• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作カンチガイラバー

佐伯 サラリーマン,部下,24歳
白鳥 サラリーマン,上司,33歳

その他の収録作品

  • カンチガイじゃないラバー(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

通称・カンチガイ製造機と言われるイケメン部下の佐伯に密かに片想いをしている白鳥。 素直になれず佐伯に厳しく接してしまい落ち込むが……!?

作品情報

作品名
カンチガイラバー
著者
木下けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403666551
4.2

(122)

(54)

萌々

(49)

(14)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
21
得点
513
評価数
122
平均
4.2 / 5
神率
44.3%

レビュー投稿数21

勘違いから始まる恋

白鳥が部下で9歳年下の佐伯に片思いしているところから始まります。

勘違い製造機とあだ名がつく佐伯は誰に対してももしかしたら自分に気があるのではと思わせる言動をする罪な男です。
好きでもないのにそんなこと言うの?と少しモヤモヤしてしまいました。

白鳥が佐伯に同性愛者だとカミングアウトしてから佐伯があっさり白鳥を好きになってしまうので、物足りなかったです。

えっちはしてますが、修正が入るような描写はないです。
現実と妄想の間で右往左往する白鳥が可愛かったです。

0

コミカルリーマンもの

木下さんは多作ですね。いろいろなパターンのカップルを描いておられます。
こちらはコミカルな作品。
できる上司、隙の無い格好いい白鳥ですが、実は乙女、というギャップが楽しめる作品。
対する攻めさんは部下の佐伯。飄々として誰にでも優しく、ついたあだ名が「カンチガイ製造器」。自分のことを好きなのかも?と思わせてしまい、色々な人から好意を寄せられるという、人たらし。しかし本人は全く無意識で悪気がなく。。

佐伯の言動に、いちいち乙女反応する白鳥さんが可笑しく、クスッと笑えて楽しめます。

0

勘違いしてみたい

佐伯にトキメイて変な勘違いして(いやいや、ないだろ)って白鳥みたいな一人遊びしたい!楽しそう!!
本当に好きな場合はちょっと虚しくて疲れちゃうかも知れないけれど
白鳥は妄想はたくさんするけれど理性的で、33歳まで恋人もいたことがないって風に読めたけれど、白鳥ステキじゃない?そんでバーではぶっちゃけてるし、どうして彼氏できなかったんだろ
理想が高いからなのかな
ビジホでのアクシデント、あんとき明かさなきゃいけなかったかなぁ
そこから仲が発展したんだから明かしてよかったんだけどさ

とにかく佐伯にトキメクごっこが楽しそうで、白鳥がかっこよくて可愛くて、楽しかった
可哀想なところがなくて良かった

0

勘違い製造機VS妄想のプロ

王子様的ルックスと、紳士的振る舞いで老若男女をたぶらかす佐伯に恋した上司・白鳥の物語でした。

立場上厳しくて頼れる上司を演じてますが、中身は恋する乙女そのもの。
佐伯に内心キュンキュンしたり、妄想内でイチャイチャしたりしています。
だけど妄想が現実味を帯びた時に、どうすればいいのか分からなくなる33歳の妙齢ゲイ。
とっても可愛かったです。

もしかして白鳥さん童◯処◯だったのかしら…。
濡れ場はアッサリとしてて、またそれもお話の可愛らしい雰囲気に合ってて好きでした。

妄想の君より現実の君はもっとカッコいい…という締め方も良かったです。
脳内のセリフ多めな部下×上司ラブコメでした。
白鳥さんと一緒にキュンキュンできますよ。

0

カンチガイからの

勘違いはお互いさまだったんですね。

最初はかっこいい厳しいデキる上司だった白鳥が、どんどん乙女になっていくのがおもしろかったです。

それでも、うじうじすることはなく、意外にも自分がゲイであること、佐伯を好きなことをあっさり告白したなと思いました。
こういう展開イライラすることがなく好きです。

佐伯は佐伯なりに、白鳥がゲイだと知ってから、白鳥のことを好きかも知れないとたくさん考えたと。それがあっての告白だけに、気持ちは固まっているし、情熱的だし、好感が持てました。

白鳥は叶うとは夢にも思っていなかった、妄想の世界が現実になって、結ばれる時「好きです 好きです 白鳥さん」と言ってもらえて、夢みたい、でも夢じゃない…としあわせそうな顔がよかったですね。とこちらもうれしくなりました。

