くだほしさんのマイページ

レビューした作品

女性くだほしさん

レビュー数0

ポイント数0

今年度--位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

ほっこり幸せな気分になる。三人が家族になるまでの物語

哲(受)の可愛さがテロ級です。あと目覚めゆく溢れ出る母性(笑)
一生懸命育児をする姿に真樹(攻)だけでなく読者も惚れてしまいます。真樹はそれはそれはお人好しで具合の悪いという女性(あきらかに商売女)を家に連れて来てしまうくらいなんですが、哲も大概お人好しです。疑うことなく家に知らない人を連れてきたら危ない目にあうかもしれないということを身を以って教えてやろうと哲が真樹に襲いかかるんですが、逆に哲の色気と可愛さにやられた真樹に襲われてしまいます。はたから見たら似た者同士のような気がする二人。お互いの優しい部分に惹かれていくのが分かり、幸せ甘々なこの作品。そんな幸せオーラを助長するのがスーパー赤ん坊の永久くん。自分でオムツを持ってきたり、静かに一人で遊んだりするだけでなく、哲が落ち込んでいるときや泣きそうなときは「なーちゃ、めーっ、よ」といって慰めてくれます。シングルファザーもののBLは最近増えてきている気がしますが、私は前の奥さん等でもやもやとかしたくないので、必ず実子なのか、どういう経緯で子育てすることになったのかとか下調べをしてから読むのですが、永久くんは真樹の玄関前に「あなたの子です」と置かれていた子で、真樹はお人好しパワーをここでも発揮し、「俺の子かー」といって子育てを始めます(笑)なのでそんなにもやもや感がなくシングルファザー設定を受け入れることができました。永久くんはしっかり二人の愛情を受けて育ちます。永久くんが20才になるまでを指折り数えて、そん時俺は39才かーと言っている哲と、その様子を幸せそうに見つめる真樹のシーンがめちゃめちゃ好きです。お付き合いとかの約束をしていない段階なのに、将来まで無意識に考えてしまうほど三人で一緒にいるのが当たり前のようになっている(つまりもう家族)のが幸せすぎて禿げそうでした。真樹にお見合いの話があると聞いた哲が、永久には母親が必要だといって自分は諦めなきゃって思う切ないシーンがあるんですが、その後哲の本音を聞いた真樹が、哲に「永久の母親になって欲しいんじゃなくて俺の恋人になって欲しい」というようなことを言います。しかしここで私は申し上げたい。「哲は十分誰よりも永久くんのお母さんですよ!!!!!安心してください!!!!」あと、永久がパパっていうより先に「あーくん」(哲のこと)と呼ぶようになったりと(多分真樹が「哲くん」て呼ぶのを真似してなんでしょうけど)明らかに哲大好きマンなので、将来的に真樹と哲の取り合いをするのではないかという楽し…末恐ろしい展開も想像できてニヤニヤしました。

キャラがいい、可愛い、好き

よくあるオフィスラブですが、キャラがいいですね。面白い。プライベートな顔だとクサイセリフ言っちゃう静(受け)とか。「ただしイケメンに限るの体現者」(静談)な寿々邦とか。2人の掛け合いも面白いです。仕事場とかで寿々邦と話す場面とかでは、冷静な性格に見える静も、実はめちゃくちゃロマンティック乙女思考で(笑)2人のいちゃいちゃが心地よいスピードで進んでいくのでニヤニヤしながら安心して読めます。しかし、『アンタなんて大嫌い』という題名に、受けが攻めにめっちゃツンケンする→最後の方でやっとデレるみたいなのを期待してたので、それとはちょっと違ったかな、と。静さんめっちゃツンケンというより満更でもないけどまあここはちょっと仕事場だし、みたいな感じで。そこが可愛いんですけどね。何も期待しないで買っていたら評価もっと上がってたな〜という何とも自分本位な評価です。すいません(笑)

