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ぎゅっと切なくてじんわり温かい、そして笑える

十年ですか、、、、、、うーん、長い。
しかも、大学生からの十年ですからね。
そんな長い間片想いし続け、10回も告白した攻めに惹かれて読み始めました。
想いが強すぎる、、、!

しかしのらりくらりとかわし続けた光(受け)は、10回目もあっけらかんと笑ってかわしてしまいます。切ない!けどこのやりとりが面白い(笑)
鶴間がかわいそうだからちゃんと答えてあげて!と思うのですが、光は光で少しは意識している模様。だけど「大事な親友」という関係を崩したくないというのが強いんですね。

それでも、十年目にしてやっと、変化を見せる二人の関係。
友達だと思っているならもう二度と来るな鶴間に言われてしまいます。
ここからね、光が鶴間のことをちゃんと考えるようになる訳ですよ。

光の祖母のお気に入りである鶴間は光宅に呼ばれるんですが、そこでお見合いの話が持ち上がります。祖母のお節介に、当然鶴間は逃げると思っていた光ですが、鶴間は祖母の話に乗りながら、いい人いないのか聞かれた時に「つい最近ふられまして」と答えるんですね。それを聞いた光の反応がもう最高です。(私、好意を持たれている受けがその好意に甘えていたのにそうじゃなくなるかもしれないとなると「お前俺のこと好きなんじゃないのかよ」ってなる可愛い傲慢さが好きなんですけど、同志の方は絶対この作品読んだ方がいいです。)

鶴間が結婚してしまう未来を想像した光は、もやもや嫌な気持ちになって、お酒を飲みながらぼろぼろ泣きます(笑)そして鶴間相手に駄々をこね、「俺おまえにふられてんだけどな」と言われると、「ふってへんわ」と返します。た、確かに、かわしてただけではっきりとふってはいませんでしたけれども!(笑)

光は、付き合ってしまったらそのうち別れると思ってて、そんなのいやだから、親友でいたい、そう思っていたんですね。なんだ、めっちゃ好きじゃん〜〜〜〜。親友でいたい、の裏にはそういう想いがあったんだと思うと、今までの光の表情がまた違うものに見えて来ますね。
でも十年思い続けた鶴間がそんな簡単に別れてあげるわけないですよね。「そんなに簡単に別れるかよ!!」と言われた光は、あっさりと「せやったらよろしくお願いします」と頭を下げます。やったね鶴間くん!

鶴間くんとしては後十年は待つと思ってて、光が人生諦めた頃狙って落とそうと思っていたらしいです♪結婚チラつかせればよかったのかとぼやく鶴間が可愛くて仕方ありません。

とまあここだけでもう十分満足な濃さなんですが、聞いてください、ここまででまだ、全ページの2分目です。ということは!ここから先、二人がくっついてからのお話が読めるんですよ〜〜〜〜!十年分の片思いがあるからこそ、ここから先の展開が本当に尊くて、イチャイチャしているのを見るとニマニマしてしまって、始終楽しかったです。エロ度は確かに少なめかもしれませんが、心の結びつきが感じられるエッチだったからかエロ面でも満足でした(いつもならエロ度と満足度が比例するんですが)
この二人は人生の最後の最後まで末長く一緒にいるんだろうなと思えてきて、涙が出ました。

個人的には、関西弁で繰り広げられる会話のテンポやネタがとても面白くて、ギャグセンスも非常に高い作品だなあと思いました。たくさん笑わせていただきました!

うあああ子育て描写がリアルでしんどい!!!

でも、だからこそ、支えてくれる片岡の存在がより有り難く、かっこよく見えます。
子育てBLが好きなのでシンパパが恋愛するものをよく読むのですが、これはその中でもダントツでランクインしました。

まず、ちゃんと子育ての大変さ、それもシンパパで働きながら幼稚園児の世話をする大変さをしっかりと描いているんですよ。あ、そういったリアルなしんどさは求めていないです現実でお腹いっぱいですという方は、勿体ないですけど今は読むのをやめておいた方がいいかもです。

子育てBLに出て来るお子さんって、可愛らしいんだけど妙に大人びてて親を困らせないような子が多いような気がするんですね。あるいは逆にめちゃめちゃヤンチャに振り切っている子とか。
でもこちらのお子さんは、確かに可愛らしくて素直なんだけど、子供特有の気まぐれさとかわがままさとか親の事情を全く汲んでくれない奔放さとかが、本当にリアルに描かれているんですよ。可愛いんですけどね!

