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待ちに待った『ジュリアが首ったけ』の4巻。
3巻のあとがきで扇さんが書かれていらっしゃったように、4巻は今までのコミカルな雰囲気とはがらりと変わってかなりシリアスな展開でした。
あとがきにも書かれているので書いちゃいますが、
ネタバレ注意!!
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4巻は、ジュリアが事故に遭い、みきおのことだけ思い出せない。
という、なんとも切ない展開です。
ジュリアが仕事中に受けた事故。
怪我そのものは軽傷だったものの、頭に打撲を受けたことで一時的な記憶喪失に。
家族のこと、仕事のこと、マネージャーであるルシアンのこと。
そういったことは思い出せるのに、肝心のみきおのことだけ思い出せない。
世界的なスーパースターであるジュリアのことを考えて、このまま思い出せないのであれば自分は身を引こう―。
そんなみきおの健気なシーンからスタートします。
みきおに会っても、みきおのことを思い出さないジュリア。
そんなジュリアの元から姿を消したみきお。
ジュリアが悪いわけではないんだよ。事故に遭ってしまったんだから。
でもさ、みきおが可哀そうで…。
プライドと情熱をもってこなしていた仕事も、精神がボロボロになってしまったがゆえにミスばかり。そして担当も外されてしまう。
あれだけビジュアルにこだわっていたみきおが、髪をセットすることもなく、痩せて、小さくなってしまった。
でも、それでもなお、後輩・仙台くん(3巻から登場)のために奮闘する。
4巻は仙台くん大活躍でした。
何しろハイスペック男子なので、そして扇さんの描かれる美麗男子ということもあってカッコいいのなんのって…。
どこか飄々とした雰囲気のある青年ですが、でも、そんな彼にも何やら過去にトラウマがあるようで。
そんな彼自身のトラウマと、ボロボロになりながらも仕事に打ち込み、いつでも思いやりを忘れず優しいみきおに少しずつ惹かれていくさまが、なんとも萌えました。
仙台くんには同棲している恋人(女の子)がいますが、彼女のことよりもみきおに比重が傾きつつある、ように見える。この二人はいったいどうなるのか…。
ジュリアのことを忘れて、前へ進もうとするみきお。
みきおのことは忘れてしまったはずなのに、でも、誰ともわからないまま「だれか」の存在を常に抱いているジュリア。
そして、ナイスガイ・仙台くん。
ジュリアを失ったみきおの哀しみが、すごく端的に描かれているのです。
タバコを吸ってみたり。
ジュリアと同じ身長の仙台くんを見て切なくなったり。
そういう「みきおの哀しみ」の描き方が秀逸で、さすが扇さんといった感じなのですが、それがより一層みきおの心情を読ませてくるので切なさもアップ。
一方のジュリア。
みきおのことを忘れちゃうなんて…、とジュリアに対して思うところはあれど、でも、「みきお」という存在を失ったジュリアは彼らしい優しさや温かみをどこかに置いてきてしまった感じ。
ジュリアは、みきおがいてはじめて「ジュリア」であったのだと。
すれ違う彼らにやきもきしつつ。
4巻では結局ジュリアがみきおのことを思い出すことはありません。
5巻が今から待ち遠しい!
描き下ろしはジュリア視点の『SIDE:J』。
孤独な幼少期。
みきおと出会って世界が変わったこと。
そして、みきおと恋人になって幸せだったこと。
を、夢で見るジュリア。
ジュリアがみきおのことを思い出す日はいつ…?
くっついた後の恋人同士のその後、ということで、どうしてもこういう展開になるよね、と読めてしまう部分もあるのですが、でも、めっちゃ萌えた…。
扇さんのあとがきによると、次巻からはまたラブコメな展開になるとのこと。
はい、正座して5巻の発売を待っていようと思います。
やー、もう切なくて苦しくてどーしよう!という展開ですが、
みきおくんの発する言葉が重くて、
ようやく君も気付いたかい!と、
おばちゃんちょっと切ないながらも嬉しかったよ!
今までも、
ジュリアとみきおの間の熱量の差が気になっていたのですが、
まぁ、こういうスラップスティックなコメディだから、
このアンバランスさが面白いのよね。と思っていたのですが……
ここに来てこの展開!
正直、この物語(コメディ)でこういう展開になるとは思ってなくて、
でも、3巻の最後辺りのモノローグから、
雲行き怪しいなと思っていたのですが、
ようやくみきおくんの気持ちに焦点が行ったかと!
もちろん彼だってジュリアの事を大好きなのは分かっていたけれど、
ようやく『好き』と『愛してる』の違いに気付いたのかなと。
あとはもう、その辺に気付いたみきおくんと、
彼を忘れているジュリアが、
どうやってハッピーエンドに向かって行くのか、
仙石くんとルシアンがどう絡んでくるのか、
ただもうジリジワクワクしながら待つばかりです!
この巻の評価は難しいけれど、
物語全体から見れば大事なエピソードだし、
私的には切ない中にも愛が溢れていたので、充分萌vvv
今後を大いに期待しての「神」評価で!
みきおが可哀想。小ちゃくなっちゃって!でも、これは次巻のハッピーエンドに繋がる序章だと思って我慢します。最後の描き下ろしでジュリアがみきおの存在を思い出しはじめてるし。早く次巻が読みたい。仙台君がカッコよ過ぎだよ先生!思わずジュリアじゃなくて仙台君でも良いかなって思ってしまいます。シャツの下の筋肉が素敵過ぎる。オンとオフ時の雰囲気の違いも良いし。彼女と同棲中なのが残念だけど。しかし、仙台君が大事だった先輩が軽薄過ぎてびっくり。最初から居ないものとした気持ち分かります。
この巻は非常に寂しく辛い展開だったし、
後輩との急接近があったりではらはらしましたが、終わりの方でジュリアが何かを思い出したような雰囲気だったし、
何よりも扇先生がハッピーエンドが大好物と書いていらしたので
安心して次巻を待ちます。
甘い甘い展開を期待してます。
3巻のあとがきで予告記憶喪失されていたし、ハッピーエンドが大好きだから安心してってメッセージもあったので、割と気楽に読んだらどうだい。つらいよ、みきお…
…ジュリアよー、ストーカーワンコの風上にも置けんぞ!何一番大事な人の事忘れちゃってんのさー、お見舞いのお花に対する態度とかもどうかと思うよー、記憶と一緒に優しさも忘れちゃったのー?みきお大変だったんだからね!!
…弱ったみきおの滂沱の涙にはこちらももらい泣きしてしまいました。ジュリアの存在がこれ程大きなものだったとは…月並みですが失って初めて分かる事ってあるんですよね。
仙台くんの当て馬?感も個人的に嫌なものではなく、むしろみきおを支えてくれてありがとう!って感じでした。もしみきおを好きになっているのなら、またまたあとがきで次巻からはラブラブになると予告されているのでめっちゃ不憫だな仙台くん^_^
記憶喪失というぶっちゃけ使い古された展開が事前告知されているという稀なケースの4巻。しかしながらみきおの心理状態がしっかり描かれていて胸が締め付けられるような気分になったり時系列の前後も効果的に使われていて、気づけばこのドラマティックな展開にかなり入り込んでいる自分がいました。作者さんお上手…。
次巻早く読みたいです。
ちょっと、というかかなり気になったのがみきおの少年化!
ジュリアを失くしての心許なさを絵で表現している?にしても若過ぎ、少年過ぎ
〜笑