受けの子ありきの作品

京一(受けの子)の可愛さに免じての評価です。個人的にほだされ受けがタイプなのですが、違和感ない程度のちょうどいいほだされ感でした。亮(攻め・ちなみに表紙の子)のこと可愛く思ってるからこそお願いされると断れない、みたいな。「· · ·· · ·京ちゃん· · ·お願い」「本当にダメ?」と小首傾げて可愛くおねだりされちゃうと、ちょっとだけならと了承してしまいます。結局お尻で気持ちよくなっちゃって、流されに流されて最後までしてしまいます。ディルド入れられるの怖くてもう無理· · ·てなってる京一に亮が「じゃあ京ちゃんが選んでいいよ」「これと俺のと」ていうどっちにしろ挿れるやないかーいとツッコミを入れたくなる鬼畜な選択肢を与えるのですが、それにポロポロ泣きながら「ひどい· · ·そん· · ·そんな」「亮ちゃんがいいぃぃ〜〜· · ·· · ·」と答える京一がクソ可愛かったです。そんな可愛らしい顔を亮に見せる京一ですが、仕事場ではそんなことなくて、できる男、優しい先輩、て感じです。後輩のゆみちゃんに好意もたれるくらいですからね。あ、このゆみちゃん!わたしBL作品に出てくる女の子の好き嫌い激しいんですけど、ゆみちゃんめちゃくちゃいい子で、超タイプで、いやもうこれはモブじゃねえスピンオフで主人公にすべし、てくらいとても気に入りました。それに対しですね〜。亮がなんというか。典型的な俺様、とかじゃなくて、あ〜、いるよね、こういう精神年齢低めの自分勝手なやつ、ていう感じの。そりゃ泣き顔が好き、いじめるのが好き、なんて繰り返してたら本当に好きって言いたい時にちゃんと伝わらないのなんて当たり前ですやん。毎回京一がせっかく(もしかして自分のこと好きなのかな)って期待をしてくれてたのにそれを毎回裏切りおって。まあそこまでは全然問題ないしよくある展開なんですけど、その後の行動が問題ですよ。京一が「亮の言葉なんか真面目に受け止められない」て言ったあとに、亮は京一のこと避け始めます。引越したことも言いません。偶然あっても突き放す。京一の方から大学を訪ねてみれば、「なんの用?」「正門はあっちだから」とか言って踵を返してしまいます。· · ·いやいやいやいや、全部お前が自分の首締めてきたことだから!!!!ちったぁ反省しろこの小学生!!!!!と言いたくなるのも当然といえば当然。少しでも(素直にもうちょっと早く好きって言えてたら)とか後悔したり(京ちゃんの気持ち全然考えられてなかったな)とか反省したりする様子が見られたら評価あがってました。でもまあそういう人いるよね、みたいな。よく期待通りに進む人間ばかりじゃ同じようなお話になるのかもしれないですし。とりあえず京一がものすごくタイプだったのでこの本を買った意味は充分にありましたね。あとゆみちゃん...ゆみちゃんの良さを誰かに伝えたい...世のBL作品にゆみちゃんのような女の子がもっと増えたらいいのに....
ゆうぎ先生が表情とかがお上手な方なので、可愛いキャラと魅力的なえっちが見たい、攻めの性格あんま気にせんわ〜という方にはよいとおもいます!

絵が好きだからしょうがない

圭介が沢田のこと好きになっちゃうのはよっく分かるんです。今まで相手の男のいいように扱われてきたし、そうされることでしか相手を繋ぎとめておけないと思っていたのに、あんなにネチネチと愛情表現されて、恋人らしいことされたらそりゃあ、ね。その辺前のクズ男と沢田との対比が明白で圭介がその度心動かされていくのが目に見えていくようでした。なんですが、ちょっと気になるのは、なんで沢田は最初圭介とえっちしたか、ですかね。いやそれを言っちゃお終いだし話も始まらないんですけど、ノーマルな人が自分のえっちについてからかわれたからってそのままホテル行ってえっちしようと思いますかね?それまでにちょっとでも例えば圭介が健気にクズ男のこと待ってるところで好感上がったり同情とかしてたりっていうのが見えたらなんとなく分かるんですけど、ずっと圭介に対して苦い顔してましたよね(笑)何が言いたいかと言いますと、もうちょい最初の方で沢田が圭介に好意を示していてもよかったのでは〜てことですね。ちゃんと圭介に絆されてはいくんですけど、始まりが唐突&不自然だった感は拭えません。でも重いって言われまくった沢田と、本当は愛されたいけど愛され方が分からない圭介はお似合いだとは思うのでおーけーです(何が)。沢田も「俺も重いらしいんでちょうどいいんじゃないですか」て言ってますしね。あと体つきがエロい。お尻突き上げたポーズ、尻から背中にかけてのラインがとんでもなくエロい。