それがまたシンパパの翼を参らせてしまう。翼は子供のことを大切に思うが故に、ちゃんと全部できるようにさせてあげなきゃ、いっぱい正しいことを教えてあげなきゃ、「片親だから」って子供が言われないようにしなきゃ、と責任感で一杯一杯になっていて、職場でも絶対定時で上がるので職場内の空気もちょっと固くなってしまってるんですね。
おまけに、奥さんを病気で亡くしているんですけど、その責任を自分がちゃんと見ていなかったからだと感じてしまっていて、空(子供)こそは守らなきゃと怖いくらいに必死になっているんです。空が、パパが笑わなくなった、と言うくらいに。
思うようにいかなすぎて、ご飯を作りながら翼が泣いてしまうシーンは、思わず胸が押しつぶされそうになり私の目からも涙がこぼれました。

そんなところにまるで救世主のように現れて、潤滑油のような役割を果たしてくれるのが攻めの片岡です。もうね。これはノンケの翼でも惚れちゃう。
いや、最初は翼も怪しんでるし警戒しているんですけどね。同じ職場にやってきて、同じアパートにやってきて、交流をしていく中で、片岡に精神面でも生活面でも助けられ支えられ、次第に心を開いていくんです。その過程がまたいい。
しかも、笑わなくなった翼が、三人の食事で久しぶりに笑うんです。久しぶりに、空のこと以外にも考える余裕ができるんです。
もともとゲイの片岡は、最初から翼がタイプだったみたいなんですが、それだけでずっと続いていくわけではなく、ちゃんと翼の不器用さとか空を想う気持ちだったりに惹かれていくので、本当に二人の間に愛が芽生えていく過程が尊いものに思えました。

片岡も、空のこれから先を考えると、自分が側にいないほうがいいんじゃないか、母親になってくれる人がこれから現れるんじゃないか、と葛藤して距離を置いてしまうのですが、そのシーンがあるからこそ二人、三人の絆がより深まったように見えます。

グッと来たポイントは他にもあってとても書ききれないのですけど、とにかく色々な面で神作だと思います。絶対に読んでおいた方がいい作品。今読むのは辛いかも、という方でも、いつか読んでほしいと思わずにはいられません。

メイク好きとしても楽しめる一品

設定が今時で面白い!
たくさん美容系配信者をチャンネル登録している方にはとても身近な話題で、より一層楽しめる作品です。

最近男性BAさんのBLが増えてきているような気がするのですが(気のせい?)、こちらの作品には未だ少ない男性BAとしての苦労なんかも描かれていて、ラブ以外の特にお仕事面でも読んでて楽しいです。

推しに会っちゃって、、、という作品もよく目にするようになりましたが、こちらの二人はメイクという共通点がありますし、出会うべくして出会ったんだなあと感じられて、素敵な関係ですよね。推しとオタク(オタク?でいいのか?)の関係とはいえ。

私は内心うるさい系の攻めが好きなので、そういった点でも大好物でした。(内心うるさい系攻めが苦手な方はご注意をば)オタクならではの心の声にはついニヤニヤしてしまいます。

受けの榊さんは本当にまあお綺麗で。若見えテクもすごいですが、髪型や服装で毎回雰囲気を変えていらして、さ、さすが美容系人気配信者!と唸ってしまいます。
榊さんがメイクに手を出し始めたきっかけも「なるほど〜」となりますし、ちょっぴり切なくもなりました。

恋愛にすぐ発展しそうな雰囲気なので、さっさとイチャコラし始めるかと思いきや、そうでもなくてじれったい。しかしそれもまたいい。
二人のすれ違う原因も、推しとオタクならではで、ここを乗り越えてこそだなと思いました。
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神にしていない理由は、エロが少なくてエッチも最後の最後にそっと添えてあるのみである点が自分のニーズに合わなかったからです。お話だけならとてもいい読み物だと思います。エロはちょっとでいいや〜という方にはぴったりです。

うわああなるほどそういうことか

実は途中まで土倉さん(攻)のこと好きになりきれてなかったんですけど(失礼)、真相がわかってから一気にブワァッと作品ごと土倉さんへの好感度が上がりました!!!というのも最初は、吉井(受)がいい子すぎて可愛くて、腹の中が全然見えない土倉さんにちょっといらっとしていたんですよ。なんというか、吉井のこと好きなんだろうな、というのは分かるんですけど、でも本気なのか?という、、、おそらく吉井が感じている不安そのものが読者から土倉さんへの不信感になっちゃってるんですね。

で、す、が、その不信感こそが、まさに布石になっていた!!!!
いやあ、そういうことか。真相を知って読み返すと伏線がたくさん張られていて、土倉さんの言動もまた違ったものに見えてきて、二度、いや何度でも、何なら読めば読むほど楽しめる作品だなあと思いました。こんなに同じシーンでも一読目と二読目で印象が変わりすぎる登場人物はそうそうないぞ??

個人的に吉井が好きすぎるんですよ、、、。
結婚してたことを聞いた時に何でもないふうにスカしてしまって、くっっそダサいと自己嫌悪してしまうところとか。今までそんな傷つけられたことがないから自己防衛の仕方も下手なんだなあ。後から土倉さん家に遊びに行った時のことを回想して、倫理に反してしまったかもしれない(実際は違うんですけどね)自分のおぞましさにぞっとして、(人生でこんな酷い状況に陥ったことないから免疫がなさすぎる)と実家に電話するんですけど、本当に吉井の人間性とか家族の温かさに涙が出ました。実家に帰った時のお母さんの言葉が、吉井に向けてだけでなく私自身とか、世の女の子にも沁みる格言で、この作品の中で好きなセリフランキング殿堂入りです。妹ちゃんも可愛いしお兄ちゃん想いのええ子やし、吉井家好き、、、、

そしてやっぱり最大の盛り上がりは、土倉さんが吉井を追いかけて奈良に来るところですよね。それまで吉井に対してあんな余裕そうな素振りばっかり見せていたのに、ここでは焦る、戸惑う、本気になる、本心をさらけ出す土倉さんが見れるので、めちゃめちゃ最高に美味しかったです。本当に全く異なる環境で育って来た二人。周囲に恵まれまっすぐ育って来た吉井は、土倉さんを変えようとするのではなく、そうやって育って来たそのままの土倉さんをまっすぐ受け止めようとするんですね。自分が恵まれて来たから、土倉さんは自分の隣で恵まれていればいい、と。

ぶっちゃけ土倉さんが全てさらけ出すまでは「うーーーん」と思って読んでたんですけど、正直に想いをさらけ出したシーンで手の平返して「これ最高だわ」となるくらいには二人の人間性と関係性がすうっと入り込んで来て、とても温かな気持ちに慣れました。

とにかくこれだけは声を大にして言いたい、、、、
吉井くん!!!!!!!!!!!!可愛い!!!!!!!!!大好き!!!!!!!!!!土倉さんが追いかけてこなかったら私が吉井くんを奪いたかった!!!!!!!!!!!!

漫画だけで満足してた自分に鉄槌!

原作既読です。

鈴丸みんた先生が好きで、原作は持っていたのですが、あまりドラマCDに興味が持てないでいました。BLCD自体は好きなんですが、原作なしオリジナルのものしか聴いたことがなくて。あと漫画だけで満足してしまっていたんですね。ですが、とあるアニメで天崎さんのお声にどハマりしてしまいまして。そういえばゴールデンスパークルの日葵をやっていた方では?と思い返し、遅ればせながら購入することにいたしました。

いや、待って、なんでとっとと聞かなかった自分!?と思ってしまいました。
日葵の声がもう一声目から「ふあああ日葵だ!!」て声で大興奮。
可愛くて、ぶっきらぼうで、でもいい子で、純真無垢で、でも男前で、そんな日葵のよさが、演技からはもちろん元の声質からも滲み出ていて最高でした。天性の日葵。

対して楽の方は、当初「まこっちゃんかあ」と、あまり自分の中のイメージと合わないような気がしていたんですね。というのも、持っているドラマCDは数少ないながらも、まこっちゃんのBLCDはいくつか持っておりまして。なので自分の脳内で出来上がっているcv古川慎の声が、楽とは合わなかったんです。。。
なんですけど!!!!!!!いやあ、さすが声優さん。聴いているうちに「あ、こりゃあ麻田楽だわ」と思わず笑ってしまって。今までの私よ、詫びろ、と思いましたね。

