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今はセックス以外したくない

ima wa sex igai shitakunai

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表題作今はセックス以外したくない

入日 宗佑(ラノベ作家)
立川 つづり(大学生)

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • 電子限定描き下ろし漫画「関係」

あらすじ

お金もなく空腹で途方にくれていたつづりを
偶然助けてくれたのは、元ホストでラノベ作家の入日だった。
つづりはクズな元カレのせいで貞操観念が低く、
一宿一飯のお礼に性的奉仕をしようとする。
ドン引く入日にこれしかできないからとのっかるつづり。
ところが入日とのセックスは今までと違い、
ものすごく気持ちが良かった……。
それからというもの入日との自堕落なセックスに溺れていくが――?

作品情報

作品名
今はセックス以外したくない
著者
藤峰式 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796412100
3.5

(86)

(16)

萌々

(30)

(30)

中立

(7)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
297
評価数
86
平均
3.5 / 5
神率
18.6%

レビュー投稿数15

衝撃的で逆説的なタイトルが妙な大好きな作品です!

藤峰式先生の作品のなかでマイベストを争う作品です。
先生らしい深刻さとコメディの塩梅が天才的。

攻めが良い!!!
名前も格好いい‥入日ですよ!?

藤峰式先生の攻めはハイスペック男子も多いしとても素敵なんですが、数少ない普通男子もすごく良いですよね。

コンビニで危うく万引するまで追い詰められていたつづりをさり気なく救う入日さん。

押し付けがましくない懐の広さ(緩さとも言う)がすごく素敵‥

つづりは一生懸命なのについてなくて、責任感にがんじがらめになっている不器用な子。

入日さんと過ごす中でだんだん癒やされてDVモラ彼氏の洗脳が解かれていく‥

二人とも別に恋愛感情がなかったのに、徐々にお互いになくてはならない存在になっていって、ラブラブハッピーエンドという涙とキュンなストーリーを何でそんなに生み出せるんですか先生!!

動物もちゃんと出てきます。名前が秀逸なんですよ‥。名付けについての入日さんのコメントに爆笑しました。

人生経験の乏しい若い頃に、恋人や友達に変な洗脳を受けて精神的に追い込まれた事が誰しも少しは無いですか?親や上司とか‥
もっと利口な解決策あるのに、無知なために自分でも自分を追い込んで、馬鹿なことをしてしまう、そんな時何も責めず何も奪わずただ住まわせてくれる人がいたらどんなに良いかな〜とつづりを羨ましく思いながら読みました。

セックス以外したくない、という衝撃的なタイトルですが、元彼に性的奉仕を強要、洗脳されていたつづりが、入日さんと過ごすうちに本当はセックスなんてどうでもいいんだと解ったのちに、恋しい入日さんと幸せなセックスをするところが最高です。

4

セックスと幸せと

通学する子供達の声が響く朝、畳に敷かれた
布団の上でお互いの身体を貪るようにセックス
する入谷とつづり。もうシチュがエロい…。

セックス以外他には何もしたくない。

大学生のつづりがここまで追い詰められた
いきさつは気の毒。原因の先輩がゲスすぎ。
極限状態で取り返しがつかないことをしそうな
ところを止めてくれて助けてくれた入日さんに
お礼をしようと身体を使うしかないっていう考えが…
つづり…(泣)
でも入日さんとのセックスがめちゃくちゃ
気持ちいいとか…

そこに至るまでのふたりのやりとりは
つづりに悲壮感があるのに独特なテンポのよさで
藤峰式先生節がきいていて好きです。

拾ったわんこに払暁と名付け(渋い)お世話に励み、
入日さんと過ごすうちに頭を空っぽにして
快楽に逃げているだけじゃいけないと
前に進もうとしたつづり。
そんな矢先ゲス先輩に偶然再会してしまった時の
つづりの言葉が…!絶妙すぎて!
端的に的確に大ダメージくらわせてます。
入日さんもかっこよかったし、払暁の威嚇顔も
最高でした。

ふたりと一匹でお幸せに♡

6

畳とお布団…散歩道。

辛いことを忘れるには、脳みそ溶けちゃうくらいにセックスするに限る。
まあ、そんなわけないけれど余りに辛くてボロボロになって、入日に助けられたつづりは心底、そう思うんですよね。
食べて、寝て。起きたらセックス。繰り返しのルーティンみたいになっている。

DVリベンジポルノ元カレと、別れ話で拗れたつづりがほんとひどい目に在っていました。
元カレの最低さに腹が立ちます。

入日と会ってからは穏やかで優しい日々なんです。子犬を拾って育てたり、家事をして過ごす。つづりにとっては許されて、甘やかされたり、頼られたりと充実している気がします。
だけど、心にポツンとついてジワジワ拡がる黒い染みみたいに不安が止まらない。
好きだけど、入日は自分とは違うと思い込んだつづりが、切なかったです。