私どちらかと言うと同時収録のほうがタイプです(笑)高校時代に甘酸っぱい経験して気まずくなって疎遠になって、で大人になって再開して〜ていうよくある展開なんですけど、細かいところがすごくグッときました。高校時代の2人がとにかく可愛いです。お互いに相手に好意抱いてるの読者からなんてバレバレなのに、上手くいかないんですね〜。どうして田中森先生の描く受けの子はこんなに色気むんむんで可愛くて劣情を煽る顔をしているのだろう。あ、とにかく、高校時代に「俺で試してみる?」みたいな感じでえっちしようとするんだけど知識なくて失敗しちゃって〜みたいな話が好きな人にはオススメですよ(伝わらん)!

表題作諸手を上げて〜て感じではなかったのですが、私田中森先生の絵と受けの子がすごくタイプなので満足です

新しい!うなじを差し出すΩ

今までオメガバはΩ受けしか読んだことがなかったのでドキドキしながら読みました。あずさは可愛い顔しているのですが、背も高いし周りからも懐かれる(上辺かもだけど?)くらいで、一見Ωには見えないですね。なので抵抗なく読むことができたのかも。あと楓は遊び人だし自堕落なんですけど、あずさをいじめから助けたり母親想い(ひねくれてるけど)だったりと良いとこあります。
いい様に使ってた便利な道具〜くらいにあずさのことを思っていたのに、気づいたら自分が依存してる、っていう楓が自分本位なんですけど可愛く思えてきます。あずさはヤンデレ入ってますけど、楓のこと本当に大事に思ってるので、楓にとって自分はいらないと思い込むと自ら楓の前を去ってしまいます。いじらしい。こういうの好き。自分は番解消されたら辛いことになるのにね(;;)まあ楓がちゃんと迎えにいくんですけどね。「俺はお前のことを絶対捨てたりしない」という題名へのアンサーを携えて。この後はお決まりおせっせシーンに入るのですが、男前受けな楓が見られます。まあすぐにでろでろになりますが(笑)

ヤンデレ、依存系読みたいんだけど、そこまでダークなのはちょっと....という人にはちょうどいいと思います!ライトでハッピーな感じです。

あと装丁にびっくりしました。シール綺麗に剥がせなかった後みたいにザラザラしてます(笑)そういうデザインだと思ったら綺麗に見えてきました!

性癖を責められました

「受けが変態ちっく!それに興奮する攻め!」ていうのが好きな人には向いていると思われます。しかも、オープンビッチというよりかは、程よい恥じらいを散らした変態な子が好きな人。表題作は設定が物凄く好みでした。エロ動画配信+本人バレ(攻めにのみ)+太ももにホクロ(受け)+お漏らし(受け)· · ·とまあ盛りだくさんで。個人的には、攻めが前から受けの子のこと好きで、動画見ててアレ?と思ってて、確信を得て本人に確認、ちょっとエッチなことして告白、でもその後何事も無かったんだけどある事件が起きて攻めと受けが通じ合う〜ていう展開だけでもまあまあ美味しいのですが、書き下ろしがあってこその作品ですね。攻めが受けのことを好きになるきっかけと過程、なぜ攻めはゲイ動画を見ていたのか、などなど気になるところはこちらに収まっています。短編ですがよくまとまっていて、違和感なく受け入れられたお話でした。

同時収録作品ですが、ブラジャー男子のお話は面白かったのですが、変態兄弟のお話が私の趣味にはフィットしませんでした。もっと掘り下げられたら別なのでしょうが....え、なんで兄は店員のことが好きなの?本探してもらったから好きに?え?見た目もそんなに.....てかそれでいいんかい店員....みたいな。はっきりしない関係でうやむやに終わるのでそういうのが苦手な私みたいな人には合わないかもです。まあ37ページ分しかないので他のお話の面白さと合わせたら気にはなりませんけどね!