二人の間に流れる独特の穏やかな雰囲気が切々と感じられるのがすごいところ。セリフは全部知っているはずなのに、言い方とか、間とか、雰囲気とか。既に視覚的情報で知っている二人の掛け合いを、聴覚的情報を通して脳内にありありと再構築させられて、「原作ありのドラマCDてめっちゃよくね!?」と今更ながら気づかされました。

えっちシーンも大大大興奮!日葵の喘ぎ声が可愛いいいいいい
楽の吐息もものっっっすごくエロい
個人的に大好きな描き下ろしのおふぇら話も入っていて、あまりの楽しさに昇天してしまいました。

私が唯一追いかけているドラマCDがノーBGMなのでBGMが結構主張激しいところに驚きました(笑)でもピアノの音色が綺麗で素敵でした。ちょっと今いらないですってところもありましたけど、、、あと、漫画だとキラキラって綺麗に輝くところも音声でしゃらしゃらって表現されていた点に地味に感動しました。

イケおじと美少年の絡みは国宝

どうも、アナニーから中イキとアナルセックスに興味が出てきちゃう可愛い男の子が大好き侍です。というわけで、お尻で気持ちよくなりたいというえっちな可愛こちゃんを見るためだけに購入したのですが、大正解でした。多分この作品に興味がある方は皆さん可愛くてえっちなお尻を持った受けちゃんを少なからず目当てにしていると思うのですが、受けちゃん目当てで買っても損はない、というか、満足できる内容になっていると思います。

で、す、が、魅力は可愛い受けちゃんだけではありません。攻めのイケおじがThe・イケおじ、イケおじの代名詞、イケおじの象徴、、、、最高の色気と大人の包容力を持ったおじ様なわけですよ。私、実はイケおじ単体だと「受けやな」と思ってしまうのですが、待ってください、イケおじ×美少年ってこんなにも美味しかったんですね!青天の霹靂!

最初は「おじさんなんて、、、」と思っていた藍ちゃんですが、次第に(というかかなり序盤で)惹かれていきます。まあそりゃあんだけ可愛い可愛い言われて大事にされてりゃあな。だけど肝心の奥海さんの腹の中が読めないんですよね〜。いや確かに藍ちゃんにぞっこんで、ベタ惚れしているのはわかるんです、わかるんですけど、何者なのかとか、藍ちゃんとこれからどうなっていきたいのかとか、執着とかが全然見えないし分からない。そんな読者の不安は藍ちゃんの不安でもあるわけですよ。
だけどそれは、奥海さんも歳の差とか、まだ若い藍ちゃんの未来とかを考えて距離を測りかねていたんですね。臆病になっていたといいますか。だからこそ、お付き合いを始める時に「藍ちゃんが飽きるまで」という言葉が出てきたのかと、はっとしました。てっきりおじさま、遊びなれているから「飽きるまで」という言葉を使ったのかと思っていました。全然、全然遊びじゃない、本気だからこその予防線だった;;

物語冒頭の出会いのシーンが奥海さんサイドで描かれるんですが、藍ちゃんに一目惚れした時の描写が本当に可愛かった。ありゃ惚れる。
これからもでろでろに甘やかされて、どんどん乱れてえっちになっていっちゃう藍ちゃんのことを想像するとにやにやが止まりません!

多幸感の致死量、、、ずっと泣いてる

わぁぁぁぁぁぁん二人ともよ゛がっだね゛;;;;;;;;;;;
結婚式呼んでほしい、、、、、、、、、、、、

これは一巻読み切りじゃない、続き物ならではの深みだなあと思いました。
BL漫画を読んでいるというより、二人の人生の物語を読んでいる感覚。これから先も続いていく二人の未来を想像して、目頭が熱くなるどころかぼたぼた生温い液体が垂れてきました。正直一巻読んだ時はそんなにのめり込んだりしていなかったのですが、ちゃんと諦めずにここまで読んでよかったぁ。もし一巻で手を止めてしまっている人がいたら勿体無いと声を大にして教えてあげたい。

