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野原滋先生の作品にハマって、既刊をちょこちょこ読み進めています。
こちらはKindle unlimitedで拝読。
読んでみて、他の方のおっしゃっている”究極の三角関係”というワードに
納得、大きく頷きました。
記憶喪失中に愛し合った相手。その相手が求めているのは
”ユキ”としての自分であって、オリジナル(?)の”克己”ではないー
なんという切なさ( ; ; )
ミステリーもの、記憶喪失ものがお好きな方には
特にゾクゾクくるのではないかと◎
そして年の差×体格差×”逆”格差と、”◯◯差”好きにもたまらない
設定がもりもり。
(攻めは日雇い作業員、受けは著名な政治家の息子)
商店街の中、記憶を失い彷徨い歩いていた克己(受)。
自分は数日前に行方不明になったのではないか、と思っていたら、
なんと8ヶ月間も行方不明状態だったのだと聞かされー
と始まる物語です。
発見された時、克己の体は全身誰かからのキスマークだらけだったー
という点がなんとも官能的でグッとくる。
克己はなぜ、8ヶ月前に記憶を失う状態になったのか?
頭に負っていた傷は一体、誰にどんな状況でつけられたものか?
何から必死に逃げていたのか?
その真相が気になって気になって、ページをめくる手が止まらず
一気読みでした。
嬉しかったのが、このキャラ、怪しいんじゃないの…?と
密かに思っていたことがドンピシャで当たったこと。
ただ、事件の真相までは自力では全くたどり着けず、
”そういうことだったのか!!”と終盤、怒涛の展開に驚き、
ゾクゾク興奮しきりでした。
乱暴な言葉遣いで、怒りの沸点が低い攻め・弘之の見せる
優しさがまた、沁みるんですよね。。
怒った彼が克己にぶつけてくる言葉、本心を決して明かさず
ニコニコ微笑んでいる姿が”気持ち悪い”と吐き捨てた時は、
克己と一緒に自分の心も抉られましたが(°_°)
いったん襟を開いた者にはどこまでも優しく、
なんだかんだ言いながらもとことん甘やかす。
年上30男の、スパダリとは全く違うそんな甘やかし方に
夢中になりました。
克己が真実をおも追い出すまでの過程、弘之との再交流の中で
変わっていき熱を帯びていく関係性の変化が、とても良いー…!
あんなに遠慮がちで、「ごめんなさい」とばかり言って、
人の顔色を伺っていた克己が、後半には別人のように
弘之にお小言を言ったり、甘えてみたり。
本当に猫みたいで可愛くて、頬が緩みました୨୧
最後の山場、真犯人に再度攫われ…というところで
しっかり活躍してくれる弘之も、最っ高にカッコ良かった!!✨
やっぱり攻めはこうでなくっちゃ!!と、
ハリウッド映画のワンシーンを見た時のように興奮しました(◍°꒳ °◍)
そして個人的には描き下ろし(かな?)の、攻め視点のお話が
甘くて大変良くて、ここでぐっと萌え度が上がりました⤴︎
”自分の知らない自分”との三角関係、そして巻き込まれた事件の真相の謎。
恋愛面でも事件ものとしても十二分に楽しめる、
読み応えのある一冊でした・:*+.
初めてレビューを書きます。
なので他の方のようにうまく文章が書けませんが、ご容赦ください。
久しぶりにとても良い作品を読ませていただきました。
異世界にも行かない、獣人も神様も出て来ません(これはこれで好きですが)お決まりの当て馬展開も無し。
静かに、ほぼ受攻2人の物語なのに飽きもせず読まされました。
発売から少し年数は経過してますが、それも感じませんでした。
ずっとコミックに流れてましたけど、また小説も読もうと思わせてくれた作品でした。
ありがとうございました。
記憶を失った主人公・克己が、記憶喪失中にどこでどんなことをしていたのかを知りたくて捜索するうちに、弘之という男に出会う。その男こそが記憶のなかった期間の自分と一緒に暮らし、恋人として過ごしていた相手と知り、克己はしだいに彼が気になっていく…というお話。
克己は弘之と暮らしていたその期間、ユキと呼ばれて彼に大切にされていた。過去が明らかになるにつれて、最愛の恋人を失った弘之の悲しみが胸に迫り、読んでいて辛くなってしまう。ユキが残したメモを克己が発見するくだりなど、涙失くしては読めない展開。
「ユキ」は克己から生まれた別人格のようなもので、克己の中に今もどこかに存在しているのかもしれない。が、現在の、元々の人格とは性格が違いすぎたのが、あまりにもシビアできつい。弘之の立場になってみたら、「いなくなった恋人とそっくりな男が目の前に現れたのに、自分を憶えていないどころか、性格や言動がまるで別人」って、悲しすぎる。
弘之に感情移入してしまったせいなのか、「もう、このユキという無邪気で我儘で甘えん坊だったあの子はいなくなってしまったのだな」という辛さから、なかなか立ち直れず、しんどさを感じたまま読了…。
記憶喪失って確かにドラマチックで、お話としては盛り上がるんだけど、読後感は死ネタに近いものがあって、ちょっとやそっとのハッピーエンドじゃ癒やされないなと思った。泣きたい気分の時にはいいと思うけど、いちゃいちゃ、甘エロが好きな私には切なすぎたかな。
フェアで割引に釣られて購入。
前知識なしに、購入。
神評価です。
物語にグイグイ引き込まれました。
ドキドキするミステリー要素あり、胸がキュンキュンするような恋愛要素もあり。
そして、最後はスカッとするような要素もあり。
さりげなく埋め込まれた伏線もピリリときいています。
うん。パーフェクト。
好きだわ。こんな展開。
予想してなかっただけに、高評価です。
おすすめです。
是非、手にとって欲しい一冊です。
記憶喪失で8ヶ月の記憶がない受けの克己は、裕福な家庭の大学生で、性格は優等生で真面目。
物語は克己が記憶をなくしたまま見知らぬ土地で発見される所から始まります。
発見されてから毎夜みる夢。
誰かと抱き合い必死に手を伸ばして何かを掴もうとする夢は、記憶がない時の大事な何かをつかもうともがくようでもあります。
日雇い労働者で無精髭をはやし、決してカッコいいとは言えない感じの攻めの弘之。
だけど包容力があり心を許した者には心底優しい人物。
はじめはミステリー小説のような展開にハラハラドキドキしながら読んでいました。
途中から恋愛小説のようになり、克己が弘之に惹かれていても、弘之は克己の中のユキの事が忘れられないところは、切なくて切なくて涙が出てしまいました。
克己とユキは同一人物ですが、真面目な優等生で人に甘えることができない克己と、ワガママで甘ったれだけど皆から可愛がられるユキの性格は克己とはまったくの別人です。
後半友人ヅラをして監視していた高校の同級生が犯人なのは、やはりと言った感じでした。
元同級生から殺されそうになるのを、弘之に再度命を助けられます。
冷たい家族からも自立し2人の生活を楽しく満喫する様子は、本当に2人が幸せそうで読んでて温かい気持ちになりました。
後半、実は弘之が無精髭を剃りきちんとした格好をすると、かなりの美丈夫で克己が見惚れるのも良かったです。
エッチは気持ちは慣れてないのに身体は開発されていて、気持ちよくなっちゃうのはエロかったです。
電子専用書籍のようですがもったいない。
ミステリアスな展開や切ない恋愛描写からのハッピーエンドなど映画のようなお話しで、紙の本でもだしてもらいたいです。
最後は2人がお互いの事を必要としていて、幸せなハッピーエンドに萌えまくりの神作品でした。