いや~しかし、入日がスパダリです!決してお金持ちじゃないですが、決断力と包容力が凄い。
おまけに、男同士のセックスは初めてだった筈なんですがエロいセックスをするんですよね!つづり、初めての快楽を入日とのセックスで知るんですよ。

入日と向き合って、対等に付き合いたいつづりが一大決心して自ら行動を起こした場面。
好きだなぁ~!
やっぱり、自ら幸せになろうとして動く姿は胸を打ちますね。
ちゃんと入日と向き合って恋人になれて何よりでした。
最低な元カレにも、ざっくりと仕返しの一言を放ちました。(でも、手緩い!リベンジポルノに関しては、つづりがほんと可哀想なので)

こちら、昔ながらの戸建ての和室でずっとセックスしています。畳とお布団…エロいよなぁ、乱れたシーツとか畳の目がじっとりとしたエロスに溢れています。
つづりは、快楽を知って入日限定エロい恋人になれました。大変よろしかったです。

決してセックスだけじゃない魅力の有る作品でした。読み返すと更に良かった。
おすすめです。

…しかし、セックスって何回レビューに書いたのか。個人的記録突破です。

6

しんどい、けど未来は明るい

初読のとき、かなり精神的に引きずられてしまって、しばらくは表紙を見るのもつらかった作品。
だけどこうして時間を置いて読み返してみたら、つらさよりも少しずつ増していく幸福感の方に集中して読めました。

大学の先輩に言われるままに付き合って、言いなりになっていたつづり。
気に食わないことは暴れて解消する先輩のやり方についていけなくなって、ついに別れを切り出した翌日から、つづりの日常はさらにどん底へ。
ある日、何もかも失ったつづりが出会った男は…。

ふつうの生活から一転して底辺へ。
スマホの普及からSNSがより一般的で身近になったことで便利な面はあるけれど、噂や偽情報をまことしやかに広めるのも簡単になりましたね。恐ろしいことです。
一度ネットに載せたものは簡単には取り消せないし、自分の預かり知らないところで誰が何をするかも分からない。
先輩の罠に嵌って、居場所をなくしていったつづりが辿り着いた場所。
それが元ホストで売れないラノベ作家の入日の家でした。

ちょっと古い一軒家に、淡々としてるけど懐の広い入日。
その温かくて大きな器の中で、初めて感じる快感に「それだけしかしたくない」と願うつづりが、少しずつ変化していく過程が良いです。
初読時は最初の転落の衝撃と先輩への怒りでいっぱいになってしまいましたが、そこを前提として理解した上で読み直したら、つづりの心境がもっとよく見えるようになりました。

頭を空っぽにしていたくてセックスに溺れて、その中で偶然見つけた子犬を拾うことで空っぽだった自分に役割が出来た嬉しさを感じる。
入日に食事を感謝されたことで、「ここにいていい理由」が出来て、一度は先輩に奪われた居場所が新しく出来たことに喜ぶ。
そうして少しずつ立ち直っていくつづりの中に生まれていく想い。
その想いのせいでまた居場所を失うかもしれない恐怖。
心理描写がこれでもか!というくらい的確で素晴らしいのです。

トラウマとの対決は大好物ですが、わたし的にはちょっと物足りない。
厳しい親と言うからには世間体を気にするタイプだとは思うけれど、そこはきっちり先輩に社会的に地獄を見てほしかったなあ、と思ってしまう。
でもそこまでやらない良さというのもあるのかな、と思ったり。

衝撃的な始まりからは想像もつかない優しい作品です。
初読のときのわたしのように、BLの門を開きたての方には前半はきついかもしれませんが、そこを乗り切って引きずることなく読めれば、素晴らしい幸福感を得られますよ。

3

やるべきことは沢山ある

後回しになっていましたが、ようやく読むことができました。
ちょっと苦くて切なくて、でも甘甘でとても良かったです。

元カレのせいで生活はボロボロ、居場所をなくした・つづりがラノベ作家の入日に拾われて幸せを実感できるようになるまでのお話です。
とにかく、この元カレが最悪でリベンジポルノや勝手なネットへの書き込みなど…とにかく酷い男でした。
最後の最後に・つづりにギャフンと言わされるのですが、つづりと一緒にヤッター!という気持ちになりました。
飼い犬の払暁の威嚇も可愛くて、ちょっと笑いました。

入日はとても優しくて、つづりに本当のセックスを教えてくれました。
大事に扱われ、気持ち良くしてくれて、つづりが入日を好きになるのも当然だと思います。
仕事に行き詰まった入日に八つ当たりされてしまった時は切なかったけど、ちゃんと探しにきてくれたし、入日にとってもつづりは大切な人になっていたんだなと思いました。
ただ、入日から好きだという言葉がなかったので、そこだけ物足りなかったです。
作家なんだし、言葉での愛情表現があればさらに萌えたと思うのに…ちょっと残念。

どん底から立ち上がり、強く成長していく物語でもあり、タイトルからは想像出来ないくらいストーリー性のあるお話で大満足でした。

1

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