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表題作黒の真相

神崎史朗
警視庁刑事部捜査一課の刑事, 28歳
天野那月
高校三年生, 17歳

その他の収録作品

  • Body and Soul
  • あとがき 綺月陣
  • あとがき 周防佑未

あらすじ

元カリスマ男娼の天野那月と捜査一課の不愛想な警部補・神崎史朗は恋人同士。
だけど、性欲低めの史朗は那月から誘わないとセックスに応じてくれない。
居候の身だから肩身も狭く、養われるのではなく史朗と対等になりたい。
史朗と一緒にいたいから刑事になりたいと訴えるが、一刀両断されてしまう。
喧嘩して部屋を飛びだした那月だったが、バイト先の殺人事件に巻きこまれ容疑者にされてしまい――!?
商業未発表作も収録したシリーズ最終巻!

作品情報

作品名
黒の真相
著者
綺月陣 
イラスト
周防佑未 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
真夜中の標的 神崎&那月シリーズ
発売日
ISBN
9784796411011
3.5

(7)

(1)

萌々

(4)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
24
評価数
7
平均
3.5 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数1

強い那月も、素直に涙を流す那月も、全部愛おしい!

シリーズの三作目で最終巻。

相変わらずトラブル体質の那月は、
今回もなかなか重苦しい事件に巻き込まれます。

本当にね……どうして?って人が巻き込まれ、
さらに肉体的にも心情的にもとても痛い展開に。
……辛い。辛いよ!

今回はちょっと辛過ぎて、途中で挫けそうでしたよ……
誤解に誤解が重なって、という展開がもどかしく、
みんな、ちょっと冷静になろうよ!と仕切りたくなりました。

それでも、どんなに心が傷んでも、軋んでも、
しっかり立ち上がって
自分の足で一歩前に進み出そうとする那月は強い。
幼さや幼稚な我儘ににイラッとしつつも、
那月のその強さに魅かれます。

とにかく救いようのない展開なのですが、
それでも最後は気持ちよく落ち着いて、
これからの那月の活躍が見たくなるエンド。

幼少期からいろいろあり過ぎた那月が、
幼いながらも一人で必死で頑張ってきて、
史郎と出逢い、事件を重ねて、
一皮むけて大人になる入り口を潜った感じです。

今回はあまり活躍の出来なかった史郎ですが、
最後の史郎視点のSSが新鮮で、
確かにこれを読むとちょっと史郎のイメージが変わるかもv

評価としては神と付けたいところなのですが、
どうしても痛い(身体も心も!)のが引っかかり、
神寄りの「萌×2」で!

1

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