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甘党な鬼神×スイーツ男子の人外ラブファンタジー!
こちら人外ものですが、タイトルからも分かる通りラブコメです。
なんか、やたら可愛いです。
ほのぼのします。
超甘々です。
元々、作家買いを欠かさずとファンなのですが、今作のような甘々なラブコメは特に好みでして!!(≧∀≦)
とっても楽しく読めました。
内容ですが、攻めが鬼神と人外もののファンタジーです。
(ものを知らないため)丸ごと作者さんの創作だと思ってましたが、大嶽丸と鈴鹿御前の伝説がベースとなってるそうです。
これも丸々作者さんの受け入りですが、色々諸説ある中で、今回は鈴鹿御前が悪者バージョン。
鈴鹿御前に騙され、殺された上に三本ある内の二本の宝剣を奪い去られた大嶽丸。
で、そんな大嶽丸の養い子で、失意の中、一振りだけ残された宝剣と共に封印されたのが、攻めである鬼神・桔梗丸となります。
そして現在-。
山が切り拓かれた事により封印が解け、復讐しようと大学生・慶太の元を訪れる桔梗丸。
実は慶太は鈴鹿御前の子孫で、瓜二つの彼を鈴鹿御前と勘違いしていてー・・・と言う流れです。
で、復讐と言うとおどろおどろしいのですが、先にも書いたようにこちらラブコメ。
カフェでバイトしている慶太ですが、スイーツ好きで菓子作りが得意です。
最初は復讐する気満々で慶太の前に現れた桔梗丸ですが、彼の作るパフェのあまりの美味しさに、あっという間に陥落。
「自分は男だから鈴鹿御前では無い」と言う慶太に対して、見張ると言い張りカフェに通うようになるんですね。
やたら偉そうな態度で、「柿のぱふぇをよこせ」とか言ってる鬼神様が可愛すぎるんですよー!!
また、最初こそ喧嘩腰だった桔梗丸。
慶太の人となりを知るにつれ、態度が軟化どころか激甘に。
彼はですね、自分の気持ちを素直に口に出してるだけなのです。決して口説こうとしてるワケでは無いと分かる。
が、いちいち台詞が激甘。
「ぱふぇを作ってる姿が可愛らしい」とか、「甘いものの話をしてる時が嬉しそうで可愛らしい」とか!
可愛らしいを連発ですよ!!
実は慶太ですが、自身の綺麗すぎる顔がコンプレックスです。
で、自分の容姿でスイーツ好きと言うと、余計軟弱に見られてしまうと、その事を隠してる・・・。
そんな慶太に対して、好きなものは好きと言えばよいのだと、桔梗丸が伝えるのが素敵です。
例によって、そのほうが「楽しそうで可愛らしい」が着地点ですが。
また、二人の甘々&ほのぼのなエピソードばかりでなく、宝剣を狙う鈴鹿御前の子孫が現れ・・・とハラハラドキドキの展開で、飽きさせずに読ませてくれるのもお上手でした。
かなり、手に汗握らせてくれます。
ところで、久我先生の書かれるエロですが、私は超ツボだったりします。
普段はわりと強気な受けがですね~、エロでトロトロになっちゃって、やたら無防備な感じになっちゃうのが最高なんですよ。
今回も「できない・・・」と、泣きを入れてる慶太が可愛すぎて悶えました。最高です。
と、超好みで楽しく読めました!
美しいもの、おいしいもの好きが悪者な訳が無い。
そんな、甘くてエロい和風ファンタジーでした。
最近はファンタジー=オメガバース或いは、ケモ耳人外的な所があって、この作品のように、過去に鬼として封じられていた者が現代社会に現れて、、、みたいな、古典的というか、王道というか、時空超越設定の作品って、逆に新鮮でした。
久我先生の本は新刊が出れば作家買いしていますが、私が久我作品を好きな点として、受けのキャラクターが、肝が据わっているというか、根底が善で芯の通ったキャラクターだからという所が大きいです。
この作品の主人公の慶太も、女顔でからかわれたせいで、甘いものや美しいものやかわいい物好きを隠そうとはしていますが、実は…で、攻めの桔梗丸ともども気持ちのいいキャラクターでした。
久しぶりの再読です。
初読時より楽しめたかも、理由はわからないけど。
初読時は、う〜む、萌評価くらいかなと思ったのを覚えてるんですよね。
あと、なんかこれだ!ってのがなくてレビューしづらいな、と。
だから一度でも読んだきりでレビューも書けずに放置してたんだけど、久しぶりに再読してみたら記憶よりも鬼神様が可愛かった。
最初こそ、積年の恨みを今こそ!!!ってな感じで殺気だってるけど、慶太の作るぱふぇにどハマりしちゃった鬼神様。
で、鬼神様ときたら、大真面目に激甘セリフをちょいちょい言うんですよね。
慶太がパフェを作る様子をじーーーっと見つめては「働いているときのおまえは、可愛らしい」だの「おまえは可愛らしい」を連発する鬼神様。
剣術の試合で勝って、見てた?!どーよ!オレ!ってな感じで誇らしげなところもかわいらしい。
記憶より絡みが濃厚でした。
精悍で古風な男前の関西弁かつ低音の「ここ、ええか?」はエロいっ!と思いました。
