電子限定カバー&かきおろしマンガ付
『俺は頼り方がわかりません 2』の続編です。
約6年(約2200日間)にも及ぶ、腰乃先生、担当者様、関係者様の愛と涙の結晶「感動と喝采の最終巻」!!
田舎の地主の息子 清宮 哲司(ゲイ)と小学校教諭 牧野 秀一(ノンケ)のお話。
前作では、天然無自覚ノンケの牧野くんが覚醒し、自分が清宮くんに恋していることに気が付きました。
そして、ようやくモダモダを乗り越えてお付き合いすることになった2人。
今作は、その続きになります。
ある日、牧野くんは清宮くんをデートに誘いますが、用事があると断られてしまいました。
翌朝、福くんから清宮くんが「12回目のお見合い」に出掛けたことを聞かされます。
そのまま福くんとお見合い会場に向った牧野くんですが…。
ハッキリ言って感動のあまりに泣きますよ!
清宮くんと牧野くんがそれぞれ抱えている不安や苦しみが丁寧に描かれているので、最初から感情移入してしまい、涙が溢れて止まりませんでした。
腰乃先生のインタビューにある担当編集者様のお言葉通り「腰乃先生史上最高に尊いお話」だと思います。
恋ってなんだろう?人を好きになるってなんだろう?
その答えをこちらの作品が教えてくれます。
相手を思いやり、お互いが成長できる恋って素晴らしい!
3巻では、大地主の息子だけどゲイの清宮くんのバッグボーンが判明します。
清宮くんのとても辛くやるせない一方通行な恋愛経験に泣きました。
ただひたむきに恋をしただけなのに…。
相手が喜ぶことをして自分の存在価値を見出していた清宮くん。
自分が必要じゃなくなったら?
そんな不安でいっぱいの清宮くんに真正面から牧野くんがぶつかります!
うーん、牧野くんは清宮くんのおかげで変わったよね。
口に出さなきゃ伝わらない。
脇キャラは、いつものメンバーです(笑)
牧野くんの下宿先の孫 福くんと清宮くんの幼馴染みでお寺のご子息 安則くん。
そして、吉武くんと守屋くんCPです。
本編では、福くんの泣かせるエピソードがありますよ。
巻を重ねるごとに、外見も中身も大人になっていく福くんは必見です!
もうすっかりイケメンになっている♡
Hシーンは、本編最後にあります。
ちゃんと挿入していますよ ( ๑>ω•́ )ﻭ✧ヤッタネ
腰乃先生の描かれるセックスはリアリティさがあるのですが、今作についてはそれを飛び越えて芸術作品にしか見えませんでした(笑)
どこもかしこも愛が詰まっていましたね。
心も身体も繋がった2人に心から拍手を送りました。
描き下ろしは、お盆休みを利用して牧野くんのところに遊びに来た吉武くんと守屋くんのお話。
牧野くんの守護霊は黒いオオカミと白いオオカミらしいのですが、それは吉武くんと守屋くんでした(汗)
どんなに牧野くんが遠く離れても、いつでも傍で守ってくれている。
恋もいいけど友情も素敵です。
牧野くんと守屋くんが泣きながら抱き合っている姿が可愛い。
腰乃先生の丁寧で繊細な心理描写に加え、キャラはもちろん背景など細部にも力を注がれたことがわかる作品でした。
近いうちに、舞台になった赤べこ発祥の地を訪れたいです。
それぐらい設定や背景も良かったな~。
来春からは「福くん」編が始動するそうで、今からとても楽しみです♡
福くんは誰とどんな恋愛をするのか?
気になって眠れない(汗)
不器用でもいい、カッコ悪くてもいい、相手を大切に想う気持ちが大事なのだと気付かせてくれた2人に感謝!
恋するって素晴らしい。
この愛と感動を多くの皆さまと共有したいです。
最終巻すごく良かった!
1、2巻は牧野目線の話だったけど、3巻は清宮目線。七夕の短冊に恋がしたいと書いて渡した事で、鈍い牧野がやっと己を振り返り清宮とどうなりたいか考え行動に移した結果やっと恋人同士になった2人。
なのに、清宮は不安で仕方がない。飽きられたら、うざがられたら、遊びの関係と思われたらと過去の恋愛のトラウマでつい考えてしまう。
そんな恋に臆病なタイプと思ってなかったよ〜!!!
2人ともすんごいもだもだすんじゃんか。
そんで、清宮の幼なじみの安則すんごいいい奴。
家から離れられない家を継がないといけない同志で話聞いてくれるこんな友達が居てたから清宮やってけたんだな。
実家暮らしで息苦しくてまさか、ラブホの部屋借り上げてるなんてボンボンだわー。
金ならある、自由はないって感じだな。
いい大人のもだもだ泣き笑いの恋すんごくいい。
初セックスもホースで浣腸して下準備、挿入時も「力抜いて」ではなく、「そのままいきんでて」ってリアルさ。
お尻は排泄する器官だから、力抜くよりいきんだ方が挿入時スムーズらしい。
腰乃先生ちゃんとわかっておられる。
2人が素直にお互いの気持ち言い合える関係いいな。
あと、どっちもに親友が居てるのもいい。
で、あー終わっちゃうのかと思ったらまさかの福くんでシリーズが続くビックサプライズが!
福くんツンデレかわい子ちゃんだから彼の恋愛も凄く気になる。楽しみです。
ただ、ひとつガッカリだったのが性器描写が3巻は白抜きで全くわからなくなっちゃったところ。
電子ではなく紙で購入。
自主規制なのでしょう。
今まで腰乃先生の描くその部分好きだったので非常に残念です。
腰乃さんは、キャラクターの奇抜さとか絵の個性とか、書き文字の面白さとか作品自体の個性の情報量がハンパないなぁ~と毎回思いますが今回ストーリーがホントに面白かったです!
1~2巻の「めんどくさい」牧野に振り回される清宮から一転して3巻は見えない清宮の本心をめいっぱい気にする牧野が描かれています。
めんどくささが愛しさにかわる過程がこれでもか!って画面から飛び出してきます。
清宮の過去がなんとも切なくて、安っちゃんいてくれてよかった泣
「頼り方がわからない」のは牧野だと思ってたのに、清宮の方が迷走していたのにビックリ。
「 人生転落男子に幸せな恋は訪れるのか!?」って以前の煽り文句、清宮にも十分当てはまる~!
牧野の気持ちをまるっと信じるために「歪な」自分を受けとめることになった清宮のツラさがじんじん響きます。
清宮の秘密基地で泣きじゃくる清宮を抱きしめる牧野に「一緒にいる心強さ」を感じてもらい泣きしてしまいました。
■牧野
メガネが似合う産休代行教師。
闇堕ちして心身ともに不健康な状態だったが清宮の手厚い介護や福ちゃんの辛辣なスキンシップを経て、もりもり元気を取り戻し本来の陽キャへ。
恋愛については初心者なため心象風景が挙動不審でありつつも腕枕や「あーん」に果敢に初挑戦。
結構重たいんだなぁ…って至近距離で清宮を見つめたりして、読んでる方もキュンとさせられる。
【部活の…】で「彼女ほしい~」って言っていたが清宮と手に手をとりあう天下無敵の伴侶に!
■清宮
愛することにも愛されることにも不器用で、相手の世話をやくことで繋がり(金銭的にも)そこに自分の価値を見出しているポンコツ再生工場の工場長。
都合のいい人ポジの繰り返しだったため、七夕の短冊に託した「恋がしたい」はかなり切実だったことが今巻で明らかに。
牧野との両想いに不安を抱いてアワアワする姿が前巻までと真逆で愛しい。
髪や顔を撫でられて顔を真っ赤にする乙女な姿なんて想像できなかった~。
良かったね、ホントに良かったね、って読後。
■福ちゃん
牧野の下宿先のシビアな中2。
清宮の手により育ち、大空に羽ばたく予定。
カバー下にまで披露される食べっぷりが麗しい。
清宮のお見合いクラッシャー。清宮のことを憎からず思っていたろうに牧野にエールを送る男気サイコー。2021春にDKとして再会出来そうで嬉しい!
■安っちゃん
清宮にとって最強の助っ人である幼なじみ。
優しい破戒僧。
清宮の情の深いアレコレを知っていてそれでもずっと友だちでいてやると言いきれる男前。
頼れる男だが花火大会の時、福ちゃんにあげていたお小遣い1万円は多すぎると思う。
■守屋&吉武
牧野の守護神←
牧野をすごく心配している【部活の後輩に迫られています】のメインCP。
幼なじみの守屋と話をする牧野がとても自然体で、とつとつと話す牧野を黙って見守る守屋がまた良き。
超ポジティブだった吉武が「闇の者」になってるのに笑ってしまった。
清宮を紹介された時の査定する気満々な犬神モードの表情とワッサワッサしたしっぽが素敵!
