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笑吉の働く美容院にやって来た福介は、元人気有名店勤務のスタイリスト。やたらに絡んできて強引な福介に振り回されながら彼のペースに引き込まれていく笑吉に、客のストーカー行為や不審な出来事が続き…。助けてくれた福介と仲が深まるも、実は福介には別の顔があって。
意地を張りながらもラブラブな2人かな…と思っていたら、途中からどんどん怖い展開に。福介は他人の痛みや気持ちを理解したり共感する事が出来なくて、これは連続殺人犯によくある病気だと思う。自分の欲望や感情が最優先。でも笑吉への想いも確かにあって、そのまま普通に恋愛していれば問題ないのにそれは出来ない。
素直で純粋な笑吉はすっかり福介の術中に嵌まってしまうけど、ハピエンでもバドエンでもない何とも不思議な読後感に襲われた。
福介の本心をわかっていながら止めない同僚のりく、彼もまた闇を抱えているのか。
怖いけど憎めない福介を応援する気持ちと、笑吉逃げて〜!という思い(笑)
はらだ先生の作品と言えばカラーレシピが出てくるほど有名だったのでずっと気になっていましたが、買ってから1年くらい読まずに我慢していました。はらだ先生の作品はダークなものが多く、どうやらカラーレシピもそのような作品らしいと聞いてドキドキしていましたが、序盤は特に何もありませんでした。しかし、後半からちょっとずつ闇が見えてきて楽しみになってきました。でも、正直所有欲と聞いてあまり愛は感じられなかったのでモヤモヤしてます。でも執着してることは分かる。上巻読んだだけなので状況が掴みきれず評価は付けがたいですが、萌²で。
依存系で共感は出来なかったけど全体的に興味深いと思うところが多かったです。執着ってまさにこういうことをいうんだなと思った作品でした。福介の人格が変わったかと思いきや、変わってなくて?計算の上で弱いところを見せたシーンは理解できるようにもう少し読み直そうと思いました。ただ受けの笑吉くんはいい意味で単純、すごくストレートな性格でだからこそ福介さんに振り回されたところが個人的にすごく好きなポイントでした。
むちゃくちゃ恐かった…追い詰め方がホラー映画並みに恐くて背筋ゾクゾク…けど、不思議な読了感あり。巧みな心理戦にヒィーって叫びたくなるし、どこまで本当なのか分かんないし、許されることなのかって話なんですが、惹き込まれちゃうね。ショーちゃんが真面目チョロだかでしょうか…福介はどクズでイカれてて執着心や徹底っぷりがすごくても、どこか憎めないくて、垣間見える人間らしさやコミカルな掛け合いが入ってるから面白さもあって、ぶっ飛び具合が癖になってくる。でも、身近にはいて欲しくない…なんだかんだ2人は上手くやってくんだろうな!お幸せに!!って思えるのがすごいところです。
上下混じった感想になってしまうので注意を。カラーレシピの世界観にズボズボはま
り、気づいたら読み終えてしまいました。カラーレシピ上では福介の怪しい行動を不思議に思って読んでいましたが、終盤で今までの商業BLにはない衝撃を受けました。ここに繋がっているのか!と。何度も読み返したくなる作品です。そして1番私が気になり、印象に残っているのは、福介くん。執着深くてずる賢いけれどなんでこんなに可哀想なんだろう。サイコパスの定義が気になり調べると、共感できる(ショーくんを可哀想と思った)点ではサイコパスの特徴に該当しませんが、利己的・自己中心的、平然と嘘をつく、他人を操ろうとするなど他はこれ全部福介だと納得しました。今までサイコパス系の商業BLや漫画を読んだことがなかったのでこんなキャラクターもいるんだと、衝撃的で魅力的でとても好きになりました。はらだ先生の描く作品はどれも私をはっとさせてくれたり、新しいジャンルを開拓してくれたりするので毎回新鮮な気持ちで読ませていただいています。