私もOHBA行ってみたいです。
パフェを一個食べきれる自信はないので
パフェではなくランチ食べながらですが、
精悍な男前がぱふぇを堪能している姿を目に焼きつかせていただければなぁと。
美丈夫の鬼神さまが甘党で、パフェを「ぱふぇ」と発音するのがやたらツボに填ってしまった本作。肝心のお話を追うのがおろそかになるほど「ぱふぇ」という記述がある度にキュンキュンしてしまいました。
美しい顔立ちの長山慶太は、剣術を習い、顔は黒縁メガネで覆って、甘いものや綺麗なもの、可愛いものが大好きなのを必死に隠しています。バイト先のカフェで大人気のパフェを考案するのは慶太の役目で、作ったパフェに自信もあるし、何より作ることが大好きだけれども、大学の友人や道場仲間には秘密にしています。そんな折、新作パフェを試作中に、この世ならざる大風と共に表れた、直垂を身につけ、直刀を抜いた男に斬りかかられそうになります。慶太の身を守ったのは試作中の『栗のパフェ』。なんやかやでそれを食べた男の殺気は徐々に収まり、挙げ句の果てにはおかわりを要求されてしまったり。桔梗丸と名乗る男は、鈴鹿御前の謀で命を落とした大嶽丸に恩があり、復讐のために『人ならざるもの』になってしまったという経緯があります。そして慶太の面差しは鈴鹿御前にうり二つ。パフェを食べて落ち着いた桔梗丸は、本当に慶太が鈴鹿御前ではないか確かめるために、行動を共にすることになるのですが……
慶太が隠してきた自分の趣向を、桔梗丸に認められていく中で、自信を持っていくというか『隠さなくても良いもの』と認識していく課程がじっくり描かれていたことに好感を持ちました。
だって、桔梗丸って、最悪の出会い方をしているのに、実は素直でいい奴なんですもの。
イケメンであることを抜きにしても、武術は強いわ、人(主に慶太限定だけれども)を褒めることにてらいがないわ。
そして、最終的には『見た目が似ていても、その内心は顔つきに出るので、中身が解ってくると全然違うように見える』という所まで行っちゃうんですよ。
「その通り!桔梗丸、お前いい奴だな」と慶太でなくとも言いたくなるってものです。
久我さんはベテラン作家さんなので、ついついそういうイメージを忘れてしまうのですけれども「そうだ、そういえばエロい作家さんだった」と、このお話を読んで再認識いたしました。
エロくて甘いです。そもそも、パフェだもんね。
あ、久我さんのお話なので桔梗丸は当然のごとくお国言葉を話されます。
慶太は東京言葉ですが「方言萌えの方はこういう会話もクルものがあるのでは」と思いましたです。
麻々原先生のコミカル表紙に惹かれて購入。鬼神様が超可愛かったのですが、あと一押しか二押し欲しかったなと思ったので萌2よりですが萌としました。本編のみ200Pほど+先生のあとがきで、やや甘めの和風ファンタジーと感じました。
お話は慶太が、友人がオーナーシェフであるカフェで、幸せいっぱいにパフェを作りお客様に届けているシーンから始まります。スレンダー美人である慶太は、性格や趣味まで女っぽいと思われるのはイヤで、剣術を習い硬派を装っていますが、可愛いもの、甘いものが大好き。定休日に新作の栗のパフェを!と作っていたところ、店に突然直垂に身を包んだ男が乱入し・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は、
幼なじみでカフェオーナーシェフの秀俊、受けの家族、剣術を習っていた道場の大先生、師範、悪役少々です。
***以下は内容に触れる感想
特に前半、鬼神(桔梗丸)が登場してパフェで餌付けされるまでのシーン、各種パフェの記述があって、めちゃくちゃ美味しそうなので、何かフルーツなどをご用意いただくか、空腹じゃない時にお読みいただいた方がよいかと思います。餌付け完了するまでに食べたパフェは「シンサクノクリノぱふぇ」×2、柿のパフェに葡萄のパフェw。最初にパフェを口にした瞬間を麻々原先生が挿絵にしてくださっているのですが、桔梗丸の表情が絶品!!!!!超可愛い!甘党の鬼神様です。それを古めかしい関西弁で仰るので関西弁萌えする方はたまらんかもです。
桔梗丸が鬼神のくせに大変可愛らしかったというギャップ萌えはあったものの。
慶太が鬼神様を好きになる過程が少し物足りなく感じました。自分の性嗜好を意識していなかったのなら、余計男子を好きになっただけでビックリするんじゃないかと思うのですが、そのあたりの戸惑いがあまり感じられませんでした。妖刀3振りを受け止める力を持っていたということは分かるのですが、前振りでもう少し匂わせていただいても嬉しかったかな・・などとも思ったり。鬼神様は好きだったのですが、そう、受けさんに今一つ萌えられなかったです。ということで萌。
しかしパフェを食べる鬼神様は可愛かった。好きすぎる麻々原先生の挿絵・・・