あとあがた愛先生のえっちなシーンが好き。これにつきます。

これは良作集

べるちゃん(受け)の表情がとにかく劣情を煽ります。エッチの時もそれはそれは可愛いのですが、はぐはぐとコンビニコロッケを頬張る顔はハムスターのように愛らしいです。なので悪魔との契約(えっち)を人生の暇つぶしみたいに思っていた草介が、健気に草介の言うことを聞くべるちゃんにどんどん絆されていき、独占欲を強めていくのにも納得です。草介の見え隠れする孤独や人間離れした刹那的な生き方に心配するべるちゃんも、次第に草介のことが恋愛的な意味で気になっていってしまいます。草介はなんでも美味しいものは友達にも共有させたい性格で、気に入った子とは友達混ぜて3Pしてきたらしいと聞いたべるちゃんは、自分を3Pさせたがらない草介の様子を、自分が不味いからだと勘違いして、草介を満足させられるようになるために魔界に戻り淫魔について調べるのですが、そのいじらしさに殺られました。ちなみに描き下ろしで、草介とべる男の現世を越えた繋がりが発覚してしまいまして......そこ、とてもよかったです、はい。

同時収録のべるちゃんのお兄さんであり悪魔である友喪人と、その元親友であり淫魔である忌崎のお話は、友喪人のためを思って自分が悪者になり友喪人の元から去った忌崎と、訳も分からず裏切られて、何でだよ、もう淫魔なんて嫌いだ!てなってしまった友喪人が、べる男をきっかけに再会して〜ていうお話。友喪人、ほんとに悪魔?てくらい性格良すぎ(笑)親友だと思ってたのは友喪人だけで、忌崎はずっと性的な意味で友喪人のこと好きだったんだけど、再会して何やかんやあって、仲直りいえーいらぶらぶ!て感じでした。(雑すぎる)

3つ目!3つ目の作品がかなり良かったと個人的には思います。料理が生き甲斐の厳原と、その料理を最高に美味そうに平らげる鴨野のお話。実は厳原は友達の連帯保証人にされてて、そのツケでお店を売却することになってしまいます。鴨野はその催促に一緒にきた消費者金融の部下。鴨野はそんな仕事をしていますが、実は幼い頃山と海しかないところで育ち、いいものを食べていたためか味のわかるヤツでした。厳原はせめてお店を手放すギリギリまで料理を振舞おうと思っていた矢先にそんな鴨野が店に現れるようになったため、美味しそうに自分の料理を頬張る鴨野のために毎日食材を調達します。鴨野は厳原の作ったプリンを食べながら「ああ 俺死ぬときは最後にこれが食いたい」と言いますし、厳原はそれを受けて「このまま お前にずっと俺の飯を食わせたいな」というプロポーズまがいの言葉を発します。(そして赤面する鴨野)鴨野はその後厳原に料理を続けさせるため上司に掛け合い奮闘します。そしてもうね、お互いに相手のこと好きだって自覚してしまってるから、イチャつき出します。鴨野「なんなら俺も返済する」とか言いますからね。夫婦か。しかし最後のオチwwwwまじかwwwて感じです。笑いで終わるのがこの二人らしくていいですね。短編なのによくまとまっていてこのお話好みでした。

実は前半まで「あ〜この話ハズレだな〜」と思っていましたすいません

アヒルくんの性格とっても可愛いしいい子なのに、王子先生ったらやたらアヒルくん(以下蓮くん)に対して顔がいい顔がいい言いますからね。他の方が言っているように、「結局顔かい」みたいな。(王子先生の壮絶な過去を知ると一概にそこんところ否定もできないわけですが)以下、ネタバレ注意です。

で、す、が、物語半分ちょい過ぎで、ついに蓮くんに王子先生の整形と元の顔がバレてしまいます。(しかもかなり最悪な状況で、です)ここからですね、盛り上がるのは。二人の心と心がぐっと近づいていきます。もう前半はこのための布石、準備段階と思うことにしました(笑)蓮くんが王子先生の精神的な支えとなります。自分の情けなさに落ち込む先生の頭を蓮くんがぎゅっと抱きかかえて、「先生いつもがんばりすぎだから」と言うのですが(天使か)、王子先生はその温かさに(やめて欲しくない、離れたくない)と思いながら言うんですよ、「ーこんなこと、親にしてもらった覚えもない」と。ぐっときましたね。こんな調子でどんどん蓮くんはその優しさと温かさで、王子先生の劣等感や家族に愛されなかった過去によって空いた穴を埋めていきます。これだ、これだよ私が読みたかったのは。「整形する前の先生 顔の腫れあがった先生 歯をくいしばって勉強し続けた先生 今から会いには行けないけど その全部の果てのあなたを愛しく思いました」…いやこんなこと言われたら…おま…そりゃ「好きだ………!」てなりますよ。