ありそうでなさそうで…でも、ぐっとお話に入り込めて、キャラの心情が伝わるストーリーづくりが木下先生はほんとお上手だなぁと思います。

0

現実は妄想よりも素敵だった♡

『京極家の結婚』に続いて読んだ木下けい子先生の作品です。

会社員 佐伯と上司 白鳥のお話。

クールで仕事も出来るリーダー 白鳥は、部下の佐伯に恋しています。
しかし、自分はゲイで佐伯はノンケ、おまけに9歳も年下。
一生届くことがない片想い。
今日も、脳内では佐伯との恋愛シミュレーションをするのですが…。

32歳にして未だ恋愛経験がない白鳥。
佐伯の憧れの上司として大人の男を演じています…が、裏では、佐伯の一挙一動に振り回さる日々。

一方、イケメンで王子の佐伯。
紳士的でみんなに親切なことから付いたアダ名は「勘違い製造機」。
白鳥のことは上司して尊敬しています。

ある日、白鳥は佐伯と一週間の出張に行くことになりました。
順調に仕事を遂行していましたが、手配ミスで最後のホテルが同室になってしまいます。
それもセミダブル。
白鳥は意を決して佐伯に伝えました。
「僕はゲイだ」
…だから、自分は椅子で寝る、と。

その後、同じベッドで寝るのですが、白鳥は背を向けて落ち込みます。
――俺程のバカは見たことがないよ
泣くのを我慢する白鳥にウルッとしちゃいました。
片想いの相手にゲイをカミングアウトしたばかりか、好きなタイプは「大人の男」と嘘まで付いてしまって…。

ところが、白鳥のカミングアウトにより、佐伯は新たな視点で考えます。
――なんだか凄く可愛い
そして、白鳥の恋愛シミュレーションを越える怒涛のアプローチを開始しました。
「勘違い製造機」の佐伯と勘違いしたくない白鳥の恋愛攻防戦?!
果たして、佐伯の真意は?

このお話には、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、会社のスタッフ、取引先の広報部長 鴨志田さんが登場します。

Hシーンは、本編の最後に1回だけ。
ほとんど朝チュンと言ってもいいでしょう。
でも、白鳥の可愛い妄想で満たされているので満足です(笑)
妄想では百戦錬磨でも実践はゼロの白鳥。
これからは、現実の佐伯からいっぱい愛されて欲しいな♡

描き下ろし『カンチガイじゃないラバー』
本編のその後のお話。
最近、妄想と現実の区別がつかなくなった白鳥。
…それは、愛されている証拠だよ‼

もぅ、めちゃくちゃ可愛いお話でした♡
全体的にラブコメディですが、白鳥の恋心が作品の雰囲気を盛り上げています。
また、木下けい子先生の繊細な絵柄がキャラの感情を上手に表現されていて物語に惹き込まれました。
「俺のモノになってください」
それは、妄想でもなく勘違いでもない。
白鳥の想いが届いて本当に良かった!

個人的には、この後のラブラブな2人を拝見したいな。

大人の可愛い恋物語♡
キュンキュンしたい方や片想いのモダモダがお好きな方におすすめの作品です。

1

嫌味なく可愛すぎる33才

33才の男性と言ったら、職場でもある程度評価されて、可愛いと言うよりカッコいいと言われる年齢ですが、白鳥、可愛すぎました。
しかもまったく嫌味がない。あざとさもない。
あるのは心配になるほどのピュアさのみです。

会社で9つ年下の部下・佐伯(24)に恋する白鳥(33)。
「勘違い製造機」と呼ばれる佐伯の天性の人たらし術に、妄想が止まらない白鳥だったが…。

佐伯のナチュラルなたらしっぷりがすごいです。
相手のミスに対するフォローの一言が、完全に口説き文句。
相手のことを「いつも見てますよ」というアピールに思えることをさらっと言う。
ただ気配り上手で、周囲への目配りもちゃんと出来る子なんだろうけど、そこに王子様風のルックスが加わったら、たぶらかされてしまうよね、という感じです。

そんな「老若男女・全人類惑わせ隊長」な佐伯の一挙手一投足に、脳内は「好き!」「もう好きにしてくれ!」状態ながら、表面上はきつい物言いをしてしまう白鳥のじたばたが面白すぎます。
あとがきで木下先生自身も書いていましたが、「デキる上司」と「じたばたピュアおじさん」の割合が、確実におかしい。
登場時はキリッとしていたはずなのに、ページをめくるごとにその姿を忘れそうになります。
だんだんリーマンの着ぐるみを着た女子中学生に見えてきますよ。

