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前作『ストレンジ』がめっちゃツボだったので作家買い。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
表題作『home』に短編が2話という短編集ですが、なんだろう…。3話ともめっちゃ心に突き刺さる作品でした。
『home』
他者を受け入れることなく過ごしてきた小説家・辰巳。
そんな彼のもとに現れた、まるで太陽のような男の子。
他人は必要ない、自分の能力だけで生きていければいい、とある意味驕って生きてきた辰巳が、天真爛漫なその少年・澄晴と出会い、人としてそして作家として成長し、そして恋を知り。
視点は辰巳で描かれていますが、澄晴の心情もきちんと読み取れる。
大人であるがゆえに、分別あるふりをしなくてはならない辰巳。
辰巳よりも若く青いだけに、辰巳の気持ちをつかみ損ねてグルグルする澄晴。
年齢差はあるものの、どちらも恋する男で可愛いです。
彼らの前に現れた澄晴の元カノの存在も良かった。
BLに登場する女の子が苦手な方もいらっしゃると思いますが、彼女の存在が上手に生かされていて素晴らしかった。
『せまいせかいに』
幼なじみの夏路と澄滋の二人。
傍目にはバレバレなのに、無自覚に執着しあう彼らの関係に萌えました…。
夏路がクソ野郎です。最低男です。
そんな彼に、澄滋が振り回されているように、一見見える。でも、実は。
健全な関係ではない彼ら。
「せまいせかい」で生きていこうとしている彼ら。
タイトルが、秀逸です。
『ENDLESS WELCOME BACK』
ウワキ癖のある受けくんと、そんな受けくんを愛してしまったがゆえに振り回される大人の男性のお話。
気持ちは恋人一途、でも身体は快楽を求めて他の男にも向いてしまう。
こういうウワキ癖のあるキャラって苦手な方も多くいると思うのですが、個人的には心だけは攻めを求めてしまう受けさん、にも、浮気されてもそれでも許し受け入れてしまう攻めさん、にも萌えが滾りました。
つゆきさんの絵柄って、ちょっと淡々としているっていうのかな。
あっさり、という絵柄に分類されると思うのですが、その絵柄で描かれるブラックな世界が非常にツボでした。
3作品とも、とにかくタイトルが秀逸。読後にタイトルを見直すと、その素晴らしさに圧倒されます。
表題作は、あえて言うなら陽の雰囲気をまとっていますが、ほか2作品は陰の様相を成しています。1冊の中に趣の異なる作品が混在していますし、好みが分かれるところかと思いますが、個人的には3作品ともめっちゃツボでした。
色々な愛のカタチが堪能できる1冊かと思います。
表題作の「home」は作中に出てくる縁側のように、本当に温かく優しいお話でした。
同時収録作は…驚くほど種類の違う刺激強めの作品。
主に表題作についてレビューを書かせて頂きます。
突然現れた近所の子供・澄晴に徐々に心を開く辰巳。
縁側で陽の光を浴びながら昼寝をしたり、二人で穏やかな時間を過ごします。
しかし澄晴は遠くへ引っ越すことに。
再会の約束をしたものの、いざその日が近づくと辰巳は自分の中にある「想い」に気付きます。
このまま会うわけにはいかない…辰巳らしい想いの伝え方が素敵でした。
澄晴も今はもう大学生とはいえ幼い姿を知っているだけに、なかなかイチャラブモードにはなりません。
好きという気持ちは疑いようがないのに、相手に迷惑にならないか、重くないかとお互い悩みます。
でも表情や言葉から想いが伝わってくるので、イライラはなく心地よい焦れったさでした。
元カノ登場は苦手なんですが、この作品に限ってはより澄晴の気持ちが知れて良かったです。
全然、嫌な女の子じゃありませんでした。
二人の恋しているな~という雰囲気がとっても素敵です。
1冊まるまる表題作にしてほしかったと思うくらい大好きなんですが、同時収録作も面白かったです。
テーマとしては完全に苦手なタイプのはずなんですが、つい何度も読み返すくらいハマりました。
どうしてなのかは分かりません、もう先生が上手いとしか言いようがありません。
全く違う味を楽しめる、おすすめの1冊です。
表題作『home』の澄晴くん(年下わんこ攻め)が大型犬のようで、とにかく可愛いです。
弱っているときにギュッとされたい辰巳(小説家受け)さんの気持ち、痛い程分かります:( ;´꒳`;):
同時収録の下衆BL・屑BLに収録されていた作品『せまいせかいに』『ENDLESS WELCOME BACK』も、僕好みのゲス&クズ加減で、大変美味しかったです。
表題作とは全く異なる雰囲気、寧ろ真逆の作品を同時収録するとは……凄いですね……
そうそう、焦りながらも指にゴム着けて
ほぐしてくれていて感心しちゃいましたw
いっぱいイメトレしてたんだろうなぁ…
描き下ろしは澄晴視点でしたが、
辰巳が甘え上手でエロ可愛かった!
