですね。
優さんにもインタビューしたらちょっと変わってくるかもしれないですね。

色々な気持ちにさせられたし、実在のセクシャルマイノリティのカップルに思いをはせるきっかけとなる作品でした。
フィクションであれば、萌評価にするお話だと思います。

モデルとなったお二人がいつまでもお幸せでありますよう、願っています!

0

萌えというのとは別の次元の話

この作品を読んで、「やっぱりBLはファンタジーだから萌えるんだな」と再確認しました。
実話は「萌え」という対象で見てはいけないという無意識が働いてしまう。

最近昔のBL作品を読んでみて、「これが噂のや○い穴!」とか「受けがみんなショタ!」とか、「今のBL」との違いに衝撃を受けていました。
今は自分が求めればいくらでも情報が得られて、家にいながら知りたいことの大部分を知ることができる時代で、ゲイの方の考えや現状、それこそえろすまで見ることができてしまう。
漫画は創作ではあるけれど、昔のように実在するはずのない風貌と体を持ったキャラが考えられない状況に陥るみたいなストーリーではたくさんの情報を持った読者には合わなくなって、よりリアルに、より身近に感じられるBLが増えてきたんだと思うのです。

前置きが長くなってしまいましたが。
この作品は実話ベースということで読むか読まないか悩んでいました。
私事で恐縮ですが、某期間限定ポイントの関係でとうとう買い物カゴから我が家へやって来た本作。
読んでみて思ったのは、同じ作品を「実話ベース」という帯なしに読んだら、「大島薫氏絶賛!」という煽りなしに読んだら、もっと萌えたのかなということでした。
ひととひとが出会って、少しずつ分かり合って、それが恋に変わっていく。
彼氏はセフレのつもりなんだろうなと気付きながらも、自分も線を引いて分かったつもりで諦めたつもりでふるまいながらも、好きな人に一番に好きになってほしいという隠してきた気持ちを掘り起こしてしまうような相手との出会い。
大きなこころの揺さぶりはないけれど、穏やかに育っていく恋。
寡黙だけど一直線なキャラは大好きだし、波真田さんの描くやんちゃっぽい目をしたふわふわした受けも好き。
萌える要素は揃っている。

なのに、萌えなかった。

それは結局頭の中で最初から「実話」と思って読み始めたからなんです。
BLを読んでいたつもりが、再現ドラマになってしまった。
ネットでゲイの方のブログを読むのと変わらない気持ちで、最初から「萌え」というフィルターが取り払われた状態になってしまったのがちょっと残念でした。

同じ話でも創作だったらきっと寡黙な優サイドの心理描写ももっと入ったかもしれないけれど、波真田さんは柳さんの体験に忠実に描かれていたので、余計に再現ドラマに感じてしまったのです。
だからきっと唯一、波真田さんが創作したであろうメールを打っている優の表情のコマ。
ここは萌えました。

というわけで、BLを求めるならこの作品ではない気がします。
リアルを知りたい、という方が情報のひとつとして読むのはいいかも。
ただリアルと言っても出会い方やその後もわりとシンデレラストーリーっぽいので、本当に一握りの方のラッキーな方の話。
そうか。
現実では確率の低そうなこと(ブログ読者とオフで会って、同居)が始まりだから、リアルとしても何か引っかかったのかもしれません。

最後の柳さんのインタビューを読んで、こういう考え方ができたらいいなと思いました。
うちのご亭主も若干優さんタイプなので、ケンカになったときは真似してみます。

0

初めての実録、感動でした

普段BLを読んでいて本当の男性カップルはどんな感じなんだろうとはよく考えていました。
実話に触れるのはこれが初めてです。
つい実話の漫画化だとはわかっていても、戸惑いますね。コミックエッセイとかならまだ読みやすいのかなあ。漫画だとついいつもの調子で読んでしまい違和感を感じます。

明良がいい子で優も誠実で。優は明良を好きなのに触れあうことにはとっさに拒絶して。
そこがノンケのリアルさなのかなあ。なんだろう。
同棲を持ちかけたのに…。

明良がどんどん優を好きになっていって、幸せも切なさも両方存在して。

優が実家に帰って家族を説得してくる下りは、まさか見合い相手とそこまでしたの?とびっくりしました。

唐突に帰って来て何事も無かったような態度の優。でも一年かけても明良の為に頑張ったんですね。
追い出した明良も優や優の家族の幸せを考えていい子だし。

再会してからのメールにニヤニヤしてしまいます。
宣言するのいいですね!

0

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