• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作宮廷神官物語 一

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

聖なる白虎の伝説が残る麗虎国。美貌の宮廷神官・鶏冠は、王命を受け、
次の大神官を決めるために必要な「奇蹟の少年」を探している。彼が持つ「慧眼(えげん)」は、人の心の善悪を見抜く力があるという。しかし候補となったのは、山奥育ちのやんちゃな少年、天青。「この子にそんな力が?」と疑いつつ、天青と、彼を守る屈強な青年・曹鉄と共に、鶏冠は王都への帰還を目指すが……。
※イラストは表紙のみ。挿絵はありません。

作品情報

作品名
宮廷神官物語 一
著者
榎田ユウリ 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784041067543
4.3

(10)

(6)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
42
評価数
10
平均
4.3 / 5
神率
60%

レビュー投稿数3

予想以上に面白かった

セール時に購入して、なんだ韓国ものか(ガックリ)、と1頁読んだまま積読していた本を、BLに飽きたので、診察の待ち時間に気まぐれに読みだしたら、意外に面白いので(*_*;。びっくりしたよー。

新旧2種類の電子版があるけれど、著者の呟きを読んで、新版を購入したんですが、イラストは、旧版の方が可愛らしい。
--- ---
榎田ユウリ @edayuuri
ところで宮廷神官物語シリーズ、ビーンズ文庫版と角川文庫版の違いですが、基本的な物語の流れは同じで、
・文章表現には結構修正が入ってる。
・脇キャラの名前に一部変更がある。
・ふりがながかなり少ない。
などがございます。ビーンズは電子で読めますが、作者としては、いろいろ修正してある角川文庫版をお読みいただきたいなあ、と……。あ、イラストも違っていて、それぞれステキなので、そのへんはお好みですね……ビーンズ版のカトーナオ先生はコミックも描いてくださってますよ(^^)
--- ---
私は、一冊買うにも色々迷って調べる質で、調べて選んだ著者オススメの新版の表紙は、中華風だった。だから韓国ものとすぐわからなかった。
考えてみたら、両班は中国がもちこんだ統治制度、昔の韓国は中華風だったから仕方ない。韓国の支配国だった高句麗(高句麗は扶余の分国で、中国の国、DNAも違う)文化も中国のもの。
色々おさらいすることも有るし、小説の内容は展開と構成が巧みで惹きこまれます。続いて続篇を読みます。架空の国の国政建て直し物語の今後に興味津々。読みたくなりました。

1巻は、王命を受けて、慧眼児を探しに山奥へ美貌の宮廷神官・鶏冠が、ヨロヨロと旅に出ます。やっと見つけたら、供の武官が誰かの命によって襲ってくる。
慧眼児とその友人と、白虎の子と鶏冠の4人で旅するうちに、国政の問題の根幹が見えてくる。
見定めの儀の最中に、お婆が渡したお守りを握ると、本来の力が復活して、本物の慧眼を持つ子だと分かり、本人も吃驚・・・大神官の任命準備に鶏冠が入り、天青たちは鶏冠を助けるために残る・・・国を立て直す旅は続く、といった流れでした。

オモシロイ!!

2

面白いです!!

さすが榎田先生です!!
すごく面白い、ワクワクする、テンポ良いだけじゃなく物語の深さ。魅力的な人物たち。
1巻を読み終わり、すごい作品に出会えたことにドキドキしています。

買っていましたが、ようやく読み始めました。
大切に読み進めたいと思います。
榎田先生ありがとうございます。

1

王道アジアンファンタジー

榎田先生の非BL。2007年角川ビーンズ文庫で刊行されたものを加筆・修正したものとのことで、加筆修正前のものを未読のため比較できませんが、とにかく面白かった。ビーンズの購買層並みの精神年齢なんだろうか?とちょっと自分的には釈然としない気持ちがありますが、とにかく面白かったのでその?という気持ちは99%吹っ飛びました。なんちゃってアジアンファンタジー好きな方にはとてもオススメしたいです。やはり榎田先生、好き♡(先日、こう書きましたが、先生の別非BL本を読んだところ、ああ確かにこれはビーンズ世代に向いてるわと実感。というか別本が大人向けでした)

そもそもは葛西先生のあまりに麗しい表紙にたまりかねて購入したもの。期待しましたが、やっぱり表紙以外挿絵なし。挿絵のない小説は久しぶりだったので、読めるかなーとドキドキしたのですが、登場人物の性格が皆面白くて、わくわく一気読みです。(でも挿絵は欲しい)

お話は麗虎国の宮廷神官である鶏冠が、ある村に現れたという伝説の慧眼児(えげんじ:額にある第三の目で世の中を正しく見通す力を持つ)を探しにいく途中の山中から。その鶏冠の上に降ってきたのが肥柄杓で・・・とお話は続きます。

登場人物は
瑛鶏冠:本が読みたくてしぶしぶ宮廷神官になる。肉が大好き♡女みたいと言われるとぶちキレる。ちょっと変人。
天青:慧眼児と言われる子ザルな坊主。やんちゃ。山の中で捨てられていたのを柘榴婆に拾われる。
景曹鉄:天青の守り役。剣の腕は確か。優しい。
柘榴婆:天青の育ての婆さん。守銭奴っぽい。登場シーンが最高w(ラピ〇タのドーラみたいな印象)
彩蝶:旅芸人の一座に途中から加わった美人さん♡いろんな事を知っている。
あと旅芸人一座の面々が少々ともふ(白虎の子虎)がいます。

王道ファンタジー一直線で、読みやすいと思います。もちろん非BLなので色っぽいお話は一切ありません。登場人物みんなの底辺に流れる「生きた人間への優しい想い」みたいなものがとても心地よかったです。途中である人物に不幸があるのですが、それを悼む娘にかける鶏冠の言葉が本当に優しくって、胸がきゅーと痛みます。是非色んな人に読んでほしいなあと思います。

あー言葉が上手くなくてツライ。本当に面白かったのでもし興味もったら是非是非手にとってほしいなあ・・・お値段もお財布に優しいです♡どうやら3巻ぐらいになるのではと思いますが、まずは1巻を是非。

5

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP