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リアルでルーズなハイジ流マイペース・ラブ♪
「感応喫茶店」に入っていた作品の続編ということですが、こちらを先に読みました。もとはツナギがポイントの農芸高校という設定だったらしいですが、高校を卒業してからの話のほうが内容的に好きです。
高校の寮の同室で、傍から見れば仲悪そうな本郷と小川の先輩後輩カップル。
小川が本郷のことなんて嫌い!って態度なんですが、その関係も本郷が先に卒業してしまい少しずつ変わってきます。
ちょっとせつない空気が若干2人の間にただようんだけど、そこは佐倉さんの漫画なので、見事にゆるく進んでゆるくオチます。
久々に会った二人がバス停で話しをする甘酸っぱい(単に酸っぱい?)エピソードが好き。
その後、小川も卒業し本郷と同じ町に移り、後半はいつの間にやら社会人に…。こんなに長く続く関係になるなんて。ここまできたらもう一生こんなゆるい感じで添い遂げそうな気がしますね…。
一緒に住もうか、って話になったり、友人の結婚式に行って2人の関係を考えたり、所々微妙にシリアスな空気が入りますがそれもなんだか悪魔で最後までゆるいかんじで、結局どうなったの?て感じで終わります。
ずっと意地張ってる小川がデレるところとか、何考えてるか分からない本郷のたまに見せる執着とかが一々ツボで、本当にこのカップル大好きです!
著者近影のイラストに野放し感。
農業高校の寮生活を舞台に、甘可愛い顔に似合わず野生児さながら手は出る足は出る。
感情を表に出すのが不器用なふたりのどこまでもズレまくる愛情表現。
そんなふたりがほんの一瞬で甘い空気に包まれる、切り替わる表情に毎回ドキドキしてしまいます。
時折、真剣にこのままでいいのか、もしくは…。
センチメンタルに思い悩んだり。
確かな言葉を言ったことも言われたこともなく、それでも高校時代からなんだかんだと続く関係。
ちょっと言葉選びが駄目すぎて、ちょっと人より過ぎるぐらいにマイペース。
ぶっきらぼうながらにふたりだけで成り立つ世界観に、ある意味憧れてしまいます。
同時収録「芽吹くみどりに」
盛り上がるときめきをいい所で寸止めされてしまいますが、雑賀の子どもみたいな笑顔を見る度嬉しくなります。
表紙のつなぎ姿が萌えます。変な構図だし。農業高校の寮なのですが、全然農業の話は出てきません。
そして、就職した後も何の仕事をしているのかさっぱりわかりません。
が、まぁいいか~。
自分で自分の気持ちもよくわかってなくて、その気持ちを伝えられなくって、攻の言動にいちいち傷ついて……。
受けのツンデレっぷりも可愛いし、ちょっとエッチだし、好みなんですが、なんといっても。
いちいちオチがある! あとがきに作者が扉絵に「脱力系」と書かれたことを書いてましたが、まさしくオチで脱力します。もっとイチャイチャしてるのを見たーいと、ページをめくると脱力する。
好きです!
農業高校が舞台です。先輩×後輩です。
主人公は平穏を求めて山の中のある男子校に来た。しかし何故か野蛮な先輩兼恋人の本郷に振り回されっぱなしの小川。素直になれずにケンカばかりしてしまうんだけど、ついに本郷の卒業が近づいて…!?
…掴み所の無い野蛮人な先輩と、そんな先輩に振り回される苦労人後輩の不憫な寮生活ストーリー。
コンビニに行くのに結構な時間がかかるとか、のんびりゆったりとした山の中生活描写が落ち着く。このゆるい作風と合っていた。
日常での微妙なすれ違い具合と、高校生らしい青さが良い。
だけど卒業後どうなるのって説明が結構あやふや。心の目で読めって事ですか?推理しろって事ですか?
チラリズム系漫画、かな。雰囲気エロス系。ガツガツとした描写は無いです。
表情が豊かで、この先生のなんとも言えない色っぽい表情が好きだという方なら楽しんで読めると思います。
『思い知れ。』シリーズ
『感応喫茶店』に収録されてた短編『思い知れ。』の続編がシリーズになったものです。
無口で何を考えてるのか分からない攻めと、そんな攻めの本心がなかなか分からない受け。相手の気持ちをつかみきれないのは攻めのほうも同じなんだけどね。
ゆるゆるダラダラと付き合っていく日常が描かれています。小さな小さな萌えとともに。
この「小さな萌え」がタマランです。
普通の漫画家さんなら、大ゴマや大吹き出しを使ったり背景に花を飛ばしたりなどなど「キメッ!」て感じで描くであろうシーンを、佐倉ハイジさんは淡々と描くのですよ。タマラーン!!
あとがきで、トビラ絵等にあるアオリ文句について、「『脱力系』になっていました。」と佐倉さんが書かれてましたが、ホントいい意味で脱力系です。キメッ!!がない。それがいい。
『芽吹くみどりに』
初の前後編らしいです。
上司×部下
上司のほうが、ひたすらヒットアンドアウェイしてることにニヤニヤしました。
好きなんだけど、逃げ道を確保しながらしか近づいていけないんだよね。
部下のほうも同じようなことをするんだけど。
最終的に、逃げ道を作らず本心をぶつけたのは部下のほう。
オトナゆえのヘタレさを持つ二人が可愛かったです。なんかリアルだし。