SS付き電子限定版
付き合ってからのお話が好きなので楽しみに読みました。
御厨の職場のマウント女が覗いてくるよう仕掛けての事後、日下の「敵じゃねぇんだよ」はスカッとしました。かっこよかった。
が、その後なんだかんだと揉めますよね。
15年連れ添うカップルの痴話喧嘩で好きだからこそのやりとりだからそこが尊いのだと思うのですが。
日下がほぼツンだし。
御厨がイケメンと言われるほどか?となるし。オールバックの似合ってなさがわざとなんですかとツッコみたくなるし。
日下を笑わせるためにバカにもなる御厨に愛は感じますけども。
日下のツンも愛の賜物ですしね。
ただずっとこの調子を見せられてるな〜と思ったところで日下の「面倒くせえ!」が出たのでやっぱりそうよね〜と笑いました。
ところどころでパワーワードなどがおもしろかったです。
あとがきの「元耽美」でおお!そうだったと思い出しました。
担当さんに「もうちょっと耽美を」と言われ忘れていて「はっ」とする先生×2にいちばん爆笑しました。
良いお話なのかなとは思うのですが、細切れ感のある話運びで若干読み難く、ストーリーに入り込めないまま読み終えてしまいました。
過去回想がドラマチックに感じられず残念。
わりとダイナミックな職場セックスのシーンがあるので苦手な方は注意が必要だと思います。
個人的に職場でのエロは苦手な要素なのですが、本作の場合は同僚への牽制を兼ねた見せ付けエロで良かったです(ダメだが)。
牽制発言する受けが最高だったので私の中では良しと言うことになりました。
なかなか面倒くさい受けだったなと思います。
メインキャラどちらも特に好きになれず、しかし嫌いという程不快なキャラではありませんでした。
攻めがモテモテで同僚女性の性格が悪いのですが、性格の悪い女性たちよりも受けを見た同僚の反応「…あれは抱ける」の方が不快でした。
シンプルに気持ち悪かったです(コミカルな一コマ)。
本編とは関係ありませんが耽美を目指した作家さんと編集さんのあとがきが面白かったです。
大恋愛のその先にあるのは、ただの日常。その日常が実はとんでもなくドラマチックなことを再確認させていただきました。倫敦巴里子先生のお話が大好きで、これは何回読んでも最高です。本当に好き。受けちゃんの可愛さや攻めくんの愛情深さ、よし美さんの優しさとかどれをとってもいい。すごく心に沁みます。どんなに好きでも一緒にいる時間が長くなると見たくないところが出てくるもので、けれどそれを丸ごと愛してくれる攻めくんの懐の深さにうっとりです。ほんとにいい男。受けちゃんの境遇とか、いきなり別れ話から始まる展開とか、穏やかじゃないのにこんなにも心温まるお話に仕上げられるのがホントにスゴイ。
冒頭が15年後から始まる珍しさ!
出会った頃の学生の頃の話が度々出てきますが、基本的には現在の32歳をメインに進みます。
学生時代に親にカミングアウトして駆け落ちした二人。
それから15年後経った今でもずっと隣にいる。
だけど変わったこともある。
あの頃のように若くはないし、美少年と呼ばれていたのに今やオッサン。
その変化を受け入れられず、変わってしまった自分を攻めがこのまま好きでいてくれるのかと悩む受けの心境がとても切なかったです。
二人とも落ち着いているし、悩みも恋愛も大人です。
なので、青春系の学生BLとは違い、やはりグッと来るものがありました。
老後を見据え、互いを尊重できるからこそ同性の問題に思い悩む受け。
対する攻めがとても明るいのが救われました。
いつだって受け一筋で、受けの事をちゃんと考えている本当にいい子。
全ての事情を知っている大家さんが、また良かったです。
15年も連れ添った熟年夫婦なこともあり、私が普段読んでいる激しい愛といったものはなかったのですが、これもこれでありだなぁ~と思えました。
あとがきを読んで(*_*; この作品は編集さんと「耽美な作品」でプロットを組んだのだそう。
始まりは、悲しみの余韻を醸すやや耽美風。
でも日下くんの義父と御厨くんが約束した「笑わせて優を幸せにしてやってほしい」の場面の後、すっかりギャグになっている。
駆け落ちした二人と親、色々な人との15年分の交流録。駆け落ち後は、大家さんが親代わり。良い人間関係に恵まれた二人の32才までの回顧録。
32才。突然「約束を破ったから別れる」と言われた御厨さん。
御厨くんが日下の義父と会っていたことに、義父の死後に相続手続きで日下が気づく。その隠し事のお仕置きが別れ宣言。
必要以上に日下君は約束事にこだわる人・・御厨君への劣等感と嫉妬がこじらせている。
日下君は「美少年」だった。「美少年」を捨てる為にタバコを吸い、言葉使いを悪くしたり、御厨君の気持ちを試す、ややこしい人。
養父を捨てた日下君には、御厨君しかいない。御厨君の心が離れる事を恐れている。
・・・御厨君が容姿だけで惚れた訳じゃないのに、不安な日下君。「年を経ても捨てないで」と直球を投げたらいいのに、その勇気がない。
御厨君が日下君に、「生前の日下君への義父の気持ち」を伝えて、仲直り。
・・でも、義父存命中に日下君に伝えてあげて欲しかったな。
御厨君は、ヤヤコシイ日下君を丸ごと包容する思いやり深い人だった。
いつも笑わせてくれるパートナーがいるって、素晴らしい。
「三村と片桐のつれづれ」も付き合って15年をテーマにした作品。
作者は15年に拘りもってますねー。