佐伯の気持ちがちょっと予想と違っていて、1週間の出張の最終日の辺りで「もしかして佐伯、仕組んだ?」という読者の淡い期待は打ち砕かれるものの、結果オーライでしょうか。
ただ、24才にしてこの性格。
これからも他意なくたらしまくって、白鳥をやきもきさせるんじゃないかと心配です。
さらに旺盛な好奇心が、他に向いてしまわないかも心配。
そんな余計な心配をしてしまうくらい、本当に可愛い33才でした。

ほわっとしていて、クスッと笑える作品を読みたいときにはピッタリです。
きっと白鳥を好きになってしまいますよ。

1

ちょろいリーダーが可愛い!

32の恋愛初心者白鳥がちょろくてとにかく可愛かった!心の声がいちいち笑えて癒される。

夢見る天然おじさんが白馬の王子さまをゲットしたきゅんきゅん話。もう可愛いが詰まってる一冊だと思う。佐伯君は将来性も抜群だし!将来安泰、良きカップル!
日常に疲れたときのお薬になるような一冊だと思います。

ところで勘違い製造機君の佐伯はゲイ告白されたからって、自分が好きだと言われたわけでもないのに、なんでいきなり白鳥をそういう対象で見ようと思っちゃったのかな?なんかそこはよく分かんなかったけど、二人揃って可愛かったです。

2

勘違い製造機

木下けい子先生の作品は、さらっと気負わず読めて面白い。うとうとしながら寝る前に読むのにぴったり。この読みやすいさらっとさに萌2付けたい気もして悩んだ。

誰かを不快にさせる気はないのですが、率直な感想として、これ女性向け漫画で白鳥さんが女性だったら読んでられないだろうなぁと思う。

佐伯みたいな人がひねくれた自分は苦手でして。むしろ好感を持ちたいゆえに、佐伯の腹黒さとか出てこないかな〜と思ってましたが、結局ずっと王子でした。料理はできないとか絶妙な抜け具合含めて王子よね。

白鳥さん、ビジネスホテルの湯船にしっかりつかる辺り変な人だよな。あとがき見て、やっぱ白鳥さんはジャンル変な人でよかったんだと確認できました。

1

木下けい子先生流「罪な男」

口絵がステキ~!!バックの花はマーガレットかな?と花言葉を調べてみる。「真実の愛」が目に止まったけど、 英語の花言葉の「secret love(秘密の恋)」の方がピッタリくるかも。

32歳の恋心を惑わせ振り回す、9歳年下の勘違い製造機。部下の佐伯君の何気ない一言で白鳥さんの妄想スイッチは連打される。ふいのボディタッチ+思わせぶりなセリフの何たる破壊力!
恋に年齢は関係ないと百も承知しているけれど現実とのギャップに、飲み過ぎてしまう夜もある。
佐伯君がいい意味でフラットなんです。穏やかで育ちも良さそうで人の悪意なんかとは無縁て感じで。
最初は明らかに白鳥さんの妄想でしょ?と思っていたようなことが、話数を重ねるごとに現実として起こっていく展開にワクワク。
最後の最後まで次はどんな風に登場して、どんな殺し文句で白鳥さんをキューーン死させるのか、佐伯君の動向から目を離せない作品でした。

4

白鳥の妄想で忙しいです

妄想が忙しい乙女な33歳白鳥が可愛くて応援したくなります。本当は大好きなのに部下の佐伯に厳しく当たって。頼りがいのある憧れの上司と思われたくて。トイレで落ち込んではバーで酒を飲んで。

佐伯は24歳の勘違い製造機。イケメンで紳士的で誰もが私を好きなのかしら?と勘違いさせます。

とにかく白鳥の妄想が忙しくて現実と妄想がちょっとわかりにくいかも。

ゲイと佐伯に告白してからがまあ一冊だしそうなるよなという展開で。

佐伯がやることもイケメンで、イケメン怖い!
自然にベッドイン!

白鳥のきゅううんが伝染します。

1

白鳥さん可愛い…

あー可愛い。白鳥さんが可愛い。
勘違い製造機と呼ばれる部下の佐伯くんに、恋する上司の白鳥さん。
白鳥さんが、ほんとに純な気持ちを日々もて余しながら過ごす日常が萌えしかなかったです。
いろいろ佐伯くんとの恋の進展を妄想しては、ハッと我に返ったり。
行きつけのバーで、愚痴をこぼしたり。33才と思えぬ初さを全開にしていて。
佐伯くんが、また、相手を上手に褒めたり、優しくて。イケメンですし、そりゃ皆さんが思わず「自分にだけ優しい?好き~」ってなりますよね。でも、無自覚だから手に追えない。責められない。

ふとした事から、佐伯くんにゲイと告白してからが一気に動きます!
佐伯くんが謎のグイグイ来る感じを、都合良く勘違いしたくなくて、萌えギレする白鳥さんが、これまた可愛い。
なんだかんだ、佐伯くんを好きにさせてしまった白鳥さん。初めてのえっちとか、ドキドキしているのが大変よろしかったですね!

付き合い始めてからの、職場でのアイコンタクトとかすぐばれそうです…
白鳥さん、これからも佐伯くんに萌えギレしながら可愛く有って欲しいと願いました。

やっぱり、木下けい子先生の作品は、笑いとキュンのバランスがとても良いなぁとしみじみ感じました。

3

佐伯くん格好いいよね〜♡って白鳥さんとキャッキャしたい。

九歳も年下のモテメン佐伯くんに恋してしまった白鳥さん。決して伝えられない想いを胸に秘め、頼れる上司を演じています。

ですがお相手の佐伯くんは、勘違い製造機と言われるだけあって、
「ますます好きになります」
「尊敬してます」
「ふたりっきりです」
とかサラッと言っちゃうんだなぁ。
もちろんノンケなので深い意味はありません。

そんな彼に乙女のごとく翻弄され、白鳥さんの脳内では妄想が日々炸裂。
いい年して夢みちゃだめだ。
そう分かってるのにときめいてしまうのです。
そのいじらしさが可愛いったらもう...
アホ可愛いの極地です!
ひとり悶える白鳥さんに「なにしとん?(笑)」とつっこみつつ、めちゃくちゃ癒されます。

佐伯くんも計算のない真っ直ぐな性格が素敵です。
腹黒(?)攻めが多い木下先生の作品の中で、もしかしたら一番好きな攻め様かもしれない...
佐伯くん視点は一度も出てこないのであんまり深い人物像が分からないせいかもしれないですが。
とにかく白鳥フィルター越しの彼は最高に格好よくて可愛い。

巻末の『カンチガイじゃないラバー』も最高♡
『幾千の夜』とか『17』シリーズが好きな人は、ちょっと趣味じゃないかもしれないので注意です。

1

白鳥さんにキュン><

発売当初悩んで結局見送ったんですが、もっと早く読んでいれば良かったとほんとうに後悔です!
勘違い製造機の佐伯くんも本当に素直でステキなんですが、
9歳年下の部下佐伯くんにキュンキュンしまくる、佐伯くん好き…きゅ~~~んって!!!
そんな33歳白鳥さんの乙女っぷりにこちらがキュン死ですわ><

白鳥さんは33のオッサンと自虐気味ですが、も~そこがまたかわいい。
白鳥さんは部下の前ではデキル厳しい上司、かっこいい上司を意識してるので、
乙女の白鳥さんとかっこいい白鳥さん、そのギャップも堪らないんです。

仕事に厳しい白鳥さんが、ミスをした佐伯に愛のムチ…愛、一生届かないけどって><
ずっと白鳥さんのモノローグにクスっとさせられ、
勘違い製造機の佐伯くんに勝手に振り回されている白鳥さんをみてニヤニヤが止まらない!

そして、勘違いでなく本気だった佐伯くん…きゃ~~~!よかったね~!と思いきや、
ときおり妄想しすぎて現実と妄想の狭間がわからなくなる白鳥さんが…夢のリア充にパニック!
妄想が追いつかないくらい、現実に追い越にされてしまう状態に…
33歳の乙女はネガティブに追い込まれてしまうんですね~リアルです。

なんで自分を?と考えすぎてグルグル…どうしていいか解らない。
でも、佐伯くんも同じ状態だったんですよね…それを知ってやっと向き合える白鳥さんです。
抱き合う二人にこちらがきゅ~~~~ん><

そしてハイライト!乙女白鳥さんのHシーン…妄想は百戦錬磨、実践はゼロなんて><
でも、そこは佐伯くんの男前リードで夢のような体験ができたようです。
なんせ乙女なんで、どうなることかとこちらが心配しましたよ。

