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表題作放浪犬と迷い猫

加瀬慎之介、天才画家、20代
吉見拓磨、ライター、20代

あらすじ

世界を放浪する天才画家に、ずっと恋をしていた──

イギリスを拠点に活躍する、新進気鋭の天才画家が、帰国早々行方不明!? 密着取材するはずだった美術雑誌の編集者・吉見(よしみ)は胸中複雑。迷子の画家・加瀬(かせ)は、実は美大時代の親友で、いまだ想いをひきずる片恋の相手なのだ。俺を置いて勝手に留学したおまえに、会いたくなんかなかった──。けれど、内心反発する吉見に、編集長からお目付け役として同居命令が下り!?

作品情報

作品名
放浪犬と迷い猫
著者
九號 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199607523
3.9

(84)

(31)

萌々

(25)

(22)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
325
評価数
84
平均
3.9 / 5
神率
36.9%

レビュー投稿数9

いとしさが伝わってくる!!

九號さんのBLコミックス!お久しぶりです!!
美大生の頃の恋が7年ぶりに動き出す切ないラブストーリー、
非常に読み応えがありました!!待っててヨカッタ…。

天才画家ってやっぱり変わってる人が多いんだろうなぁと思ったんですが
加瀬の場合は超ド級天然のスーパーウルトラ方向音痴なだけで
とっても素直で優しい男でした。
吉見が初めて好きになった気持ちもわかります。
無自覚なのがタチ悪いんですけどもね…ww

吉見には恋も知らないまま快感だけを追った過去があり
ビッチといえばビッチなんですけど心はとてもピュアなんです…。
加瀬に出逢って、そのことを絶対知られたくない程好きになってしまったのに
別れが訪れて…。
その思い出と7年後の再会が素晴らしい構成で描かれています!!!
惹き付けられる圧倒的な画力と共に!!!
あっ、ここで回想きちゃうのね!甘苦しい────!!てな塩梅に
終わってはまた繰り返し、なかなか閉じられませんでした。

吉見の同僚・南室がノンケにも関わらず
一度酔った勢いで関係を持ってしまうんですが
見た目がめちゃくちゃ軽そうなのにいいヤツで
つい応援したくなってしまいました。
自分の気持ちは遊びじゃないと宣言しつつも
本当に好きだから吉見を後押しするような事言っちゃって。
当て馬がそうだと読後感がすごく爽やかです。
ちょっと可哀想なんですけどねww

九號さんの既刊等、GWに読み返すぞ!祭りじゃ祭りじゃあああ!!!
ホントもう大好きです!!!

11

両片想い大好き!

両片想いってきっと当事者2人にはとても辛いんだろうなぁ。
攻と受の両方の視点で話が進むので、「めっちゃ想い合ってるやん!」ってギュンギュン来ました!
絵もステキで攻めの身体がたくましくて良かったです!

2

再会してから素直になれた❤️

九號先生は初読み、そして表紙に惹かれてこちらを購入しました。
すごく丁寧に描き込まれた画に感動しました。
お話も、たまらない再会もの。
美大時代の同級生が、アート雑誌の編集とロンドン在住新進気鋭の画家として7年ぶりに日本で再会って…もう個人的な萌えとご褒美が詰まった作品じゃないですか❗️

学生の時は、互いに恋をしていたのに友人関係の枠を外してしまうこと、相手に抱く性的な衝動に畏れを抱いてしまったことで、一方的な別れになったこと。
でも当時は仕方なかったのですよね。
当時に既にゲイと自覚していた吉見は、色んな男と寝る生活を送っていたし、本気で好きになった加瀬には、ばれたくないと考えるのは当然のこと。

加瀬も吉見が愛しくて抱きたい。でも当時は絵が描けなく恐怖とか友人関係をなくす怖さから、留学して吉見から離れるしかなかった。

再会してから素直に歩み寄れなかった2人ですが、吉見の職場の南室(吉見と寝たことあり❗️)の後押しがあって互いが向き合うことが出来ました。
南室も、いい男。報われて欲しいわ。

作中に吉見と加瀬の学生のエピソードが、出てくるんです。加瀬の奇跡的な方向音痴ぶりや描くことに夢中になると、食事も忘れるなど、それぞれが加瀬の可愛さが有りますし、いちいち吉見が世話を焼くのが微笑ましい…

ちゃんと吉見と加瀬が、恋人になるんですけども自覚してからの、えっちが素敵。
結構、吉見のビッチなえっち場面出てくるんですけど、どちらかと言えば加瀬との初めてを、もっとじっくり見たかったです~

ただね、愛犬連れてロンドン在住した様子なので、まとまるとこに落ち着いたハピエン❤️
落ち着いた気持ちになって読み終わりました。

他の九號先生の作品も読んでみようと思います!

2

惚れ惚れするほど大好きな絵

連載時から読ませていただいておりましたが、
コミックスで再読しました。
なぜなら、九號先生の描く絵が大好きだからです。

本作は、受けの吉見の表情がとてもいい!
ちょっとビッチな吉見のHの時の表情も最高‼︎
加瀬の絵を見つめる表情もキラッキラでとても可愛いし、
身体のラインや髪の毛一本まで本当にいい!

美大の同級生同士の再会ラブです。

加瀬と加瀬の描く絵に一目惚れした吉見が、
親友の立場を得つつも加瀬に告白します。
しかし、加瀬は吉見の側にはいられないと、
一方的に別れを告げイギリスへ……という展開。

吉見が加瀬に恋し、
セフレとも手を切って真剣に向き合う姿がとても良いんです。
だって、親友の座をゲットしているんだからそのままでも側にいられるのに、あえて告白する……イイ!
その上で、加瀬には変わらなくていいと伝えます。

だけど、加瀬は変わってしまい、
吉見に欲情し、作品制作さえも手につかなくなってしまうのです。

吉見を友だちと思えなくなってしまった加瀬と、
本当は友だちの立場になんて収まりたくない吉見。
想いは合致しているのにすれ違ってしまったのが切なくもあり、
残念でもあります。

再会してからも勇気を出したのは吉見で、
自分の過去遍歴までぶっちゃけて加瀬の反応を見るほど。
加瀬はね……なんかハッキリしない男でしたよ……。
ただ、芸術家というキャラでありながら、
俺様ではなくド天然ワンコ。
この存在は貴重であり、
ギャップがいいともいえます。

それに、言葉にはできなくても、
作品を通して想いは伝わったと思いますし……
最後は、吉見もイギリスに移り住み?ハッピーエンドです。

なにより、当て馬の南室がとても魅力的でした。
吉見のことが好きなのに、
結局二人の背中を押しちゃうお人好し。
イケメンだしね♡
私は南室と吉見がくっついてくれたらもっと嬉しかったかも^^;

1

好きなカップリングでドキドキ

九號先生初読みです。

元同級生の再会もだもだの王道と言えば王道のストーリー。

吉見のこじらせ具合が少々めんどくさくて、うだうだがしんどくなりそうなところを、学生時代の回想が入って、現在と交互に進展していくので、そこまでじりじりはしなかったのがよかったです。

2人のキャラと、昔と今の気持ちが徐々にわかってきて、どうくっつくのかドキドキして見入ることができました。

黒髪長身孤高の天才肌天然ワンコ×ふわふわこじらせかわいいエロメガネという、個人的に好きな組み合わせでもあったし、萌えでした。

南室もいいキャラでした。チャラそうで実はいい奴。スピンオフが見たいくらいです。

0

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