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表題作花の芥

椿木
ヤクザ若頭,潜入捜査官
加白 累
ヤクザ組長

その他の収録作品

  • -跋-
  • カバー下 あとがき

あらすじ

その男は、狂惡で孤独で美しい。

蘇我組の若頭を務める椿木。
その正体が潜入捜査官であると知りながら隣に置く組長の加白を、椿木は自分の「よき理解者」だと思っていた。
椿木の狂暴で異常な本性を受け止め、暴力的な衝動や欲求はセックスで発散させてくれるから。
しかし、加白自身は何を考えているのかわからず、何も教えてはくれない。
そのことが気になりはじめた椿木は、彼のことを探りだして……

「利害関係なく僕を抱かせてやるのはお前だけだ――」
桐式トキコが描く、潜入捜査官×極悪非道ヤクザの狂愛BL。

作品情報

作品名
花の芥
著者
桐式トキコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
シリーズ
ヤクザ様のおもちゃ・花の芥シリーズ
発売日
ISBN
9784815500436
4.1

(105)

(54)

萌々

(20)

(23)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
10
得点
423
評価数
105
平均
4.1 / 5
神率
51.4%

レビュー投稿数10

唯一無二のふたり

クールなふたりかと思ってましたが読めば読むほど愛があって独占欲のかたまりでめちゃめちゃ好きでした!

1

ヤクザものはなぜこんなにエロいのか

BL界でヤクザときたら、大体ドエロいと決まってますよね。たぶんあの有名作品の影響。こちらのカジロさんも、その美しい容姿を活かしてうまく立ち回っていらっしゃる

ヤクザものって、BL作品の中では登場人物が多めなので、ドエロいのにエロに集中できないという現象が起きがち。「あれ、今死んだ人どんな繋がりだっけ?」が頻発するし、「この人警察?敵?味方?」みたいなのもよく起こる。リアルな世界ではどうか知りませんが、物語の中だと警察とズブズブなのが多くてゴチャゴチャ、、

みんな幸せハピエン至上主義なので、手放しに裏社会もの大好き!万歳!とはなりませんが、定期的に欲しくなるおもーいエロです。ただ、ツバキくんの目が死んでるのが好みでないので萌2

1

世界でただ、このひとだけ

『ヤクザ様のおもちゃ』をずいぶん前に読みました。
地雷に対する耐性がなかった頃なので、今見るとずいぶん酷いレビューを残していて心苦しい。

その中で気になっていたのが、黒瀬に異常な執着を見せていた加白の存在。
その加白が潜入捜査官だと知りながら、側に置いた椿木との「異常者」という共通点。
その部分を深く掘り下げたのが、こちらの作品です。
『ヤクザ様のおもちゃ』に収録されている【花の芥】の方に椿木の異常性と、前組長と警視正が何を目論んでいたかが描かれているので、そちらを読んでから読むことをおすすめします。

相手をどこまでも痛めつけたい嗜虐衝動。
悪人を相手にすることで、その衝動に「正義感が強い」という評価がついた。
その評価に違和感を抱いていた椿木の本質を見透かして、認めてくれたのが、加白だった。

というわけで新組長になった加白の組で、椿木は若頭に。
冷酷で無慈悲な加白にどこか自分と違うものを感じた椿木が、加白の過去を探っていくのがメインイベントでした。

加白の過去、酷かったです。
893の愛人と下っ端組員の間に生まれて、いろいろあって組長に引き取られるも、つけられた名前は非情にも、愛人だった母の名前。
無理矢理犯されたときよりも、その事実を知らされた瞬間に加白の心が完全に死んだように思いました。
友情でも愛情でも「情」はひととひとをつなぐ大事な感情ですが、加白は先天的に「情」が欠落している異常者ではなくて、ただ単純にそれを知ることなく育てられただけなんですよね。
だから先天的に嗜虐傾向にある椿木とは違うわけで。

椿木の方も、前作でも出てきたこの言葉が、今回も出てきました。
「悪人が許せないんじゃない 悪人だから許せるんだ」
相手を許すという意味ではないんですね、この言葉。
相手が「悪人だから」、衝動のままに暴力を振るう『自分』を「許せる」。
文字通りに受け取ると意味が分からないけど、何を許せるかに気付いたときに、より椿木の異常性を強く感じました。

そんな椿木と自分が違うことを、過去を暴かれたらバレてしまう。
知る必要はない、知られたくない、でも知ってほしい気持ちもある。
加白の気持ちははっきりとした言葉では描かれていませんが、行動で伝わってきます。

「同類ではない」と分かった上で、椿木が加白に伝える言葉が胸に残っています。
同類ではないけれど、「理解者」だと。
理解してくれる人は他にもいる、と言う加白に対して、「でも俺が出会ったのはあんただけだ」と答える。
このシーン、頭の先から爪先まで痺れました。
常々、わたしが個人的に考えていたことがありまして。
世の人々は常に「もっと自分に合う人がいるかもしれない」という期待を捨てきれずに出会いを求めていくけれど、限られた人生の中で出会える人の数は知れてますよね。
出会えた人の中からしか相手を選べないと考えると、もし出会えていない人の中にそれこそオメガバースの「運命の番」のような相手がいるとしたら、「最高の相手」に出会える人は地球上にどれだけいるのだろう、と。
人生はアイロニーに満ちているなと思っていたのですが、椿木の言葉に冷水をかけられた気分になりました。
自分をもっと理解してくれるひとが加白以外にいるかもしれない。
でも現状、出会ったのは加白だけで、加白が理解してくれるなら、「より良い」理解者になんて出会えなくてもいい。
そうか…。これが「愛」なんだな、と。
このシーン、たくさんの方に見ていただきたい。
そしてこの感動を分かち合いたい。
そんな気持ちでいっぱいになりました。

ものすご長くなってしまいましたが、良かったです。
ちるちるさん、前は1200字を超えた辺りで文字数制限がかかって、確認ボタンを押すと全消しでしたが、制限なくなったのでしょうか。
893に抵抗がない、他の人としている場面を見ても大丈夫という方で未読の方はぜひとも読んでみてください。

3

えぐい。

極悪BLアンソロジーのキャラからの、ヤクザ様のおもちゃからの、で今作(間違っていたらすみません)

エロのシチュエーションとしては性癖ど真ん中をでした。メインの受けがメインの攻め以外に挿れられる描写もあります。首閉め、受けが内蔵に傷を負ってからのそういうシーン。
ありがたいなと手を合わせています。

ストーリー的には疑問点もありますが、違和感なく読めます。
また、ヤクザ様のおもちゃ2巻でも彼らが出てきますので、お好きな方は是非。

今作に出てくるカップリングの同人誌も購入させて頂きましたが、最高かな?と思いました。
商業単行本と交互に読むと、単作で読むより味が出ると思います。

4

美人誘い受け

こういう誘い受け美人さん大好き!
ヤクザものはこういうのがいいです!
部下(潜入捜査の刑事)の相手を痛めつける趣味嗜好にも萌える

手袋無くすくだり、エロじゃないのにキュンとしました。

ココ最近呼んだ中で1番のヒットです

2

この作品が収納されている本棚

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