この先もずっと見ていたい二人でした。
表題作+短編2話、3CPのお話が楽しめます。
表題作だけなら神評価です///
表紙でズキュンとヤラれて購入は大正解でした!
ただ、短編2話はテーマアンソロ「下衆」「屑」収録作。
浮気・暴力的な表現がありメリバといっていいのかな?
読み手を選ぶお話だと思いました。
個人的にはあまり好みでないので
表題作は神だけど、短編は中立です。
◆home (3話+描き下ろし)
孤独な小説家が子どもに恋をするー。
子どもだった男が大きくなって帰ってくるー。
そして10年の時を経て、恋人としての時間が動き出す。
陽だまりが暖かく、もだもだが焦れったく。
みぞおちにキューっとくる作品でした。
個人的に年下攻め・澄晴が萌え要素抜群です( ´艸`) ♪
ショタ時代がもぉぉぉぉぉ可愛くて可愛くて!
ストレートな無垢が、ズカズカと孤独な心に入り込むのにキュンキュン。
子どもの癒やし力ってスゴイですね。
コレは沁みるわ…(﹡´◡`﹡ )
小説家・辰巳のほうがうんと大人なのに、
子どもに縋るようにギュッと抱きしめるシーンがとても良かったです。
”恋をした”といっても後から自覚しただけなので、
子どもに対し欲情はしていないですので苦手な方もご安心を。
2人で過ごす時間は純粋なもので切なくキューンとしました。
そして澄晴の家庭事情で離れることとなり10年。
その間メールなどのやりとりはしています。
時が経つにつれ、恋心を自覚していく辰巳。
思いを断ち切るために出した1冊の小説。
辰巳の想いがとても切ない…。
ずっと待ってるだけの重さを感じます。
それを読んだ澄晴の反応にズキューーーーーン。
あー年下ワンコ可愛か~~~~っ
もうね、成長しておっきくなって戻ってくるとか反則だ…。
(訳:めっちゃ萌えます。ありがとうございます!!!)
再会後から始まる恋人の時間にはニヤニヤが止まりませんでした///
ぎこちなさ良し。
我慢ふっきれてガッツく良し。
最高か~~~~とはぁはぁしながら読了です。
描き下ろしも良いです♪
相手を思うが故にどうしても遠慮がちになっちゃう2人。
我慢はしない休日が綴られています(^//^)
めっちゃ萌える。年下ワンコ最高。
可愛い年下ワンコ好きな人、読んで…。
◆せまいせかいに(「下衆BL」掲載作)
幼なじみの狭い世界。
どちらも相手がいないと生きていけない共依存のようなお話でした。
最初は友人関係なんですけどね。
とあるキッカケで関係がガラリと変化し…。
最初はまとも寄りだと思ってた受けにゾクっとしました。
◆ENDLESS WELCOME BACK(「屑」掲載作)
甘えたがりの性癖をもつオヤジ攻めと、
素直で全てを受け止めてくれるけれど男遊びがやめられないヒモ受け。
受けのヒモ能力高し。
疲れて帰ってきた攻めをヨシヨシして甘やかして…。
でも1人になるとお金くれる相手について行ってセックス。
それを攻めに隠そうともしません。
オープン浮気(´・ω・`)…
受けから離れられない攻めを見てるのが苦しかったです。
読後にズンと落ち込みました…。