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この春、とうに死んでるあなたを探して

konoharu touni shinderu anata wo sagashite

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表題作この春、とうに死んでるあなたを探して

その他の収録作品

  • スイカ(カバー裏収録・単行本限定SS)

あらすじ

理屈っぽく無愛想な矢口と天真爛漫なイケメン小日向。23年ぶりに再会した二人は恩師の死の謎に迫る。爽やかな感動をもたらす物語。

作品情報

作品名
この春、とうに死んでるあなたを探して
著者
榎田ユウリ 
媒体
小説
出版社
筑摩書房
発売日
ISBN
9784480804792
3.9

(15)

(8)

萌々

(3)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
56
評価数
15
平均
3.9 / 5
神率
53.3%

レビュー投稿数7

BLではない…かも?

小日向のウザみが舞い上がっているんだって判明したとき(!!!)てなった
なるほど…矢口はその浮かれてる小日向しか見たことがないのね

お姉さんの自殺理由とか、先生が凛の手紙を封印していたのとか、勝手に解釈するんだけど、そう言うのが読んだ後ジワジワジワジワなんか考えちゃって、本当読んだかいがある

弼が雨森に帰ってきたのって、雨森がギリギリ故郷になり得たってことで、それって小日向がいたからとしか言いようがない
お姉さんは高校生でもどこにも友達や戻りたい場所ができなくて、両親はそれぞれよそを向いていて、弟も友達を作って充実していて、本当に一人だったのかも知れない
凛やマイらが思春期の難しさを見せてくれてるし、高校生にしては幼くもない弟との関わりが多い印象のお姉さんは苦しかったのかもって気がしてしまう

弼の妻に一線引かれていたのマジでしんどいし、そう言う遠慮みたいなのを互いにしている夫婦だったんじゃないかって思う
強引に、無茶苦茶に振り回してやらないと、特別な仲良しを維持できるような人柄ではないんじゃないかな
お姉さんもきっとそうだったんだ

小日向のお母さんが亡くなったのも、小日向の多動っぷりって若い母親には相当悩みになると思うし…そう言うのなの?とか考えちゃったり、店のメニューのシンプルさはお婆ちゃんが小日向がたくさん覚えなくても継げるようにしてきた?とかとかとか
すごく考えちゃう

そんで邑の言う「ユキは矢口のことが大好き」
タイトルにはああ書いたけれどBLだと思う
好きすぎてはしゃいじゃってるのが邑らには丸見えで、オッサンになった邑が「大好き」て言うんだもん…そうにしか見えないんだよ、きっと

先生は恋に関しては日記に書かなかった
いけないって思ってはいたんだよね
凛が父親だと思ってるってことはバレてない、なら良いのでは?て思いそうになるのを留める必要があったんだよね、きっと

彼らがみんなおじちゃんで、若かった先生を理解できる頃に判明したので良かった

0

なるほど…

BLではないことはわかっていて読んだのですが、文芸としては面白いものの、ちょっとわちゃわちゃしてて深い世界観には入り込めませんでした。

お話の流れはスムーズで、オチもなるほど、そうだったのね、と思うので面白かったです。が、そのオチがなんとも、、、そういう方向に持っていきましたか、という感想です。
矢口(主人公)と小日向の関係はあくまでも友人だし、匂わせも個人的には「そうかなぁ」ってところ。ブロマンスにも行き着いてません。(と思う)

サラッと読めるので、青春の1ページを描いた小説+大人になったらなったで不惑どころか世の中のいろんなやるせなさや苦しさを軽いタッチで散りばめた、そんな風に受け取りました。

萌えどころは無いので(当たり前)中立にしています。

0

恩師の死の理由探し

矢口弼は38歳、元税理士。
離婚を経験して仕事にも疲れた矢口は、中学時代を過ごした南森町に戻る。
新しい住まいは、かつての同級生・小日向の営む喫茶店「レインフォレスト」の上階。

二人は仲が良くて、BのLの様な、そうではない付き合い。
二人で、恩師の死の理由と背景を探りだす。

でも結局、恩師の気持ちは、本人にしかわからない。
マイノリティな存在の先生は、立場に苦しんだらしくて、
最後に自死を選択した、という事だけはわかった。

先生の人生の足跡を辿りながら、親密度を高める二人。
だけど、曖昧な結末で、曖昧なままの矢口達。

思春期の生徒を指導する若い先生というのは、
なんとなくみんなのアイドル的な存在だし、生きる指標のような存在。
だから、元気で幸せでいて欲しいと思う存在。
そんな先生が、行き詰って死を解決策として選んでいた、ということが悲しいのだと思う。

0

碧雲

「スイカ」
この春、とうに死んでるあなたを探して のSS
https://note.com/edayuuri/n/nd2a0b68a9b42

よかった

BL期待して読むと落胆しますが、お話とても良かったです。

図書館で借りて1度目は入り込めず読めなかったんですが、2度目再チャレンジと思って読んでみたら途中からのめり込んでいて気づいたら読み終わってました。


久々に読みたくなったけど題名を忘れてて先程また見つけたので読み返したいなと思います(^-^)

別の本も読んでみたいなーと思いました。

1

タナカ

今思えば萌2ですね

合わない。

友人に勧められて読了。
どこがいいのか、どこがおもしろいのか、最後まで読んでもわからなかった。
榎田さんは、読ませてくれる人だけど、萌えつぼが合わないと、まったくおもしろさがわからないという相性だったし、これも同様だった。
メインの二人はめんどくさいし、周囲のキャラも上っ面だけのカキワリのよう。主人公の姉や元妻が死を選んだ理由も不可解のまま、恩師の死は事故とか意味不明。BLっぽい匂いをかもしだしながらも、非BLである理由も不明。
よかったさがしをするなら表紙のイラストは悪くなかった。

4

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