二人の関係性だけじゃなくて、ちゃんと清宮哲司という男と牧野秀一という男の人間性を掘り下げて描いてあるところが最高なんですよ。ええ。だから読者は二人の恋を応援するサポーターである以前に、清宮哲司のファンであり牧野秀一のファンになっちまう。。。今まで牧野さんの過去や心理描写、成長は事細かに見てきたんですが、三巻でようやっと清宮さんの丸裸全てを知ることができました。本当に好きだなあ。二人のことをちゃんと知った上で改めて、やっぱりこいつらお互いにお互いしかいねえよ!!!お似合いだよ馬鹿!!!!と叫んでしまいました。というか幼き頃?若き頃の清宮さん可愛すぎて禿げるかと思った。

清宮さんが「恋」っていうでかくて重い字体ブロックにズムっと押しつぶされんの見て嗚咽漏らしちゃった。大の男二人が抱き合って座り込んでおいおい泣いてるのもすごく素敵だった。これらのシーンがあるからこそ!その後のえっちシーンの盛り上がりとかえろさとかがより一層際立つんですよね!!!愛あるセックスどころか愛純度100%の生果汁セックスシーン、めちゃめちゃ濃厚で美味しい、、、、;;
二人の思い出の川を前にこれからのこと話すんですけどそのシーンがこれまた綺麗でね。。。

描き下ろしで吉武・守屋との絡みもたくさん見れて死ぬかと思った、、、幼馴染ズでいる時の牧野がキラキラ可愛すぎて、、、、無理、、、、ちょくちょく守護霊として出てきてはいたけど(笑)、対面して牽制される清宮さんがタジタジしててとてもよきでした。大大大大満足。

2021年春にはなんと高校生になった「福くん」編が始まるそうでっっ
清宮・牧野とは別に親目線でずっと可愛がってきた福くんが誰とどうなっちゃうの?!といささか複雑なところもありますが楽しみの方が何倍も膨れ上がってて待ちきれません。福島の柳津町?だっけ?福くん編始まったら聖地巡礼したいな〜〜

読めば読むほどなスルメ作品

作家買いです〜正直あらすじとかよく読まないで買いました。
島子先生の作品にしては珍しく受け攻め両方に闇を抱えさせているなと思いました。
が、島子先生お得意のシュールギャグは健在、というか大大大活躍です。

【「なく」について】
鳴けない?ん?どゆことや、と思っていたのですが、鳴けない理由がまたいじらしくて健気でかわいそうで!この「なく」にまつわる描写があちこちに散りばめられていてそれがぐっとくるんですよね。
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「啼け」ないけど、「泣け」るトヒコ。
「泣く」ことを知らないコウ。
「啼か」せてあげたいコウと、コウを好きになって初めて「啼く」トヒコ。
「泣き」ながら想いを溢れださせたトヒコと、初めて好きという感情を自覚し「泣く」コウ。
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明示はされていませんが、恐らくコウはサイレントベビーとして育ってしまった人なんですよね。周囲からはサイコパスと呼ばれ避けられるコウは、俺はどこもおかしくない、ちゃんと人間だ、というのを証明するためにトヒコを飼おうとする。だけどペットとしてではなく「人間」としてトヒコに次第に惹かれていって、そしてコウは初めての「人間」らしい感情を芽生えさせる。
タイトルを初めて見た時に、「トヒコってペット?鳥?の名前みたいやん」と思っていたのですが、この何気ないように見えるタイトルがまたこの作品をより深いものにしているような気がしてなりません。
島子先生があとがきで、担当さんからの「コウはからっぽなんじゃなくて枯れてる状態なんですね」「(感情の)土壌はあるんですよ。ただ干ばつ状態でそれをトヒコが潤して証明するっていう」という素敵な言葉を書いてらっしゃいました。
きっと、トヒコの鳴き声や流した涙がコウの土壌を潤して、そこから芽吹いた新緑こそがコウのあの病室での涙だったんだな、と思います。いやあ、いい話ダナア。

【島子先生と言えば】
島子先生と言えば、攻めから受けへのでろっでろでぐっちょぐちょな溺愛が醍醐味ですが、今回もそれが存分に楽しめました。溺愛を心地よく受け入れながらも攻めが実際どんなにやばいことを考えているか分からない無垢で健気で素直(でもえろい)な受けも醍醐味。最高。電子おまけ漫画の、「トヒコの可愛い鳴き声ランキング」を発表するコウのやばさ、そしてそのランキング内容のやばさといったら、、、ぜひ電子でも買っていただきたい、、、!