*********
今巻で初めて合体したふたり。
書き文字と同じくらいの容量の愛に溢れてました!
牧野が最初に溺れた川を見てキラキラしていて綺麗って言えたの、すごく嬉しかった。
気持ちがオチてる時って綺麗って思えないから。
【部活の…】のオカン牧野が大好きだったので、どうなるかと思ったけど、いつまでもふたりで綺麗って思えたらいいなぁ。
すっっごく良かった!神すぎる!!
1巻で中立、2巻で萌2つけてましたが、それがまさに布石だったと断言できる、最高の完結でした!!!
牧野の変化だけでなく、清宮救済の展開もあるこの巻。
蘇った牧野が、今度は辛い恋愛をしてきた清宮を救う。
それがもうめちゃくちゃに良すぎる。
2人のぶつかり合いに、本当泣いた。
私牧野のこと好きじゃなかったのに、今すっごく好きだし、なんか人生についてめちゃくちゃ考えさせられた。
何もかもうまくいかないな〜という日々が続いて「もう浮上なんて出来ないんじゃ?」と悩むことが私にもあって、個人的にいろいろ重なったのもあります。
(私事ですみません)
そんな人生のつまずきに対して、全く説教臭くないし、綺麗事を言ったりもしない。
なのに、いや、だからこそ、するっと心を軽くしてくれるような説得力がある作品なんです。
愛とエロもたんまりあるし、しっかりBLなんだけど、私は違う面でもいろいろ救済されたなー。
BLって本当に懐が深いと思う。
2人のイチャイチャとリアル感のあるエロも最高でした!
福くんのキャラもよく、長身イケメンに成長した「福くん編」も始まるようなので、めっちゃ期待しています♡
シーモア 白抜き
(人生云々語ったあとに申し訳ないのですが、同じ媒体で修正甘めだった1〜2巻からの3巻白抜きはマジ悲しい。最近多いけど…)
紆余曲折あった2人の物語も遂に完結です。
「人に寄りかかることを覚えたら もっと強くなれる」
1巻で吉武が言ったこのセリフ、ずっと気になってました。
その答えが3巻にあった気がします。
恋人同士になった清宮と牧野。
このままラブラブかと思いきや、どうも清宮の表情がおかしい。
〝ボロボロの「モノ」を磨くのが好き〟な清宮。
拾っては直し、磨いては逃げられる……この繰り返し。
恋に憧れる清宮は、人一倍恋に傷ついた満身創痍の青年でした。
元気になった牧野に対しては、今度は離れていってしまうのでは?という不安がつきまとう。
清宮は、そんな自分を重くて駄目なやつだと思っています。
頼れる親切な兄貴だと思った清宮は、とんでもなく拗らせた面倒くさい男でした。
清宮の葛藤が丁寧なモノローグで描かれ、読んでいるこっちまで切なくて苦しくなります。
その清宮を受け入れ、手を差し伸べるのはやっぱり牧野!
本作においてズタボロでいつもピリピリしていた牧野でしたが、本当はとっても優しくて大きな人間なんですね。
清宮の気持ちを全て聞いた上での、
「俺は清宮さんの事大好きです」
牧野のこのセリフにはグッときた!
ネガティブな清宮の気持ちを、牧野のストレートな優しさでじっくり溶かしていく様子が味わい深くも感動的でした。
自分が変えた牧野に、今度は自分が変えられる。
清宮が「恋」を自覚するシーンがとても印象的。
「恋がしたい」と短冊に書いた清宮だけど、「恋」が何なのか分かってなかったんだろうな。
それを教えてくれたのが牧野で、牧野にとっては清宮で……
「人に寄りかかる」って、支え合うってことなんだと思う。
弱い自分を認めて、頼って頼られて。そうやって人は強くなっていくのでしょうね。
大切な人ができて、2人ともすごく強くなったね。
福や安則の存在も大きかったかな。
〝ぬぽー〟って、独特な擬音だらけのHも感慨深かった。
最後の最後まで挿入なしだったからね。
待ってましたー!的な感じで(笑)
清宮の抽挿の力強さが伝わってくるし、こやつは恐らくSな気が……
突然のイラマに顔射だもんね;
エロエロ必見です♡
描き下ろしは、守屋と吉武が遊びに来る話。
これは最高に楽しかった♪
牧野の守護霊の謎が解けました(笑)
今後「福くん」編が始動されるそうなので、そちらも楽しみに待ちます!
福はいい男になりそうだなぁー♡