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調律師の裕也は高校時代からの親友の刑事・竜治の部屋で爆弾を見つける。かつて竜治は爆弾を作ったことがあり、巷でも爆弾事件が起きていた。竜治が犯人と考えた裕也は、竜治を止めるため彼と交際を始める。だが爆弾事件は続き、竜治の狂気をはらんだ面がみえてきて…的なお話。竜治は危険な面を持っていて、いつ狂気に転ぶかわからない。裕也はだいぶ絆されちゃってるみたいでちょっと今後が不安な一作でした。続きが楽しみです。
夜光花先生の初期作品。
サスペンス色の強い現代ものです。
そしてレビュータイトル通り、攻めがヤバい。
佐田三季先生作品とかお好きな方に大おすすめの狂気じみた執着攻め。
暴力的な衝動を抱える刑事と、今はピアノの調律師となっている高校のクラスメイト、そこに連続して起きている爆弾騒ぎが絡んで…
…というお話。
この刑事・竜治は高校時代に爆発物を作ろうとして優等生の裕也に止められた過去あり。
なのに刑事になった今でも地下室で時限爆弾(のようなモノ)を作っていて、それを見つけてしまった裕也に、俺のものになってくれたら止める、と取引をして強引に関係を持ち…
この強引さは最近の作品ではあまり見ない感じで、一周回って新鮮でもある。
愛があるのに全く容赦がないのです。いや、愛故に激情をぶつけるのか?
過去があるせいで心底竜治を信じる事ができない裕也と、そこにイラつく竜治。
かなり終盤まで2人の関係性はヒリついて、また謎の爆弾犯人のモノローグが挟まれてサスペンス色が濃くなっていきます。
実際再び爆破が起こってしまい裕也が巻き込まれますが、裕也の負う傷は大変な重症で、これも驚き。
裕也が巻き込まれて竜治は犯人をぶっ殺す寸前までイっちゃったり。
とにかく竜治という攻めが怖い、という作品。
で、続編があります。これも読まなきゃ。
サスペンス要素もあるラブストーリーということで、
ハラハラドキドキの展開でした。
単なる取引で始まった肉体関係から、徐々に恋愛関係に進んでいく様子にトキメキました。
家庭の事情で何事にも投げやりになっていた攻めが、受けが側にいるようになると荒んだ気持ちにならなくなっていきます。
不器用で愛情表現が下手な攻めを、包容力がある受けが受け容れる、
という展開に完全にハマってしまったようです(笑)
続編があるようなので、そちらも早く読みたいです。
結構痛々しい要素、怖い要素も盛り込まれた作品ですが、攻め様と受け様の関係だけを読む分には凄く私は萌えました。
先ず、なんといっても、攻め様が強引!!!!そして半端ない執着っぷり!!!!なにせ高校時代からの片想い・・・
交換条件の初Hなんかも凄く萌えるんですが、嫉妬からのかなり強引なHシーンも萌えてしまう私・・・
でも、受け様が爆弾事件に巻き込まれて失明してしまっうシーンはとても痛々しいです。
それに、犯人である同級生の喜多村の行動がいちいち戦慄物です。
でも、その痛々しくて怖いエピソード以外は本当に萌えます。
夜光さんの二冊目の文庫本です。
こちらは確か、続編かなにか出ていたと思います。
視点は、受けと攻めと爆弾犯の3パターン。
受けの裕也は、26歳のピアノ調律師。
高校時代クラスが一緒になったことで竜治と親しくなり、今では親友とも呼べる存在。
攻めの竜治は政治家の息子で、金はあっても愛情を与えられず育った、裕也の同級生。
常に不機嫌そうな顔をしている、捜査一課の刑事。
眼鏡っ子受けです。
表紙を見てわかっていたので、夜光さんの作品ながら読むのが遅れてしまいました。
眼鏡受けは苦手なわたしですが、よくある『神経質でエリート臭のする眼鏡』とは裕也は違うので(まあ、若干潔癖症ですが、自分でそれを厭っているので良いかな)、さほど気にならなかったのが救いです。
お話は連続爆発事件が主軸です。
高校時代に爆弾を作り問題を起こしていた竜治が、再び爆弾作りを始めたことを知った裕也。
高校時代から裕也を好きで現在もまったく気持ちが変わっていない竜治が、爆弾を作ることをやめる代わりに裕也へと取引を持ちかけるというのが序盤のお話です。
この取引をなんですかねー、裕也はひじょうにあっさりと了承します。
ずっと彼女がいたノンケのはずなんですが…
そしてその流れのまま、えっち…
うーん、前作の初文庫本がひじょうに良かったので肩透かし感が否めません。
『これからどうしよう』と一応考えることは考えるのですが、それはえっちする前に考えようね!といった感じです、もしや天然受けなのかしら…
それとも、裕也は体のあることが原因で彼女と別れているので、そのことが作用しているのかなあとも考えられますが。(もう女性とはつきあえないだろうし…とかね)
反面、攻めの竜治はもう必死というか、とにかく裕也が好き過ぎるんですね。
夜光さんの書かれる攻めはたいていこのパターンですが、この竜治はもともと過激思想ですし、他の作品の攻めよりも圧倒的に怖いです。
好きっていう気持ちも、受けとれるくらいの量ならば初々しく可愛いけれど、度を越すと恐怖ですからね。
ただ、「自分のモノ触られるの嫌い」と裕也を独り占めしたいという表れの言葉にはニヤけちゃいました。
一応このお話の最後から繋がるような続刊が、出ていますがわたしはまだ未読です。
最後の最後まで竜治のスタンスは変わりませんので、行き過ぎた執着攻めがお好きな方にオススメです。