幸せになってからも信じられず、妄想と現実の区別ができない白鳥さん…
妄想を越えて来る現実の佐伯くんに、ズキュンと胸打たれ、カッコよすぎる佐伯くん夢?と
思ったところを抱きしめられ、現実を噛み締める白鳥さん…ずっとこんな感じなんでしょうね~。


スゴイ…こんなに多幸感のある作品にはなかなか巡り合えない。
木下先生のいいところばっかりを集めたステキな作品に、たくさんしあわせを貰いました。

佐伯くん、好き…きゅ~~~~ん。このシーンの白鳥さん大好きです。

3

おじさんだけど心は乙女

雑誌で読んでましたが、コミックスも購入。
木下けい子先生にハズレなしで、相変わらず面白いし、普段クールな白鳥さんの頭の中の妄想が本当かわいいのです。
佐伯のことが好きで頭の中ではあれやこれやしてるのに、本人を前にするとそれを出さないんですよね。
佐伯も白鳥さんのことだんだん気になっていくんですが、なかなか素直じゃない白鳥さんがいじらしくてかわいい。
そうしているうちに佐伯も白鳥さんのこと好きになっていくんですが、それでもかたくなにそんなわけないって思うところが自信のなさの表れてしまう白鳥さん。佐伯がそんな白鳥さんの不安を取り除いてあげる。やっとカンチガイではなくて、晴れて両想い。
とにかく白鳥さんがかわいいので読んで欲しいです。

3

妄想と想像の結んだ恋

 仕事のデキる上司でありながら実は日々妄想逞しく部下にときめいている白鳥が、本当に可愛かったです。きゅうううん、という擬音がとても似合います。そんな白鳥に恋されている部下の佐伯は、職場で「勘違い製造機」という異名を得ています。どんな時でも紳士的で、ぱっと気の利いた受け答えもできるので、彼とやり取りすると皆が「佐伯は私のことが好きなのかも」と勘違いしてしまいそうになるからです。白鳥は初対面の時点で既に佐伯に一目惚れしていたようですが、その後も例に漏れず佐伯の態度に何度も幸せな勘違いをしそうになりかけます。

 妄想中の白鳥は可愛い反面、正気を保っている時は自制心がかなり強く、佐伯を困らせないようにあくまで頼れる上司として接したり、ゲイだとカミングアウトした後も佐伯は自分のタイプ外であることを強調したりします。しかし、白鳥がゲイだと知ってから、佐伯の中ではどんどん白鳥が気になる存在になっていく。最初は確かに好奇心だったんでしょう。同性を好きってどんな感覚なんだろう、自分も同性を好きになれたりするのだろうか、そういう悪気のない単純な興味。そして、自分が白鳥に恋できるか想像しながら接してみると、白鳥がそういう意味で可愛く見えてきたり。

 ノンケが同性と付き合えるようになるのって、まずこうやって想像してみるところから始まるのが一番自然だと思うんですが、ノンケ側が今そういう心理状態にありますって分かるように描かれている作品って意外と少ない気がするんですよね。同性なんて断固拒否!という人間じゃなければ、同性との恋愛を想像してみることくらいできる。佐伯がそういう手順を踏んだことを、ありのまま白鳥に伝えるところが誠実でいいなぁと思ったんです。だから頑なだった白鳥も、最終的には佐伯を信じて受け入れることができた。木下先生の落ち着いた柔らかいタッチで、終始可愛らしいノンケ×ゲイを楽しめる作品でした。

5

受けが可愛い

同じ職場の部下×上司のいわゆる職場恋愛の話です。
いまどきは9歳差くらいじゃ驚きませんが、作中では意外と二人に年齢差は感じなかったですね。

「カンチガイ製造機」である佐伯は、作品の前半はニッコリした余裕ある笑顔をよく浮かべていたのですが、白鳥を好きになったかもという後半からは余裕がなくなったのかその特徴ある笑顔がなくなったのがちょっと残念でした。排他的にも思えたので、無くなって良かったのかもしれませんけど。

外面はデキる上司なのに、中身は妄想を白昼夢で見てしまう白鳥がなんとも可愛い作品でした。会話とか場面の切り替えとか読んでいて楽しかったです。

3

少しズレた

けい子先生買い。ビジュアル的には二人とも超イケメンで、白鳥も佐伯もくらっとするカッコよさだったのですが、二人の組み合わせで考えると萌2に到達せず、萌にしました。「ディアプラス掲載分5話分+描きおろし7P+あとがき1P」です。カバー下は表紙と同一のモノクロ絵でした。

