暴れん坊な化け猫×お人好しの商人+子猫の、もふもふ和風ファンタジー!

化け猫さまと恋の花道

bakenekosama to koi no hanamichi

化け猫さまと恋の花道
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×25
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

132

レビュー数
2
得点
36
評価数
9
平均
4 / 5
神率
22.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784041068205

あらすじ

豪商の息子の弥紘の家に子猫が迷い込んでくる。匿った弥紘だが、突然化け猫が襲ってきて「その妖獣をよこせ!」と迫ってきた。どうやら妖怪に狙われているらしい子猫を守るため、化け猫は居候を決め込んで…!?

表題作化け猫さまと恋の花道

九曜、弥紘の助けた妖猫を追ってきた化け猫23
三池弥紘、豪商の父が女中に生ませた三男23

その他の収録作品

  • あとがき
  • 掌編「柔らかな異界」

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レビュー投稿数2

可愛い仔猫を助けたはずが

今回は倒した大化け猫の呪いを受けた異界人と
豪商の妾腹で生まれた青年のお話です。

妖猫の砕かれた宝玉の一つ目を見つけるまでと
攻様視点で本編の幕間的SSを収録。

受様は横濱の豪商の三男ですが
当時若旦那だった父親が
女中に手を付けてできた子で
継母ばかりか父にも疎まれて育ちます。

それでも優しい祖母には愛されて育ち
祖母と父亡き後は若旦那の義兄が営む
駒菊屋で働き始め
いつか祖父のように行商を始めたいと
夢みています。

そんな受様の最近の気がかりは
商家を狙った強盗殺人事件が
たて手続きに起こっている事です。

犯人の手がかりが全く掴めず
新聞の記事でも物の怪のしわざを疑う
怪事件の形相を帯びてきて
駒菊屋も狙われるやもしれません。

そんな日々のある夜、
受様は自宅の庭に迷い込んだ
弱った黒猫を助けます。

蛋白石のような瞳を持ちながら
鳴けない仔猫を不思議に思いながら
受様は「おこげ」と名付けます。

するとその直後、
全身毛むくじゃらで尖った耳と
大蛇にも見える二又の長い尾をもつ
強大な妖猫が現れ出でて
受様に黒猫を渡せと迫ります。

その化け猫こそ今回の攻様になります。

攻様は故あって
物の怪の姿になる呪詛を受けて
異界からやってきたと言い
解呪のためにはおこげが必要だから
渡せと言います。

受様が仔猫と思ったおこげも
攻様のいた異界の妖猫だったのです。

受様はおこげを守ると決めますが
攻様とおこげには因縁がある上に
攻様やおこげを狙って
この世の物の怪まで襲ってきて!?

大正時代の横濱を舞台に
異世界からきた攻様とおこげと物の怪と
商家の連続強盗殺人事件が絡まった
けもみみファンタジーです♪

カバーイラストから
「けもみみ」で「もふもふ」で
ラブリーな展開を予想していたのですが
全くちがいました (^-^;

受様も攻様も過去はけっこう悲惨です。

でも自分の今や過去から目をそむけず
自分の正義を曲げずに進んでいて
自分の意に反して行動するという
悲壮な感じも受けませんし

攻様が物の怪よけの護符だと
受様に精液を射精したり
受様に口淫したりする
妖力補充の鉄板ネタあり、

おこげが受様になついていくと
人間に変化できるようになって
ひらがなで会話するとか
和みなシーンもチラチラ盛り込み、

攻様とおこげの因縁を知り
横濱の怪事件の謎が解け
受様が故郷を巣立つまで
とても楽しく読めました♪

おこげの欠片はまだまだあるので
もっと続きが読みたいな (^○^)/

今回は攻様が異界からやってくるお話で
成瀬かのさん『獣の理』をご紹介作とします。
こちらの攻様はもふもふ狼です。

2

雰囲気たっぷりの大正浪漫譚

大正時代の横濱を舞台とした和風ファンタジーになります。
鴇先生らしい、妖とごくごく普通の青年の恋愛譚。
大正浪漫を感じさせる雰囲気たっぷりの文章が、どこかノスタルジックで作品をより魅力的に感じさせてくれました。


内容です。
出自ゆえに冷遇される、豪商・御池家の三男坊・弥紘。
一人暮らす祖母から譲り受けた家に、黒猫が迷い込んで来ます。
迷い込んで来た黒猫に「おこげ」と名付け面倒を見ますが、夜が更けると「その妖獣を寄こせ」と突然現れた化け猫に襲われる事に。
弥紘が「名付け」てしまった事で、おこげを奪えない事実を知った化け猫・九曜は、用心棒として同居する事に。
そんな時、巷では一家が惨殺される事件が起こっていてー・・・というものです。


まずこちら、芯が強くてお人好しな青年・弥紘と、異界から妖獣・おこげを追い掛けてきた化け猫・九曜というカップリングです。
和風ファンタジーといった所なのですが、ストーリーが練られていて面白いのです。
化け猫・九曜の正体や、おこげの謎。巷で続く怪異。そして弥紘を目の敵にする義母・頼子の気になる変容。
妖ものを得意とする作者さんらしく、なかなか興味を惹かれる面白い展開に、考えられたオチ。最後まで飽きる事無く読ませてくれます。

また、九曜と弥紘、そしておこげの三人で過ごす、ほのぼのした日常にも和ませてもらえます。因みにおこげですが、最初は黒猫の姿ですが、途中で人間の子供の姿に変わります。
最初はおこげを懸命に守ろうとする弥紘に、化け物全開で連れ去ろうとする九曜と敵対関係にありますが、これが徐々に三人とも打ち解け、ほのぼの家族のようになっていくのが大変可愛らしくて萌えさせてくれるんですね。
あと、妖ものでお約束(?)、妖力回復の為に弥紘の精液が必要という設定がございまして!
最初は即物的に、妖力の回復の為だけに弥紘を襲った九曜が、弥紘の痴態に煽られて欲情しちゃうのも萌えました。

と、面白かったのですが、個人的にはもうちょいラブの部分が深く書き込まれていて欲しいという点で、残念感が・・・。
事件の解決の方に重きが置かれちゃって、二人のラブの部分が物足りないのです。もう少し、二人が惹かれ合うしっかりした描写だったりが欲しい・・・。

と、個人的に残念な部分はございますが、ストーリーとしてはキレイに纏まっていて面白かったです。
特に、希望に満ちた爽やかなラストが爽快感を感じさせてくれました。

5
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