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表題作狐宝 授かりました

千寿要、和喜と同じ文学部でサークルの先輩
一ノ瀬和喜、天涯孤独の大学一年生、19

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

憧れの先輩・千寿に抱かれた和喜は、体調不良に襲われる。その原因は実は妖狐である千寿の子供を妊娠したせいだと告げられて!?

作品情報

作品名
狐宝 授かりました
著者
小中大豆 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
狐宝 授かりました
発売日
ISBN
9784773088779
3.7

(47)

(13)

萌々

(16)

(13)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
8
得点
169
評価数
47
平均
3.7 / 5
神率
27.7%

レビュー投稿数8

妖狐(セレブ)が人間らしくなるのが可愛い

千寿さん、最初はいい人だな思ってたのに、和喜と価値観が合わないし、子作りのためにセックスしてるせいか、最初のエッチの時冷たい感じでした。
でも読み進めていくうちに、育った環境だったりのせいで考え方にズレがあっただけで、天寿さん自身は良い人だった。
だんだん人間らしい考え方になって、子育てをしたいとか、和喜を愛するようになって。
その過程を見るのがとても感動的でした。
子供を選ぶか和喜を選ぶかで悩みに悩んだ千寿さんに感激です。
最初は和喜より子供の存在が大事だったのに、子供より和喜の命が大切になり、最後は家族全部を大切にできるようになりました。
目標達成して、赤ちゃんが出来たらすっぱり大学辞めるなんて、周囲からするとびっくりですよね。
2年生を2回もしてたのに、いきなり辞めるなんて。
この先、まだまだ多難なようですが、千寿と子供たちの力でかあさまを守って欲しい。
でも子供たちの圧がかからない和喜がいちばん強いのかもしれませんね。

2

獣耳尻尾

 文章で、和喜は背が160センチで、目も丸く大きいって表現されている。しかしイラストでは、女みたいな外見の描写を思わせないような外見になっていたのが良かった。
 部屋で狐の姿で過ごしている描写なのに、挿絵では人間の姿だったのが気になった。絵柄が好きなので見れるだけ良いんですけど、シーンと合ってないのにOK出たのが不思議。

 ちるちるの人物設定見てわかる通り、攻めの千寿はヤリチン。といっても好きでヤリチンしてる訳ではなく、孕ます目的のためだけにいろんな男女と関係持っていた。そういう感じの説明描写が少なくないから、ヘテロが苦手な人は多少不快な気分になると思います。

 和喜に嫉妬して、嫌味を言った挙句に暴力を振るった女たちが浅ましくて哀れ。そのシーンが一番胸糞だったけど、千寿が胸ぐら掴んでブチ切れて、女が泣くと「泣いて許されると思うな」って殺意を滲ませるから物凄くスカッとした。女だろうが関係なく仕返しする千寿が素晴らしい。
 ただ和喜がそんな女たちを、あの人たちも千寿のことが好きで構ってもらってる俺が羨ましかっただけで……って同情してるのが解せぬ。

 獣耳尻尾はやはり偉大。感情が耳や尻尾に表れるのが可愛い。
 子供は三つ子ともオスなのでご安心を。

 本編は終始受け視点。
 最後の特別版だけ攻め視点。

 特別版では、いざ事に挑みはじめたら、子供たちに何度目かの邪魔をされるシーンが可愛かった。

0

民話調BL

家族愛が溢れていて、良かった。

冒頭から、寂しい
・・両親の事故死、祖父母の死、あっけなく天涯孤独になった主人公の和喜。
そんな主人公和喜に、恋人ができる。恋人は、実は妖狐。

一度の交渉で妊娠した和喜。
男原から生まれる妖狐の力は絶大で、母体の気を消耗しながら育つ。
出産を無事終える為には、条件がある、それについて悩む二人。
そして無事生まれてきた、3人の子狐たちが物凄く可愛い。
夜・雪・夏が物凄く可愛くて、読みながらニヤニヤと緩んでしまう。


内容にマッチした、ほんわか描写と優しい色使いの絵師、「問」さんって、どんな人なんだろう。
検索しても出てこない、謎の絵師。

2

耳とシッポは正義

こんど続編が出ると聞いたので読んでみました。お話ははらはらドキドキ面白いし耳シッポ記載はとても好きだったのですが、恋愛面ではあまりキュンキュンしなかったので萌にしました。ひ○りTVぶっくさんで購入、挿絵あり、一般書店用のSS付き+あとがき。出産ありますが、どろどろしくないです。

両親は事故で亡くし、育ててくれた祖父母も病で亡くなってしまった和喜。周囲からのススメもありなんとか大学へ進学したものの、大学とバイトで精一杯の日々。疲れ果てていたのか大学で動けなくなっていた時に声をかけ、助けてくれた先輩のことが気になって、その先輩が属するサークルへ入り・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
二人のお子様、五十上翁(攻めさんの教育係)、百王丸(攻めの祖父)、名も無い健気な傀儡たちぐらいかな。

**攻め受けについて

受けさんは一生懸命生きてきた地味男さん。邪なところが無かったのが良かったんでしょうね。とても考えて、子供を産む決意をし、どうにかして二人で生きていけないかと説得し・・ひよわな感じではない健気さんと思いました。

攻めさんは、妖狐の統領の血筋ゆえ、子作りに勤しまなければならない方。それゆえ、まあ女子をとっかえひっかえ付き合ってきたものの、なかなか孕まず、ようやく受けさんでビンゴ!すったもんだあって、無事お子様が産まれた後は、「あれ俺様イケメンじゃなかったっけか?」と思うほど、超親バカ。そもそも名前つけるために本買ってくるところで爆笑。すっかり受けさんとお子様を溺愛しておられるご様子でした。何より可愛かったのが耳シッポ記載。落ち込むとペションとなる耳、うれしいと勝手に揺れる尻尾というものは、モフものならでは!耳しっぽ記載最高です。スパダリというより、超金持ちセレブ感の方が強かったかな・・

生まれたお子様方は最強なようなので、来月出る続きのお話でどうなっているのか楽しみです。甘さは少ないかなと思いますが、モフものがお好きな方は手にとってもよいのではと思いました。

0

マタニティBL&パパママ奮闘記

電子で半額になっていたので、小中さんのモフモフものかな?とあらすじも見ずに購入。
「狐宝」は、妖狐の宝玉みたいなもんか?と思ってたら、「こだから」と読むのね……そんで妊娠出産ものだったのね……。

妊娠出産モノはさほど好きではないけど、地雷でもないのでとりあえず読んでみたところ、なかなか楽しかったです。

人間を、まるで子供を産むための道具としか見ていないような冒頭の攻めの様子には、たまったもんじゃねーな!!的な怒りを覚えたものの、基本ほのぼの〜としてました。

だけどなんか全般的にあっさりしてたというか……。

というのも、大学の先輩・後輩として攻めと受けが出会って、エッチして、妊娠して、マタニティ期を経て、子供が産まれて、祖父に子供達を会わせるという内容。
プラス、妖と人間という種族の違いとか、寿命問題などもある。
普通なら、シリーズものとして最低でも2冊、通常であれば3冊は要する中身だと思うんですよね。

それが一冊に詰まってるので、どうしても広くて浅いというか……。
問題が生じてもサラッと解決してしまうので、次に何か問題が生じたとしてもどうせ都合良く解決しちゃうんだろうなぁと思ってしまうので、ハラハラしない。

そもそも人間の男が妊娠という摩訶不思議な現象も、サラッと流されて……。
(どういう構造になってるんだろ?お腹はでないし、胎児はどこで育ってんのか?と疑問に思ってしまった。)

マタニティ期については、悪阻だの結構リアルに書かれていたり、名付けに悩む姿などが微笑ましかったです。
ただし、「気」を要するために妊娠中でも攻めとのエッチが必要というくだりには、ギャー!!!となった……。
妊婦(妊夫?)だけどセックス必要とかなんかイヤなので……。

後半はすっかりパパママ奮闘記みたいな感じです。
個性豊かなチビ狐達がとにかくめんこい。
ちっともじっとしていないチビ狐ちゃん達とのテンヤワンヤぶりが微笑ましくて、そこが一番良かったです。

0

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