続編うれしいです。
ケイ視点がグッときました。
ああいう人が何を考えているかめっちゃ知りたいですもん。
確かに智也と出会った頃のケイは遊び人ぽかった。
でもハメを外していたというより、誰かに欲しがってもらいたい、執着されたいと思っていたということなんですね。
だから智也と再会した時、自分の写真がたくさん貼られていたことに拒否った態度をとってしまったけど本当はうれしかったと。
そこから智也を意識するようになって現在につながるということなんですね。
智也はケイオタクなことをケイは嫌がると遠慮していたけど、それを素直に表現するとケイにとっては喜びで。
智也の性癖を認められるどころかケイが欲しかったものと一致する…なんて相性のいいことでしょう。
それにより智也が自分たちのファンの気持ちも理解する、アイドルものであることの伏線回収でもありますね。
ライブ中に智也がケイにバックハグするシーン、ファンのギャーーがおもしろかったです。
その前段階でケイがファンに認知され、ケイもファンの同志であるという風潮がいい前フリでした。
いろいろよく出来ているな〜と思います。
ケイがオフではちょっと荒っぽい話し方なの好きです。
めんどくさそうな顔をするのもいい。
その分、笑顔になった時のギャップがずるいですね(好き)。
続編うれしいです、
1巻でも思いましたが、2巻は社会派な特色がより濃くなってますよね。
描かれるαとΩが、現実社会の男女の格差を見ているようです。
社会的に弱い立場としてΩなりにどう生きていくか。
亀山、有坂、烏間、大雀…などいろんなΩがいる。
その中で鷹虎はαとして育ち、Ωであると判明したが子宮を摘出し、Ωでありながら彼独特の視点で生きている。
α、Ω両方の立場がわかる鷹虎を通して描かれるオメガバなんですね。設定がユニーク。
鷹虎はαたちの悪意ないセクハラを受けたり、明らかな性被害に遭っても頼るべき叔父からうまいこと言いくるめられてしまう。
1巻ではα優位な考えだった鷹虎もさすがにΩが置かれている社会の実態がわかってきたはず。
鷹虎が強いから悲壮感ないですが結構なことが描かれていますよね。この辺のカラッとしたさじ加減が朝田先生の好きなところでもあります。
ルックス至上主義に踊らされての大雀の劣等感や整形については痛々しいですが。
鷹虎が自分と亀山の遺伝子を残したいというのはそう教育されてきた優生思想のようで、ある意味怖いです。
そのために代理出産をするという鷹虎の意見もわからなくもないのがまた。Ωにもいろんな人がいるという現実。
亀山が理想的で常識的でその対比が見事です。
龍ヶ崎がいいαで、有坂としあわせになってくれればうれしいなと思いますね。
鷹虎が亀山にスパダリっふりを見せるのがツボでした。
なんやかんやありながら鷹虎は成長しているし愛もある。
鷹虎の今後とΩたちの生き方に目が離せません。さすがタイトル。
生きづらさを抱える人たちへの目線がやさしく時に辛辣かつユニークな朝田先生のすごさをまた見せて頂けて最高です。
毒とやさしさとストーリー展開がおもしろい。ちょっと他にはないBLでいつもながらクセになりますね、
ユギ先生作品を読むのは久々です。
流れるようにずっと読めるのがさすがです。
北川と水島の個性の違いがおもしろかったです。
北川はイケメンで仕事もできるし人柄もいいけど自分的には何もないと思っている。周囲には理解されにくい悩みかもしれないのがリアリティあるなと。
かたや水島は仕事に一生懸命で建築オタクなのが興味深かったです。こういう人の話っておもしろそう。
同期で親友で水島の片思いからの両思いは紆余曲折ありながらいい話だな〜と読みました。
弓削がいい奴でほっこりしました。こういう人がいとくれると作品が明るくなりますね。
楓は性悪なの?と見せかけてかわいい人でよかったてす。ナイスアシストでした。
絵がめっちゃよくなりましたよね。
それにより2人ともかっこよくなってる。大人へと成長過程のようでドキドキもする。
水谷なんて登場シーンから明るくなったのが一目でわかるのがいい。
たいていは新キャラ当て馬が出てくるとまたか〜とげんなりするのですが、晴はかわいかったのてよかったです。
生意気で嫌な子でかき回すのかとヒヤヒヤしましたが、先生の作風なんですかねそんな嫌な人が出てくる気配がないのが安心して読めます。
沢木が寝ぼけて晴を水谷と間違えてエロいことしそうになるのは前作の水谷の逆バージョン焼き直しですやん!とツッコんでしまいましたが。
晴が沢木を好きなことを知った水谷がうじうじすることなく晴と対等にやり合ったのは成長だし、逆に大人だなと感じられてスカっとしました。
沢木は俺のものだと言えた水谷がいいし、そう言ってもらった沢木もうれしかったことでしょう。
よかったよかった。
晴は数年したらかっこよくなりそなうのでそこが見てみたかったです。
シリーズの前作を読んでからずいぶん経ってしまいました。
読んでいくうちに梶ヶ谷先生の絡みの絵が好きだと思い出しました。
大学生になり同棲を始めた2人。
サークルに誘われたり、新キャラ古屋が登場したり、バイトを始めたり、ソファを買う計画をしたり…と日常が丁寧に描かれ、環境が変わったしこれはすれ違いの前振りだなとわかりました。
料理を教える時、古屋が水谷にエロい触れ方をしたのはわざとではないかもだし古屋がゲイかどうかはわからない。
でも修羅場となる場面の古屋が自然に見える?ための伏線だったのだなと思いました。
