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評価高かったから期待してたんですけど、私にはスミマセン……ハマりませんでした。
百合原のことを好きと言ってたけど、じゃあ何であのとき諦めたの?
三希が失踪したときは興信所まで使って追いかけたじゃん。何年も待っていたじゃん。
それをケースワーカーの津田に言われたからって、はいわかりましたってなって簡単に距離を置くわけ?他の女と付き合うわけ?
百合原のことはがむしゃらに追いかけないんですね。聞き分けがいいんですね。
眠っている三希を呼び出さないでおくことに同調したのは優しさかもしれないけど、三希を優先してる時点で百合原じゃなくてやっぱり三希のことが好きなんじゃんと思ってしまいました。
緑川とかいう女子とちょっとでも交際スタートしていたってのを聞いて、私の中では思いっきり地雷です。理由はあれどもそこには1秒でも走んないで欲しかった。
たまたま滝本のマンションの前で百合原と偶然会って、そこでやっぱり百合原のことが好きなんだと気持ちがスパークして、強引に抱き潰す。なんじゃそりゃ。
彼女にも不誠実だし、百合原にも不誠実。
百合原が現れなかったらどうしてたわけ?そのままズルズル結婚でもしてた?
百合原への態度から、滝本が三希と同じくらい百合原を愛してると思えませんでした。
三希への過去の想いがあるぶん、三希に気持ちが引っ張られるのは仕方ないにしても、身体よりも先に言葉でちゃんと百合原に気持ちを伝えて欲しかったし、全体的にモヤっとした感じが抜けきれませんでした。
こんな素晴らしい作品があったなんて!新書館セールで出会えて幸運でした。どちらの人格も好き!終始涙が止まりませんでした。不憫&切ない系が好きな方なら絶対ハマるはず!(タイトルにエピソードが絡んできたらもっと良かったです…)
面白かったです。いやぁ、すごい。濃厚で重厚。
ネタバレ無しで読んで正解でした。
安西リカ先生の「好きで、好きで」シリーズを読んで心が震えましたが、あちらは切ないけれどあったかいラブストーリーですよね。
もちろんどちらのお話も厚みがあるのですが、こちらは本当に奥深くて、読み始めは「これってBLなのかな?」「この攻め、好きになれるかな?」なんて思っていましたが、もう本当に素晴らしい!!それぞれが相手を思う気持ちや人間的な成長が感じられ、中盤からは一気に読んでしまいました。
百合原透の謎めいた過去をメインに過去の滝本と三希の関係なども違和感なく分かりやすい構成と文章で書かれていました。
謎解きと恋愛の両方を期待しながら夢中で読み終わりました。
良いとこのお坊ちゃんで弁護士資格もある滝本ですが、愛より地位、権力、成功が大事な家柄なので最初ちょっと癖があり嫌なやつでした。
透と仲良くなってお互いの家を行き来し食事を一緒にするようになると、案外と幼稚な面が見えてなかなか可愛らしかったです。
ストーリーを知らずに読むべき作品なのであまり詳しく書けませんが、後半もっとドロドロの感情むき出し三角関係かな?と想像しましたが案外あっさり終わりました。
総合的に見て神です!
ただ自分には滝本が答えを出すまでの過程、心理描写が足らないため彼の情熱をいまいち感じとれず、心が揺さぶられて泣いてしまうまでにはならなかったです。BL的には萌え2でした。
最後の最後まで目が離せない状況が続き、主人公の問題解決とBL的な感動が一気に押し寄せる終盤が素晴らしい。一抹の寂しさを覚えつつ、希望と温かみを感じるラストに救われる。長く余韻に浸れる作品で、読後感も良かった。
主人公の透は、いろいろとワケ有り。ある一部の詳細を本人はよく知らず、滝本の記憶として語られるのが面白い。
透はかなり幼い印象で、内面は自己を保っていた時間分だけの歳を取った感じなのかな。簡単に騙されそうな危うさは、無垢と言い替えることができるかも。
滝本は性格が良いとは言えないキャラだが、惚れた相手への必死さはとても魅力的。相手を失うことを恐れ、葛藤しながらも約束を守り、置いてけぼりをくらっても一途にずっと想い続けている。
滝本が真実を知ったのは透に惚れた後、というのがなんとも……。苦悩しながらも、必要以上にかつての想い人の面影を探ることはせず、透を傷付ける詮索もなく、透への気持ちを貫いたところが良い。
都合の良い男状態だった以前と違い、透とは滝本の価値観を変えるまでの関係性になっているのがちょっとすごい。
クライマックスでは泣いてしまった。なんでもする、の究極形を見せられているような。
過去の虐待に関しては、もう少し描写されていた方が滝本に気持ちを乗せられた気はするものの、十分すごい男だと思う。ここまでの強い愛なんて感動しかない。
ラストはこれがミステリなら勝ち取った心神耗弱による不起訴を覆す、透の計画的な犯行説で物語が一気に反転する描写。ぶわっとそういうストーリーも浮かんだが、これはBLラノベなので悪意は存在せず、ほっこりしながら見守れる。とても面白かった。