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表題作エスケープジャーニー 3

羽瀬太一
大学4年
久見直人
大学4年

その他の収録作品

  • Special escape

あらすじ

笑えるくらい必死に恋をした。
ミスターS大で優勝した太一の目の前で、
仁科にさらわれた直人。直人へ恋心を抱いていた仁科は、
傷ついた直人に手を伸ばして想いを告げようとするが…?
家族にカミングアウト?養子縁組?男同士で恋人、
互いを想っていても世間は冷たくて「家族」だって傷つける。
ボーイズラブのゴールとはどこか?
BLの本質に挑んだ名作、ついに完結!
描き下ろしは温泉ラブラブエッチv

作品情報

作品名
エスケープジャーニー 3
著者
おげれつたなか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
シリーズ
エスケープジャーニー
発売日
ISBN
9784799737873
4.5

(503)

(355)

萌々

(85)

(45)

中立

(11)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
42
得点
2261
評価数
503
平均
4.5 / 5
神率
70.6%

レビュー投稿数42

男同士の未来を模索

エスケープジャーニー完結。
2巻に比べると本の厚さは薄めです。
描き下ろしは大量29P!温泉エッチ♥が楽しめますヾ(*´∀`*)ノ


家族がテーマになっていて重苦しさを感じました。

家庭の愛情に恵まれなかった太一。
そんな太一の家族になってあげたかった直人。

大なり小なり偏見の目にさらされる中で、
ずっとずっと先の未来まで一緒にいられる形を模索して。
友人の反応・家族からの様々な言葉etc.

個人的には思い詰めたような息苦しさを感じました。

2人の世界で完結させないために、
太一と直人は家族に認めて貰うことを選んだ。
それは悪いことじゃないし前向きな行動だと思う。

でも太一の言動は前向きに見えなかったです。
常に重苦しさを纏うというか、なんでそんなに思い詰めちゃうんだろうか。
こう!と決めたらその1点しか目に入らない余裕の無さで押しつぶされそう。
そのせいで過去には直人を傷つけたわけだし、もう少し成長は見たかったかも。
個人的に太一の性格はちょっと苦手かな…。
でも最後の最後で不安に揺れる直人を「大丈夫だよ」と支える形が見られたのは良かった!

養子縁組の話が出たときに、
えええ…今の状態で養子縁組とか無理あるでしょ
何の解決にもならないよ…と思ったので、
直人母の言葉はスッキリしました。

対して太一母ね…。
色々な考えがあって当然なのでこういう人物も必要ですが、
あまりにも太一に対して無神経すぎて太一が不憫に感じました。

ミカリンやゆうぽんの友情は良かった!!!
ふみちゃんもだけど脇が光ってますな。

若いんだし思い詰めないで恋愛楽しめばいいじゃん!と
太一の背中を叩きたいシーンもありましたが、最後は爽やかな結末で良かったです。
直人株は常に上がりっぱなしでした。チャラいけどイイ男だと思う!!!
ただ、私の萌え嗜好的に1巻の中盤までが萌え最高値だったので萌え評価で…。

7

優しく、温かな完結編。

『エスケープジャーニー』の3巻にして完結編。

1巻、2巻と紆余曲折あったものの、3巻でやっと深いところで結ばれたかな、という大団円でした。

男同士という葛藤があったり、周りの目が気になったり、家族からの理解が得られるか悩んだり。
大学生という、まだ若く青い彼らの恋の行方が、非常にまぶしかった。

今までぐるぐる悩んだ分、3巻は優しく甘い空気が漂っていてすごく良かったです。

太一は家族に恵まれず、だからこそ「家族」という枠に憧れがある。
仲がいい家族がいるからこそ、「幸せな家族」という形を太一にあげたいと直人は願う。

二人の相手を想う気持ちが、優しく、そして温かかった。

太一はお母さんに認めてもらうことは叶わなかったけれど、でもその分、種違いの妹のあかりちゃんとは良い未来が築けそう。

彼らの友人たち、そして仁科も、様々な思いを抱え、でも二人を祝福する。
そんな周囲の人たちに囲まれて、ずっと幸せでいてほしいと願ってやみません。

おげれつさんにしては(と言って良いのか)エロは少なめかな…?
でも、甘々な濡れ場なので気持ちがほっこりします。そして、相変わらず綺麗!

時に喧嘩し、すれ違い。
それでも、ともに歩いていこうと決めた二人に、萌えが滾りました。

5

遠くから応援してるよー!

う〜〜ん…正直拍子抜け、という感想です。
ファンの方、ごめんなさい。
「2」のレビューにて、仁科にもっと存在感を!って書いていて、そこがすら〜っと流れてしまったところや。
仲直りイコール学内でのカムアウト的なドラマ性は良しとして、その後すぐ「養子縁組」の話題が出てきたり。(それだけ太一が前のめりだっていう描写だとも言えますが…)
「普通でない」結びつきを受け入れられない太一母との決別だったり。
反対に、一家総出で話を聞く姿勢の賑やかな直人一家へのカムアウトだったり。
友達が温かく迎えたり。
「2」に比べてボリューム的に薄いのに、いっぺんに大団円に向かってしまった感です。
総じて、若いです。
これを言っちゃおしまいかもだけど、一生を持ち出しちゃうのが早いわよ。
愛を誓うのは素晴らしい事です。それはわかってる。
でもこの展開で10代後半〜20代くらいの方向けだな、と弾かれた感を感じちゃった。
若さの輝きと愛への希望は美しい。それは間違いないので、遠くから応援してるよ。
愛は積み重ね。
一歩づつ、ひとつづつ、気付いたら一生だった。そんな愛を続けてください。

14

若者よ多いに悩め!