あの現場に鉢合わせした沢木が怒るのは当然ですが、その後ずるずると水谷を避けたのは大人げない。
まだ10代なので無理もないですが、本人がそれを自覚して大人化計画を立てる流れなんてすね。
仲直りするのも周りのお膳立てで、2人だけで解決するよりはいいかなと感じました。
仲直りする場面はお互い大好きなことが伝わってよかったです。
2人が大人に一歩近づく季節のお話でした。
こめり先生の絵や描写が好きです。
プレゼンで告白する導入がキャッチーですね。
その後の恋愛が地味めだけにいい構成だなと思いました(偉そうにすみません)。
後にプレゼン内容の伏線回収もされますし。
保守的な高坂にはこれぐらいわかりやすい方法が伝わりやすいのでしょう。それでも苦戦しますが。
稲森が高坂を盗撮していたこと、高坂の承諾なく写真を撮るのがあかんやろーとイラっとしました。
稲森が高坂を好きになったのはわかるとして、高坂に呆れず辛抱強く推すのは稲森が遊び人で高坂がこれまで会ったことない人でそこに魅力を感じたのかなと推測します。
高坂は本当に稲森を好きなのか、自分が変わるためのきっかけにしているだけでは?となりましたが、ちゃんと好きになったようでよかったです。
高坂は地味イケメンで、人に興味を持てない、楽しめないのは生い立ちからくるんでしょうね。
弟が対照的な性格なのは同じ生い立ちでも現れ方が真逆の方向になったという。兄弟あるあるかも。
古民家、縁側、庭、内装などがステキでした。
あの家は高坂を象徴するかのようてすね。
地味めなお話でしたが、きゅんや萌えが繊細で渋いところにあるなと思いました。
一面的ではないこめり先生のキャラが光っていました。背景を想像できる深みある人物造形が好きです。
こめり先生の絵が好きです。
時々、腰乃先生の絵にすごく似ているなと思ったら腰乃先生推薦とは、アシスタントをされていたとかかな。
滝川の飴とムチにやられ草野が好きになるのが、わかる気がすると思いながら読みました。
恋をしていると辛さより一緒にいられるうれしさの方が勝ちますもんね。
滝川がビッチなのはそういう性癖なのでいいとして、デートの約束をすっぽかすのはどうなの?!と思ってしまいました。
滝川が仕事であんなに厳しいのは誰もついてこない中、草野だけが慕ってくれてかわいいと思うための設定ですよね。
ちょろいと思われた草野の方がしぶとくて滝川が絆されるというハピエン。
滝川は普通にしていたら仕事もできてかっこいいですよね。
だから遊ぶ分にはモテるという。
多面的ないいキャラだと思いました。
「女 大っ嫌い」と言っていたのが潔くて笑いました。
タカコのお話もかわいかったです。
一生懸命な性格で素がきれいなのがわかる絵がいいですね。
モブの女性たちもかわいらしくユーモアある描き方で愛らしくて好きです。
初読み作家さまです。
絵がきれいです。
背景もよくておしゃれな洋画を見ているよう。お顔が濃いし。
登場人物が多く、とりとめのない話が続き最初はつかみにくかったのですが。
3cpのお話かな。BL未満のような。
中でも凌平と聖人の話が踏み込んで描かれていてわかりやすかったです。
恋愛できない2人。
恋愛が全てのように言われる価値観では恋愛できないと人としてどこか欠けていると言われることがある。
最近はそういう人もいると認知されてきたのでまだましかもですが。
誰かの彼女しか好きになれなかった凌平が聖人を好きになって変わり始めた。
この辺りのモノローグがおもしろかったです。
この先、聖人も変わるのか。
健が好みのタイプで気になるところです。
女性キャラがもう少し魅力的に描かれていたらおもしろさ倍増かなと個人的には思います。
4本の短編集。
どのお話も趣きが異なる世界観がステキです。
表題作
和風建築がいい。
不可思議なことが起こってもおかしくない立地というのが想像をかき立てられる。
格子柄の襖が幻想的だなと思ったら主人公は幻想文学作家でした。
縁側、庭、金魚鉢、原稿用紙…総合的に美しいです。
最後、庭師が蝶尾の顔を見ていないのがミソなのかな。
ロザリオス
さりげないセリフ、視線、距離感などで相手への気持ちが伝わってくるのがよかった。
背景の白さが結構好き。
アトリエ
アンティークな建物、インテリアなどがステキ。
The day〜
かくれんぼ同好会、生きた伝説…こういうお話どこから思い浮かぶんだろう?とワクワクしました。
獅子倉なりの理屈があるところが好きです。説得力がある。
天才ゆえの発想と行動力がおもしろい。
BL的関係性もいいのですが、設定や世界観に萌える1冊でした。
とても貴重でステキだと思います。
絵が(特に2本目から4本目にかけて)某青年漫画家や某少女漫画家の影響を受けていらっしゃるのかな…と感じました。ど素人目線なのでわかりませんが。
初読み作家さまです。この後もう1作読みます。
表題作
郵便局勤めの27歳、八角が高校生からラブレターをもらう。
地味で平凡で優柔不断で、北沢と付き合うことに躊躇するけど嫌われたくない。
北沢は八角のどこを好きになったんだろうと思わせられる描写が続く。
なんやかんや言いながら、北沢にほだされる八角が見どころなんですかね。
八角が一緒にいてくれたらと好きになった北沢の渋さがキモなのか。
弟が和也で八角が達也で…あの国民的双子野球漫画ですやん!と思ったら和也が双子だったという。妙なところで何?となりました。
実の兄弟モノは…コンプレックス、唐突な狂気、エロ、よく見かけたものだなーと。