カッコウの夢(下)

kakkou no yume

カッコウの夢(下)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神87
  • 萌×240
  • 萌27
  • 中立10
  • しゅみじゃない23

--

レビュー数
27
得点
686
評価数
187
平均
3.8 / 5
神率
46.5%
著者
ためこう 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
シリーズ
カッコウの夢
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784396784300

あらすじ

「一生このままの身体でも愛してくれるのか」
名塚は、瀬野の身体に入った白島に4年越しの恋心を告白。
身体を丹念に愛撫して事に及ぼうとするが「魂を愛してほしい」と拒まれる。
困惑する名塚だが、傍に居続けることで思いを深め、「たとえ一生元に戻らなくても愛する」と再度告げる。
ついに結ばれた2人が互いの身体に溺れ合う中、白島の「身体」が目覚めたと連絡が入り…!?
白島と瀬野の入れ替わりはどうなる?
そして、名塚の決断は――?
描き下ろし後日談大ボリューム32P収録!

表題作カッコウの夢(下)

名塚省吾・大学生
瀬野ゆうじ・名塚のセフレ

その他の収録作品

  • bonus track(描き下ろし)

レビュー投稿数27

入れ物と中身と居場所と

BLハマりたての頃にすごく話題だったこの作品。
購入したものの、地雷が多すぎた当時のわたしは、あらすじの時点でどうしても開くことができず、数年読めないままでいました。
昨年やっと読んで、本日再読して、やっと言いたいことが文字にできそうなのでレビューを残してみたいと思います。

品行方正で優等生、誰にでも優しくてきれいな白島。
実家のスーパーを恥じつつ、からかう周囲に馴染めなかった名塚。
放任すぎる家に育ち、どこかに自分の居場所を探した瀬尾。

カッコウは養子であった名塚の生い立ちであり、アパートの隣人夫婦に自分の居場所を求めた瀬尾でもあり、兄の許嫁に兄の身代わりにされる白島でもあり…。
深かったです。

入れ物(からだ)と中身(魂、こころ)は、別物なのか。
両方で1人の人間が出来上がっているわけだけど、その片方になったら愛せないのか。
事故で先に目覚めた瀬尾が白島の魂を乗っとることもカッコウの行為のようで、設定や展開、作品を通して常時「自分とは何か」ということを考えさせられました。

兄と似た容姿のせいでコンプレックスを持っていた白島は「中身を愛してほしい」と願い、名塚に愛されたい瀬尾は自分の中身を殺して白島を演じることで「外側と関係ない魂を愛してほしい」と叫ぶ。
見た目とは、こころとは。
ひとと相対するとき、最初に目に入るのは外見で、その昔流行った本のタイトルのように「ひとは見た目が9割」なわけで。
見た目から得た印象と、その後の付き合いで知っていく中身との答え合わせの中で、×が多ければ受け入れられないし、○が多ければどんどん好感が増す。
答え合わせの結果も、外見が好みであれば×も△になる。

名塚にとって白島は最初から「眩しい」存在で、そこに合うように白島の中身も自動修正して「きれいなもの」としてだけ見てきたんですよね。
だからこそ意識を取り戻した白島のアパートで義姉との関係を知って感じた落胆はものすごく大きなものだったのだと思うのです。

対する瀬尾は「好みの外見じゃない」から始まって、外側だけを「使わせてもらってきた」存在。中身を一度も見ようとしていなかったから、評価もゼロなわけで。
ゼロからの答え合わせは、そもそも答えがない上に、白島の魂というフィルターをかけて見ていた名塚にとってはどれが瀬尾の正解で、どれが白島のフリの不正解だったかすら判断もつかない。

まとまると思って書き始めたのに、まとまりません。
結局中身なんて本気でぶつからなければ分からないんですよね。
本気で見ようとしなければ何も分からないし、きれいなものを見たいというフィルターを通して見ているのは、そのひと自身ではなくて自分の願望が歪めた別人だし。
「誰かとちゃんと向き合う」ということはどういうことかというのを、しっかりと描き尽くしてありました。

これから、白島と名塚は本当の意味で親友になれるのだろうし、瀬尾は自分だけの場所を手に入れて、名塚も借り物の人生ではない、自分が選べる人生を歩んでいく。
分厚く覆っていた殻が割れて、やっと今、生まれたかのような、清々しい未来を感じさせてもらえた作品でした。

0

シリアスだからと敬遠しないで読んで欲しい

上下巻まとめての感想です。

結論から言うと、めちゃめちゃよかったです。
ためこう先生は絵の技術も話の構成力も安定してお上手な方なので、正直そこそこ期待して読みましたが、それでも面白かったです。