システム会社?に勤める白鳥(チームリーダー)とそこに配属されてきたらしい9歳下の佐伯。佐伯は、あまりのイケメン、気遣いぶりに接点のあった女子全てが陥落するため「勘違い製造機」と呼ばれていて、もれなく白鳥も陥落してしまっていて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物はほぼ無し。行きつけのバーテンさんだの、顧客だの、同僚だのいますが、添え物程度。ふたりのグルグル話でした。

**攻め受けについて

受けさんがキリキリっと働く格好いい人なんだけど妄想逞しい方w。そして攻めさんはひたすら格好いいんだけど、悪党臭が無い!もし攻めさんに腹黒感があったら、自分好みでもうちょっと楽しかったのではないかと思うのですが・・・でも9歳下だし、それで腹黒だったらどんだけ百戦錬磨なんだよと思うし。難しい。確信犯的に言い寄ってるんじゃないのと最後の方まで思ってたんですけどね。違いました。24歳だしね。

ちょっとだけ萌ポイントからずれていたみたいで、なんとなく盛り上がりにかけてしまいました。やや評価低めですいません。

5

厳しくて出来る上司の乙女っぷりがかわいい

ほんわかコミカル、安定の木下さん作品で面白かったです。

9歳年下の部下・佐伯に密かに恋する上司視点で綴られた恋。

仕事がデキて頼れる上司でありつづけたいと佐伯にあえて厳しく接する白鳥。
この佐伯は「勘違い製造機」と社内で呼ばれているほど人たらしな部下。
ごく無意識に、ナチュラルに、無邪気に、あの人私のこと好きなのかしら?と思わせちゃう言動を至るところで振りまいてる罪作りな男なんです。
ただし本人はまったくそんなつもりはないし、決して思わせぶりではないのに、
天性の人たらし気質+どこか育ちの良さみたいなものが感じられる青年なので、そんな事されたら勘違いしちゃうものも無理ないなぁみたいな感じ。

そんな部下の佐伯にきゅううううん♡となっては、あいつはそんなつもりじゃないんだから……と落ち込んでみたり、でもやっぱりズキュウウンとさせられてしまっては、いかんいかんと冷静に立ち戻ったり、と浮き沈み激しく翻弄させられまくる白鳥がかわいい。
そしてそんな恋心が叶えられる日が一生来ない……と密かに諦めている姿はちょっと切ないです。

さらっと読めて楽しい一冊でした。


10

白鳥さんにハマりました。

レンタで購入しました。
とにかく白鳥さんが面白くて可愛い。巻末の先生のコメントは白鳥さんアホってことでしたが…いやいや、まあアホではあるけど…出来る上司の姿と恋する乙女の姿のギャップが良かったです。
個人的には、酔いすぎた白鳥さんが、想いを寄せる後輩の佐伯くんの家でシャツを貸して貰った場面、「彼シャツみたいだな」「やめたまえよ」が好きでした。この場面だけでなく、クスリと笑い、ニヤニヤし…の繰り返しで読了しました!くっついて良かったですね。
続編も出るといいな…さらに、出来たら音声化していただいて、取引先のイイ声あんぱん王子鴨志田さんが聴きたいです(笑)

10

33歳は微妙なお年頃

主人公の白鳥は33歳。
9歳年下の「カンチガイ製造機」と呼ばれているモテメンの部下・佐伯に片思い中。
佐伯が無自覚に放つ一言一言に心の中で翻弄されては妄想を募らせているが、ノンケ相手に思いが叶う訳は無いと思っていたのだが、、、。

白鳥にとっては、ホントに、この佐伯の言葉が一々心臓に悪いというか、キュンとなってはズコッと落とされ、キュンとなった上にさらにドキドキさせられて、それでも佐伯には冷静でできる上司の姿で接しようとしていますが、実はあたふたしている、そんな姿がかわいいです。
このお話、無自覚で天然な年下の攻めと、ゲイ自認はあっても本格的な恋愛経験のない年上受けっていう取り合わせが良かった。私の好みだった。
33歳と24歳っていう年齢の設定も、木下先生の絵柄にちょうど良くはまっていてよかったです。

10

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP