あなたのものにしてください

anata no mono ni shitekudasai

あなたのものにしてください
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×29
  • 萌4
  • 中立5
  • しゅみじゃない8

33

レビュー数
7
得点
108
評価数
37
平均
3.3 / 5
神率
29.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784829626436

あらすじ

保育士の瑞希は極度の男性恐怖症。でも、絵本作家である経験豊富なオトナの男・黒川に一目惚れされ、お付き合いし始めて……。

表題作あなたのものにしてください

黒川千里、絵本作家兼イラストレーター、28
西森瑞希、男性恐怖症の保育士、23

その他の収録作品

  • あなたのものになりました
  • あとがき

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レビュー投稿数7

ピュアな作品でした

夕映先生が「恋にセックスは必要か」というテーマで書かれた作品です
セックスは無いけれど恋人っていうとてもスイートな設定

受け瑞希はその美貌ゆえに幼いころから、変態男性にちょっかいかけられて
男性恐怖症。けれど好きになるのは同性だったという絶望。

攻め黒川はゲイでそれ相応に色恋したあとに
身体の関係は二の次で瑞希と付き合うことに

ピュアな作品なので、汚れた大人の私が萌えられるか?
と思ったのですが、それは大好きな夕映先生の筆致
充分萌えることができました。
絵本を語り合うところとか
結局、瑞希が黒川を求めるところとか。

最後に申し訳ないと思うのですが…みなさん言ってますが…
秋吉さんの書く瑞希像がお話と合っていないと思います。
絵は可愛くていいと思うのですが
攻めの黒川の絵もいいと思います。
ただ、その美貌ゆえに人に注目され委縮しているという
瑞希像には当てはまりませんでした。

0

こういう作品に萌えられないのは、自分が爛れた大人だからか……

夕映月子さんは、デビュー作で惹きつけられ以来作家買いしている作家さん。

ご本人山がお好きで、
山岳BLと言いたいような物語を生き生き書いてデビューした夕映さんだが
その後は色々なジャンルに挑戦されているように感じる。
その心意気は買うのだが、正直個人的には当たり外れが大きい印象。
本作は私的には「しゅみじゃない」作品でした。

今作のテーマは、「恋にセックスは必要か?」……
BLにはエロありきが当たり前で、気持ちが通い合えばセックスをする、
時には通い合う前からセックスをする。
そんなBL界の風潮に真っ向から疑問を呈したコンセプトはなかなか面白い。

                 *

稀なる美貌が故に、幼少期から同性よりの欲望の対象にされてしまい、
そのトラウマから男性恐怖症の瑞希は、それなのに恋愛の対象は男性というゲイ。
そんな彼を見初め、経験豊富なのに今更ながらの本気なピュアの恋をし、
辛抱強く見守り関係を深めていく黒川。

気持ちはちゃんと繋がっているのに、触れ合うことに恐怖すら感じる瑞希。
その心の鎧が少しずつ崩れて、最後は穏やかに抱き合うことができるという流れは
むしろ好みだと思うのだが、特に受けのキャラに魅力を感じず
気持ちがのれずに読み終わることとなった。

攻めのスパダリぶりはなかなか好印象ではあるのだが、
攻め受けどちらもなんというのか、いかにもという絵空事っぽい現実感のなさが
この深く切ない設定を生かし切れていない、というのが感想。

同じベッドで寝ても抱けない切なさに、攻めが夜中に自慰をするシーンがあるのだが
ものすごく好きなシーン(のはず)……なのに、全然萌えられず、
その後体を繋ぐまでのあれこれも結構細かくかかれており、
主人公達に思い入れていたたら、すごく萌えるシーンのはずなに……
と、とても残念な気分になったのでした。


それと……
挿絵のミスマッチ感も、気持ちがのれなかった大きな要素の一つ。
秋吉しま さんの絵自体は嫌いではないが、表紙を見てもややコメディ寄りに見えるし、
瑞希はすごい美貌という設定なのに、全然そういう感じに描かれていない。
ただの可愛い男の子に見え、瑞希というキャラが
単に臆病で幼稚な子どもに見えてしまう。
これが違ったテイストの絵師さんだったら、印象は全然違ったのかも?とも思う。

7

少しずつ進んでいく物語です

タイトルとあらすじを読み、体を重ねるのは結構早いのかなと何故か思っていたのですが、そんな事はなく寧ろこちらがモヤモヤするくらいプラトニックな関係が長く続きます。
ゲイでありながら男性恐怖症の受けという、一筋縄ではいかない2人です。

攻めである黒川も遊び人というか経験豊富で体を重ねたいけれどきちんと瑞希の気持ちを考えて我慢している姿は称賛に値するのではないかと。
両視点の為、お互いの気持ちが分かりやすいです。その為、黒川がいかに大切に想っているのかというのも分かりやすかったのですが、お互いがかみ合っていない部分が読みながら分かってしまったのが残念だったかなと。

また、脇キャラが意外に目立ってしまいそちらも結構BL的にはありがちではあるもののドラマティックに感じられて、スピンオフのある予定でもあるのかなというくらい出張っていてちょっと悪い意味で印象に残ってしまっています。

大きな事件という事もないのですが、2人がゆっくりと心と体を通じ合わせていくのがとても良かったです。

1

ぷすっと突き刺さるものは無い、優しいお話

なんというタイトルじゃ と気になって手にとって読んではみたものの、なんだか評価を決めにくく・・・攻めさんは格好いいし、ちゃんとくっつくまで、とてつもなく頑張ったよねーと思うし、清流のようなキレイなお話なんですが、どうも水が合わないのかもしれない・・・。そのため評価は萌としました。本編230Pほど+後日談40P超+先生のあとがき です。

ちょっと癖のある奴とか、変な奴とかが出てこない。脇役でそういう人がいればいいのですが、当作品の脇役さん(攻めさんバイト先カフェマスター)も結局いい奴傾向で、少々揉め事はあるものの、なんとなく足りないなあ・・・と思ってしまいました。(個人的嗜好です)

色っぽいお話ではちゃんと攻め受け双方、頑張ってるーという感じなのですが、灰汁の強いキャラが一人ぐらい欲しいんだわ、私 と気付いた一冊でした・・・先生すいません。

0

少女漫画のような純愛からの恋愛

あとがきで作者様が書いておられた通り、少女漫画のような一緒にいるだけで幸せというようなプラトニックからはじまるお話でした。
エロいお話も好きですが、こういうお話も心が満たされる感じがしてとても好きです。

ゲイなのに男性恐怖症という保育士の瑞希(受け)と百戦錬磨の絵本作家兼イラストレーター時々カフェの店員の黒川千里(攻め)。
物語は二人が恋人になってひと月というところからはじまります。

男性恐怖症のため男性に触られるどころか側に座られることもできない瑞希がゆっくりゆっくり千里に慣れていき、心が近づいて、それでも身体が拒否ってしまうのに戸惑いながら本当にゆっくりと近づいていくのです。瑞希が怖がらないように千里が辛抱強く信用を得ていく穏やかな日々が綴られています。本当にゆっくりなのですが、間延びすることもなく最後まで楽しみながら幸せな気持ちで読み終えました。

瑞希は千里が好きなのに本能的に身体が拒否ってしまう自分が嫌われるんじゃないかと不安になったり、同じ部屋で寝ることができただけで感動して泣いてしまったり本当に純粋なんです。でも、千里のことを信用していても先輩保育士の話を聞いてやっぱり不安になったり、もう瑞希が純粋すぎて、おばさんには眩しすぎました。
千里は、様々な恋愛遍歴を経てセックスなしなんて考えられないと思っていたのに、瑞希を好きになってからセックスなんて些細なことだと悟り、傍で笑っているだけ手を握っているだけで幸せで、キス一つで感動して心が満たされるという本当に純粋な「おつきあい」をしていくのです。
千里の恋愛遍歴を殆ど把握しているカフェの店長はさぞかし驚いたことでしょう、
途中、この店長の恋愛に巻き込まれたりして、ちょっと心が波立ったりしますが、でもそれが初心な瑞希が自分の気持ちを気づくきっかけになったり、そんなこんなありながらのプラトニックを続けた結果、最後に二人が心身ともにつながったときは本当に良かったと幸せな気持ちになりました。
純粋な二人は心が洗われるような素敵なお話でした。

ところで、最終的に瑞希の背中を押してくれる形になったカフェの店長と千里の担当編集者とのほぼ平行に進んでいた恋もちょっと気になりました。
二人のスピンオフも出ないかな。

イラストについては、千里はイメージ通りだったのですが、瑞希に関しては「神様が全力で作った美しい容姿」というのにはちょっと疑問でした。ちょっと綺麗な人くらい?それがちょっと残念でした。

1

少しずつ深まるプラトニックな恋

ピュアな恋に、何度も萌えて、切なくなって、泣きました。

大人で絵本作家兼イラストレーターな千里×男性恐怖症で美形な保育士 瑞希

男性恐怖症で大人の男性を避けて、避けられないときは顔を隠す格好をして生きてきた瑞希。パニックを起こした時に千里に助けられて以来、彼の気分転換のバイト先であるカフェで逢瀬を重ね、付き合うように。けれど、男性恐怖症である瑞希は、セックスはおろかキスもできなくて、ハグだって緊張してしまう。千里はそれでも良いと言ってくれるのだけど…。

男性恐怖症の瑞希が、大人な千里にだんだんと慣れて懐き、心を許していく様が、甘く優しく描かれています。その様子が愛おしくて、頑張って我慢してポーカーフェイスを装う千里と、だんだんと無防備に心を許していく瑞希に萌えました。大人でこれまでにも経験のある千里が、瑞希相手にはガラス細工に触るように大事に、そして甘やかしていくのです。劣情だって抱かないわけがない。けれど、瑞希を怖がらせたくないとぐっと我慢する。瑞希も、甘やかされて、大事にしてくれる千里に恋心を抱き、心から愛おしいと思う千里のために頑張る瑞希が本当に可愛い。最後の最後、千里と繋がりたいと求める瑞希に、泣きました。

甘くて切ない、可愛らしいお話が好きな方には、大変!オススメです!

3

心と身体は繋がってる。゚(゚´ω`゚)゚。

しっとりと落ち着いた作風のイメージが強い作家さんだったのですが、今回はピュアピュアです。言うなれば、少女漫画BL。甘くて切なくてキュンと来てと、もう萌えすぎてしんどい状態。
これは大人女子には堪らないんじゃないでしょうか。


まずカップリングですが、作家兼イラストレーターで包容力のあるイケメン・黒川と、男性恐怖症の保育士・瑞希になります。
すでに付き合っている二人というのが序盤ですが、瑞希が男性恐怖症の為、キスもエッチも無い清らかな関係。
すれ違いはありますが、これと言って大きな事件なんかは無く、二人がゆっくりと心を通わせ、本当の意味で結ばれるまでをとても丁寧に書いた作品です。


それとこちらですね、「恋にセックスは必要か」をテーマに書かれたそうです。
あとがきに書かれてますが、BLではエッチの有る無しで友情か、恋愛かと分けられる部分がありますよね。でも少女漫画ではエッチが無くてもしっかり恋愛だったりする。じゃあ、それをBLでやってみたら・・・と言った所らしいです。

そんなワケで、ストーリーはもうピュアピュア。二人の出会いから、互いに惹かれ合う瞬間、男性恐怖症の瑞希が少しずつ警戒心を解いていく過程、初めてのホッペにチューと、読みながら何度悶絶した事か・・・。
おばちゃんなので、最近の「しんどい」にイマイチ馴染めなかったのですが、今回良く分かりました。これは確かにしんどい・・・!

あとですね、瑞希が少しずつ黒川になつき、無防備な姿を見せるようになっていく過程にも萌えまくったのですが、これまた萌えさせてくれたのが黒川の溺愛ぶり。
それこそ壊れ物のように瑞希を大切にしてるんです!!
また、当然愛しく想うほど劣情も大きくなるのですが、ここで見せる男のやせ我慢。余裕ぶってやせ我慢をする男を書かせたら、夕映先生の右に出る者は居ないんじゃないでしょうか。

と、ひたすら甘酸っぱいかと思いきや、ストーリーに深みを出してくれるすれ違いもしっかりあります。読んでるうちにすっかり感化されちゃいまして、すれ違いでは思わず涙。
心と身体は繋がっていて、心が求めれば自然と身体も抱き合いたくなるんですね。きっと。
終盤のエッチシーンは尊すぎて泣けました。

人によっては盛り上がりに欠ける印象を受けるかもしれませんが、個人的にはめちゃくちゃ好みの作品でとても萌えました。
なんか、あそこも萌えたここも萌えたと言いたくて仕方なくて、ついついレビューが長くなっちゃうのですが。
長々と失礼しました。

14

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