しかしここが最高潮、クライマックスではありません。この後最高に涙がちょちょぎれる展開が待っています。火事の中取り残された蓮くんの大事な弟・葵くんを王子先生が助けに行くんですが、中で葵くんを抱いて脱出する途中、柱が落ちてきて王子先生の顔に命中してしまいます。当然、鼻に入れていたプロテーゼは突き出るし、火傷もしてしまいます。王子先生は(嫌われちゃうかな)と思いながら蓮くんに言うわけです。「気持ち悪いよな、ごめん」と。蓮くん、王子先生の胸にしがみついて号泣。「そんなこと言わせたくなかった ありがとうって言う前に 謝ってこないでよ ぐちゃぐちゃでものっぺらぼうでも好きなんだよ」ああああああああああ!!!!!!これを言われた王子先生の心中を読みながら泣きました。これらは一部で、読者は王子先生とともに何度も何度も蓮くんにノックダウンさせられます。

あと読後の幸福感半端ないです。最後のコマは整形前の王子先生と太ってた頃の蓮くんと今の二人の写真が並べて飾られているシーンで締められるんですが(これは前に蓮くんが提案していた)、このお話の主題、テーマみたいなものを感じました。王子先生が完全に過去を乗り越えたことの象徴が最後にあるって言う。また、その最後のコマでは王子先生がしわくちゃになってもずっと好きみたいなことを言うんですけど、その隣に描き下ろしで七年後の王子先生と蓮くんと葵くんが描かれていて、王子先生の言葉と相まってここでもじんわり温かくなりました。

他の方も仰っていますが、とても考えさせられるお話でしたね。攻めが整形だと言うことで抵抗感ある方も多いのではないかな、と思うのですが、ぜひ色々な人に読んでみてほしいと思いました。読んだ後での賛否両論は沢山あると思うのですが、読む前に整形攻め(笑)という理由で避けてしまうには惜しいくらいの作品ではあります。後何度も言いますが、前半は布石だと思いましょう。

個人的に蓮の家族が本当に温かくてユーモア溢れていて大好きです。

さよなら!!!!コンプレーーーックス!!!!

初対面時から浅彦(受け)の色気がむんむんです。春仁(攻め)もその色気漂う笑みに赤面してしまうのですが、実は優しくしたり笑ったりするのは春仁に対してだけだったんですね。浅彦は春仁のことずっと前から好きで近づいたということが物語3分の2くらいのところで浅彦の過去とともに分かるのですが、浅彦は好きな人の前だと態度が変わってしまう系乙女でした。この『さよならコンプレックス』という題名、表面上(というか内容紹介)では些細な刺激に下半身が反応してしまう春仁のコンプレックスが、浅彦の春仁への愛情(言葉)と、物理的なフェラやおせっせなどで払拭されていくお話です。ところが、実は『さよならコンプレックス』は浅彦にもかかっていることが浅彦の過去(中学時代)から分かるんです。浅彦はいわゆる普通の家庭でなく、自分自身もゲイ。でも苦労する母親に苦労をかけたくないと「普通でいないと」と無理をしていました。しかし、下駄箱の前で、他の同級生を普通じゃないとからかう友達に対して春仁が「何がありえないんだよ」「普通じゃないって悪いことじゃないだろ」と言うのを浅彦はたまたま聞くのです。浅彦は涙がこみ上げてきます。この時から浅彦は春仁のことを目で追うようになるのですが、浅彦が無意識に抱えていたコンプレックスもやはり春仁によって払拭されたのでした。
でもただ浅彦が春仁のコンプレックスを解消して、その理由で春仁が浅彦のことを好きになるだけじゃ説得力にかけますよね。そこんところがとても上手く描けていたな〜と思いました。物語半分より少し前のところくらいから、浅彦は悩み始めます。春仁は浅彦のことを特別みたいに言うけど、実は特別でも何でもないと。思春期でもあるまいし、春仁に好意を持っていたら尚更、そんなコンプレックスを気にしない女の子が現れるはずだったことに気づくのです。側にいたいがために分かっていながら何も言わずにいた自分の狡さを自覚し、春仁が告白される現場を目撃したことをきっかけに別れを切り出してしまいます。物語4分の1らへんのところでです。うう切ない。別れを切り出された春仁はその後廃人になります(笑)何を見ても勃たないし、外にも出ないでげっそり引きこもり。大学に来ないことを心配した浅彦が様子を窺いに来るのですが、そこで今までしてこなかった本音のぶつけ合いをします。胸熱です。
読者からは春仁が浅彦のどんなところに惹かれていってるのかは一目瞭然なんですけどね、なんせ浅彦くんには見えませんからね、春仁の気持ちとか(笑)
個人的にツボだったのは浅彦の中学時代の黒髪短髪姿。おまる先生顔の描き分けお上手で、黒髪短髪でも色気あるお目目で浅彦だって分かるし、ちょっと幼い浅彦がどちゃにシコかったです。
あと脇役がいいやつばっか。大好き。