若い主人公2人が、自分たちの気持ちと
家族の気持ち、友達の気持ち
世の中の反応…
いろんなものをひっくるめて
考えていく。

ただこの先もずっと一緒にいたい
一緒にいるためにどうすることが最善のなのか
若い2人なりに考えて、いろんなものにぶつかって
また考えて、少しづつ自分達に合った答えを見つけていく。
たとえ親であっても、親友であっても
みんな違う考えを持った人間だから
自分達が望むような答えばかりを出してくれるわけもなく
だからこそ、壁にぶち当たりながら
悩んで、迷って、答えを探して行くのかな。
もしそれが必ずしも正解ではなくても。

同性を愛してその人と一生を共にしたいと思うのは
間違ってはいないし、人の気持ちを否定することはできないけどまだまだ理解されない部分もあるということ。

学生の2人がいきなり養子縁組というのも
周りの大人は、冷静に考えて意見を言っています。
周囲の様々な反応が、2人を少しずつ冷静に
そして大人にしていくのだと思います。

結果的に大団円だったので、よしよしと読み終えましたが、3巻で急にいろいろ展開し過ぎなところはありましたね。
単なる恋愛から更に一歩踏み込んだ内容に
読み手の意見も分かれるところでしょうね。
仁科も案外あっさり引いちゃったし…
次は仁科のスピンオフでしょうか?(笑)


5

殿堂入り決定

ネタバレありで失礼します。

全三巻通して、まさに殿堂入りにふさわしい作品だと思います。男同士の同級生からの恋の芽生え、家族との葛藤、友達との絆、全ての集大成を見事にまとめられた素晴らしい作品だと思います。私おげれつたなか先生大好きで、この作品も大好きすぎてうまく感想が書けませんが、おもしろい・ときめく・切ない・感動する・エロいが全部詰まってます。もう、エロはめちゃめちゃえろいです。さすがおげれつ先生です。口でしてて鼻から出てくるって、よくそれを描こうと思いましたねと。ちょっとした営み中のハプニングもえろい。さすがおげれつ先生です(2回目)。もうとにかく今回は舐めプレイ全般ヤバいです。でも一番印象に残ったのは最後の描き下ろしの温泉旅行のえっちで、直人が終始ノーメガネだったことです!一瞬外したとか外れたとかのシーンは今までありましたが、こんなに長く直人がノーメガネだったことはないはず。しかも営み中終始ずっとノーメガネですよ!!なんか新鮮だし、直人ってメガネ外したらこんな顔なんだ・・・ってメガネ外した顔あるあるみたいな現象に陥りました。尚且つメガネ外した直人のエロ姿が可愛い。
ごめんなさいあまりにもエロがエロ過ぎて(?)先にそっちの感想になってしまいましたが、本編の内容的には下記となります。



色々あって学校の校舎内の学生がいる前てお互いに公開告白アンドダイナミックキスで学校中の噂になる二人。学校や友達の事は気まずいし気になるけど、とりあえず一緒に生きていきたい、家族になりたいっていう気持ちが強くて、お互いの家族に話そうとか、養子縁組の話とかそんなことで頭がいっぱいで。太一は以前(2巻の時)に自分の母親に直人と一緒にカミングアウトしに行った時に拒否反応をされてそれからずっと悩んでいたけど、また再度母親にあって直人が自分にとって必要な存在だと宣言をし、自分は違う家庭を作って幸せに暮らし太一を理解しようとしない母親に決別をした。一方直人は家族に思いがけずカミングアウトしてしまい、その流れで太一も合流し、養子縁組を考えていることを直人の両親に報告する。直人の母親は社会人にもなっていないのに今決めるのは早すぎるし、不安だからってその方法を取ったとしても養子縁組になったって世間の見る目は変わらないのだから、それが全て吹っ切れてからしたらいいのではと意見する。ここまでの流れで言うと、本当に直人ママその通りですよね。あまりにも二人での関係が頭の中で大きくなりすぎちゃって、今後一生って言っても、今の自分たちしか見てないんですよね。今どうするかっていっても、20歳越えていてもまだ社会に出ていない学生さんで、バイトはしているかもしれないけど自立はしてないわけだし、大人だけどまだ子供ですよね。普通に男女の結婚話だったとしても反対するでしょうね。だって、養えないでしょまだ!ってなりますよね。太一のお母さんと直人のお母さんでは、二人とも反対はしていたけど反対の理由が全然違うとこが良かったです。直人ママはセクシャリテイに関しての否定はしなかったのです。反対はしたけど認めてくれる直人ファミリーに思わず太一も涙。そんな中連絡を途絶えていた大学の友達の一人のミカリンが二人の元に駆けつけ、噂になってることはどういうことなのか詰め寄ります。そして、今まで知らずに無神経なことしちゃったと泣きじゃくるミカリン。本当にミカリン良い子だよなぁ。こんな友達が欲しい。大学に戻るとやっぱりひそひそと噂話されたりもするけど、仲の良かったゆうぽんたちも今まで通り接してくれました。よかったー;;ゆうぽん好き!もうなにより直人が素敵キャラ過ぎるんですよね。そりゃー友達多いわって位明るいしノリ良いしチャライし面白いし本当に魅力的!そんな彼が男とましてや共通の友達と付き合ってても、魅力的な彼には変わりないんですよ。だから離れていく友達がいないっていう部分も納得できましたね。ただ3巻(2巻もだったかな?)では高校の時に付き合ってた話が出てなかったので、説明すんのめんどいから省いたのか、なんで伏せてるのかがわからなかったです。でもトータル3巻通して、本当に良い作品に巡り合えてよかったです。おげれつたなか先生の作品これからも出たら全部買います。エロがエロ過ぎるので初心者にはちょっと過激だと思うけど、めっちゃ良作なので超オススメです。

7

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