シリアスな作品って序盤である程度展開が読めてしまったりするものですが、この作品は多分鋭い方じゃないと序盤ではわからないんじゃないかな?鈍い私はお話として面白かったです。後日談の2人が幸せそうで本当に良かった。萌え。

9話というそう多くないボリュームにこれだけの要素をちゃんと詰め込み、駆け足になることも中だるみすることもなく、一定のテンポで話を進められるためこう先生ほんとすごい。

なかなかどシリアスですが、シリアス苦手だから…と敬遠しないで読んで欲しい作品です。

0

地雷でした

入れ替わりで騙したってあう瀬野のがっかり感が半端なかった
絵もきれいだしお話も面白いと思うけど、こういうのはBLに求めてない…

※超個人的感想です

0

瀬野の可愛さで三度読み

良すぎましたー!!!
瀬野、幸せになって良かった…!!!

ためこうさんの構成と、難しい設定にも関わらず無駄の無い表情描写が素晴らしかったです!

名塚が一途に想っていたけど、一番の自分の想いを白島には告げなかった部分。
名塚の親が、血が繋がっていないことを伝えなかったのと同じようなことですよね。

相手のこと大事に思えば言えない言わない。
それは好きを通り越して愛じゃん…。

名塚は一見、白島に対して臆病っぽいですが、野蛮に自分の想いを押し付けることはできなかったように私は思えました。
愛ですね。白島のこと大事なんですね。

実は愛の深い名塚。
そりゃ長年どんだけ片想いしてたとしても、自分に唯一の特別な愛を向けてくれない白島よりも、自分のことしか見えず真っ直ぐ愛を向けてくれる瀬野が少しは可愛く見えますよね。
家族に対しては、血縁でないために引け目を感じてる名塚にとって、何のしがらみもない瀬野は、より愛が真っ直ぐ入ってきやすかったでしょう。

ほんと瀬野が…幸せになって良かった…
白島と名塚に比べて、瀬野の薄幸は過ぎる!!
ない!幸せどこ!?3ミリくらいしかない!!
名塚を好きになってからの頑張り方が、不器用にも程があるの、良すぎませんか?
ありがとう不憫な生い立ちゆえ頑張り方が不器用な受。


白島は終始空気の読めるいい奴でした。
唯一名塚の想いにだけ気付かないという天才。

白島は名塚の想いに気付かず、名塚は白島の苦しい恋心に気付かなかった。
なんだかんだゆうても、実はお互いに自分のこともあって、相手のことを受け止め切るほどの余裕が無かった。
じゃあ仕方ない。そんな関係ではどれだけ時が流れても、名塚の想いが通じることはないでしょう。

一方の瀬野は、全部を捨てて(そもそも持っていたものもあまりに少なくて)、名塚だけを生きる糧にしてたから、名塚を受け止めることができる。
生きるか死ぬかみたいな問題だから。
瀬野にとっての名塚はどれだけ大きい存在だったのかを考えようとすると頭から湯気出そう。

幸せになって良かった。
もっと2人のその後、細かく言うと、本当の素の瀬野を見たかったです。

3

瀬野くん可愛い!!

瀬野くんがとっても可愛かった!この一言につきます!
結局、名塚くんは瀬野くんの中身が好きになったんだろうね。最初は白島くんのフリしてたから惹かれたわけだけど、なんとなく名塚くんは白島くんに幻想を抱いてたんじゃないかな。もっと言うと美化しすぎてた。恋というか憧れに近い感じ?
瀬野くんは名塚くんの理想の白島くんとどこか似てるところがあって、だから白島くんのフリをしていた瀬野くんに名塚くんは惹かれたんじゃないかなぁ。
そして本物の白島くんに会っても、理想の白島くんとの違いを知って、白島くんのフリをしている野瀬くんに本気で恋したことに気がついた。
そんな気がするなぁ。
そんで美化が解けた白島くんに対する気持ちは、憧れから本物の友情に変わったのかなと。
つまり名塚くんの心境の変化は
白島くん : 憧れ→友情
瀬野くん : 無関心→恋情
こんな感じなのかな…。
とりあえずハッピーエンドでよかった!

2

そうなるかなぁ?

やっぱりあんまり合わない話だった。

重い話仕立てなんだけど、感情の上を上滑りしてくんだよ。
サラサラと。ふーん、なるほどね。へー、そうだったの。って感じ。
魂を愛して欲しいとか言う割にそんな深い話でもないんでない?

好きな人をモノにする為になりふり構わずだった瀬野。
こういう手段を使って手に入れたものって不安の上に成り立つものだと思うよ。
実際押入に引きこもってたし。

なんかよく分らない結末だったな。
そうなるかなぁ?っていうね。

3

瀬野が切ない!

瀬野を思うと泣けます。ううっ。

入れ替わりの真実はまさかの成り代わりだった。
高校時代からずっと名塚を好きだった瀬野。家庭にも居場所はなくどん詰まりで名塚を追いかけて上京して。なのに名塚は…。

自分を覚えてない名塚に再び近づいてセフレになって名塚の体を手にいれて。でも名塚はやっぱり白鳥のことしか考えてなくて、ううっ。

白鳥のふりで愛された、名塚を今度こそ手に入れたかと思えたら白鳥が目を覚まし嘘がバレて。
白鳥にも抱える物があったのですね。兄に似てるから魂を愛されたいっていうのはこれまでの様子からどんな事情がと思ってたからちょっと弱いかな。

でもでもやっぱり瀬野ー!切ないよう。
名塚の為に。高校時代名塚と白鳥をずっと見てたから入れ替わりも成り立ったんですね。

でも瀬野として名塚に愛されて良かった。
瀬野の居場所は名塚の隣だよ。これからずっと名塚と一緒だよ。名塚と生きていくんだよ。

0

気持ちの受け皿って。心と身体は初めからひとつ。

上巻で、謎解きの様相を見せていたのに。この下巻の冒頭で、一気に種明かしされるので。
意外な気持ちもしましたが、瀬野というセフレ関係を続けて来た男の背景を名塚が辿っていくという、ある意味でこれも謎解きの様なストーリー展開になって行きます。
そして、事故当日の白島の心理状態。彼がフツーに叶わない兄嫁への恋心に落ち込んでいた事を知る。それを知って、名塚は自分の恋心、「気持ちの受け皿」が白島には無かったことが分かり、ショックを受ける。親友として、寄り添ってくれていた白島には、恋人として名塚が付け入る隙なんて、初めから無かったのだ。…でしょーね。多分、ここを読んだ時、私の気持ちはすーんとしてしまったんだと思います。名塚が期待し得る要素なんて、何一つ無かったのに。
どうして、名塚はショックを受けたのか。それは、やはり白島だと信じて疑わなかった瀬野への愛着との混濁だったのではないかとも思うのです。
もう、そうなるとワヤやな気もしてきます。名塚は、素直で純粋で、品行方正で、友達として受け入れてくれた白島を好きだった。その白島を装い、自分のもっと近くで愛してくれた瀬野。瀬野の異常な行為はずっと前から名塚を好きでいてくれたから。そうまでしてくれた瀬野をいじらしくも思い、可愛くも思えたのでしょう。趣味じゃないルックスの瀬野に身体から落とされて、そのエロさにはやられている。これはやっぱり、瀬野の長い長い片恋の成就の物語だったのかもしれません。
描き下ろしで、イチャついている二人を見て、ふと、白島は独りごちます。『もしかしたら、あのポジションはオレだったのかもしれない…?』そして、自分は瀬野では無いのだから、そんな事にはならないと思っている。そんな思考になることすら不思議な気もしますが、全てはここに持っていく為の伏線だったような気もして来るのです。
そして、「カッコウ」が生きる為に蹴散らした雛の行く末を恐ろしいな、と思うのです。
再読してみて、やっぱり恐ろしかったです。「入れ替わり」という、設定に掴まれたけれども、それよりも、異常な愛執の成れの果てを描いた物語だったと思います。

0

ミステリアスなお話しの中の純愛

ミステリアスな展開に瀬野なの?白島なの?どっちなのと先の気になるお話でした。

自分を白島だと信じて愛してると言われ、優しく名塚に抱かれる瀬野。
それをどんな辛い気持ちで聞いて抱かれたのかと思うと、泣けてきました。

白島は最後まで、ノンケで名塚に恋愛感情を持たなかったように思えましたが、
瀬野と名塚の仲の良い様子を見て、あのポジションは自分だったのかもしれないと思ったのは、名塚に友情とは違う感情を持ちはじめたのでしょうか。

とにかく瀬野が健気で名塚とくっついて良かったです。
瀬野が行動をおこさなければ、名塚はずっと報われない片思いに傷ついてボロボロになっていたかも。

始めの頃のビッチでウリ専ぽい瀬野より、結末読んだ後の瀬野の方が可愛いです。

1

「人間」というより話を運ぶ「駒」って感じ?

名塚が白鳥を好きになった理由
瀬野が名塚を好きになった理由
名塚が瀬野にあっさり乗り換えた理由

惚れられる側のキャラ(つまり全員…)に人間としての魅力が無さすぎて全部説得力を感じない…絵がすっごく可愛いのに残念

5

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