共感性羞恥を堪えたら勝ち

スピンオフ元未読です。
もさい黒髪オタク攻めが好きなので購入しました(笑)

設定が面白いし孝太郎(受)は可愛いし田中くん(攻)は求めていた攻め!
なんですけど、ところどころ孝太郎に共感性羞恥を覚えてしまい、ぐっと堪えて読み進めました。無理やり自分を作って輪の中に入ろうとするところとか、せっかく告白されて気持ちも揺らいでいるのにおしゃれな人がいいと断ってしまうところとか、あと田中がまさかの人物であると発覚した後とか、、、、、
でも孝太郎の可愛さとお話の魅力の方が上回っているのでそんなに心配するほどのものではないと思います。

ネタバレや感想を読まずに読んだので、田中くんサイドになった時にめちゃめちゃめちゃめちゃ感動と興奮を覚えました。「おま、おま、まじかよ、、、!!!」みたいな。田中くんにもまじかよ、でしたけど、孝太郎にもイヤイヤまじかよどんだけだよ、となってしまいました。(ネタバレ避けたいので何言ってんだ状態ですいません)でもとにかくこれはネタバレなしで読んでいただきたい。

「攻めから好かれていることに甘えて保留にしといて、自分の理想の相手を探そうと攻めから離れるんだけど、攻めに他に相手ができてしまったらどうしようともやもやしたり、攻めとついつい比べてしまったりして、自分の気持ちにようやく自覚する」みたいな話が大大大好物なので、まさにそれだ!て感じで大変萌えさせていただきました。同志の方はぜひぜひ読んでいただきたいです。

大好きな作品なんですけど、神評価になりきれなかったのは、エロが少なすぎるという単純な私の好みの問題と、あと真相が判明した後のお話をもう少し作って欲しかったな、というのが理由です!まあそれは二人がくっつくまでの丁寧な描写が醍醐味の作品なのでないものねだりです、、、、;

表題作は神!表題作もっと欲しいぃぃ、、、

これはいいぽっちゃり受け!ヨネちゃんがかわいすぎて、、、
顔ももちろん可愛いんですけど、仕草とか表情とか性格とか何もかもが可愛いふわふわボーイなんですよね。これはアライ君も惚れちゃうて。
ぽっちゃり受けだとぽっちゃりが性癖っていう攻めが多そうと思ってたんですけど(ひどい偏見)、そういうわけじゃなくて、ヨネちゃんがヨネちゃんだから好きになったんだなっていうのがひしひしと伝わってきます。何せ読んでるこっちがヨネちゃんの虜になってしまうくらいですから。
男子校というのもあってヨネちゃんはおっぱいを揉まれがちなキャラなんですが、アライ君からももしかしたら女子の代わりにされてるんじゃないか、と不安になるヨネちゃんがいじらしくてきゅんとしました。不安になっても別れようとするんじゃなくて、アライ君に釣り合うような男になるんだと努力する所も健気、、、、
でもそんなことアライ君は望んでなくて、ただ側にいて欲しい、好きだから触りたいだけなんですよね。言葉足らずで、周りの何気ない言葉にかき乱されて、すれ違いを起こしてしまった二人ですが、ちゃんとぶつかり合ってお互いの好きを確かめ合います。
高校生ものの作品て、青春の一ページみたいなもんで結局はそれから別れたりしてしまうかもしれないよね、勢い任せなところあるし進路とか就職とかもあるし、、、と不安になってしまうのでよほどじゃないとあまり好んで読まないのですが、こちらの作品はその後を描いてくれてるんですよね。社会人になった後も二人がラブラブそうで(紆余曲折はあったみたいですが)安心しました。経験値積んでえろえろになってるヨネちゃんも美味でした。しかしあれですね、ぽっちゃりではなくなっていたので、そこは最後までぽっちゃりでいてくれよという方には残念かもですね。私は全然、大人になって自然に痩せていく人も多いしな〜と違和感なく受け入れられました。



ただ、満足なんですけど、表題作をもうちょっと見ていたかったな、という思いがありまして。。。
そして表題作と同時収録作品の毛色が全く違いすぎて。。。
正直後者はそんなに好みじゃないし、お話としてもうーんどうなんだろうなこの終わり方、というものでしたので、この評価にしています。
同時収録が一話分くらいの分量であれば文句なしだったのですが、全体ページの半分以上を占めているんですよね、、、ちょっと多すぎかな、と思いました。