キャラの魅力が尋常じゃない

カスタマーセンター、BLで珍しくないですか??でもこれ、カスタマーセンターだからこそ、ならではの出会い、恋物語で、カスタマーセンターの設定がとてもよく生きていてすごいな〜と思いました。

以下、ネタバレがひどすぎです。

江藤さん(受け)が猫をかぶっているのは過去にいじめられっ子を助けていじめられた上にその助けたいじめられっ子に追い討ちかけられて引きこもり、人間不信になったことがきっかけです。相手に見られない電話なら自然に話せるし、電話で話すように仮面を被って人と接すれば人に好きになってもらえる、そうして猫かぶり江藤さんが出来上がりました。しかし岸本の策略で(笑)その仮面も岸本の前ではうまく被れないようになってしまいます。岸本のペースに飲まれていき、百面相するのがめちゃくちゃに可愛いです。ちなみに2人の掛け合いはとてもテンポが良くて、漫才を見ているかのように面白かったです。江藤さんの岸本へのツッコミとかクスッとしますよ〜。

岸本は江藤さんが欲しい言葉が分かるんですかね〜??大事なところで江藤さんの心をがっちり奪っていきますね。そんな岸本に振り回されっぱなしの江藤さんの表情が可愛いです(2回目)岸本がなんでも気持ちを素直に言ってしまうので、江藤さんは赤面して「ばかきらい!」といって逃げてしまったり家でも岸本のことを考えさせられて「なんか岸本ばか!」って連呼して枕をぼふぼふ叩いたりします。(その後「あぁぁっまたばかって言っちゃった」てシュンとなるんですけどねかわいい)

そんなこんなで江藤さんは過去のトラウマからの自分嫌いを岸本に救われます。ぐっときたセリフがこちら
「だから俺はこれから江藤さんがご自分を否定する度にその倍江藤さんの良い所を教えます。そうすれば江藤さんはご自分を否定すればするほどご自分の素敵な所をたくさん知ることができますよね。だから俺にたくさん弱音を吐いてください。そして弱音を吐くのは全部、それを聞きたいと思う俺のせいにしちゃってください。俺が絶対に俺の大好きな江藤さんを江藤さんにも好きにならせてみせます」
スパダリか!!!!(尋常じゃないネタバレ失礼しました)ちなみに俺のせいにして、てとこは江藤さんが他人のせいにしないで全部自分のせいにしてしまう性格であることを踏まえているんですね。このあと江藤さんが今まで言えなかった「ありがとう」を泣きながらたくさん言います。そして最後に俺のことを好きになってくれてありがとうと抱きついて言うんですがここ見開きでとてもグッときます。

全編通して、瀬戸うみこ先生の言葉選びが最高にお上手だなぁとつくづく思います。江藤さんのセリフはどれも精巣にくるし(オイ)、岸本のセリフは江藤さんを優しく包み込んでいました。あと、おせっせ、めちゃめちゃ、エロかったです。ごちそうさまでした。